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『アンドロメダな朝』美少女とご主人様の愛の物語・毎日過激に更新中 

【絶対R18】愛故に奴隷になった美少女と愛する者を責め苛まずにはいられない男の愛の行方は。

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☆ その1686=男を知らぬ肌。

「ここも蝋が飛び散っている。 クランプを外す前に取ってやろう。」
 三宅は大きく開いた咲織の脚の間に体を入れてきた。
「あっ。」
 小さな悲鳴と共に、床に伸ばした脚がびくんと跳ねる。 内腿の最も柔らかな処に着いた蝋の破片を三宅が摘まんでいた。 硬い蝋片が与えるちくりとした痛みよりも、三宅の指の温もりに咲織の躯は反応した。 そのくすぐったいような痒い様な刺激に咲織の躯は溜らず、三宅の指から逃げようとする。 躯全体でいやいやをする様に、腰も桃もばたばたと左右に捻る。 

「動くな。」
 三宅の叱責が飛ぶ。 瞬間、咲織の躯が固まった。 三宅は何事も無かったかの様に、白い肌から零れた鮮血が固まった様な蝋片を取っていく。 太腿を掴んで膝を起こさせ、尻たぼとも、太腿ともつかない肉を摘まむ。 指がクランプに捲り上げられた秘唇に触れた。 

『あっ、そこは。 そこは駄目です、ご主人様。 感じてしまう。 堪らなくなってしまう。 躯が勝手に動いて・・・。 あっ、駄目。 もっと、もっと欲しいのに。 もう、触れられたくない。 これ以上触れられたら、咲織は・・・。』

 三宅の指が生む感悩的な刺激に動くなと命じられた咲織の躯が焦れったそうに、苦しげにひくつく。 平らな下腹が細やかに波立つ。 巻き付いたチェーンが金色に煌めいた。 

「こんな処にも。 それにしても綺麗な秘唇だ。 まるで男を知らぬげに。」
 三宅の指がクランプで捲り上げられた咲織の秘唇の裏側をなぞった。 その内側に咲いた桃色の花びらを三宅の吐息がくすぐった。

「うぅぅんん。 はひ。 ふぅん。」
 咲織は巻き毛の掛る顔を捩じ曲げて、苦しげに頬を緊張させる。 わななく唇から三宅に気づかれない様に熱い喘ぎをそっと漏らした。 
「おまえは何時でも秘唇を濡らしているのか。 単に蝋の欠片を取ってやっているだけなのに。 ぬるぬると蜜にぬめって、指が滑って、蝋がなかなか取れないじゃないか。 婬濫だからと言って四六時中濡らすな。」  
 小さな紅い蝋片を摘まもうと爪がか弱な粘膜を擦り上げる。 つつーんと感悩の電気が痛い程に咲織の躯を貫いていく。 思わず立てた膝で三宅の体を挟み付けていた。 

「ふん、感じるなと言っているだろう。 おまえを感じさせている訳じゃない。」
「でも・・・。 ごめんなさい。」
 喘ぎの下からようやく出した咲織の声が大理石の床を震わせる。 咲織は緩まった刺激の隙を突いて、辛うじて脚の力を抜いた。 三宅はその脚をさらに左右に押し開くと、咲織の秘唇に指を伸ばした。  

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☆ その1687=見えない縄。

『あぁ、駄目。 感じてしまう。 きっと、あられもなく、逝ってしまう。 触れられただけで。 見詰められただけで。 もう、恥など無い程全てを晒してきたと言うのに。 もう、女だと言えない程に婬らな真似をしてきたのに。 それでも、やっぱり、ご主人様が見ていると思うと、躯が震えてくる。 血が滾ってくる。 触れられる前から、感じている。 怖い、自分が怖い。 逃げ出したい。 ご主人様の感じられない処へ。 それなのに、じっとしていられない程に欲しがっている。 触れられたい、キスされたい、抱きしめられたい、ご主人様の物でぐちゃぐちゃにして貰いたい。 動けない。 見えない縄で縛められているみたいに、動けない。』

 見る事など出来なかった。 三宅が自分の剥き出しになった秘唇を覗きこんでいると思うだけで、全身の血が逆流し、気が遠くなった。 三宅の指が触れてくると思うだけで、その血が全て秘唇に集まってしまう。 感じるなと言われる程に、感じてしまいそうだった。 事実、微かに噴き付ける三宅の吐息の暖かさにさえ、全身が震え出していた。 

 三宅の指が秘唇を摘まんだ。 びくんと咲織の躯が小さく跳ねる。 耐え様とした内腿がぷるぷると痙攣している。 

 秘唇を挟んでいる小さなクランプの一つが外された。 軽く止められていただけと言え、長時間圧されていた肉厚の秘唇に血が一気に流れ込む。 じんじんと痒い様な痺れが粘膜を伝って花鞘への奥と注ぎ込む。 子宮がぐるぐると蠢き出す。 秘唇が焼け付く様に熱く燃え上がった。 

「うぅぅぅっ。」
 声を出すまいと床に押し付けた唇を割って、呻きが零れ出る。 耐える細い肩がわななき、たわわな胸が大きく波打った。
「感じてる訳じゃないよな。 単にクランプを取ってやってるだけなんだから。 幾らおまえが感じても、癒してはやらないからな。 悶々と夜を過ごせばいい。 そして、明日一日啼き狂え。」
 咲織の案に相違して、罰は与えられなかった。 言葉通りに三宅は淡々とクランプを外していく。 その淡々とした指遣いが却って咲織を燃え上がらせる。 絶えず内腿は震え、平らな腹は苦しげに波打つ。 いつしか、華奢な腰をタイルの上で捩っていた。 そして、全身で堪え様とすればする程に、感悩は躯の裡で燃え盛り、内臓がぐにゅと捻られる様ないたたまれなさが込み上げる。 

『ご主人様、辛いです。 鞭よりも、蝋燭よりも辛いです。 こんなにも、こんなにも辛い程、この躯が婬らだなんて。 あぁ、腕が自由だったら。 ご主人様に動くなと命令されていなかったら。 自由が欲しいです。 奴麗の身が辛い。 悲しい。』

 合計八つものクランプが全て取り外された。 いつになく朱を増した秘唇が名残惜しげに閉じていく。 最後に微かに桃色の花びらを覗かせて秘唇はとろりと蜜を滴らせた。

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☆ その1688=捨てられるなら。

 血が巡り始めた秘唇だけでなく、その裏に隠れた花びらも、いや女の器官全てが燃えだしていた。 押し殺した切ない喘ぎが片時も止まず唇を濡らした。

「さ、次は胸だ。」
 三宅は乳首の根元を縊っていたテグス紐の根元の小さな留め金を緩めていく。
「はぁ。 はぁ。 はぁ。 ぅぅぅ。」 
 小さいながらも充血してしこった蕾を三宅の指で摘ままれ、その愛撫の様な感覚に躯が反応する。 咲織は堪らず胸に詰まった感悩を唇から迸らせた。 それでも続く蕾からの刺激に背が反り上がり、腰が右に左にまるで三宅の指から逃げる様に動いてしまう。

「感じるな。 と言っても感じ過ぎるおまえには無駄か。 せめて、躯を動かすな。 いいな。 これ以上俺の邪魔をすると本当に怒るぞ。 明日も明後日も手脚の自由を奪って、放置してやろうか。」
「許して、許してください。」
 三宅の冷酷な宣言に咲織は一瞬、感悩の疼きさえ忘れて声を上げた。 怖ろしさに涙すら零れた。

「ふふん。 婬濫でマゾのおまえには、放置が一番堪える様だな。 ふふっ。 一人で慰めることすら出来ないのが余程辛いらしい。 いいんだぞ。 命令に従えないなら何時でも放置してやる。 なんなら、今すぐ庭に捨ててやろうか。」
「いや、いやです。 お願いです。 どうか、おそばに置いてください。 どうか。 何でもします。 どんな罰を与えられても構いません。 でも、捨てないでください。 それだけは、お許しください。」
 咲織はつんと上を向いた小さな小鼻を朱らめ、涙声で訴える。 

「じゃあ、動くな。 ほんの暫くの事だ。」
 三宅が緩めたテグスを乳首から引き抜く。 テグスが敏感な乳首を扱いていく。 それだけで、咲織の肉の中を抗い難い電気が走る。 たわわな乳房をぶるんと揺らして、躯が小さく跳ねる。

『耐えなくちゃ。 動かない様に。 ご主人様に捨てられてしまう。 ご主人様に嫌われてしまう。 どうか、感じないで、この躯。』
 
 感じるなと命じる程に咲織の躯は敏感になる。 残る左の乳首に三宅の視線が移ったと思うだけでも、肌が騒ついた。 三宅の指が乳首に与える刺激に耐えられなくなった躯は咲織の祈りを嘲笑うかのように、開かれた脚をそっと閉じていき、密やかに内腿を擦り合わせていた。

「そんなに我慢が出来ないのか。 何と言う婬らさだ。」
 大業に呆れてみせると、三宅は閉じ合わせた咲織の腿の隙間に掌を突っ込んだ。

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☆ その1689=震える喉。

「こら、せっかく人が遊んでやろうと言うんだ。 脚を閉じ様とするな。 俺のなすが儘に躯を委ねろ。 動くな。」
 判ったかと、三宅は咲織の乳房を平手で叩く。 
「はい。」
 咲織は消え入る様な声で応える。 白い脚が黒い大理石の床の上をそろそろと開いていく。 今は既にきゅっと閉じた桜色の秘唇が描く一本の線が現れる。 三宅の指がそのその線をなぞっていく。 わななく柔肌はぬめぬめと蜜に塗れていた。

「ぅぅっ。」
 咲織は顔を横向け、肩を震わせて啼いた。 甘く鋭い感悩の歓びが背骨を貫き、脳裏で爆ぜる。 咲織は自分の躯が三宅の指を待っていた事を嫌という程に知らされた。 

『躯が歓んでいる。 まるで乾いた夏にようやく水を飲んだみたいに。 咲織はご主人様にこうして触れられるために生れて来た。 そう、思えます。』

 三宅に命じられるまでも無く、自分で意識するまでも無く、咲織は三宅の指をもっと強く感じる様に、濡れた秘唇の奥深くに導く様に、開いた膝を立てて秘唇を三宅の指へと突き上げていた。

「ぁぁぁんん。 は。 は。 はぅぅぅん。」
 堪えても堪え切れない歓びの声が細い喉を震わせる。 三宅の指は秘唇の会わせ目をそそとまるで羽毛で掃く様に撫でていく。 一往復、二往復と重ねても、一向に秘唇を割って少しでも侵入する気配は見せない。 咲織の腰が焦れて、持ち上がる。 右に左にと振れる。 

「貪欲な躯だ。 動くなと言っただろう。」
 その声に咲織の躯が痛みを覚悟して固まる。 が、三宅は頬に少し笑みを浮かべただけで、指を動かし続けた。 指の動きに咲織の躯から緊張が抜けていく。 すぐに咲織の全ての神経が秘唇に向かった。 その秘唇の合わせ目を三宅の指は振れるか振れないかの微妙なタッチで移動していく。 その指からは磁力でも出ているか様に触れられている柔肌だけでなく、その奥の肉までもが沸々と泡立ってくる。  

 咲織の秘唇がまるで三宅の指を導く様に微かに開き始める。 三宅の指が合わせ目からにゅぷりと中に押し込まれた。 今は秘唇の内側でひっそりと息づく花びらを三宅の指がそろりと触れる。 その指は粘膜を直接擦り上げるのではなく、粘膜を覆っている蜜の上をなぞっていく。 そのぬるぬるとした感触を三宅は楽しみ、咲織の躯は三宅の指が動く度に小刻みにひくつく。

 それは焦れる様な感悩だった。 痒い処を羽毛で撫でられる様な、感悩への疼きを鎮めるのではなく、疼きだけを更に刺激する様な指の動き。 時間と共に秘唇だけでなく、躯中の細胞一つ一つが更なる刺激を求めて蠢き出す。 

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☆ その1690=揺れる胸。

『感じちゃ駄目。 感じたら、躯が動いてしまう。 動いたら、ご主人様に叱られる。 捨てられてしまう。 幾ら感じたって、今日はもうご主人様に抱いては貰えないんだから。 朝まで疼き続けていなけりゃいけないんだから。 そんな辛い事は・・・。』

 感じまいとすればする程、花びらに神経が集中する。 必死に鎮めていた感悩の熾き火が、三宅の指の動きに燃え上るのを止め様が無かった。 咲織の腰は何時しかもぞもぞと動きだしていた。 内臓がきゅるきゅると捩れる程に、咲織の躯は三宅を求めた。 最早、疼きは極限に達し、気も振れる様な苦しみに変わろうとしていた。

 それでも、三宅の指は蜜を粘膜に塗り込める様に動くばかりで、一向に核心を突いてはこない。 咲織の腰が三宅の指を求めて突き上げても、すっと引いていき、やはり、花びらの上を滑る様になぞっていくばかりだった。 

「あぁぁぁ。 はぁ、はぁ、はぁ。」
 歓喜の啼き声では無く、熱病に浮かされた様な切なく苦しげな啼き声が漏れた。 白い肌はすっかり桜色に染まり、しっとりと光のベールを纏った柔肌が小刻みにのたうつ。
 
 三宅は咲織の反応を冷静な眼で計っていた。 咲織の躯の感度が上がり、微かな動きにも歓びを感じて内腿の肉が震えだせばさっと弱め、穏やかな吐息に変われば、また指の圧力を強める。 桜色に染まった瑞々しい躯は三宅の指一本の思うが儘に反応し続ける。

「だめ、だめ。 もう、もう駄目です。 耐えられない。 お願いです。 もっと、もっとください。 もっと、もっと。」
 感に堪えない声で咲織は哀願した。 桃色の唇は啼き濡れ、たわわな胸がふるふると揺れる。 その頂きで、かまって欲しいと蕾が紅く充血している。 
「何をもっとだ?」
 三宅の声が聞こえても、咲織の躯は揺れ続ける。

「もっと、深く。 もっと強く。 咲織の秘唇を弄ってください。 どうか、どうか。」
「ふんっ。 奴麗の分際でご主人様に指示するのか。」
 冷たく言いながらも、三宅は指を止めない。

「い、いいえ。 でも、でも、辛くて。 もう、もう気が変になりそう。 どうか、どうか、逝かせて。 逝かせてください。 辛い、辛いです。 辛過ぎます。」
 細い腰が捩れる。 まるで痛みを求める様に鞭痕も紅い尻たぼを床に擦り付け、円を描き続ける。 
「そうか、辛いか。 なら、止めてやろう。」
 三宅は咲織の秘唇から蜜に塗れた指先を抜いた。 代わりに咲織の細い足首に嵌められた足枷を床から出ている金輪に留めていく。 すっと立ち上がり、大きく脚を開いたまま床に磔られた咲織を見下ろした。  

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☆ その1691=疼きに疼いて。

「いや、いや、いゃぁぁぁぁ。」
 立ち去ろうとする三宅の背中に咲織は啼いた。 普段はきゅっと締まった桃色の唇の端が今はだらしなく緩み、清楚な貌をぞくっとする遊女の貌に変えていた。

 そのぽってりとした唇からは喘ぎと共に涎が零れ出している。 それが頬を汚すと判っても、啜り込む余裕すら今の咲織には無い。 全身が疼きに泡立ち、感悩を求めて疼きに疼いていた。 三宅に哀れな救いを求めて、小さな掌が背中の下で虚しく空を掴む。 手枷を止めた金具がぎしぎしと鳴った。 

「明日を楽しみにしていろ。」
 三宅は振り向きもせずにバスルームから消えた。 ドアを閉める音が咲織の胸に突き刺さった。

「あぁぁぁ。」
 咲織は三宅の消えたドアに向かって上体を揺らし、言葉にならない声を上げて啼いた。 力尽き、肺腑の空気を全て使い果たすと、ばたりと黒い大理石の床に白い躯を横たえた。

 たわわな乳房が苦しげに喘いでいた。 その頂きを飾る桃色の蕾はまだつんと立った儘でいる。 大きく割裂かれた脚が描く綺麗な三角の頂点で、うっすらと桜色を帯びた秘唇は柔らかに開き、濡れた桃色の花びらを微かに見せていた。

『捨てられたの? もう、ご主人様は戻って来てはくれないの? もう、咲織をかまってはくれないの? 責めては貰えないの? この躯を使ってもくれないの? こんなに、こんなに疼いているのに。 こんなに熱いのに。 ご主人様の指に肌に、触れられただけで反応してしまうのに。 あぁ、恋しい。 ご主人様が恋しい。 ご主人様に、触れられたい。 ご主人様を感じたい。 躯中がむずむずと。 耐えられない。』

 咲織は瞳を開いて、三宅の影を探した。 つい先程まで脚の間に身を屈めていた姿は何処にもなかった。 まるで今でも三宅の掌を求めている様な自分の胸の円やかな隆起が見えるばかりだった。 

 こっこっと肉の奥が燃え続けていた。 いや、時間と共に感悩の熾き火は冷める処か、却って燃え盛ってくる様に思えた。 咲織の躯は刺激を求めて開かれた脚を閉じ合わせ様と虚しく震わせ、尻たぼをタイルの床に擦りつけていた。

 鞭と平手の打擲の痛みが蘇り、躯の中に染み込んで来る。 花びらが一人、じわりと蜜を絞り出していた。 が、幾ら尻たぼを擦りつけても、歓びなど得られ筈も無い。 ただただ、三宅への思慕が狂おしいまでに募るばかりだった。 

 胸に幾本もの針が打ち込まれ、その針の先で抉られる様な苦しみが波の様に引いては、押し寄せてくる。 

『この煉獄から救って頂けるなら、どんな責めも羞ずかしめも、咲織は歓んで・・・。』

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☆ その1692=打ち捨てられて。

 咲織は一糸纏わぬ姿で床に磔られていたが、床暖房が入れられ、ジャグジーに湯を張ったままのバスルームは蒸し暑い程だった。 その水気を含んだ暑い空気がねっとりと柔肌に絡み付く。 寝返り一つ許されない咲織の肌はじとじとと汗ばみ、悶々と苦しめる疼きが肌から噴き出しそうだった。 

 瞼を閉じても入り込む明かりに瞳を開けると、天井から吊り下げられた頑丈そうな滑車がぎらぎらと網膜に焼き付く。 その威圧する姿が咲織に箱根での情景を、感覚を呼び覚ます。 それは僅か二週間前の事だった。 

 あの時、咲織はやはり滑車で逆さに吊られていた。 天に向かって剥き出しにされた秘唇を、菊華を見下ろしていたのは三宅では無かった。 咲織は文字通り人格の無い奴麗として勝山と言う始めて会った男に貸し出され、その男に隅々まで眼で、そして男の物で犯され続けた。

 随喜と言う催婬性のある根菜の茎で作られた張り型で秘唇のみならず菊華も掻き回された。 心は男を拒否し、涙を流しているのに、躯は狂おしく感悩に溺れ、最後は啼きながら自ら徹底的な凌褥を乞い願った。 

 あの時の胸を業火に焼かれる苦しみが咲織に蘇った。 咲織は足枷の金具を鳴らし、躯を捩った。 振り払う事の出来ない悲しみが肉に染みて、それを爛れさす。 咲織は自分の躯を呪った。 

『もしかして、これは勝山さんの責めに易々と根を上げ、自ら欲しがり、これまでにない程感じたことへの罰ですか、ご主人様。 そう、咲織は罪深い女。 ご主人様のものなのに、例えご命令に従って他の男性の責めを受けても、ご主人様以外の手で感じてはいけないのに。 それは、奴麗にあるまじき裏切りなのに。 咲織はあの時、本当に・・・。 ごめんなさい。 許しては頂けませんか。 咲織は永遠にご主人様には抱いて頂けないのですか。 でも、もし、これが罰なら、ご主人様は咲織の事が・・・。 そうなら、どんなに嬉しいか。 ご主人様、早くお顔が見たいです。 同じ屋根の下なのに。 今日こそは、一緒に眠れると、どんなにか胸躍らせたのに。 やはり、奴麗は腕の中では。 それは夢の夢。 幻に過ぎないのですか。 奴麗が、愛を求めてはいけませんか。』

 息すら苦しい程の煩悶の中で、あの時以上に躯が飢えていることに気付いた。 灼熱の砂漠で一滴の水を求める様に咲織の躯は、三宅の一本の指に餓えていた。 開いた秘唇からねっとりと潤んだ空気が奥へと入り込む。 その瞳にも見えない蒸気にさえ、咲織の躯は反応した。 

 脂汗が浸み出る様な苦悶の中、いつしか時を忘れた。 今が何時なのか、何日なのかさえ判らなかった。 一週間も経った様な気もした。 ところが、ほんの一瞬で、三宅は単に何かを取りに、そう自分を責める鞭でも取りに行っているだけの気もした。 そして、今にも笑みを湛えて咲織の傍らに立ち、鞭を鳴らす。

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☆ その1693=満ちる甘い蜜。

 何でも嬉しいと思った。 三宅が自分に向かってしてくれることなら、鞭の痛みでも、浣腸の苦しみでさえ、愛おしく、そして恋しかった。 恋しいと思う程に躯は疼き、一人息は乱れ、身は飢えて悶えた。 

 背中で一つに縛められた腕が軋んだ。 じんじんと肩が、そして腕全体が痛む。 手枷を重ねられた小さな掌には既に感覚が無い。 その痛みが咲織をうつつに引き戻す。 寝返りさえ許されない躯を捩り、少しは腕を解放させた。

 開く事の無いドアが涙に歪んで映る。 一人吐いた溜息がバスルームに木霊した。 涙が優美な頬を伝い、濡れた巻き毛に染みていった。 細胞の隅々に疼きは蟠り、胸の切ない苦しみは躯の奥にまで刻まれていた。 

 いつしか明かりは消え、咲織は光の粒一つない漆黒の暗闇に沈んでいた。 そこが何処かも判らない。 躯は重く、ただ只管と、地の底へ向かって沈んでいく様だった。 

「あぁぁぁ。」
 秘唇が感じたと言うより痛んだ。 反射的に頤を突き出し、声が出ていた。 疼きに疼いた秘唇は傷口のごとく敏感になり過ぎ、微かな空気の流れにもびりびりと電気が走ったのかと思えた。 
「あぅん、うぅぅっ。」
 秘唇を再び何かが撫でていった。 びくんと躯が反応する。 柔肌が馴染んだのか、初めの痛みは薄らぎ、感悩的な歓びが放たれる。 

「あぁぁん。 いっ、いっ、いぃぃ。」
 咲織の躯はそれが指だと知った。 初め、そろそろと撫でては離れていた指が秘唇をゆっくりとなぞり始める。 翅の様に軽く、そして火の様に熱く感じられた。 秘唇がとろりと溶け出し、その指をどろりと包んでいく気がした。 今は秘唇全体でその指を感じた。 

「あぁぁぁぁ。 あん、あん、あはぁぁんんん。」
 絶え間なく声が漏れる。 その甘い啼き声が幾度もバスルームの壁で撥ね返ってくる。 躯がその啼き声に共鳴した。 一つのとろりとした粘液となった躯が、秘唇に遊ぶ指に向かって流れだす。 

『ご主人様? ご主人様ですよね。 この暖かさは。 この柔らかなタッチでも感じる力強さは。 あぁ、戻ってきて頂けたんですか。 嬉しい。 それとも、夢? 夢なら覚めないで。 現実にご主人様に抱かれるその時まで。』

 聞こえるのは自分の鳴き声ばかりで、吐息すら聞こえなかった。 ただ、放射される体温を露わな柔肌が感じていた。 胸が甘い蜜で満たされ、蕾が痛い程満ち満ちる。

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☆ その1694=指に反応する肉。

 指が秘唇の合わせ目から入り込み、花びらに優しく触れた。 躯の中を電気が駆け抜けていく。 足首の枷を固定されている小さな足がぎゅっと虚空を掴む。

 咲織の躯が指の動きに合わせて揺れ始めると、指は秘唇を捲り上げて裏側に入り込み、同時に花びらの滑らかな粘膜を刺激する。 武骨さを感じさせるその指は繊細な指遣いで花びらと秘唇の間を触れていく。 花びらは乾く事無く潤っていた。 ぬるぬるとした感触を残しながら、指は花びらの先端をなぞっていく。 

 咲織の細い腰がきゅっと絞られる。 そして、苦悶にのたうつ様に右に左に身を捩る。 
引き締まった鼠蹊部がぶるぶると痙攣した。 

「ご主人様。 感じます。 感じます。 あぁ、いい、いいです。 もっと、もっと深く。 もっと強く。 お願いします。 どうか。」  
 夢ならば素直になろうと思った。 何も夢の中まで、自分を取り繕う必要も無い。 三宅がよく言う様に、自分の婬らさを受け入れ、慾望の赴くままに求めればいい。 それでも、自ら求める言葉を口にした途端、羞恥と奴麗の身で要求する事への後ろめたさに躯が震えた。

 同時にかっと血が熱く沸騰する。 甘酸っぱいものが喉元まで込み上げる。 躯が一層敏感になった。 それは奴麗の哀しいさがだった。 ごくんと生唾を飲む音が音の無いバスルームに響き、咲織は一層自らの婬らさに身を捩る。 

 指は咲織がようやく口にした羞ずかしい願いを咎めるかの様に花びらを離れ、緊張している鼠蹊部から艶やかな内腿へと逃げていく。 

「ああぁぁ。」
 咲織の唇から遣る瀬無い溜息が洩れた。 内腿に触れる指の感触がすぐ近くで喘ぐ秘唇へそして花びらへと伝わっていく。 諦めの溜息はすぐにあえかな喘ぎへと変わり、暗闇の底で華奢な躯は光を放つ程に熱く火照る。

「あぁ、もっと。 もっとください。 あぁ、そこじゃなくて、もっともっと上。 どうか、どうか。 ご主人様。」
 一瞬、熱く血の滾る花びらに指は戻りかけて、また内腿の上を這っていく。 それは痒みの壷に触れながら、心行くまで掻いては貰えないもどかしさだった。 時と共に何処が痒いのか判らなくなってくる。 躯中に痒みが拡がり、そして痒みは強くなっていく。 気が触れそうな感覚に躯中の粘膜が、柔肌が泡立ち騒めく。 むずむずと慾望が膨れ上がり、息すら出来ない。 

「あぁぁぁ。」
 突然、指が咲織の中に侵入してきた。 まるで全てを知っている様に一番熱く燃えている花鞘の中の小さな丘を紛ごう事無く探り当て、擦り上げる。 稲妻に打たれた様に咲織の躯が跳ね、高い高い啼き声が喉を貫いた。

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☆ その1695=淫夢。

「あぁぁぁぁぁ。」
 歓びの声はすぐに切ない喪失の啼き声に変わった。 指は一瞬の歓びを与えて、すっと身を引いてしまった。 咲織の躯は消えた指を追って、闇の中へ腰を突き出す。

 両肩を強い力に掴まれて、抱き起こされた。 後ろ手に一つにされた手枷の金具が外される。 巻き毛がふわりと吐息に揺れて、頸筋を擽った。 背に懐かしい温かみが拡がる。

「ご主人様。」
 痺れる腕を見えない三宅に向かって伸ばす。 確かな肌は指先からするりと逃れ、逆に手首が捕えられた。 がちゃりと重い金属の音が響いた。 自由になった筈の両手は鎖を付けられ、首輪と繋げられていた。 自分の腕の重みに細頸が傾ぐ。 

「ご主人様。」
 不安と期待に声が上擦る。 返事の代わりなのか、咲織の頭に柔らかなバスタオルが掛けられた。 
「ご主人様。 ごしゅじんさまぁぁ。」
 ドアの閉まる音が闇を揺るがした。 胸の奥で血を流し、咲織は叫んだ。 哀しい叫びが自分の耳で虚しく木霊する。

 夢ではないと手にしたバスタオルが語っていた。 顔に押し付けると三宅の残り香が胸に浸みる気がした。 脚を開いて投げ出し、上体を起こしたまま咲織は暫く、動けないでいた。

 一つ、溜息を溢し、バスタオルで濡れた髪を拭う。 躯の疼きを自分で慰めるなと言う事か、手枷と首輪を繋ぐ鎖は短く顔の横までしか上がらなかった。 それでも、疼きを忘れようと髪を躯を拭った。

 何時の間に眠ったのか、咲織は初めて見た婬夢に落ちた。 四方八方から見知らぬ掌が伸び、躯中に触れてくる。 逃れ様と藻掻いても腕も脚も大きく開かれたまま動かなかった。 その哀しい努力を嘲笑う様に無数の掌は柔肌に思うが儘に触れ、揉みし抱く。

 掌に玩ばれない肌は無かった。 やがて秘唇までもが大きく揉みこまれる。 と菊華に指が侵入してくる。 咲織は怖れと見知らぬ掌にも覚えてしまう感悩の哀しさに声を上げた。

「いやぁぁぁぁ。」
 自分の声に目覚めた。 怯えた瞳を見開いても、やはり闇の中だった。 三宅の姿は影も見えない。 躯の節々が軋みを上げていた。 そのじんじんとひり付く痛みの下から、婬らな疼きが浮かび上がってくる。 尻たぼまで感じるねっとりとした感触はバスルームの湿気では無い。 何故か涙が湧いた。

 咲織は闇の底で哀しみに沈んだ。 それは放置された身の哀しみでは無く、自らの婬らさを認めさせられた哀しみだった。

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☆ その1696=ときめき。

「口に出来ない様な婬蕩な夢でも見ていた様だな。 今々男に抱かれていましたと言わんばかりの貌をしている。」
 真昼の様な光の中で三宅が見下ろしていた。 
「見ないでください。」
 咲織は大理石の床に白い裸身を横たえたまま、掌で顔を覆う。 手枷に嵌められた鎖がじゃらと鳴って、柔らかな乳房を飾った。

『あぁ、化粧なんて全て落ちてしまっている。 いゃ、いゃ。 ご主人様には、少しでも綺麗な貌を見られたいのに。 ご主人様より早く起きて、化粧も髪も整えようと思っていたのに。 一番酷いすっぴんの寝起き顔を見られるなんて。 それに引き換え、ご主人様はもう髭も剃られて、何時でも外出出来る身なりまで。 惨め。 惨め過ぎます。 見ないでください、ご主人様。 せめて顔だけでも洗いたい。 髪も梳かしたい。 きっと寝乱れてくしゃくしゃ。』

 少しでも三宅の視界から姿を消したいと咲織は身を縮め、これ見よがしに開かされた脚を閉じ様と身もだえる。 その細やかな願いも床に留められた足枷に拒まれた。 咲織は顔を覆った掌の下から、泣き声にも似た溜息を漏らした。 

「掌を顔から除けなさい。 おまえは俺の物だ。 俺から何も隠す権利は無い。」
 三宅は咲織の掌を掴んで顔から払い除け、睨む様にぐっと顔を近づけた。 恥ずかしそうに横を向く咲織の顔を両掌で抑え付け、三宅は唇を奪った。 嫌と言う様に三宅の鎖骨を押そうとしていた咲織の腕からすぐに力が抜けていく。 いつしか鎖の伸びる限りに腕を伸ばして、咲織は三宅の頭を掻き抱いていた。

 口付けは思いの外に長く情熱的だった。 三宅は咲織の唇を舌で押し開き、歯茎に舌先を押し当てる様に舐めていく。 咲織はふわりと唇を開くと、その舌に自分の舌を絡め、蜜を啜る蜂鳥の様に三宅の唾を啜った。 その唾を細い喉を鳴らして飲み下す。 虚しく焼け爛れていた胸が潤い、傷が癒えていく歓びに躯が沸いた。 子宮がずぅんと収縮する。

「何時まで呆けている。 パウダールームで顔を洗って来なさい。」
 三宅は何も無かったかの様に事務的に咲織の自由を奪っている鎖を解いた。
「洗い終わったら、調教部屋に来なさい。 おまえが持ってきたキャリングケースも持って来るんだ。 朝飯は外に出かけよう。 美味いオムレツとパンケーキを喰える店がある。」
 横たわった名残り惜しそうにうっとりと三宅を見詰める咲織を置いて、バスルームを出ていった。 

『外で、ご主人様と一緒の朝ご飯。 嬉しい。 初めてですね。 ご主人様が美味しいと褒められるオムレツとパンケーキ、どんなだろう。 もしかして、ご主人様の行きつけのお店? ご主人様が後で恥を掻かれない様に、少しでも綺麗に化粧しなくちゃ。 あぁ、嬉しいけど、心配。 咲織なんかが付いて行ってもいいのですか。』

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☆ その1697=淫蕩な血

 不安と期待、嬉しさと怖さが胸の中で渦巻く。 心臓がばくばくと鼓動する。 その音が聞こえる程だった。 勇気を奮い起してパウダールームの明るい鏡に向かった。 そこには初めて見る女の顔があった。 

『これが私。 こんな顔をご主人様に見られてしまったの? どうしよう。 なんて女臭い顔。 如何にも物欲しそうな顔。 目の下なんか黒ずんで。 明るい化粧にしなくちゃ。 そう言えば、ご主人様はどんな顔がお好きなんだろう。 きっと無垢な、婬らさとは無縁な顔。 そう、精一杯明るい化粧にしよう。 マスカラとかも薄めで。 リップはピンク、プルプルの唇。 触れるとトゥルンと揺れそうな。』

 化粧をする細い指が微かに震えている感じがした。 それは幾ら深呼吸をしても収まらない。 早く、一刻も早く三宅の元へ行きたいと、どうしても気が急いた。 躯の芯がまだ熱い。 沸々と女の血が沸騰している様だった。 

 咲織は躯の奥から湧き出す婬蕩な血を少しでも忘れようと、ゆっくりと息を吐き、化粧に集中しようとした。 しかし、鏡を見ればどうしても首輪が視界に入ってくる。 その幅広の首輪と中心に取り付けられたぎらつく太い金輪は普通の女性が美しく装うために身に付けるアクセサリーと思える様なものでは無かった。

 それは紛う事無く身に付けた者が誰かに絶対的に従属している奴麗の印だった。 細い首に嵌められた黒々とした幅広の首輪は、咲織の白い肌を弥が上にも引き立て、その白い肌が所有者の思うが儘に犯され、鞭打たれるためにある物だと雄弁に語っている。 

 自然と掌が首輪に触れていた。 その手触りが、その存在感が、三宅から与えられるあらゆる苦痛、羞恥、そして歓喜を現実に感じさせる。 三宅を思うよりも先に、何よりも躯が反応する。 子宮がきゅんとなる。 肌が火照り、心臓が騒めいた。 

『ご主人様の元へ。 今すぐに。 待っていてください。』

 薄化粧の仕上げに優しいピンクのルージュを引き、手早く髪にブラシを掛けると心はもう三宅の元に向かっていた。 バスルームを通り、三宅のいる調教部屋へと続くドアを開ける。 三宅は部屋の中央でゆったりと大きなクッションに体を預けて、ドアに眼を向けていた。 その顔を見て、咲織は慌てて四つん這いになり、子犬の様に駆け寄った。 

「化粧までしていたのか。」
 三宅は咲織の顎を持ち上げる。
「はい。 ご主人様と外に出ると伺ったので、少しでも咲織を連れて歩かれるご主人様の恥にならない様にと。 本当に軽い化粧ですけど。」
 三宅の掌が肌に触れているだけで、心が浮き立った。 躯はもう三宅に向かっていた。

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☆ その1698=縄に濡れる。

「随分、嬉しそうな顔だな。」
「だって、これからご主人様と朝ご飯を食べに行けるんですから。 夢だったんです。 ご主人様と陽射しを浴びながらの朝ご飯。 ご主人様が美味しいと仰るお店だから、きっと美味しくて素敵なお店なんでしょ。 そんなお店でご主人様と一緒に朝ご飯なんて。」
 笑みを我慢しても咲織の顔は輝きに溢れていた。

「そうか。 そんなに嬉しいか。 俺も楽しみだ。 でも、その格好のままでは外には出られないな。」
 三宅も咲織に釣られたのか、にこやかに言った。 その笑顔に咲織は高揚してくる。
「ご主人様はその服装で出かけられるんですよね。」
「そうだ。 俺はすぐにでも出かけられるぞ。」

『ダークチャコールのパンツとタートルに銀灰色のベルベットのジャケット。 何時見てもご主人様は素敵。 落ち付いて高級感の漂うご主人様に合う様な服あったかしら。 そう、念のために持ってきた淡いピンクのロングセーターなら。』

 咲織は嬉しい悩みに躯の疼きさえ忘れ、大きな瞳をくりくりとさせて想像を巡らした。 

「じゃあ、着てきます。 暫く待っていてください。」
 咲織は三宅の元を離れ難そうに、その膝に頬をすり付けると回れ右をしかけた。
「おまえが着る物は決めてある。 立ちなさい。」
 その言葉に咲織はきょとんとした瞳を向ける。 その瞳に三宅は玩具を前にした子供の様な笑顔を返した。 咲織は不安になりながらも、その笑顔のためなら何でも受け入れてしまうだろうと覚悟していた。

「奴麗の外出着と言えば縄に決まっている。 これまで余り縛ってこなかったからな、今日は特別にきっちりと亀甲縛りで飾ってやろう。 前に杉山さんからよくある菱縄とは違う正式な亀甲縛りを習った事がある。 上手く出来るかどうか判らないが、おまえの躯に似合わない大きなオッパイには亀甲縛りの方が形良く決まるだろう。 歩いても崩れることの無い様にきっちりと締めてやる。 さ、背を向けて、立ちなさい。」
 三宅の命令に躯が従っていた。 立ちながらも不安と怖れが胸を締め付けてくる。 足元が立っている感じがしない程にふわふわとした感じだった。 そのくせ、無毛の下腹がきゅんとときめく。 じゅんと秘唇の奥が潤む。 
   
「疼きは納まったか。」
 いきなり背後から三宅の掌が秘唇に触れて来た。 愛撫の優しさは欠片も無いまるで商品を確かめる様な事務的な触れ方だった。 触れたと思うとすぐに大きく秘唇全体がぎゅっと握られた。 それだけで子宮から感悩が浸み出し、立っていられない程に躯が蕩け出す。 同時に躯を襲った強い感覚に咲織は戸惑い、怖れた。 

「縛って頂く前に、おトイレに行かせてください。」

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☆ その1699=冷ややかな声。

『どうして、化粧の時にトイレに行かなかったの? 十分時間はあったのに。 あの時は、ご主人様の元に行きたくて、行きたくて、おしっこをしていない事にも気がつかなかった。 こんな事でご主人様のせっかくのご気分を削いでしまうなんて。 本当に駄目な奴麗。』

 一人トイレに行くとなれば奴麗の身では誓約書に認めた通り、四つん這いになるしかない。 三宅の前で剥き出しの尻たぼを振って四つん這いで歩むのは未だに余りに羞ずかしくて躊躇われた。 が、便意に意識が向かうと後悔している余裕などある状態ではなかった。  

「離してください。 でないと動けません。」
 意を決して咲織は床に這い蹲ろうとした。 が、秘唇に触れたままの三宅の掌から魔力でも出ているかの様に躯から力が奪われその場から動く事が出来ない。 涙瞳で三宅を振り返った。
「離すも何も、俺は軽く触れているだけぞ。 行くなと肩を強く掴んでいる訳じゃない。 そんなに行きたければ勝手に行けばいい。」
 三宅はからかう様に言った。

「でも、ご主人様に触れられていると躯が動かないんです。 躯から力が抜けてしまって。」
 咲織は細いが本当に辛そうな声で言った。
「期待に疼いて動けなくなるのか。 朝から婬濫全開だな。」
 秘唇を三宅の掌がやわやわと揉み始める。 咲織の脚は震え、立ってもいられず三宅の胸にしがみ付く。

「こらっ。 何を甘えている。」
「でも・・・。」
 叱られるのを怖れてはいても、咲織の躯はまるで骨が溶けだした様にくなくなと崩れそうで三宅から離れられない。

「認めるんだな。 自分が朝っぱらからちょっと触れられただけで気を出して動けなくなる程に婬濫だと。 だからどうか掌をお放しくださいと正直に言ってみろ。」
 三宅の声には意地悪な楽しさが籠っていた。
「あぁぁ。」
 咲織は血でも絞る様な啼き声をあげる。 啼きながら、哀しい覚悟を飲み下した。

「咲織はご主人様にちょっと触れられただけでも、朝から気を出してしまう様な婬濫な奴麗です。 どうか、その掌を放して、トイレに行かせてください。」
 咲織は唇を宙に開いて、喉を振り絞った。    
「自分でも認める婬濫な奴麗が、人並みにトイレで用を足していいと思っているのか。」
 三宅はぞくりとする冷やかな声で言った。

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☆ その1700=奴隷の排泄。

「あっ。」
 小さな呟きにも似た悲鳴だった。 驚きの声ではなかった。 哀しいことに、それは自分の思慮の足りなさに呆れた呻きであり、勝手に歓んでいた自分へを責める声でもあった。

「おまえは奴麗だと言う事をすぐに忘れる。 おまえには自由など一切無い。 会っていない時は仕方なく自由にさせてやっているが、こうして会っている時は一切自由など与える積りは無い。 トイレに行かせるのも行かせないのも俺の自由だ。 排泄一つでも俺の思う儘に羞恥を忍べ。 身悶えしなさい。 そして、眼で心で俺を楽しませろ。」
 三宅は抱きついていた咲織の掌を邪険に振り払った。 へなへなと鏡の床に崩れる咲織を見下ろし、三宅は言い放った。 

『そうでした。 咲織は自由にトイレに行かせて貰える身分なんかじゃない。 何も自由には出来ない奴麗。 トイレでさえもご主人様のご許可なくしては。 でも、もう限界です、ご主人様。 耐えられ無かったら、どうされるのですか。 咲織はどうしたらいいのですか。 もしやこのまま外に行けと・・・。 それは・・・。』

 咲織は這い蹲りながら、小さな肩を震わせた。 鏡の床に映った女の大きな瞳に涙が滲んでいた。 

「奴麗のおまえには躯が求める儘に排泄させる積りは無いし、普通の人間の様にトイレなんて使わせる積りも無い。 大の方は、したかろうかしたく無かろうが、俺が使う菊華を清潔にするために俺の判断で洗腸してやる。 小の方は、俺に許可を得て俺の眼の前でするんだ。 ま、いつも見るのは俺だけとは限らないが。」

「あぁぁ。」
 噛み締めた唇から嗚咽が漏れた。 力を失った躯は冷たい床にその肌を横たえる。

『そう、咲織は奴麗。 奴麗の役目は普通の女性なら、恋人なら絶対にしない様な羞ずかしい事をご主人様の前でお見せする事。 羞恥に身もだえする様を楽しんで頂く事。 奴麗はそうすることでしか、ご主人様にかまっては貰えない。 そうすることでしか、ご主人様への愛を示せない。 なら、咲織はどんなに辛くてもご主人様のご命令に従うしかない。 トイレに行くと言う、そんな当たり前のことでさえ、胸が締め付けられる様な思いを耐えなくてはいけないんですね。 でも、咲織には逆らえない。 どうしてか、ご主人様には、逆らえない。 逆らうくらいなら、ご主人様を落胆させるくらいなら、血を流してもご命令に従う方が、咲織には・・・。』

 胸を震わせながら咲織は腕を立て、躯を起こした。 勇気を奮い起して三宅を仰ぎ見る。

「このまま縛ってやってもいいが。 その悲痛な声からすると、多分店に着く前に限界を越えるかも知れないな。 駅前だから人も出ているだろう。 楽しみだな。」

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☆ その1701=犬になって。

「そ、そんな。 幾らなんでも、それは。 それだけは・・・。」
 咲織は三宅の足に縋り付いた。 胸に万力で締め付けられる様な痛みが走る。 ピンクのルージュもまだ艶やかな唇がわなわなと合わない。 

「ふふん。 嬉しそうだな。 恥を掻くと濡れるおまえだ。 衆人環視の中で粗相をしながら、これまで感じた事も無い程の歓びに幾度も昇り詰めるだろう。 もしかすると、歩道を濡らすのはおしっこだけじゃないかも知れないな。」
 三宅は楽しそうに唇の端を上げ、引き締まった頬を緩める。 
「あぁぁぁ。」
 咲織は巻き毛を揺らして啼いた。 

「心配するな。 今じゃない。 何時かは見ず知らずの人ごみの中で最高の羞恥をおまえに与えてやるつもりだが、今日は楽しいブランチをぶち壊したくは無い。 バスルームの隅におまえ用のおまるにぴったりな桶が置いてある。 ここまで持って来なさい。 銀色の柄のついた桶だ。」

「はい。 ありがとうごさいます。」
 胸を哀しみが塞ぐのに、自然と感謝の言葉が口を衝いていた。 咲織は意を決して丸い尻たぼを持ち上げ、バスルームへと手脚を運び始めた。 それ程までに便意は切迫している。 

「優しいご主人様だろう。 おまえの申し出通りにちゃんと用を足させてやるんだ。 感謝の意を表して、尻を振って見せろ。 犬っころみたいに。」
 健気に命令に従う咲織の背を三宅の言葉が冷たく打つ。 

『はい、ご主人様は何時でもお優しいです。 咲織は知っています。 だから、歓んでお尻を振ります。 こんなお尻で良ければ何時でも。 どんな恥でも忍んでみせます。 どうか、そんな咲織を楽しんで下さい。 少しは愛おしいと思って貰えたなら・・・。』 

 咲織は歩みを止め、小さいが丸く締まった尻たぼを右に左に振ってみせた。 この先の羞恥がどんなにか辛いかと、心が血を流すと判っていても、咲織には逆らうことなど考えられなかった。 そして、羞恥に咽ぶ自分を見る三宅の楽しげな姿を見たいと疼く自分に気づいていた。

「可愛い犬っころだ。 ご主人様の前でおしっこ出来るのが嬉しくて堪らないみたいだな。」 
 屈辱的な言葉だったが、三宅のはしゃいだ声が咲織には嬉しかった。
「わん。 わん、わん。」
 本当に犬になった様に愛らしく幾度も尻たぼを振っていた。

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☆ その1702=見ててやる。

『ご主人様、楽しそうだった。 早く桶を咥えてご主人様の元へ戻らくなくちゃ。 早く戻ったら、また歓んで貰えるかな。 とにかく、今は少しでも早く。』

 次に身に降りかかる事を考えれば、怖くて脚が竦んでしまう。 脚が竦んで動けなくなれば、三宅を怒らせてしまう。 何時しか、否、出会ってその柔らかな笑顔が心に浸み込んできた時からか、咲織は三宅に笑顔を向けて貰う事しか考えなくなっていた。

 三宅の愛を受けたいと思うばかりに、愛が叶わなくとも自分の方を向いていて貰いたい一心で、自分に降り掛かる痛みや羞恥、屈褥さえも考えなくなっていた。 ただただ、三宅の命令に従い、三宅を歓ばせる事だけに心が向かった。 

 広いバスルームの隅の棚に銀色に光る金属製の桶を見つけた。 桶の取っ手を口で咥え様と咲織は幾度も頭を傾げて苦闘した。 言い付けられた訳でも、見張られている訳でもないのに、不思議と手で取ろうとは思いもしなかった。 ようやく口で取っ手を咥えると、いそいそと三宅の元へと手脚を動かした。 丸い柄を咥えた唇の端から涎が垂れて鏡の床を汚す。

 その事にさえ咲織は気付かず、真っ直ぐに咲織を見ている三宅の元へと四つん這いの躯を進める。

「よし、よし。 いい子だ。 ちゃんと口で咥えて持ってきたか。 すっかり犬らしくなったな。」
 三宅は本当の犬をあやす様に咲織の頬を両掌で挟んで左右に振り、頭をぐりぐりと撫でた。 咲織は心の中でわんわんと鳴きながら、歓びに顔が崩れるのを止められなかった。

「さ、おしっこさせてやるぞ。 この桶に向かってするんだ。 犬の様に片脚を上げてしなさい。 床を汚すなよ、ちゃんと桶の中に入れるんだぞ。 仕方ない見ていてやるから。」
 冷酷な命令を下す三宅の声は楽しげだった。 唇の端に笑みを浮かべながら、咲織の膝元に桶を動かす。
「はい。」
 すぐに返事をして、膝を着いた姿勢のまま脚を上げ様として咲織は動けなくなった。 

『床に私の秘部が映っている。 うっすらと濡れて色づいて見える。 何時の間に私は濡れてしまったの? ご主人様の眼の前でしっこをしなくちゃいけないのに、恥ずかしくて死にそうなのに。 それでも、咲織は濡れる様な女なの? ここで片脚を上げたらご主人様から丸見えになってしまう。 もちろんおしっこが出る処も。 あぁ、なんて、なんて、恥知らずな。 でも、早くしなくては。 後で泣けばいいんだから。 ご主人様を待たせてはいけないのに、躯が動かない。 脚が言う事を聞かない。』

 羞恥と命令に従おうと言う気持ちが鬩ぎ合うのか、咲織のすらりと伸びた脚はぴくぴくと痙攣を見せたまま宙に上がろうとはしなかった。 焦れば焦る程に羞恥は増し、胸を締め付ける。 

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☆ その1703=残酷な言葉。

「時間はある。 幾らでも待って居てやる。 だが、したくてしたくて仕方が無かっただろう。 いずれおまえの意思とは関係なく床を濡らす事になるぞ。 いいのか。」
 声は冷たかったが、三宅の顔はまだ笑みを浮かべていた。 その暖かな眼を見る余裕は咲織には無い。 残酷な三宅の言葉に喉を鳴らして苦い生唾を飲み込む。 胸が焼け爛れる感じがした。 

「はい、今。」
 自分に言い聞かせる様に声を絞り出した。 紅い爪先を震わせながら、咲織は何とか膝を曲げたまま浮かせた。
「もっと高く、尻より高く上げないと脚に掛かるぞ。」
 三宅の声に押されて、咲織は脚を上げていく。 細い太腿ががたがたと揺れ、脇腹がきゅんと痛んだ。

 ようやく膝を躯の横まで持ち上げた。 三宅の顔を見る事など出来なかった。 三宅から瞳を逸らし俯いても、鏡の床はあられもない咲織の姿を見せつける。 咲織は固く瞳を閉じた。    

『さぁ、早くするのよ、咲織。 犬の様にするの。 咲織は奴麗でしょ。 ご主人様に世にも恥ずかしい姿を見て頂くの。 楽しんで頂くの。 さぁ。』

 咲織は自分で自分を貶め、その辛さをバネにして躯に命じた。 が、羞恥のせいなのか、生理的なものなのか、いざとなるとなかなか小水は出てこない。 下腹に力を籠め様としても、片脚を上げた不安定な姿勢がそれを阻む。 
 
 尿意は苦しい程迫っていた。 なのに、いざとなると引っ込んでしまう。 時間が異様に長く感じられた。 鋭い棘の束で柔肌を擦り上げる様な時間が続いた。

「よしよし、何もかも丸見えだ。 俺の顔に引っ掛けるなよ。」
 三宅は大きなクッションから身を乗り出し、息が掛る程に咲織の股間近くに顔を寄せてきた。

『そ、そんなに近寄らないでください。 本当に掛けてしまったらどうしよう。』

 不安に胸が破裂しそうになった。 その瞬間、微かな痛みを残して秘唇から水流が迸った。 金属の桶がちりんちりんと高い音を立てた。 その音が咲織の胸を抉っていく。 

「桶から出るぞ。 もっと脚を上げろ。」
 三宅の声に慌てて瞳を開いた。 高く掲げた白い脚の間から薄っすらと桜色を載せた秘唇が瞳に飛び込んできた。 その秘唇を割裂く様に透明な水流が放物線を描いて銀色の桶に落ちていく。 

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☆ その1704=悲しい女。

『あぁ、なんて恥ずかしい。 ご主人様がこんなみっともない姿を見て、嫌いになられたら。 お願い、止まって。』

 幾ら願っても、小水は咲織を嘲る様に出続けた。 羞ずかしさに血の気が引き、気が遠くなりそうだった。 それでいて、羞恥の時間が通り過ぎていく痛みだけは、はっきりと胸に感じていた。 

「随分溜めていた様だな。 今にも桶から飛び出しそうな勢いだ。 ステンレスの桶にして良かった。 いい音がする。 これからおまえはこの家に居る時は何時でもこの桶を使いなさい。 そうすれば例え俺が寝ていてもこの音でおまえが恥ずかしげも無くおしっこをしていると判るからな。」
 三宅に指摘されるまでも無く、自分の股間から放たれた小水が奏でる音に咲織は身も凍る羞恥に苛まされていた。 脚を持ち上げ続けていなくてはいけないために声を上げて啼く事も出来ず、羞恥は咲織の中で膨らみ続け、胸を引き裂き続ける。

「音が変わってきたぞ。 ちょろちょろ、かんからと。 もうお終いか。 一滴残らずしておけよ。」
 ようやく勢いを無くした小水が奏でる間歇的な音は、これまで以上に惨めたらしく聞こえた。 耳を塞ぎ、この場のから駆け逃れたかった。 叶わぬ望みに躯が震える。

 綺麗な弧を描けなくなった小水はやがて桶を外れて床に零れ、裡腿を濡らして、ようやく止まった。
 
『あぁ、恥ずかしい処をまたご主人様に見られてしまった。 こんなはしたない姿を見られては嫌われるに決まっている。 どうしよう。 泣きたい。 ご主人様の胸で涙が枯れるまで泣きたい。』

 脚を下ろすと緊張が解け、羞恥と哀しみが一気に咲織に押し寄せる。 咲織は外界から逃れる様に躯を丸め、嗚咽を漏らした。 白く頼りない背中が小刻みに波打っていた。

「どうした? まさか放尿と同時に逝っちゃったんじゃないだろうな。 あれだけ零すなと言ったのに、床が汚れてしまったぞ。 どうすればいいかは判るな。」
 膝の間に顔を押し付けて泣く咲織の頭を掴み、三宅は強引に捩子曲げた。 瞳に映ったのは白い腿と鏡の床を汚す自らの小水だった。 

『粗相までしてしまったんですね。 判っています、どうすればいいのか。 ちゃんと奴麗らしく出来たら、捨てないでくださいますか。 可愛がってくださいますか。』   

 咲織はどうすればいいか判る自分が哀しかった。 そして、きっとそれをしてしまうだろう自分がなお哀しかった。 

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☆ その1705=あられもない姿を。

「はい。」
 咲織は涙を大きな瞳に浮かべて頷いた。 咲織は巻き毛を片側に纏めると床に両掌をつき、自分が作った水溜りに顔を近づけていく。 鏡の床に映った顔が哀しげに歪んでいた。 覚悟を決めて瞳を閉じ、唇を開いた。

 自分の漏らした小水に触れた唇が爛れていく気がした。 不思議な事に、三宅の放つ小水を飲み込まされる時には感じない嫌悪感と屈辱感に胸が焼ける。 その痛みより、自分の穢れた液体を三宅の前から消してしまいたいと言う思いの方が強かった。

 あられも無い姿を見せてしまった証拠を少しでも永く残してはおけなかった。 咲織は全ての思いを押し殺して、自らの小水を啜った。 ずずっと言う音が耳を穿つ。 

「美味いか。 自分の溢したおしっこの味はどんなだ。」
 三宅のからかう声が咲織の胸を刺していく。 それでも、咲織は答えず、啜り続けた。

「返事をしなさい。 美味しいか。」
「いいえ。 苦いです。 凄く苦いです。」
 三宅に髪を掴まれて顔を持ち上げられ、咲織は泣き顔をすっと収めた。 

「俺のと自分のとどっちが美味しい?」
「ご主人様のに決まっています。」

「本当か。」
「はい。 本当です。 ご主人様のなら、何でも美味しいです。 何でも大好きです。」
 本心だった。 そしてそれを口にすることで、咲織の胸を焼きながら三宅への思いが込み上げる。 

「じゃあ、これからは会っている時にはここだけにしよう。 それだとわざわざトイレに行く手間も省けるからな。 言ってみれば携帯便器だ。 便利でしかも楽しめる。 心配するな。 出したばかりの小水には雑菌も無く、毒にはならないそうだ。」
 三宅は咲織の濡れた唇をぐいと掴んだまま言った。 その顔は実に楽しそうで、眼には濁りも無く、きらきらと輝いて見えた。 その顔に釣られて何処か歓んでいる自分を発見しても、咲織は驚きもしなかった。  
「はい。 何時でもお使いください。 でも・・・。」

「でも? 何だ? 心配事があるのか。」
「いいえ。 いいんです。 どうせ咲織は奴麗なんですから。」

「どうせとは何だ。 どうせ奴麗じゃない。 せっかくの奴麗だ。 いつただの知り合いや嫌いな人間になってしまうか判らない恋人同士より遥かに強い結びつきだ。 おまえの心配はこれか。」
 三宅は咲織の肩を掴んで立たせると、戸惑う唇を奪った。 強引に舌を差し入れ、余す処無く嘗めまわしていく。  

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☆ その1706=滴り落ちる歓び。

「いけません。」
 咲織は悲鳴にも似た叫びを上げ、同時に三宅の胸を掌で必死に押した。 

 叫びは押し付けられていた三宅の口の中に消え、離れようとした努力は三宅の力の前に屈した。 三宅は片手で咲織の華奢な背を抱き、片手でがっしり咲織の頭を掴んで唇を逃しはしなかった。 

 叫びどころか、息苦しさの喘ぎと共に湧き出た唾液まで、三宅は啜った。 そのじゅると言う音が咲織の胸に響く。

『いけません、ご主人様。 咲織の口は今しがた自分のおしっこを飲んだ口。 ご主人様が言われる通りに便器なんです。 そんな汚れた処をご主人様の様な尊い方が嘗められてはいけません。 ご主人様まで穢れてしまいます。 駄目です。 本当に。 許して。』

 咲織は三宅の胸に掌を押し当て、尚も必死で引き離そうと藻掻いた。 咲織が細腕に力を籠めれば籠める程三宅の力は増し、却って強く抱きすくめられる。 小柄な咲織の躯は浮き上がり、若い弾力に満ちた乳房が三宅の胸板で押し潰された。

 その息も出来ない抱擁の苦しさに咲織の躯は溺れ、力は抜け落ちていった。 躯の中心にぽっと赤い火が灯り、すぐに躯中の細胞が火照り始める。 いつしか咲織の小さな掌は三宅の胸から滑り出て、その逞しい背を力の限りに掻き抱いていた。

 強い力で抱かれ、力の限りに抱き返し、骨が軋みを上げ、胸が潰れる苦しみに喘ぐ程に歓びが迸った。 三宅の背を掻き抱く細い指先から、三宅に千切れる程に吸われた舌から、躯に満ちた歓びが滴り落ちるのを咲織は感じた。

『あぁ、ご主人様、嬉しいです。 どんなに嬉しいか、お判りにはならないでしょう。 あぁ、この時のために咲織は生きてる。 この時のために咲織は奴麗でいる。』

 華奢な咲織の躯は完全に床を離れ、宙に抱き留められていた。 三宅の腰が押し付けられた咲織の生の恥丘が感悩を爆ぜさせた。 頭の中が白く輝き、全ての思考が消し飛ぶ。 と、三宅の腕の中の躯が勝手にかくかくと痙攣した。 咲織は確かに昇り詰めていた。 

 波は幾度も華奢な躯を襲った。 そして襲う度に波は昂まり、咲織を歓喜の高みへと叩き付ける。 息がもう続かない、事切れると感じた刹那、三宅は咲織を離した。 全ての力を歓喜の波に浚われ、蛻の殻となった咲織はくなくなと床に崩れるしかなかった。 

「いけません。 こんな穢れた口を・・・。 ご主人様のお口まで汚れてしまいます。」
「おまえは俺のしっこを汚いと思って飲んでいるのか。」

「いいえ、全く。 だって、ご主人様の事が・・・。」
「俺も同じだ。 人は愛する者が何をしようと決して汚いとは思えないものだ。」

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☆ その1707=幸せ。

「今、なんて言われたんですか?」
「聞いてなかったのか。 ご主人様の言葉を聞いて無いとは不届きな奴麗だな。 後で罰してやろう。」
 三宅の優しい声が床に横たわった咲織に降りてきた。 ぶり返す感悩の電流に打たれ、咲織はくの字に折り曲げた躯をまたくくっと痙攣させた。

『ご主人様は咲織の事を愛する者と言ってくれたのですか。 本当に? いいえ、聞き間違いなんかじゃない。 咲織の事を愛するものだとご主人様は確かに。 そして、愛する者が何をしても汚いとは思ないと。 だから、咲織の唇を・・・。 それを示してくださったんですか。 自分の小水を飲んだ咲織にキスをしてくださって。 なんて、なんて、優しい。 なんて、嬉しい。 ご主人様、どうぞ咲織の事を、咲織の躯を自由に使ってください。 好きなだけ苦痛をお与えください。 好きなだけ貶めてください。 それでも、咲織はご主人様の奴麗でいられる限り、ご主人様に玩んで頂ける限り、幸せです。 幸せな奴麗です。』

 感悩の波に洗われた躯を熱い熱い思いが焦がしていく。 その焼け付く思いにうつつの痛みを感じて咲織はぶるりと躯を震わせた。 それは今までで一番幸せな痛みだった。 

「また、抱き締めただけで逝ったか。」
 三宅は呆れた様に言うと、爪先で咲織の乳房を小突いた。 その普通なら屈辱的な痛みさえ、今の咲織には嬉しい愛儀だった。 
「はい。 ご主人様に抱き締めて頂けたら、咲織は逝ってしまいます。 幾らでも感じてしまいます。 だって、咲織はご主人様の事が好きで、好きで仕方が無いんですから。 女は好きな人の腕に抱かれたら、それだけで感じる生き物なんだと思います。 女は想いだけで感じもし、逆に苦痛にもなるんです。」
 躯の歓びが、胸の幸せが咲織の口を滑らかにしていた。 普段は胸で渦巻くだけの思いが今はするすると口から零れた。

「ふぅん。 そうか、なら俺が何をしてもおまえは嬉しいのだな。 奴麗だから仕方なく耐えるのではなく、歓んで受け入れるのだな。」
「はい。 ご主人様がされる事は何でも嬉しいです。 自分でも不思議なんですが、本当にそうなんです。 躯は本当に辛がっているのに、心は歓んでいるんです。 一番、辛いのはお会いできない事、放っておかれる事。 昨日の晩は悲しくて・・・。」
 三宅を真っ直ぐに見上げながら、咲織は自分の言葉に嘘は無いと思った。 三宅への思いを口にしながら、今も心は溺れる程に濡れ、躯は歓びに震えている。

「今の言葉を忘れるな。」
「はい。」
 咲織は自分の中に仕舞い込む様に深く頷いた。 

「さ、立て。 外出のための縄化粧をしてやろう。」
 三宅は白い円筒形の物を手に、にやりと微笑んだ。

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☆ その1708=見ていてください。

「おまえはこれが大好きなんだろう。」
 感悩の波に浚われた躯をようやく起こした咲織の掌に三宅は白い物を押し付けた。
「こ、これは。 嫌いです。 こんな物嫌いです。」
 今しがた言い知れぬ歓びにうっとりと酔い痴れていた咲織の美貌が怖れに引き攣る。

「嘘付け。 これを使ったら、凄い善がり様だったと勝山さんから聞いているぞ。 身も世も無く感悩に噎んで、自ら幾度も侵して欲しいと躯を差し出して泣いて願ったそうじゃないか。 最後には飢えた狼の様に涎をだらだら垂らして勝山さんの物にむしゃぶりついていたんじゃないのか。」
「そ、そんな。 違います。 自ら進んでなんて、嘘です。 咲織は嫌で嫌で、悲しくて悲しくて。 ご主人様以外の人に抱かれるなんて、咲織には・・・。 鞭より、熱蝋よりどんな罰よりも辛い仕打ちです。 もう、もうあんな思いは二度と、二度と。」
 咲織は大きな瞳を紅く潤ませ、崩れる様に三宅にしがみ付いていた。

「おまえがどう思おうと関係ない。 そんな事はいい訳だとも言わないが。 外には現れない事だからな。 それに奴麗の心は無視され、踏み躙られるものだ。 心の涙が奴麗を美しく、魅惑的にするのだから。 おまえが勝山さんにこれを使って貰って、逝きまくったことは事実だろう。 よがり狂ったおまえの姿を勝山さんだけに見せて置くのか。 俺に見せて歓ばせないで置くのか。」
 冷たい様でいて、心の籠った声だった。 
「そ、そんな・・・。」
 咲織は動揺した。 両端が丸くし上げられた白い物を持った掌がとても重く感じられた。 躯中から力が消えていき、今にもその掌から床に崩れそうだった。

『あんなこと、思い出させないでください。 もう二度とご主人様以外の人に感じたくは無いです。 まして逝かせられるなんて、なんて悲しい。 幾ら奴麗でも、それだけは、そんな屈辱だけは・・・。 でも、ご主人様の言われる通り、あの人の前だけで乱れたなんて、自分が許せない。 やはり、乱れるなら、感じるなら、狂うならご主人様の前で。  それで、ご主人様が楽しまれるのなら。 いいえ、この咲織でご主人様が楽しまれるなら、ご主人様が見たいと仰るなら。 感じると言うようなものじゃなかった。 苦しくて苦しくて仕方無かったけど、咲織は、やはりご主人様に。』

「はい。 これを入れるのですね。」
 大きく息を継いだ咲織の声は決然としていた。 遠い悲しい眼差しで三宅を見詰めた。
「ふっ。 やはり、欲しかったか。 とことん婬濫だな。 それを入れた躯で街を歩かせてやる。 考えるだけで楽しくなるだろう。 見ていてやるから、入れなさい。」
 三宅の非情な言葉に咲織はくらくらとした。 それでも、一度意を決した以上は従おうと、三宅の前で脚を開いた。

「はい、見ていて下さい。 咲織は歓んで随喜の張り型をおまん子にいれます。」
 とことん自らを貶め様と思った。 そうでなくては自分が許せなかった。

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☆ その1709=凍てつく胸。

『ご主人様の前で、咲織は恥ずかしくて仕方の無い事をするの。 ご主人様を愛しているのに、ご主人様だけの奴麗なのに、あんな見ず知らずの人の掌で堕ちる処まで堕ちた女なんだもの。 ご主人様に、もっと、もっと婬らで、もっと恥知らずな姿を見せなくてどうするの。 ご主人様の前で何処までも、何処までも堕ちなくてどうするの。 咲織はご主人様に楽しんで貰うためにいるんだから。』

 咲織は身を屈め、自ら掌にした随喜で作られた張り型を秘唇に宛てた。 いざ三宅に言われるままに入れようとしてみると、その大きさと重さに躯が震えた。 三宅の掌にあった時には小さく見え、躯に入れる事を軽く考えてもいた。

 が、実際に持ってみると咲織の小さな掌では持てあます程の大きさと太さを持っていた。 そして、たっぷりと水分を含んだそれはずっしりと重かった。

 バイブで、そして三宅の物で突き入れられる時の、秘唇が、いや躯ごと引き裂かれていく痛みが呼び覚まされる。 咲織はぶるぶると震えた。 三宅に抱き締められた歓びに桜色に上気した柔らかな頬から赤みが引いていき、大理石彫刻の様に青白く固まる。 

「あぁっ。」
 意を決しようと吐き出した息が喘ぎの様に喉を震わせる。 

『ぐずぐずしてては駄目。 ご主人様のご命令なんだから、早く。 咲織、おまえは恥を掻くの。 苦しんでお見せするの。』

 咲織は片掌で秘唇を開き、自ら剥き出しにした花びらのあわいに随喜の張り型を押し込もうと腕に力を込めた。 丸い先端が花びらを押し開いていく。 意を決した筈の掌が止まった。 

『こ、こんなものを躯に入れて、本当に街を歩けるの。 あぁ、無理、無理です、ご主人様。 きっと、あの時の様に自分でも抑えられない程にこの躯は熱く燃えだし、逝き果てるまで、婬らに欲しがってしまう。 きっと、きっとご主人様に呆れ果てられてしまう。 それどころか、ご主人様に恥を掻かせてしまう。 そんなこと。 そんなこと。』  

 丸い先端が少し躯の中に入っただけで、躯は異変を感じていた。 勝山に散々使われた時の気が狂う様な苦しいまでの感悩の奔流が鮮やかに肉の中に甦った。 躯より先に三宅の前で剥き出しになった心が震えた。 

 芋の茎で作られたその張り型は無機質で機械的なシリコンとは違い、生き物の持つ生々しさ、生の婬らさを粘膜に伝えてくる。 そして茎の編み目が繊細な粘膜を絡め取り、軽く触れているだけでも細やかにそして強くに刺激してきた。

 しかも、その潤いに満ちた茎から溢れるサポニンと呼ばれる催婬成分が触れている粘膜から躯の奥へと染み込んでくるのを感じずにはいられなかつた。 早くと焦る程に咲織の心臓は凍りついた。

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☆ その1710=痛みを受け入れて。

「どうした。 掌が動いてないぞ。 そんなに桃色に潤んだ花びらを俺に見て貰いたいのか。 床を見てみろ。 いい光景だぞ。」
「そんなぁ。」
 鏡になった床には白い張り型に押し広げられた濃桃色に彩んだ花びらがまざまざと映し出されている。 その余りにも婬美な光景に咲織は息を失った。 

『早く、早く入れてしまわなくては。 ご主人様が縛ってくださると言うのに。 時間がどんどん失くなってしまう。』 

 血の気の引いた腕に無理やり命じて、咲織は張り型を押し込んだ。 か弱い粘膜が頂きから裂けていく痛みが脊髄を走る。 その痛みを嘲嗤う様に、床に映った光景はむしろ飢えた花びらが張り型を易々と呑み込んでいる様にしか見えなかった。

 ぬらぬらと光る粘膜の花びらは自ら大きくその口を開き、白い張り型をくっくっと呑み込んでいく。 その身を貫く痛みも忘れ、咲織は自らの肉体の貪欲さに慄いた。 そして、三宅の眼にもその様が映っているのだと思うと、居ても立っても居られない切ない恥じらいに心臓が血の滴を滴らせる。 

「ほほう。 愛撫など何もしてないのに、そんな太い物が楽々と入るんだな。 ゆるゆるなのか、それともいつも秘唇を濡らしている婬濫なのか。」
 三宅の朗らかな揶揄が咲織の胸を更に切り刻む。 

「何とか言ったらどうだ。」
 三宅の掌が身を屈めてふくよかさを増した乳房を我が物顔に掴んできた。 痛みとそして身に覚えたくない痺れる様な感悩に膝がわななく。 咲織は上目遣いに三宅を恨めしそうに睨んだ。
「嬉しいのか。」
 三宅の掌は更に乳房を玩んだ。 歓びよりはむしろ苦痛を与え、誰が主人かを教えるための力の入れ方だった。 長い三宅の指の間から弾力ある咲織の乳肉が零れ出て、形のいい乳球は無残に歪む。 

「嬉しいです。 ご主人様にかまわれたら、咲織は何時だって嬉しいです。 ご主人様に抱き締められたら、咲織は、咲織は濡れてしまうんです。 それは、どうしようもないんです。 ごめんなさい。 でも、咲織はご主人様のことが・・・。」
「俺の事が好きだと言う事で、自分の婬らさを美化するのは止めなさい。 おまえはその清楚で可憐な貌とは裏腹に、どうしようもなく婬らでどす黒い慾望に取り憑かれた躯なんだ。 だから、同じくどす黒い慾望を持て余している俺に惹かれた。 宿命を負ったご主人様と奴麗と言えば聞こえはいいが、肉慾に取り憑かれた者同士、堕ちる所まで堕ちるしかない定めの者同士と言う訳だ。」
 三宅は胸を乱暴に掴んだ掌だけで咲織の躯を起した。 どれ程の痛みを感じても、咲織はその掌を振り払おうともせず、為すがままに、感じるままにその痛みを受け入れていた。

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☆ その1711=恥ずかしい姿を見てください。

『咲織と堕ちる所まで堕ちて下さると。 嬉しいです。 何処までも堕としてください。 何処までも、咲織は付いていきます。』
 
 甘い蜜が躯の中からじわりと浸み出てくるのを咲織は感じた。 肺腑が蜜で満ち満ち、息すら出来ない。 

「こっちにも入れないと片手落ちだな。」
 咲織の潤んだ瞳の中で、三宅の眼が冷たく嗤った。 ぐいと両の尻たぼが左右に開かれる。 あっと言う間も無く、菊華を三宅の指が深々と破っていた。
「くぅっ。」
 苦しみと感悩の悦びが渦を巻いて躯を一気に貫いていく。 咲織は躯を折って、呻いた。

「さ、ここにもこれを入れなさい。 おまえを楽しませてやるんだ。 ちゃんと自分からご主人様にお願いするんだぞ。 どうお願いすればいいか判っているな。」
 三宅は咲織の菊華を貫いた指をくねくねと蠢かせながら、傍らのチェストを指差した。 喘ぎの下から辛うじて覗き見た黒光りするチェストの上には今しがた花びらの奥に埋めたのと同じ随喜の張り型と潤滑剤が載っている。 咲織は哀しげな瞳で三宅を見上げ、ごくりと苦い生唾を飲み込んだ。

「あの随喜の張り型を菊華に埋める恥ずかしい処を見ていて下さい。」
 言いながら、咲織は堕ちていく自分の心を見詰めていた。 その先にあるものは三宅の笑顔の筈だった。

「どうして埋めたいんだ?」
 意地の悪い三宅の質問に咲織の柔らかな頬が引き攣り、桃色の唇がおののく。
「あぁっ。 み、婬らな咲織は菊華でも感じたいからです。」
 言い終わると、咲織は喉が焼ける様な吐息を漏らす。 

「それで、そんなとんでも無い姿を俺に見ていろと言うのか。」
 菊華を深部と貫く三宅の指が粘膜を通して張り型の埋められた花鞘を刺激してくる。 抑えても抑えても湧き上がる感悩の渦に飲み込まれ、咲織は喉を反らして喘ぐ。 膝から力が抜けていき、瞳の前の三宅にしがみ付くしかなかった。
「ごめんなさい。 ご主人様に恥ずかしい処を見て頂きたいんです。 見て頂けると思うとそれだけで咲織は感じてしまいます。 生きていると言う実感が湧いてきます。 ご主人様がいらっしゃらなければ、咲織は何一つ出来ないんです。 身も心も本当に、咲織はご主人様のものなんです。」
 咲織は湧き上がる思いを三宅の胸に零していた。 押し付けた頬に伝わる三宅の温度が何よりも嬉しく、咲織は全てを耐えられる気がした。

「よく言った。 それが婬濫奴麗の本心か。 仕方が無い見ていてやろう。」
 三宅は咲織の菊華から引き抜いた指先をそのほっと見上げた唇に押し付けた。 咲織は三宅の顔を見詰めたまま、その指を両掌で支え、舌を絡めていった。

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☆ その1712=開いていく。

『私の菊華を、この指が。 自分でも触りたく無い汚い処なのに。 何の躊躇も無く。 もしかしたら、ご主人様のものが私には神々しくさえ思えるのと同じように。 まさか、そんな事は。 でも、汚らしいと思っていたら、咲織の事が穢らわしいと思っていたら。 嬉しいです。 ご主人様。 未だに慣れないけど、きっと慣れる事は無いと思うけど、ご主人様に触れて頂いて咲織は嬉しいです。 ご主人様に触れられて咲織は穢れが落ちていくようです。』

 咲織は自分の菊華を蹂躙したばかりの三宅の指をまるで神でも迎えるかの様に捧げ持ち、そこから滲み出る貴重なエキスを啜る様に深々と咥えて啜った。 口の中に湧く唾をごくりと喉を鳴らして飲み込み、陶然とした笑みを湛えた大きな瞳で三宅を上目遣いに見詰める。

 瞳に映った三宅の眼が一瞬の和やかさを見せたすぐ後で冷たさを湛えた。 それが合図だと咲織は悟った。 名残を残して三宅の指を離し、チェストに向かった。 動揺を抑えて、随喜の張り型に潤滑ゼリーをたっぷりと塗していく。 

『見ていて下さい、ご主人様。 咲織の全てを。 咲織の普通の女の子なら絶対に誰にも見せない、羞ずかしくて羞ずかしくて堪らない世にもはしたない姿を。 ご主人様は咲織の全てを知っていてください。 どんなに嗤われようと、どんなに呆れられようとかまいはしません。 だって、咲織はご主人様の奴麗なんだから。 ご主人様に楽しんで頂くためなら、どんな事でもする奴麗なんだから。』

「どうぞ、咲織の羞ずかしく婬らな姿をご覧ください。」
 咲織はそうする事が三宅の求めに応じる事だと思い、最も羞恥に苛まれるポーズを自ら取った。 三宅に背を向けると四つん這いになった。 その脚を羞恥と戦いながら、付け根に痛みを感じるまで開いていく。 開き切ると膝をぴんと伸ばした。

 小粒ながら丸丸とした尻たぽがきゅっと持ち上がり、先に三宅が触れた菊華を空気が弄る。 羞ずかしさが胸を締め付けてくる。 咲織は細い肩を床に着いて、白い張り型を持った掌を脚の頂きに運んでいった。

「薄桃色の菊の花弁が拡がって、白い張り型を呑み込んでいく。 凄まじい景色だな。」
 覗きこんだ三宅の吐息が尻たぼを擽った。 羞恥が喉元まで迫上がってくる。 苦しみがずむっと躯の奥に拡がった。 同時に汗の代わりに血が噴き出る程の感悩に心臓を掴まれる。 

「むはんっ。 うくっ。」
 咲織は折れそうになる掌に願いを込めた。 開き切った菊華を更に押し開き、粘膜を巻き込んで随喜の張り型が躯の中に入っていく。 それは入れた後の苦しみを予感させた。  

「よくやった。 いい奴麗だ。 今度は俺が美しく装ってやろう。」
 三宅の掌が力強く咲織の躯に巻き付き、ぐいと抱き起された。

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☆ その1713=縄化粧

「腰を引くな、しゃんと立て。 両掌を頭の後ろで組みなさい。」
「あぅっ。」
 三宅に言われる通りに背を真っ直ぐ伸ばそうとするだけで、秘唇と菊華に埋めた随喜の張り型が粘膜を擦り上げてくる。 疼きを堪えた躯はたまらず、あえかな啼き声を上げさせる。  

「感じてしまうのか。 立つ事も難しくてはさぞ面白い外出になるだろうな。」
 三宅の言葉を待つまでも無く、咲織は不安を隠しようも無かった。 暗澹とした気持に俯き気味になる顎を持ち上げられて、咲織は三宅の顔が見られず長い睫毛を伏せた。
「ちゃんと見ていろ。 おまえが縄で飾られる処を。 ぞくぞくとしてくるぞ。」
 三宅は長い麻縄を首輪の金具に通した。 二本になった麻縄を揃えて咲織の躯に沿って下ろしていく。 

『ご主人様。 咲織はご主人様の物なんですね。 こうして、縄で縛られていくと本当にそれを感じます。 物になり切りたい。 ご主人様に寵愛される物に。 咲織を好きに扱ってください。 そして、楽しんで下さい。 うっとりとした眼差しを咲織にください。』

 柔肌を滑る麻縄の感触が咲織に奴麗と言う意味を現実に伝えてくる。 しっとりとした感情がじわじわと湧き上がり、咲織は更に従順になっていくのを感じていた。 

 ブラで持ち上げなくてもぷるんと上を向いた咲織の乳房球が作る谷間の中心で、鳩尾の上で、臍のすぐ下で、と三宅は麻縄に幾つもの結び目を作っていく。 

「ぁはん、ぁんっ。」 
 麻縄が随喜の張り型を呑み込んでうっすらと開いた秘唇を擦っていく。 しなやかに滑されてはいても、麻縄の繊維が敏感な花びらの粘膜を直接刺激してくる。 叱られるとは思っても、声を堪える事など今の咲織には出来なかった。 張り型が常に花鞘を直腸を圧迫し、肌に触れる麻縄が感悩的な気持ちを湧き出させずには置かなかった。 咲織はもう感悩の虜囚となっていた。 

「一々声を出すな。 これくらいの刺激でそんなに啼き声を上げる様では、街中で人を集める羽目になるぞ。」
 案の定三宅の叱責を浴びても、咲織はこくりと頷くのが精一杯だった。 はい、と返事をするだけでも口を開いた瞬間、甘く切ない喘ぎが唇を震わせてしまうのは判り切っている。 

『ご主人様。 その胸に、その胸に抱かれたいです。』
 
 咲織は麻縄で化粧を施されながら、ただ三宅の抱擁だけを胸に肌に感じていた。 

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☆ その1714=見せびらかしたくなる奴隷。

 時と共に艶を増し、清楚な美貌に婀娜っぽい色香を載せていく咲織の思いなど気にも留めていない様に、三宅は淡々と咲織の躯に縄を掛けていく。 

 咲織の躯を縦に割って背中に引き上げられた麻縄は、首輪の後ろに付いた金輪に一旦留められた。 案に相違して、咲織の躯が覚悟したよりも遥かにそれは緩く、秘唇と菊華の処で作られた結び目が遊んでいる程だった。 咲織の躯がほっと緊張を解く。 神経が再び躯に埋められた随喜の張り型に向かった。 躯が溶け出しそうだった。 肉が縛めの厳しさを求めていた。  

「ぅうん。」
 三宅は頸の後ろで留めた縄尻を艶やかな腋下を通して前に持って来ると縦縄の結び目の上に通していった。 その縄は柔らかな肉に喰い込み、只でさえ盛り上がった乳房を更に押し出していく。 乳房の上下を縛められた時には、咲織は息をする度に肉を咬む麻縄に呻かずにはいられなかった。 

『苦しい。 でも、咲織の肉は歓んでいる。 ご主人様が縄を通される度に、咲織はご主人様の物になっていく。 ご主人様の望まれた形に作られていく。 溶けそうな肉がご主人様の縄で、留められていく。 きつくしてください。 息をするだけで痛む程に。 この縄はご主人様の腕、ご主人様の掌。 もっと、もっと咲織を抱き締めて。 息も出来ない程に。』

 一糸も纏わぬ姿だと言うのに、一縄毎に肉は熱く燃え、柔肌は艶を増して汗のベールに包まれる。 白い肌は桜色に染まり、麻縄に映えた。 

 縦縄の結び目の間に横縄が通される度に、肉は軋みを上げた。 麻縄が胸の下で鮮やかな亀甲型を描く頃には、乳房は弥が上にも艶々と丸く突き出せられ、秘唇を割裂いて麻縄の瘤が花びらさえも咬み始めていた。 息をする度に麻縄は大蛇の様に咲織の躯を締め付けてくる。 細いが骨を感じさせない柔らかな咲織の躯に麻縄は埋まり、幾つもの亀甲型に柔肌は艶めいて盛り上がった。 

「いいだろう。 綺麗な仕上がりだ。 おまえの白い肌に麻縄の色が本当に映える。 縄化粧程、女を美しく彩る衣装は無いな。 特におまえの少女の様に華奢な躯は縄と相性がいい様だ。 清楚な美貌と縄で象られた躯の風情がアンバランスで、そのために何ともそそられる婬美さを醸し出す。 この姿を見て理性を保っていられる男などいないだろう。 そう思うと服で隠すのが惜しいくらいだ。 見せびらかしたくなる。 これが俺の物だと。
全て自由になる女だと。 きついか。 帰って来た後で、縄を解くのが楽しみだ。 縄で縛められた姿以上に、朱い縄目の跡は美しいからな。」
 三宅は完成した作品を愛でる芸術家の眼差しで咲織の周りを巡った。 咲織は縄の痛みを感じながら、初めて恋を告白されている少女の様にその言葉にうっとりと聞き入っていた。        

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☆ その1715=花びらを割り裂く縄。

 出かけるぞと言われても、咲織はまだ夢の中にいた。 ただ幸せな甘い思いを胸に抱いて、三宅の顔を見詰めていた。

「何をぼーっとしている。 そのまま出かけたら、さすがに警察に捕まる。 昨日の服でもいいから着なさい。」
「あっ、はい。」
 三宅の叱声にはっと目覚めて、きょときょととキャリングケースを探す。

『あぁ駄目、何も考えられない。 本当に馬鹿みたい。 ご主人様に俺の物だと、見せびらかしたくなると言われて、舞い上がってしまって。 服を服を着なくちゃ。』

「馬鹿か。 パウダールームに置いただろう。」
 三宅が正面のドアを指さした。 
「は、はい。」
 一瞬思案したが、結局四つん這いになるべきだと思い、咲織は床に膝を突いた。

「ぁくぅっ。」
 脚を運んだ訳でもないのに、膝を曲げ躯を倒しただけで、二つの随喜が躯の中で蠢く。 剥き出しになった感悩の襞を擦り上げる。 同時に上半身に巻かれた麻縄が肉を咬んでくる。 呻かずにはいられない苦しみの中で、うずうずと堪らない疼きが秘唇の奥で湧き上がる。

『どうしよう。 動けない。 動いたら、声が出てしまう。 息すら苦しいのに、苦しみの下から、躯が疼いてくる。 堪らない。 痒い。 ううん、違う、違うの。 欲しがっている。 もっと刺激をと。 あそこが、躯中が。 冷静にならなきゃ。 こんなんじゃ到底街なんて歩けない。 鎮まって、お願い。』

 床に膝と手を突いたまま、咲織は動けなかった。 縄を刺激しない様にと息を押し殺すしかなかった。 

「どうした? 尻を俺に向けて。 こんなに早く打擲の痕が殆ど消えました、と新陳代謝の速さを自慢したいのか。 それとも今打って欲しいとでも言うのか。」
 咲織は固まったまま、肩に掛った巻き毛を左右に振るしか出来なかった。 喘ぎに変わってしまいそうで、声すら出せない。
「安心しろ。 朝飯を喰ったら、今度は一週間やそこらで消えない鞭痕を嫌と言っても付けてやる。 今は早く服を着て来なさい。 本当に世話を焼かせる奴麗だ。」
 三宅はそう言うと、まるまると突き出た尻たぼのあわいを下から蹴り上げた。

「ぅぐぇっ、ぁぐぁぅぅ。」
 ぴったりと秘唇を捉えている麻縄の瘤が花びらまでを割裂いてくる。 突き上げる痛みに咲織は麻縄に縛められた躯を仰け反らせた。

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