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『アンドロメダな朝』美少女とご主人様の愛の物語・毎日過激に更新中 

【絶対R18】愛故に奴隷になった美少女と愛する者を責め苛まずにはいられない男の愛の行方は。

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☆ 麻紀の初体験 その1 覚悟。

☆ あけまして、おめでとうございます。

   今日も読みに来ていただいて、ありがとうございます。

   今年も咲織をよろしくお願いします。

☆ 新年を記念して、正月はアンドロメダな朝の外伝として、主要登場人物の一人、咲織の上司で、サディストのレズビアン、宮下麻紀の初体験のお話を短期集中連載いたします。
 
   どうぞ、お楽しみください。


 覚悟は出来ていた。 だから、昨晩だってぐつすり眠れた。
 午前中に入浴を済ませ、午後からは髪のセットに行った。 ついでに手足の爪もサロンで綺麗に手入れしてきた。 
 意地のようなものがあった。 美しさで魅了するのではない、美しさで老人達を圧倒するために。 惨めな境遇を惨めな姿で送りたくは無かった。 後悔は絶対にしたくない。 だから、最高の美でその時を迎えようと心に決めていた。
 
 念入りに化粧を整えると、外出に着ていったミニワンピを脱ぎ、壁一面の鏡の前に立った。 しなやかで伸びやかな肢体が鏡の中に現れる。 淫らさなど感じさせない美しく均整の取れた裸体だった。 
 白き麻紀の肌を引き立たせるべく黒いシルクサテンのパンツを穿き、共布のブラジャーでさらに胸の形を整える。
長い脚を光沢のあるストッキングで包むと、黒いエナメルのオープントゥのパンプスで引き締める。 
 シルクオーガンジーの黒い羽根が何層ものドレープとなって滝の飛沫の様に流れ落ちるホルターネックのドレスを纏った。 この大正時代に作られた洋館を舞台にオーナーシェフの父が開催するパーティーのヒロインとなるためのドレスだ。 常に感嘆と賞賛と共にあったこのドレスを今日の鎧とした。 一回転してみる。 大きく空いた白い背中が黒い額縁の中で艶々と輝いている。 
 
 腕には黒真珠が幾重にも重なったブレスレットを飾る。 長い癖毛を頭頂で黒ダイヤをあしらった黒揚羽の髪留めで纏め、ボリュウムのある房を右肩から胸に流した。

 鏡の中にいたのは高級ファッション誌の表紙さえ侍女にしてしまうほどの女神だった。  
 麻紀は、仕上げにナルシス・ノワールを要所に付けると、エントランスホールに向かって歩を進めた。

 時計は5時半を指している。 ホールの奥に置かれた金華山織りの一人掛けソファに腰掛け迎えを待った。 時計の針が動くことを忘れたような時間がサイドテーブルに置いたアイスコーヒーの氷と一緒に麻紀の覚悟までも溶かしつつあった。

 玄関の扉がノックされた。 麻紀はすっと立ち上がり、ドアを開けた。
 予想していた会長運転手の松本ではなく、見知らぬ小柄な初老の男が立っていた。
 どうやら内村頭取の運転手のようだった。
「お迎えに参りました。 どうぞ。」
 運転手はベンツのリムジンの後部ドアを開けた。 麻紀が優雅に乗り込むと車は滑るように動き出した。 

 バラが咲き誇ったアーチを越えた時、麻紀は窓の外に見える「ラ・メゾン・ド・ブリクール」と書かれた鋳鉄製の看板とその奥の石造りの洋館の姿を目に焼き付けた。
2☆ 意外にも車は麻紀が会長について何度も来たことのある三田にある会社グループの迎賓館に乗り入れた。 車寄せまで支配人の細木が板に付いたタキシード姿で出迎えに出ていた。
「これはまたあでやかな。 お二人がお待ちです。」
 リムジンのドアを開けた細木は麻紀の姿に目を見開いた。 細木は麻紀の手を取り、優美なアーチ型のドアの内側に招き入れた。

「お二人は貴賓室においでです。」 
 白い漆喰の廊下を細木に先導されて、麻紀はゆったりとした足取りで進んだ。 
 
 細木が厚いウォールナットのドアをノックする。
「入ってくれ。」
 奥から嗄れた山田会長の声がした。

 細木が開けているドアを抜けて、麻紀はウォールナットがふんだんに使われた豪奢な部屋に足を踏み入れた。 ボムと後ろでドアが締まる音が響いた。

「ほぉ。 これは期待以上だ。 さすがに10億円の女だ。」
「だろう。 グループ全部を見渡してもこれほどの上玉は居ないだろう。」
「確かにな。 うちの銀行にもいない。 副頭取の渡瀬、知ってるだろう。 あれがミス慶応だったんだが、到底敵わないな。」
「その連帯債務保証書1枚、破るだけの価値はあるだろう。」
「今のところは、十分にな。 だが、どれだけ俺達を楽しませてくれるかは別だぞ。」
「この女は間違いなく誇り高く気も強い。 楽しませてくれるさ。」
 二人の老人は重厚な円卓を挟んで他に人も無げに話に興じている。 
 麻紀は、その場に立ちつくしていた。 
 
「いつまでそこで突っ立っている? この話をした時に挨拶の台詞も教えただろう。 10億円が掛かっているんだ、ちゃんと挨拶ぐらい出来ないのか。」
山田が社員を叱りとばす時の調子で言った。

 突然に怒鳴られ、聞いた瞬間絶対に口にするものかと思っていた台詞を強制されて、麻紀は戸惑った。

「ちゃんと言えないなら、ちゃんと役目を果たさないならこの証書に基づいて今日にもあなたのお父さんのレストランは売り飛ばされる。 いいんですか。 私は約束は守る。 だからあなたも守りなさい。」
 グループ銀行の頭取である内村が諭すように言った。

 覚悟を決めた筈だった。 山田会長から話を聞いた時に全てを覚悟した筈だった。 生まれ育った掛け替えのないあの家を守るために、親にも相談せず勝手に決めた瞬間に覚悟は出来ていた筈だった。 しかし、その覚悟の中には自分の美しさにひれ伏そうともしない老人達は入っていなかった。 


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☆ 麻紀の初体験 その2 秘薬。

 麻紀は新たな覚悟が自分の中で形作られるのを待った。
「宮下麻紀でございます。 今日一日、私をご存分にお楽しみください。」
 麻紀は堂々とした声が出たことにほっとした。 弱気を見せて老人達を悦ばすことなど絶対にしたくはなかった。 

「そうか、今日はたっぷりと楽しませてもらおう。 もっとそばに来てくるっと回りなさい。」
 内村が自分たちの間だを指し示しながら、冷徹な声で言った。

 麻紀は示された所まで進むと、言われたとおりにゆっくりと回って見せた。
老人達から、賞賛の溜息が漏れるのが聞こえた。 麻紀は胸を心持ち反らし、正面を見据えた。 窓の外に緑の森が拡がっている。 この部屋に満ちている老人達の薄汚れた欲望がその景色を空々しい物に見せている。

「座りなさい。 まずは美味しいディナーと行こう。 腹が減っては楽しめないからな。」
 内村は意味ありげににやりと笑った。 麻紀は二人の老人の間だの用意された椅子に腰掛けた。
「時間はたっぷりあるからな。 旨いものを食べ続けてきた一流レストランの娘さんと食事をするんだからな。 特別に腕を振るう様に言ってある。 君の口に合うかどうか分からんが、食べてみてくれ。」
 山田はテープに置かれた金製の呼び鈴をチリンと鳴らした。 甲高い澄んだ音色が長く響いた。 麻紀は二人の老人の間だの用意された椅子に腰掛けた。

 すぐに細木がワゴンを押して入ってきた。
「俺達は君を待っている時から飲んでいるが、君もどうだ。」
 山田が顎をしゃくって、細木はワゴンの中のクーラーからボトルを少し上げて麻紀に見せた。
「ペリエ・ジュエ。 いい趣味ですね。」
「ドンペリのような売れ過ぎたものには手を出さない。 商売の鉄則だ。 それにカクテルには少し甘い方がいい。」

細木が麻紀の前にシャンパングラスを置いた。 既に黒い液体が3分の1ほど入っている。
「クレーム・ド・カシスではありませんね。」
「そうだ、君には特別なカクテルを用意した。 君を存分に楽しまなきゃ損だからな。 最高の食材を前に調味料を惜しんではいけない。 それだけで10万円は下らない最高の秘薬だ。」
 山田の顔に浮かんだ好色な笑いに麻紀は背中を蟻が這うような気持ち悪さを感じた。

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☆ 麻紀の初体験 その3 動揺。

 細木がその液体の上にペリエ・ジュエを静かに注ぎ、銀のマドラーで静かに混ぜた。
赤い液体の中を細かな泡が陽の光を受けて妖精のように立ち昇る。
 
「全部、飲みたまえ。 味もいい筈だ。」
 内村が麻紀を促した。
 その飲み物はほんのりと甘く濃厚な滋味を持っていた。 喉を通っていった瞬間、なぜか、燃えるような熱を感じた。 二人の老人の無言の圧力を感じて、麻紀は全てのみ干した。 喉の熱さは食道から胃へそして全身へと拡がっていった。

「では、前菜と行こうか。」
 細木が皆の前にバカラのシャンパンクーペを配った。 
「キャビアのジュレか。 掛かっているソースはフォアグラで作ってある。 これは旨いぞ。」
 山田が銀のスプーンを手に取った。
「食べるのはまだ早いんじゃないかな。 ホステスにまだ俺達を楽しませてくれる気持ちを見せてくれてない。 これじゃあ、まるで主賓じゃないか。」
 内村が麻紀を見やった。 
「確かに、これでは美しいお姫様とその従者の会食になってしまいかねん。 ご主人様は我々の筈だ。 相応しい衣装に着替えて貰おう。」
 山田が楽しそうに相づちを打った。 細木が心得顔で壁際のチェストに置かれた寄せ木細工の箱を麻紀の前に置いた。

「ところで、すらりとした素晴らしいスタイルをしているが、身長はいくつかね。」
 麻紀の不安を見て取った内村が不意に聞いてきた。 
「168センチです。」
 麻紀は努めてにこやかに答えた。

「ほう、高いな。 高い女は嫌いではない。 で、スリーサイズは。」
 内村が担保物件を値踏みするような冷たい目を向ける。
「上から85,58,85です。」
 鑑定通りだと言いたげに二人の老人は目で頷きあう。

「乳のサイズは。」
 山田はわざと下品に言って、薄い唇の端を皮肉に震わせる。
「Dカップです。」
 赤くなってなんかやらない、そう言い聞かせて麻紀は答えた。

「彼氏はいるのか。」
 内村が少しだけ身を乗り出して聞いた。 
「いません。」
 麻紀は即座に答える。
「それは残念だ。 もっと楽しめるのに。 裏切りは蜜の味だからな。」
 内村がさも惜しそうに、舌打ちをして見せる。 麻紀の動揺を推し量っている。

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☆ 麻紀の初体験 その4 鬼畜。

「経験は何人だ。 食材のことを良く知らなければ、いい料理は作れないからな。」
 山田が冷たい声で聞いた。
 麻紀はクスっと笑った。 そんなものを聞いてこの男達は嬉しいのだろうか。 最初の男でも何の意味も持たない男もいる、何番目かさえ分からない男でも女性にとって永遠の意味を持つ男もいる。 男はやはり愚かだ、その醜い姿に相応しく。 

「可笑しいか。 それは君がまだ未熟で、俺達のことも質問の意味も分からないからだ。知っていたら、青冷めるだろう。 殺したばかりの肉と2週間寝かせた肉では調理方法を変えねばならん。 若い男と違って俺達はその術もその味も心得ている。」
 内村と山田は楽しげに目配せしあった。

「君が不幸だったのは、お父さんが下らない友情から連帯保証人になり、そ当然の結果として10億の借金を背負ったこと、そして、生まれた家などに下らない執着を持っていたこと、そして、山田などと言う鬼畜の秘書をしていたことだ。 こいつのことは大学時代から良く知っているが、こんなサディストは滅多にいない。 肩を並べるのは私ぐらいのものだ。」
 内村が言い終わると、二人の老人は愉しそうな笑顔を浮かべた。
「それで、経験は何人だ。」
 山田が再び聞いた。 今度は麻紀も笑える余裕は無かった。
「無いです。」
 麻紀は顔を上げたまま答える。
「その美貌でか? この期に及んで俺達を誑かす気は無さそうだな。 まさか敬虔なカトリック教徒だと言い出すんじゃないだろうな。」
 山田が訝しげに四角い顎を手でさすった。
「この娘はウソを吐いてはいないな。 その美しさ、毅然とした態度。 多分、この娘はレズだ。 レズで処女か。 楽しみが増えたな。」
 内村が山田に笑いかける。

「君の嫌いな男に、それも不潔な老人に思う様いたぶられる、気分はどうだ?」
 山田が面白そうに言った。

「さて、見た目では分からない面白いデータも見つかったことだ、そろそろ立って、その素晴らしいドレスを脱いで貰おう。 いくら素晴らしい包装紙だと言っても、商品を買っておいて包装紙を付けたまま悦んでいる様な奴は居ないだろう。 俺達は転売することなど全く考えていないからな。 正札など要らないんだ。 手に入れた物は徹底的に楽しむために壊れるまで使う。 それがモットーだ。」
 山田は傲然と宣告した。
「早く裸になりなさい。 老人だからと言って気が長くてはこの地位まで昇れんことは知っているだろう。 それとも、美味しい食事の前に荒々しい作業で汗を流させたいのか。」
 麻紀が動けないでいるのを見て、内村が静かに促した。

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☆ 麻紀の初体験 その5 躊躇。

 覚悟は出来ていた。 話を聞いて頷いた時から。 それなのに、膝がガクガクとして立つためにはテーブルに手をつかなくてはならなかった。 麻紀は立ち上がり、手を首の後ろに回してリボンの下にあるフックを外した。 シルクゆったりとしたのドレスはそれだけで麻紀の足下まで滑り落ちた。 黒い下着が麻紀の肌の白さをいやが上にも引き立てる。 

「包装紙は全て取れ。」
 山田が語気を強めた。

 麻紀は目を閉じ、一呼吸、息を整えて、ブラジャーを外した。 弾力のある半球がふるふると躍り出た。 麻紀は老人達を交互に見渡した。 二人の老人の目は満足するどころか、鋭くその次を催促していた。
 麻紀は、わざと大胆に片足を椅子の座面にかけるとストッキングを脱いだ。 老人達はシャンパンを味わいながら、麻紀の動きを満足げに見ていた。 
 ついで、パンツのリボンに手をかけ解いた。 それは一枚の黒いシルクの切れ端となって足下に落ちる。 逆三角形に手入れされた下腹の翳りは艶々として、白い肢体に色っぽいアクセントを付けていた。 

「その箱を開けてみなさい。」
 内村に言われて、麻紀は箱の全面の留め金を外し蓋を開けた。 赤い羅紗の内張りの上に黒皮の帯状の物が幾つか収められていた。 その手の知識がない麻紀にもその禍々しさからそれらの意味は直感できた。 麻紀はこれから起こることを想起して、目眩を覚えた。

「初めてでは付け方も分かるまい。」
 そう言って山田はテーブルに手をついたまま素裸で固まっている麻紀の背後に立った。「こっちを向きなさい。」
 山田が麻紀の柔らかな肩に手をかけた。 麻紀が振り向き、胸の隆起がぶるんと振るえた。
「手を出して。」
 言われるがままに差し出された麻紀の細い手首に分厚幅広の革製のベルトを巻き付け、手首の内側でパックルを力一杯締め付けた。 肌に当たる部分には傷を付けないためだろうベルベットが張られている。
「知らないだろうが、手枷はきっちりと締めた方が傷を負わずに済む。 緩いと手枷が回って、肌を擦り剥くんだ。 オモチャを無駄に傷つけない俺の優しさだと思え。」
 いつの間にかそばに来ていた内村が、麻紀の左手にも手枷をきっちりと填めた。 動かす度に、手首の両側についたかなりな太さの鉄和がかちゃかちゃと音を立てた。

「テーブルに足を置く行儀の悪さを認めてやろう。 でないと足首に足枷を付けられないからな。」  
 山田が足枷を手にして言った。

 テーブルまで足を上げたら、黒い翳りの下に隠された赤い花びらまで見えてしまう。 麻紀は息を深く吸い込み、一度自分で頷くと、躊躇い無く柔らかな体を活かして足をテーブルに乗せた。 ヒールがテーブルに当たってかつんと音を立てた。

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☆ 麻紀の初体験 その6 晩餐。

「このヒールなら邪魔にならないな。」
 山田は動かないように優美な曲線を描く麻紀の脹ら脛を片手で掴み、麻紀の良く締まった足首に足枷を手枷同様にきつく取り付けた。
「左足も。」    
 内村が言った。

「ヒールを履いているから、さすがに高いな。 俺と同じぐらいか。」
 山田が最後に残った首輪を手に先の前に立った。
「上を向いて。」
 房になった髪を内村が上に持ち上げ、首の後ろで留め金を止めた。
「完成だ。」      
 内村が宣言した。

 二人の老人は麻紀からやや離れ、完成した自分たちのオモチャを上から下まで飽かず眺めた。 脱いだドレスが脱皮した後の薄皮のように麻紀の足下にあった。 細木は無用となった衣類を纏めてチェストに入れた。

窓の外はまだ明るかった。 陽の光は私に似合わない。 麻紀は窓から目をそらした。

「記念撮影と洒落てみるか。 狩りの記録アルバムの中でもハイライトになるだろう。」
 山田が大層な一眼レフを取り出した。

 麻紀はすっと立っていた。 あえて胸を隠そうともせず、胸を張ってみせた。 手足を黒く飾られた麻紀の裸身は、最高の贅を凝らした部屋の中で一際輝いて見えた。

 幾度もフラッシュが眩しく光った。 
「もっと足を開いて。 腕は躯の後ろに。」
 山田は撮影中、いろいろと指示を出した。

「もういいだろう。 腕によりをかけてくれたシェフに申し訳ない。 晩餐の再開だ。」
 内村が山田に着席を促した。
「後の記録撮影は頼むぞ。」
 山田は細木にカメラを渡した。

 最高級のオーダーメイドスーツに身を包んだ老人二人に挟まれた、一糸纏わぬ素裸の美女と言う奇妙な晩餐が再開された。

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☆ 麻紀の初体験 その7 晩餐。

「素晴らしい景色だと思わないか。」
 内村が裸の麻紀を見ながら、山田に話しかけた。
「これが贅沢と言う物だろうな。 最高の晩餐は料理だけでは成り立たない。 部屋、丁度、目に見える窓の景色、気の置けない悪友、そして目を楽しませる景色。 全てが整っていなければいけない。」
 山田が満足げに麻紀を眺めた。

「山田が忘れていることがある。」
「なんだ。」

「食後にわくわくさせるお楽しみがあると言うことだ。 そして、食事を愉しくさせる共通の話題。」
「なるほどな。 五感で楽しむだけでなく、快感という六番目の感覚まで楽しめる、今日の晩餐は最高だ。」

「金だけを出世だけを望んでいる様な奴は哀れだ。 人生の成功とは贅沢を味わうことだ。」
「それも、贅沢な物を惜しげもなく味わい尽くす。 味わい尽くしたら次の贅沢のために働けばいい。」

 麻紀は二人の会話を聞いて初めて恐怖を感じた。 老人達が自分の躯に涎を垂らし、野獣となって肉体を貪りに来るものと思っていた。 腹を空かしハイエナは目の前の美肉のためならなんでもする。 何時しか肉に意識があれば欲望の前に盲目となったハイエナを自由に操る事など造作もない事だと高を括っていた。 美しい肌と言う最高のエサを前にして男達は狂乱し、すぐに主従の関係は逆転する。 泥沼に入ったって、すぐに洗い落とすだけのことだ。 だからこそ、話を聞いた時、簡単に覚悟が出来た。
 
 しかし、この二人の老人は自分の裸を見ても性欲を剥き出しにして襲いかかることもなく、何時でも好きなように料理できると余裕を持っている。 首輪や手枷を填めるときさえも、必要な部分にしか触れてこなかった。 主従の逆転など望むべくもないのかも知れない。 ハンターが冷静であれば、銃を持たない鹿には反撃のチャンスは来ない。 自分の美しさも若さもこの老人達には何処までも最高のオモチャの条件でしかない。 人形がアイドルの座に着く可能性は潰えた。 自分は冷静に料理されるまな板の上の鯉だ。 麻紀には、美味しい筈のペルーガ・キャビアをふんだんに使った前菜の味も殆ど分からなかった。
  
 晩餐は麻紀が素裸であることを省けば、極く当たり前に愉しげに進んだ。 どの料理も贅を凝らした素材の味を最大限に活かした素晴らしいものだった。 老人達が言うとおり、最高の贅沢と言って良いものだった。

 時折、麻紀の反応を気の利いた薬味とするために「SMはもちろん初めてだね。」等と声をかけてくる以外は二人の老人は、裸の麻紀を壁に掛けられた名画の様に扱った。

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☆ 麻紀の初体験 その8 覚醒。

 メインの鴨ロースのオーブン焼きが平らげられた頃、細木が調理ワゴンを押して入ってきた。
「シェフからクレームシュゼットの作り方を伝授されたんですよ。 巧くいくかどうか分かりませんが。」
 細木は自慢げに二人の老人に話しかけた。

「ほう、ここの支配人になった上にクリームシュゼットまで作れるようになったとは、俺の次の次は細木君で決まりだな。」
 山田が言った。
「ありがとうございます。」
 細木が嬉しそうに礼を言った。
「そう言うことだな。 ここの支配人になって政財界の大物達全てと知己を得る。 それがうちのグループの出世コースの一つだから。 ここの支配人になった時点で、細木君の商社社長就任は決まっている。 どれ、将来の社長が作るクレープシュゼットを味わわせてもらうとするか。」
「コーヒーと紅茶、何にされますか。」
 二人に煽てられた細木は照れながら聞いた。

「私はコーヒーを貰おう。 それから、彼女には仕上げのドリンクを。」
 内村が麻紀に白い歯を見せた。 
「そうだな。 男嫌いのレズの王女様もそろそろあれが効いてきた頃だろう。 あれでお楽しみの前の準備完了と言う訳だ。 男を知らないそうだからな、少し多めがいいだろう。」
 山田が初めて好色な目で麻紀を見た。 食欲を満たした後は、思う様性欲を満たそうと言う気だった。
  
「どうぞ。」
 老人二人にコーヒーを入れた後、細木は麻紀の空になったグラスに銀のポットからどろりとした赤い液体をなみなみと注いだ。
「飲みなさい。 不味くはないから。」
 内村が麻紀に言った。

 それは、薬用リキュールのベネディクティンような風味がした。 また喉が熱くなった。 その熱は食前に飲んだ酒の熱を呼び覚まし、さらに麻紀の躯の奥深くを熱で覚醒していくようだった。

「ずっと裸では、寒いだろうからな。」
 山田が面白い冗談でも言うように言った。
「もう肌に赤みが差してきた。」
 内村が麻紀を指して言った。

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☆ 麻紀の初体験 その9 緊張。

 細木が結構器用に銅のフライパンを操り、クレープシュゼットを作り始めた。 甘い香りが部屋を満たしていく。 ブランデーがコアントローがグランマニエが次々にフランベされ、その度に青い炎が立ち上がる。 部屋中に芳しい香りが充満した。

「出来ました。」
「なかなか見事な手さばきだった。」
 二人の老人が褒めた。

「さて、せっかく細木君が頑張ってデザートを作ってくれたんだ。 そのまま食べては申し訳ないとは思わないか。」
 内村が麻紀に好色な視線を投げかけながら山田に話しかけた。
「そうだな、見ているだけと言うのも芸がないからな。」
 山田が同意した。

「テーブルの上で横たわるんだ。」
 山田が麻紀に命じた。 強い物言いだった。
 麻紀は不安そうに山田の顔を伺う。
「君が、いよいよ私達の肉奴隷として楽しませる時が来たんだ。 細木君の作ったデザートは君の上に盛りつけられるんだよ。」
 内村が机の上を指さした。

「自分で登れなければ、そろそろ、これを味わってみるかね。」
 内村は何十本もの細い紐状の皮が房のようになった柄の長い鞭を手にして言った。
「自分で登れます。」
 麻紀はテーブルの上に登った。
「上を向いて、仰向けに眠るんだ。」
 内村に言われて麻紀は上を向いた。 豪華なシャンデリアが輝いていた。 裸の女を照らすために作られたとは思えなかった。 テーブルの天板に使われている大理石が背中の肌に冷たく吸い付いてくる。 麻紀はイヤと言うほど裸の自分を意識した。 老人達がスーツをきちんと着ていることが、一層己の身の上を知らしめた。 

「足を開け。」
 山田と内村に足首を掴まれ、麻紀は大きく脚を開かれた。 足枷についた金輪に鎖が取り付けられて、テーブルの太い脚に結びつけられた。 腕も同様に固定され麻紀はテーブルの上に大の字で標本の蝶のように張り付けられた。
 飲まされた薬のせいか、熱く火照った裡股の柔肌を外気が触れ、心細い寒気を感じた。 
「熱っ。」
 二つの上を向いた乳房にまだ冷め切っていないクレープを乗せられて、麻紀は悲鳴をあげた。 ねっとりとした黄金色のソースが胸から腹の経て筋に剃ってへそへと垂らされる。

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☆ 麻紀の初体験 その10 屈服。

「旨そうじゃないか。」
 ナイフとフォークを手に山田が言った。
「細木君の腕前に感謝して頂くとするか。」
 内村は麻紀の乳房に乗せられた四つ折りのクレープにナイフを当てた。

 歯が無いデザートナイフだと分かっていても、柔らかい肉の上をナイフが滑る度に麻紀は言いようのない恐怖を感じた。 下腹の奥がきゅんと収縮して、代わりに言い知れぬものがこみ上げてくる。 

「これは良くできている。」
 麻紀の上に屈み込んだまま、山田が感嘆の声を上げた。
「うん、旨い。」
内村も大きく頷いた。

 麻紀は二人の老人がフォークで乳房の頂きに乗った蕾をつつく度に、辛そうに眉根を寄せて声を押し殺した。

 内村がテーブルに上体を乗り出して、麻紀の躯の上で光るソースを啜り、舐め取っていく。 それと歩調を合わせて、山田は麻紀の赤い蕾を、柔らかな裡股の肌をフォークの先で突いた。 肉が圧力に凹み、フォークの先端を中心に肌が張りつめ、破れてしまいそうになる程、強く突いてくる。 綺麗な肌を傷つけられる恐怖と現実の痛み、そして、内村に舐められるおぞましさとくすぐったい感覚、それらが不協和音を奏でながら、麻紀の躯の奥に響いてくる。 声にならない声が喉元で喉元に殺到する。 動きを封じられた伸びやかな肢体が自然にくねった。

「感じているらしい。 効いてきた頃だろう。」
「どうかな。」
 内村は麻紀の赤い蕾にさらに甘いソースを垂らし、旨そうに啜った。 敏感な蕾を噛むでもなく、舐めるでもなく、啜り上げられて、麻紀は不覚にも感じた。 

「あっ、あん。」
 麻紀が堪らず喘いだ。 
 その声を合図に大きく開かれ、剥き出しにされた麻紀の秘裂から、薬のせいか、ちょっと顔を覗かせた赤い透明なグミを山田のフォーク先がつつく。

「あーーーん。」
 最も鋭敏な部分に予期しない痛みと刺激を受けて、麻紀は高い笛の音を喉から発した。

 二人の老人は貪欲にデザートを楽しんだ。 麻紀の柔肌の上にソースをかけては啜り、舐め上げ、細木が作った全てのクレープシュゼットを堪能しきった。

机の上で濡れ光る白い標本を満足げに見つめながら、二人の老人は至福のコーヒータイムを味わっていた。

 体中を汚らわしい老人に舐められながら、麻紀は躯の奥から狂おしい血が渦巻くのを怖々と感じていた。 麻紀は無力な手を握りしめ、唇を噛んだ。 悔し涙が頬を伝った。

 屈服はしない、感じたりはしない、そうもう一度誓ってみたが、誓いは弱々しく躯の外に流れていった。 

「見てみろ。」
 山田が内村に麻紀の秘裂を示した。
「薬の効果が出てきたな。 十二分な潤い方だ。 満腹になったことだし、体を動かすとするか。」
 二人はニヤリと笑い、立ち上がった。

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☆ 麻紀の初体験 その11 衝撃。

 細木も加えた3人の陵辱者達は麻紀をテーブルに固定している鉄の鎖を取り外した。 麻紀は鎖を外されても大の字に伸びきったまま動けないでいた。 躯の芯が痺れたように動かせない。 それでいて、滑らかな肌の細胞一つ一つが妙に活性化し、敏感になっているのが男達が動くことで起きる空気の流れ一つに躯が反応して仕舞うことでも判った。  

「テーブルから降りなさい。」
 内村が厳かに言った。
 麻紀は手を突いてゆっくりと上半身を起こした。 改めて全てを露わにした我が身を目にして胸が潰れるような羞恥心を感じた。 麻紀はこれまで一度も人目にその肌をさらしたことなど無かった。 それが、今はまさに生け贄の様に3人の好色な男達の前に全てを晒していた。 自分が一糸纏わぬ素裸なのにも関わらず、男達が正装していることも一層恥ずかしさと屈辱感を麻紀に与えた。 最後まで気丈に振る舞おうとしていた麻紀の矜持は砕かれそうだった。 麻紀はそのしなやかに均整の取れた裸身を裏も表も陵辱者達に曝しながら、テーブルを降りた。

「奴隷が突っ立っていても良かったかな。」
 冷ややかな山田の声が豪奢な貴賓室に響いた。
 麻紀はそれでも山田をきっと一睨みしてから、屈辱的な四つん這いの姿勢を取った。   
 山田が麻紀の白い首を飾る漆黒の首輪に太い鎖をカチリと填めた。 犬そのものの屈辱的な境遇に胸がかっと熱くなった。 ある程度のことは覚悟していたが、こんなにも浅ましく、自尊心の全てを奪われようとは思っていなかった。 陵辱車達に怒るよりも世間知らずの自分が腹立たしかった。

「歩け。」 
 そう言って山田は麻紀の首輪に繋がった鎖の先を持ち出入り口に向かった。 鎖がピンと伸びきり、麻紀は首を強く引っ張られて呻いた。
 
「自分で歩くこともできないとは仕方のない雌犬ですね。」
 麻紀の後ろにいた内村が、手にした何十本もの細い紐状の皮が房のようになった柄の長い上質な房鞭で目の前に突き出された麻紀の張り切った尻をぴしゃりと打った。

「ぐぅぅ。」
 陵辱者達を悦ばせるような弱音は吐かない、媚びたりはしないと決めていた麻紀だったが、予告無しの強い衝撃に思わず呻いた。 

「もう一発欲しいかね。」
 内村が打たれたことで敏感になった麻紀の丸い尻を房鞭の先でざわざわと撫でた。

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☆ 麻紀の初体験 その12 地獄。

「歩きます。」
 麻紀は鎖を緩めようと四つん這いで四つん這いのまま付き従った。 正装した紳士に鎖で繋がれ四つん這いで付き従う真白い裸の美女、見事なほどの被虐絵図だと細木は思った。 

 山田は重厚な貴賓室の扉を開け、大理石の廊下を奥に進んだ。 麻紀は裸の膝から伝わる床の冷たさに落とされた生け贄の立場を知らされていた。 山田は見事な曲線で出来た素裸の雌犬を引き連れずんずんと進んだ。 麻紀は細い肩と膝が発する痛みに屈辱に歯がみする余裕もなく、ただ首輪を引っ張られまいと山田に追い縋った。  

 山田はダンスホールに入り、そのまま奥の壁際まで進んだ。 ウォールナットの重厚な板壁に飾られたルネサンス期の名画をずらすと現れた取っ手を押した。 目の前に暗い洞穴のような空間が出現した。 その暗闇の中に山田は進み、左手の壁にあるスイッチを入れた。 頭上のライトが点灯すると、そこは一種の踊り場になっていた。 ダンスホールの壁と平行に階段が地獄へと続くかのように降りている。 麻紀は背筋が寒くなるものを感じた。

「犬這いのままでは階段を降りられないか。 仕方ない、立ちなさい。」
 内村はまた房鞭で麻紀の白い尻をぞろりと撫でる。 
 痛む膝を伸ばして麻紀がようやく立ち上がると、内村は麻紀の両手を後ろに回し、その細い手首に巻き付いた黒い革枷の金輪を合わせ、かちゃりと鍵を掛けた。 手を後ろに回したせいで麻紀は胸を反らした姿勢になり、その形の良い胸の膨らみを誇示するように陵辱者達に曝す結果となった。

「降りるぞ。」
 山田は麻紀の胸を一瞥しただけで、再び麻紀の首輪から伸びた鎖の先を持って階段を降りていった。 バランスの取りにくい後ろ手の姿勢で、首を引っ張られよろけそうになりながら一歩一歩地獄へと歩を進めた。

 降りきった先には、漆黒の部屋が口を開けて待っていた。 数メートル四方のその部屋は、床も壁も全てが真っ黒な大理石のタイルで覆われていた。 その中央に2メートル程の間隔を開けて2本、金色の円柱が高い天井まで伸びている。 円柱の前には居心地の良さそうなリクライニングチェアが2つ並べられていた。 その他には、その手の知識が無くとも見るだけで禍々しい目的が想像できるような道具が幾つか置かれている。 麻紀は部屋に足を踏み入れた途端、躯の芯から震えが来るのを感じて足が竦んだ。 

 山田は麻紀に繋いだ鎖を引っ張って、麻紀を2本の円柱の中央まで進ませた。 
「脚を開きなさい。」
 内村が鞭の柄の先を麻紀の張り切った太股の間に差し入れて命じた。

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☆ 麻紀の初体験 その13 玩具。

 かくも屈辱的で下劣な扱いを受け取るとは思っていなかったが、老人達の性を受け入れる覚悟は出来た。 麻紀は命じられるままにすんなりと伸びた脚を開いていった。  
「もっと大きく。」
 山田に命じられて、麻紀はハイヒールと後ろ手のせいでよろけそうになりながらも直角以上に脚を開いた。 倒れまいとして、脚の付け根が痛む程に緊張する。 

山田が円柱の脚元から鈍色に輝く太い鎖を延ばし、麻紀の締まった足首を括る黒い革枷の金輪に取り付けた。 麻紀は、大きく脚を開いたまま、閉じる自由を奪われた。 
 麻紀が歩く自由を奪われたのを確認すると、内村が麻紀の背中に回された両手首を留めた鍵を外し、それぞれの手枷を円柱の頭上から伸びた鎖に繋いだ。 そして、円柱の一カ所に付けられたスイッチを押した。 モーター音が堅い壁に響き、麻紀の腕は抗う暇も無く左右の斜め上方に拡げられた。

 全てが黒い部屋は光を吸い込んで、麻紀の白い裸体だけを漆黒の闇に浮かび上がらせている。 金色の円柱の間で、両手両足を大の字に拡げ鎖で空中に張り付けられた均整の取れた麻紀の裸体は、まさに悪魔に捧げられた生け贄そのものに無惨にも美しかった。 

「秘密の遊技場にようこそ、お嬢さん。」
 内村は華やかに言った。

「ここは、元々パーティー後の遊技場だったところだ。 ビリヤードや、バカラ、ポーカーなんかのギャンブルを楽しむための。 それを性の饗宴と言うもっと高貴な遊技場にした。 今日は、最高の玩具で戯れる事が出来て嬉しい限りだ。 何せ十億という高価な玩具だ。 存分に楽しませて貰いますよ。」

 麻紀の耳元で言い終わると、内村は大股開きのために低い位置になった麻紀の顎を房鞭の柄でぐいと持ち上げ、その美貌に射した悲痛な陰を愉しんだ。

 全裸の麻紀を張り付けにし、全ての自由、抗う術を奪ってもなお理性を失ってむしゃぶりつくどころか、まだネクタイさえ緩めず、最高の食材を前にした調理師のごとく吟味する老人達に麻紀は底知れぬ怖さを感じた。 しかも、テーブルの上で生きた盛り皿とされた頃から、躯の芯からじんじんと熱い疼きが躯中の細胞を泡立たせ、秘部は絶え間なくむず痒さを訴えていた。 
 
「どうだ内村、我々の玩具はちょっと汚れていないか。」
「確かに、せっかくの料理に黴が生えていては食えないからな。」
二人の老人は薄笑いを浮かべた。

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☆ 麻紀の初体験 その14 剃毛。

「細木君、この展翅された綺麗な蝶の標本写真を撮ってくれ。」
 山田に言われて、細木は麻紀の周囲を回りながら、一眼レフのフラッシュを幾度と無く瞬かせた。 麻紀は、挫けそうになる心臓を奮い立たせ、前に立つ二人の老人をじっと見つめていた。 

「本当に愉しみ甲斐のある玩具を手に入れてくれた。 感謝しなくちゃいけないな。」
 内村が山田の肩を叩いた。
「従順で気弱な女もそれなりの味わいがあるが、凛とした女の心を打ち砕き、従わせる、これに勝る楽しみは無いからな。」
 山田の口が楽しげに歪んだ。 

「細木君、仕上げの化粧を施してはみないか。」
「よろしいですか、私が施して。」
 細木はにんまりと頷いた。  

「我々はゆとりの見物としゃれ込もう。」
 二人の老人は麻紀の目の前に置かれたリクライニングチェアに体を沈めた。

 細木は部屋の隅に置かれた木製のワゴンを麻紀の側に押してきた。 引き出しからクリームを取り出すと麻紀の下腹部を逆三角形に覆う翳りが隠れるほどにたっぷりと塗った。 麻紀にもようやく老人達の意図が分かったが、手足を鎖で拡げられた躯は逃げ出すことはもちろん、脚を閉じて細木の行為を妨げる事も出来る筈もなかった。 覚悟は出来ていた筈だった。 麻紀は息を整え、細木の行為を静かに他人事の様に見守ろうと試みた。 
 
「柔らかな毛だ。 翳っているのも美しいが、会長達はおまえの全てを自由にご覧になりたいようだ。 動くと大事なところを切って仕舞うぞ。」
 細木は、安全剃刀ではなく、いかにも切れ味の良さそうな理髪店用の剃刀を取り出して麻紀にじっくりと見せた。 

 麻紀は思わず、動きの取れない躯で腰を引いた。 老人達の失笑が聞こえた。 

 麻紀はきっと老人達に瞳を向けると静かに息を吐き出した。 細木は左手の親指と人差し指の腹で麻紀の下腹部のきめ細やかな肌をいっぱいに引っ張ると天井のカクテル光線を受けてぎらつく右手の剃刀を当てた。 
 
 冷たく鋭利な感触を敏感な肌に感じて、麻紀はぴくりと躯を震わせる。 血がその一点に集まったように熱くなってくる。 麻紀の秘部がむず痒く痒く。 細木の右手が動きぞりぞりと柔毛を剃っていった。 

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☆ 麻紀の初体験 その15 衝動。

 細木は一剃りするとその刃を白い布で拭き取り、柔毛の付いたその布を麻紀の鼻先に突きつける。

「ほら、こんなに剃れた。 どうだ、子供のように剥き出しにされていく気分は。」
 楽しげに細木は麻紀に囁いた。 麻紀は突き出された布から顔を背ける。 白い布の中で麻紀の剃られた柔毛は艶やかに黒光りしていた。 

 細木は麻紀の細やかな肌の感触を愉しむように、少しずつゆっくりと剃っていく。 一剃り毎に丁寧に刃を布で拭い取り、麻紀にそして剃毛ショーの観客である老人達に見せた。 老人達は少しずつ翳りを失い白い肌を見せる麻紀の下腹部をワイン片手に堪能している。 

 細木の剃刀が、麻紀の粘膜質の秘部に達した。 細木が柔らかな麻紀の花萼を摘み剃刀を当てる。 冷たい刃が敏感で飲まされた薬の効果か熱くなっている花萼に当たって、じんと痺れるような電流が麻紀の躯を振るわせる。 細木は業と花萼をやわやわと揉むように摘み、その下に隠れた赤い粘膜で出来た花びらに刺激を送った。 一剃り毎に麻紀の躯がぴくりぴくりと震える。 

「見てみろ、いよいよ感じだしたようだ。」
 山田が内村に目配せした。

「肌も前以上に艶めいてきている。 照明をカクテルライトに変えて正解だった。 獲物の質感が本当に良く分かる。」
 内村がにんまりと笑った。

「ふふ、秘裂の間から涎を垂らしてる。 気持ちいいか。」
 細木は麻紀の開いた足の間に躯を埋めるようにして麻紀の秘裂を剃り上げながら言った。 麻紀は聞こえぬかの様に無表情を装ったが、感情とは別の衝動が少しずつこみ上げて来ているのを感じて困惑していた。 

「完成です。」
 細木は剃り上げると、麻紀の下腹部を濡れタオルで丁寧に拭いた。 熱いタオルで拭き取られた後、麻紀は秘部に初めて触れる外気が一層冷たく感じられてぶるっと震った。
 
 細木は剃り取った麻紀の柔毛が全てついた布を老人達に戦利品であるかのように見せた。
 麻紀はその時初めて羞恥に頭のてっぺんまで血が逆流するのを感じた。

「性奴隷に相応しい姿になったじゃないか。」 
 山田の言葉に内村が満足げに頷く。 

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☆ 麻紀の初体験 その16 激痛。

「今が一番綺麗な瞬間なんだ。 写真を撮ってやってくれよ。」
 山田が細木に声を掛けた。
「そうだ。 これからどんどん汚れるだろうから。 汚れた姿もまた美ではあるのだけどね。」
 内村がほくそ笑む。

「それにしても汚すのが惜しいくらいに綺麗じゃないか。」
 内村が目を細めているその視線の先で、細木の炊くフラッシュを浴びて翳りを無くした麻紀の裸身が一層艶やかに輝いていた。
「まだ汚れが付いている。 躯の中にな。 それを取り除かないと。」
 山田が口の端を上げて言った。 

「今度は我々の手で綺麗にしてあげよう。」
 内村が立ち上がり、山田を促した。

 山田がワゴンの引き出しから、卵の下にエッグスタンドのようにやや太い柄と丸い円盤が付いたような形の黒い器具を取り出し、麻紀の眼前にかざした。

「まず、このプラグをおまえの尻の中に埋めてやろう。」
 よく見ると先端に穴が小さく開いており、円盤の中央に二つの金属のリング状の差込金具の付いた穴が見えた。 山田はそれを麻紀の上気した頬に当て動かした。 以外にもすべすべとしながら弾力があった。 麻紀は山田の言っている意味さえ十分に判らなかったが、得体の知れぬおぞましさに胸が塞がった。 
       
「さ、尻を突き出せ。」
 山田は麻紀の両手をつり上げている鎖を少しだけ緩めると、麻紀に命じた。 麻紀が動けないでいると、内村が手にした房鞭を麻紀の尻に叩きつけた。 

「うぐっ。」
 濃密な肉を打つ湿った音が大理石の壁に木霊し、麻紀の堪えきれなかった声がその後を追った。

「もっと叩かれたいかね。」
 内村は房鞭で玩ぶように痛みの余韻が残る麻紀の丸い尻を撫でる。 麻紀は観念したように首を振ると腕と爪先に重心を掛け、精一杯その引き締まった尻を後ろに突き出した。高いヒールを履いているためもあって、前に倒れそうになったが、手首を縛める鎖のせいで倒れることもならず、腕の付け根が軋むように痛んだ。 麻紀は徐々に矜持を保つよりもただ屈辱と苦痛の時間が過ぎるのを待っているだけになっていた。 鞭で打たれた尻が熱く疼いた。 その疼きは躯内に蓄積されていくようだった。

「それっ。」
 掛け声とともに山田は手にしたプラグを突き出された麻紀の尻穴にねじ込んだ。 
「ぎゃぁぁぁぁぁ。」
 麻紀は躯の芯を貫く激痛に吊された躯を弓反りにさせて、悲鳴を迸らせる。

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☆ 麻紀の初体験 その17 悲鳴。

「無理か。」
 さも当然と言った口調で山田は内村に顔を向けた。
「いきなり壊す気か。 尻の括約筋が切れたら一生垂れ流しなのは知っているだろうに。 相変わらず無茶をする奴だ。」
 山田を非難する内村の目は楽しげに笑っていた。

 内村はワゴンからガラス瓶に入ったクリーム取り出し、意外と細く繊細な指にたっぷりと取ると、まだ息の荒い麻紀の眼前にその指を持ってきて言った。
「山田に尻の穴を壊されたくなかったら、尻の穴にすんなりとプラグが入る様に揉み解して下さいと私に願い出なさい。」

麻紀はまだ収まり切らぬ尻の痛みに躯を揺さぶられ、正常な判断能力を失い掛けていた。  
「どうだ。 壊されたいか。」
 山田が麻紀の顎を掴んで自分の方に顔を向かせ、ドスの利いた声で言った。
「嫌です。」
 麻紀は顎を掴まれた不自由な口でくぐもりながら嫌々をするように言った。

「じゃあ、揉んで欲しいと願い出なさい。」
 内村が最終宣告する。

「揉んで下さい。」
 麻紀がかろうじて聞き取れる声で言った。

「何処をどうやって?」
 内村が羞恥に戦く麻紀に畳み掛ける。

「・・・。」
 痛みと屈辱に麻紀は目の前が滲んで見えた。 余りの屈辱に喉に言葉が詰まって出てこない。   
 
「ぐわぁぁぁぁぁぁ。」
 再度、山田にプラグを押し込まれ、麻紀は喉が焼けるような悲鳴を吹き出した。 


 暑くもないのに躯中が燃える様に感じられた。 前のめりになった躯を支える脚の付け根がぷるぷると震えた。 思考は停止し、ただ痛みから逃れたかった。   

「何処をどうして欲しい?」
 内村が優しげに聞いた。

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☆ 麻紀の初体験 その18 蹂躙。

「お尻を揉み解して下さい。」
 麻紀は痛みの恐怖に負けて屈辱的な言葉を吐き出し、がっくりと俯いた。

「こうですか。」
 内村はぷりぷりと張り切った麻紀の尻たぼをやわやわと揉んでその弾力を掌に愉しんだ。
「いくら尻を揉んでもプラグは簡単に入らないと思うが、本当にこうやって尻を揉めばいいのかね。」
 内村は麻紀の哀しい願いを知りながら、麻紀の心を蹂躙する言葉を口にする。

「いいえ。」
 麻紀はかぶりを振った。

「尻を揉んで欲しいと頼んだのは君の口なんだが。」
 内村は苦悶する麻紀の横顔を愉しみつつ、さらに麻紀の尻を揉みしだく。
「俺にも揉んで欲しいのかな。」
 さらに麻紀を貶めるように山田が口を挟む。 麻紀は首を振り、鎖に囚われた身を捩った。

「私のお尻の穴をプラグが入る様に揉み解して下さい。」
麻紀は血を吐くように屈辱的な言葉を口にした。 

「そうか、この汚い穴を揉んで欲しいとは。 綺麗な顔に似合わず、下品で無茶な要求をする人だ。 好いでしょう、揉み解してあげよう。 その代わり君の尻の穴で汚れた私の指を後で綺麗に清めるんですよ。」
 麻紀は内村の悪魔的な言葉に唇を噛んだ。

「じゃあ、良く揉んであげよう。」
 内村はもう一度たっぷりとその指にクリームを取ると、麻紀の尻の穴に指を差し入れた。 クリームのせいで指はすんなりと麻紀の体内に入った。 初めて感じる異様な感覚が麻紀を仰け反らせる。 内村は左手で麻紀の丸い尻たぼを撫で愉しみながら、麻紀の体内で右手の中指を器用に動かし、残る指で菊華を捏ねていく。 麻紀は悪寒とも快感ともつかぬ痛痒感に耐え難くなっていた。
 
 内村は麻紀の菊華を揉みながらもその前にある女の中心を巧みに刺激した。 既に飲まされた秘薬のせいで熱く火照っていた麻紀の華心はずきずきするような信号を麻紀の脳髄に送り込んで来る。 全身の血が滾り、息が荒くなっていった。

「尻の穴を揉まれて気持ちいいようだね。 澄ました美貌の内側は尻の穴で感じる変態だったわけだ。」
 内村の言葉が麻紀の羞恥心をちくちくと突き刺してくる。

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☆ 麻紀の初体験 その19 懇願。

 麻紀は恥ずかしさに目覚め首筋まで真っ赤に染めた 

「そうか。 感じているのか、この女は。 それじゃあ、協力してやりゃなきゃな、なにせ上司なんだから俺は。」
 山田がようやく出番だと言わんばかりに麻紀の形のいい胸を鷲掴みにし、パン生地を捏ねるように大きく揉み始めた。 無骨な指の間だでつんと立ったピンクの蕾を転がす事も忘れない。 

「どうだ。 気持ちいいかな、宮本君。」
 山田はわざとらしく麻紀の名を呼んだ。 躯の一番敏感な箇所を四本の手で巧みに刺激され、送り込まれ続ける性感の波の前に心の堰も切れそうだった。

 内村は麻紀の尻たぼを揉んでいた左手を艶やかな肌の上で滑らせ、秘裂のあわいから顔を覗かせ始めた華心を刺激した。 麻紀は堪らず、鎖で繋がれた白い裸身をくねらせた。   
「あっ、あっ、あぁぁ。」
 四本の手が麻紀の躯肉を掴み、揉み、転がす度に無意識の裡に甘い吐息が麻紀の口から漏れ出る。 打ち寄せ続ける快感の波に麻紀は自尊心も自制心も羞恥心さえも忘れかけていた。

「そろそろかな。」
 内村の言葉を合図に山田は麻紀の双球から手を離し、プラグを手にすると内村と入れ替わりに麻紀の背後に立った。 片手で麻紀の折れそうな腰をぐいと抱き寄せると、クリームをしっかりと塗り込まれた尻の穴に押し込んでいく。 

「うぐぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ。」
 麻紀の口を突いて重い痛みに耐えかねた呻き声が吐き出される。 麻紀の感じる痛みとは裏腹に山田の手にしたプラグはすんなりと麻紀の体内に姿を没した。 

「さあ、君の尻で汚れた指を清めて貰いましょうか。」
 内村がその指を麻紀の鼻先に突きつける。 麻紀は思わず大きく顔を背けた。

「心配しなくても、このクリームは体に毒じゃない。 さあ、約束通り清めなさい。」
 内村は自由の利かない麻紀の顎を持って顔を向かせるとそのゼリーのような唇に指を押し当てた。 麻紀はその指が差し込まれていたのは自分の体内だと判ってはいてもおぞましさに怖じ気を震った。 実際には健康な直腸内は便も無く綺麗だなどと言う知識は持ち合わせていなかった。 ただ自分の唇に押し当てられたその指がこの世で最も汚らわしい物に思えて吐き気すら感じた。 

「後で清めるから、尻の穴を揉んで欲しいと懇願したのは他ならぬ君ですよ。 自らした約束も反故にするのなら、十億の債務取り消しも反故にしてもいいのかね。」


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☆ 麻紀の初体験 その20 浣腸。

 ここまで醜態を曝し、清らかな躯を弄ばれた上で只では帰られない、麻紀は決死の覚悟で形のいい唇を開き、内村の指を銜えた。 きっと陵辱者達を悦ばせるだけだと判ってはいても、涙が頬を伝うのを止められなかった。

「そう。 素直にならないとね。 綺麗にしゃぶりなさい。」
 内村は麻紀の確乎心を砕くように言った。 麻紀は心を抑えて口の中の指に舌を絡めて
舐め取った。 全身の血がかっと奔流する。

「準備は整った。 躯の中も綺麗にしてやろう。 後で俺達が心おきなく楽しめるように。」
 山田は麻紀の菊華を突き破って顔を出している円盤型のストッパーに空いた穴の一つに細いチューブを繋いだ。 チューブの先には空気を送り込むゴム球が付いている。 そのゴム球を手で何度も押し潰す。 

「うっ。」
 山田がゴム球を押し潰す度に体内に入れたプラグが体積を増し、直腸に内側から異様な圧力が加わって、麻紀は呻いた。

「おまえが体内に入れたプラグはシリコンのゴム球になっている。 空気を送り込まれて今はおまえの体内で入れた時よりずっと大きくなっている。 空気を抜かない限り抜ける事はない。 このことの意味は直に判るだろう。」
 山田の言葉は麻紀を不安に突き落とした。

「浣腸はしたことがあるかね。」
 内村が透明な液体の入った広口ビンを麻紀に見せながら聞いた。 麻紀は首を横に振った。
 
「そう。 それは結構だ。 気も遠くなるような経験をさせてあげるよ。」
 内村の言葉に麻紀はぞくっと身震いした。 
 
「君がこれから我々を楽しませてくれるのと同じように楽しんで貰いたいと思っている。 だから、仕上げの秘薬を浣腸液に入れてあげよう。 腸は食べ物を吸収する器官ですから、お酒で浣腸すると少ない量でも急性アルコール中毒になりやすい。 秘薬もきっと善く効きますよ。」
 内村は広口ビンの蓋を開けると、ワゴンから取り出した小瓶に入った赤い液体を注ぎ入れる。 山田は今度は中間にゴム球のついたチューブを取り出し、麻紀の締まった腰をぐっと抱き寄せると、麻紀の体内から出ているストッパーのもう一つの穴に繋いだ。 

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☆ 麻紀の初体験 その21 苦悶。

「さぁ、初めての浣腸は忘れられない体験になるだろう。 たっぷりと味わいなさい。」
 内村は山田から渡されたチューブのもう一方の端を広口瓶の底に沈めて、麻紀の尻穴に填っているプラグに繋がったそのチューブの中程にあるゴム球をゆっくりと押した。

 麻紀は腸内に直接冷たい液が逆流してくる初めての感覚に戸惑った。 弱みは少しでも見せたくないと、手足を繋がれた躯ながらも腹筋に力を込め背筋を延ばした。

「初めてだからな、500ccに留めて置いてやろう。」
 山田はきっと見据える麻紀の頬を撫でた。

 内村がゴム球を押し潰す度にビンの中の秘薬で赤く染まった浣腸液が減っていき、チューブで繋がった麻紀の腸内に送り込まれていく。 腸内の圧力が徐々に増してくるのに従って麻紀の不安も増大していく。 ヒールを履いた不安定な脚がぷるぷると震えてくる。 
「500cc全て秘薬と共におまえの中に入った。 どんな味がしたかな。」
 山田は麻紀の耳元で囁いた。 麻紀は躯内ではっきりとした便意が生まれていることを悟られまいとぷいと横を向いた。 

「強がっていられるのも今の裡だ。 どんな表情で俺達に許しを請うのか楽しみだ。 おまえの尻の中に入っているプラグは逆止弁がついている。 チューブを抜いても絶対に体内に入れた浣腸液が漏れたりしないから安心しろ。」
 山田は麻紀の尻から出ている2本のチューブをプラグから外した。 そのついでに丸く張張りきった麻紀の尻たぼをそろりと撫でていく。 尻を撫でられただけなのに、麻紀はその手から電気が発せられてでもいるかのようなぶるぶるとした刺激を感じて戸惑った。

「のんびりと綺麗な人形がのたうつ様を見学するとしないか。」
 内村がリクライニングチェアを指さして山田を誘った。
「気の強い綺麗な女がどんな淫らなことも嬉々として聞く淫乱な雌に羽化する様ほどゾクゾクとするショーはないからな。」
 老人達は顔を見合わせて愉快そうな表情を浮かべた。

 麻紀の体内に注入された秘薬入りの浣腸液は程なくその凶悪な正体を表し始めた。 初めは軽い便意だったが、やがてそれは耐え難いものとなり、ついには麻紀の内蔵を食い荒そうとする鬼獣となって麻紀を襲った。 自分が苦痛にのたうち苦悶の表情を浮かべ切なく鳴き声を上げで、目の前でくつろいでいる老人達を悦ばす様な真似はしたくなかった。 老人達が焦れて負けてしまうまで平然としていたかった。

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☆ 麻紀の初体験 その22 翻弄。

 だが、麻紀の体内で暴れる鬼獣は麻紀にそんな余裕を与えてはくれなかった。 かつて無い激しい便意はすぐに腹をまるで食い破られるような苦痛に変わり、麻紀は決意も忘れて苦悶の表情を浮かべ、鎖に繋がれた不自由な躯を大きくくねらせる。 

「どうだ、あの美人の苦痛に歪む表情は。 堪らないな。 これ以上のオードブルがあるか。」
 山田は麻紀に聞こえよがしに大きな声で内村に話しかける。
「本当に、酒が旨くなる光景だ。 見ろよ、無駄の無い張り切った躯がくねくねと俺達のために淫らに踊ってくれてる。 最高のベリーダンスだ。 ま、毛も無い素っ裸なんだから、ベリーダンスでも無いが。」
 内村も山田に応じて声高に笑った。

「これからだな。」
 山田がぞくっとするような凄みのある笑いをその顔に浮かべた。
「もうすぐさ。 細木君、写真をいっぱい頼むよ。」
 先ほどから委細承知と言わんばかりにカメラを準備していた細木は麻紀の周りを回りながら、フラッシュを焚きまくった。

「うぁぁぁ。 ぐ、ぐっ、ぐぅぅぅぅぅ。」
 麻紀は余りに重い苦痛に鎖を引き千切らんばかりに身悶えし、ついに苦悶の声を吐き出した。 最初は堪え勝ちに小さかった低い悲鳴は時が経つにつれて、雄叫びとなって処刑部屋に轟いた。 天井からのカクテルライトに照らされた象牙の肌は、水を浴びたように汗に濡れ、光の虹を放射する。 その姿は無惨と思う前に人を呆然と魅了する美しさを持っていた。

「いよいよか。」
 山田の声もさすがに上擦っていた。
「あぁ、素晴らしいクライマックスが見られるぞ。」
 内村はゆとりを無くしたように、麻紀の苦悶に翻弄される裸身に惹かれて思わず腰を浮かしていた。

「楽にして欲しいか。」
 山田は、絶えず荒い息を吹き上げ、整った眉根を寄せて激痛に耐える麻紀の顎をぐっと掴み、その耳元に言葉を吹き込んだ。

「あうっ。 ぐっ、ぐっ。」
 内村が麻紀の大きく開かれた股間を掌で強く撫で上げた。 内村の手が秘薬のせいか充血した麻紀の秘裂から顔を出した赤いグミに触れた瞬間、麻紀は雷に打たれたような衝撃を骨髄に感じ、身を仰け反らせる。 

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☆ 麻紀の初体験 その23 肉体。

「どうなんだ。 楽にして欲しいか。 何度気絶しても苦痛に耐え抜くか。 きっとおまえの腸も肛門も壊れるがな。」
 山田がさらに麻紀を脅した。

「はっ、はぁ。」
 麻紀は声を出せず、代わりに顎を山田に掴まれたまま大きく頷いた。
「そうか、そうか。 楽にして欲しいのか。 じゃあ、俺達のどんな命令にも従い、どんな要求にもその肉体を差し出すと誓え。」
 山田は麻紀の耳元で力強く命じた。

 麻紀は内蔵を食いちぎられる激痛の中に内村が与える淫靡な電撃に理性を失いかけていた。 自分の躯がどうなっているのか把握する気力さえ失せていた。 ただ、この全ての感覚器官・細胞を翻弄する刺激の渦から抜け出したかった。

「はっ、はっ、はい。 うっ、うっ、う。」
 麻紀は辛うじて声をだした。 涙とも付かぬ液体で濡れたアーモンド型の目で縋るように山田を見る。

「ほら、自分の口で、何時でもこの躯を自由にお使い下さいと言いなさい。」
 内村が麻紀の秘裂を玩びながら最後通告のように冷たく言った。

「ど、どうか、楽にして下さい。 うぅぅぅぅ。」
 麻紀は悲痛な声で訴えた。
 
麻紀の裡股は腸の圧力に対抗して括約筋に力を入れる余り、既に痙攣し始めていた。 
崩壊が近いことを自分でも感じていた。 むしろ、崩壊による救済を求め居たのかも知れない。

「要求するばかりじゃ駄目だ。 ちゃんと、言いなさい。 何時でもこの躯を自由にお使い下さいと。」
 内村が怒ったように言った。 
「どうか、どうか楽にして下さい。 その代わり何時でも私の躯を自由にお使い下さい。 うぐあぁぁぁぁぁぁぁ。」
 麻紀は血を吐くように訴えた。 もう、全てがどうでも良かった。 ただ、ただ絶え間なく襲う苦痛から逃れたかった。 目の前が霞んで見えた。 現実感すら無くしかけていた。 

「楽にってどうして欲しいんだ。」
 山田が意地悪く聞いた。

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☆ 麻紀の初体験 その24 困惑。

「う、う、うっ。」
 麻紀は赤い唇を震わせた。 僅かに残った理性が老人達の卑劣な意図を感知して、羞恥心を呼び起こした。

「どうしたいんだ。 どうすると楽になる? 言わなきゃ判らんだろう。」
 山田は余裕の表情で麻紀の羞恥に染まった困惑を愉しんでいた。

「う、ウンチさせて下さい。」
 麻紀の堅固な誇りも羞恥心も苦痛の荒波に浚われてしまった。 苦痛に占領された麻紀の躯はもはや解放しか求めていなかった。

「好いでしょう。 立ったまま、汚いウンチにまみれなさい。」
 内村はシャッターチャンスだと細木に目で合図をすると、麻紀の躯の黒大理石タイルを何枚か剥がした。 タイルを取った所には大型の和式便器のような物が設置されていた。

「出せるようにしてやる。 堪えていろよ。 俺達に汚物を掛けるんじゃない。」
 山田はそう言って、麻紀の乳房をしたたかに叩いた。 
「うっ、うううううう。」
 麻紀は胸の強烈な痛みに呻きながらも最後の正気を取り戻し、山田の言葉に頷いた。

 山田が麻紀の尻から生えているストッパーにチューブを繋ぎ、麻紀の腸内でふくれたプラグの空気を抜いた。
  
「君が汚いウンチをひり出す無様な姿をたっぷりと見てあげよう。」
 内村は麻紀の股間をぱんぱんと叩いて、後ろに下がった。 

「そ、そんな。 ト、トイレに行かせて。」
 麻紀は悲鳴に似た声を上げたが、二人の老人は聞いていないかのように目を細めて麻紀の裸身を眺めていた。

 麻紀は老人達が言った楽にしてやると言うことの意味を悟った。 断末魔の羞恥心に麻紀は哀しく裸身を震わせた。  
   
「あぁ。 うぅぅぅ。」
 麻紀は躯と心を共にぎりぎりと責められて、哀しく天を見上げた。 そこには囚われた我が身を照らし出す無慈悲な人工の太陽が輝くばかりだった。

「いいんだぞ。 そのまま何度でも、悶絶しても。 便意は止むことは無い。 また、強烈な便意に目を覚ますだけだからな。」
 山田はワインを旨そうに啜った。

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☆ 麻紀の初体験 その25 噴出。

 麻紀には、耐えれば耐えるほど老人達の愉しみを増加させるだけだと判っていても、老人達の前で自ら崩壊すると言う余りに惨めな決断はつかなかった。 しかし、浣腸という名の邪鬼は麻紀が苦悩する間にもますます躯内で凶暴さを増していった。

 麻紀は全身の筋肉が痺れるほどにそれと格闘し、やがて美しい全身を震わせた。 
「あぁぁぁぁぁぁぁ。」
 甲高い悲鳴と共に麻紀はついに崩壊した。 ポトリと大きな音を立てて、麻紀の躯内からアヌスプラグが躯の下の便器に落ちた。 続いて水道の栓が壊れたように躯内の汚物を股間から噴出させた。 心臓を抉り取られる様な羞恥と哀しさに身を縮めようとして、空しく手足に繋がった鎖を鳴らし、老人達をより悦ばせた。

 自分の躯の中心から激しく流れ出る汚水が下の陶器に当たりじゃーじゃーと大きな音を立てて、麻紀は泣きたいほどの羞恥心に身悶えする。 早く止まれとの祈りも虚しく、悲しいほどにそれは流れ続けた。 同時に解放される快感と躯の奥底から湧き起こる切ないような性の疼きに躯を震わせる。  

「どんなに綺麗な顔をしていても、スタイルを誇っていても腹の中の物は臭く汚いものだな。 おお臭い、臭い。」
 山田の意地悪い言葉が麻紀の誇り高い心に針のように突き刺さる。 身を隠す術を奪っている躯を繋ぐ鎖が疎ましかった。 晒された我が身の恥が鞭の様に痛かった。 むしろ先程までの苦痛の方が遙かに楽だった気さえする。 正気でこの羞恥地獄に身を晒し続けるには麻紀の心は気高過ぎた。 涙が頬を伝い、胸まで濡らしていた。

「見てみなさい。 自分が恥さらしにも人前で出した物を。」
 内村は麻紀の頭を押さえて足下を向かせる。 
「いゃーー。」
 麻紀は必死に顔を背け目を瞑った。 
 
「おい、この女、泣いてるぞ。 自分でウンチをさせてくれと俺達に頼んでおいて。 もしかして、ウンチが出来て嬉しいのか。」
 山田が内村をつついて面白そうに笑った。
「きっと、これから我々に躯を自由に使ってもらえるのが嬉しいのだろうよ。」
 内村は頬を伝う涙を掬うように麻紀の頬を撫でる。 麻紀は悔しさに歯がみした。

 麻紀を繋いだ円柱の何処かを山田が押すと、足下の大きな便器は音を立てて汚物を洗い流した。 さらに円柱の足下からシャワーノズルを取り出し、麻紀の躯にシャワーを浴びせる。 これまで浴びたどんなシャワーより麻紀は待ちわびたシャワーだった。 例えこの後でどんな仕打ちが待っていたとしても。

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☆ 麻紀の初体験 その26 灰燼。

「これで表も内側も綺麗になった。 ようやく我々が愉しめる躯になったわけだ。」
 内村の言葉に細木は承知顔で足下の便器を再び大理石のタイルで覆った。 

「綺麗にして貰えてうれしいだろう。 どうだ、さっきの誓いをもう一度綺麗になった躯で言ってみろ。」
 山田が麻紀の顔を覗き込むように言う。 麻紀はその山田の顔を睨むように見つめ返した。

「ふふふ。 つくづく気の強い肉奴隷だ。 ついさっきまで泣き喚き、汚いウンチをその尻から垂れ流す姿を俺達に見せびらかしていたと言うのに。 私の躯を何時でも自由に使わせて下さいと言ったのは嘘なのか。」 
「あれが嘘だというのなら、私もあなたに誓った父上の連帯保証人証書を破り捨てるという約束も反故にしなきゃいけませんね。」
 内村の言葉は麻紀の胸をぐさりと刺した。 ここで約束を反故にされては、これまで羞恥地獄に耐えてきたことが灰燼に帰してしまう。 麻紀は血が出るほどに唇を噛みしめた。

「いいんですね。 私もあなたとの約束を破っても。」
 内村の一言に麻紀は決意を固めた。 身も心も既に老人達に好きなだけ玩ばれていた。 これ以上、何があるというのか、それにここに来るときから老人達に綺麗な躯を提供することは覚悟していたではないか。 麻紀は決意を表明するようにこっくりと頷くと口を開いた。
「どうぞ、何時でも私の躯を自由に使って下さい。」
 はっきりとした口調だった。

「だそうだぞ。 自由に使おうじゃないか、俺達が愉しみ尽くすまで。」
 山田が高らかに宣言した。 
「まずはこの締まった躯をとろけさせよう。 マグロでも少し置いた方が旨いんだから。 それに薬も十分に効いてるようだし。」
 内村は、手足の自由を奪われた伸びやかな肢体を麻酔医の様な目で眺めた。

「まずは飴から行くのか。 相変わらずあくどいことをする奴だ。」
 山田が内村に呆れたように言う。
「この子も苦しみだけでは詰まらないだろうと思ってな。」
 内村が口の端を持ち上げた。

「細木、おまえも加われ。 その方がこいつも楽しいだろう。」
 山田は逃げることの出来ない麻紀の左胸の膨らみを早くも捉え、その若い弾力を確かめる様にこねくり回し、余った手で滑らかにされた裸の下腹部を撫でさすりながら、細木に声を掛けた。 

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☆ 麻紀の初体験 その27 痙攣。

「いいですか。 それじゃあ。」
 細木は喜色満面の顔で麻紀の足下にしゃがみ、すらりとした太股に抱きついて分厚い唇を這わせ始める。 内村は麻紀の後ろに回り、汗に濡れた後れ毛をかき分けその色香の漂う項を舐め、右胸を揉みし抱き、ぷりぷりとした尻の感触を愉しむように大きく捏ねていく。

 既に薬によって高まっていた躯に、女性の急所を知り尽くした六本の手と三つの口に同時に愛撫を加えられ、麻紀はこれまで味わった事のない愉悦の感覚に戸惑いながらも躯が流されていくのを見つめていた。 すべすべとした裡股の肌が、グミのように弾む胸が尻が、柔らかな脇腹が、撫で回され、揉みし抱かれ、舐め尽くされていた。 陵辱者達の手が口が麻紀の爪先から項まで這い回り、蠢いた。 触れられただけでも電流が流れたように感じてしまう様にされた麻紀の感覚は、押し寄せ続ける悦楽の波に翻弄され、苦しくさえあった。

「あっ、あぁぁぁぁ。」
 ついに麻紀の口から妙なる愉悦の音色が漏れ始める。 

「感じるか。 どうだ。」
 山田が麻紀の耳朶の下を舐め上げながら聞いた。 
「う、ぅぅぅぅ。 あっぁぁぁぁ。」
麻紀は絶えず荒い息を洩らしながらも同意するかの様に小首を動かした。

「ここが欲しがってますよ。」
 内村が下を向いて麻紀の太股を味わっていた細木に目配せした。

 細木は内村の許可を得て、喜び勇んで麻紀のつるつるにされカクテルライトにテラされて透明な粘液がきらきらと輝くピンクの秘裂の肉襞にむしゃぶりついた。 大きく口を開き肉襞ごと麻紀の樹液をじゅるじゅると吸い取っていく。 舌を秘裂に差し入れ、飽きず舐め上げた。

「あぁぁぁぁ。」
 麻紀は堪らず不自由な腰をくねらせ、高く歓喜の声を響かせる。 押し寄せる淫らな刺激の波濤に責められ続け、心の堰は脆くも決壊していった。 麻紀の意識とは別に躯はさらなる興奮を求め、全ての細胞は活性化し淫らに鳴動した。 

 全身がまるで敏感な悦楽の器官になっていた。 何処を触られても快楽の電気が麻紀の躯の中を走った。 何処を触られ、撫でられ舐めあげられているのかも判らなかった。 ただ、快楽の信号だけが躯中を駆け巡り、麻紀はぴくぴくと引き締まった肉体を痙攣させた。 もう少し、もう少しで悦楽の白夜が開け、歓喜のクライマックスの中で果てるのを麻紀の肉体は知っていた。 そして、それを求めて蠢いた。

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☆ 麻紀の初体験 その28 房鞭。

「欲しいか。 もっと刺激が欲しいか。 抱いて下さいと言え。」
 山田が麻紀の胸球の先に輝く桃色の蕾を口にから離して言った。

「うぅぅぅ。」
 麻紀の微かに残る理性が麻紀の首を横に振らせた。

「そうか、仕方ないな。」
 山田の言葉を合図に陵辱者達の手が口が麻紀の躯から離れた。 空腹を抱えて最初の一口で餌を引かれた犬のように麻紀の肉体はいきなり心地よい刺激を止められて、戸惑い、ついでそれを求めて狂った様に彷徨した。 麻紀を嘲笑うかのように内村の掌がさっと麻紀の濡れた秘裂を撫で離れる。 麻紀の躯は内村の掌を求めて蠢く。 秘薬のせいか麻紀の躯は熱く燃え上がり、さらなる熱を求めて逆巻いた。 
 
「欲しいだろ。 抱いて下さいと言え。」
 めくるめく官能の渦にその理性まで飲み込まれていた麻紀は自ら求める様に頷いた。
「欲しい。 あぁぁぁ、抱いて、抱いて下さい。」
 甘えさえ漂う声で麻紀は命じられる儘に口にした。

「駄目だ。 抱くことなど君が自分で言ったように何時でも出来る。 今は君が我々の思うが儘に泣き叫び淫らに腰を振る浅ましい奴隷になったことを骨の髄まで理解する時です。 それが君の身に染みた時、君は我々が味わうべき最高のディナーになる。」
 内村は救いを求める美囚に冷たく宣告した。

「あぁぁぁ。」
 麻紀は思わず嘆きの吐息を漏らす。

 陵辱者達は革の房鞭を手に麻紀の両側に立っていた。 細木の構えたカメラの発した閃光を合図に、山田が麻紀のぷりっと上向いた美尻に鞭を振り下ろした。

「ぎゃぁぁぁ。」
 麻紀は痛烈な一撃に悲鳴をあげた。

 麻紀の悲鳴がまだ部屋に木霊しているうちに内村の房鞭が反対の尻たぼをしたたかに打った。 

「ぐはっ。」 
 空気を吐ききった麻紀をさらに痛みが襲い、麻紀は釣り上げられた鯉のように口をパクパクとさせる。 ヒールの足は痛みから逃れるように爪先立ち、美尻がきゅっと一層引き締まる。 それを待っていたように山田の房鞭が美尻に炸裂する。 カクテルライトが一瞬にして赤く染まった二つの球体を浮かび上がらせる。

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☆ 麻紀の初体験 その29 熱蝋。

「泣くがいい。 肉を襲う痛みに、心を貫く哀しみに。」
 内村は立て続けに麻紀の尻肉を打ちのめす。 山田が麻紀が息付く間も与えず内村と呼吸を合わせて麻紀を打ち据えた。 

「ぐぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ。」  
 麻紀は繋がれた四肢を引き絞り、苦しみに喉を震わせる。 

「や、止めて。 た、た、助けて。」
 麻紀は鞭の嵐の中、辛うじて救いを乞い願った。

「願いを聴いて貰える立場だと思うか。 ほら、淫らに腰をくねらせろ。」
 山田は鞭打つ手を止めて、麻紀の秘裂をまさぐる。 砂漠で水を与えられた麻紀の躯は悦びにぴくぴくと淫らなダンスを舞った。 

「あぁぁん。」
 麻紀は甘えた愉悦の声をあげる。 その機を逃さず内村の鞭が麻紀の柔らかで最も肌の弱い内股を捉えた。 淫らな悦びの最中に激痛を与えられ、麻紀の肉体は戸惑い雷に打たれたように痺れ筋肉を引き攣らせる。 

「二重奏と行こう。」
 山田が巨大な赤い蝋燭に火を付けた。

「くぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ。」
 麻紀はその丸く象牙の肌理を持った胸の膨らみに赤い熱蝋を受けて、熱いと言うより錐で刺されるような痛みに悲鳴を吹き上げる。 赤い熱蝋は麻紀の肌の上を流れ張り付き血のように固まっていく。 
 
「細木君。 哀れな美肉を慰めてやってくれ。」
 内村に言われるまでもなく、細木はカメラを置き、麻紀の捲れた淫肉から咲いた赤い花びらを口に銜え、音を立ててしゃぶった。

 息付く暇も与えられず内村の房鞭が麻紀の丸い尻を、細い腰を、痩せた背中を容赦なく襲った。 

 熱く燃えた麻紀の肉体は痛みと快楽の電撃とを区別できなくなっていた。 熱さと痛みと快楽が麻紀の肉体の中で渦巻き、麻紀の躯は刺激の暴虐のただ中を漂った。 止めどなく涙が頬を洗い、肉が生を求めて悲鳴を上げた。 白い肌を打たれる度に熱蝋が流れる毎に淫らに愛撫されるままに電撃が脊髄を鳴動させて走った。

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☆ 麻紀の初体験 その30 反響。

 麻紀の躯は鎖に繋がれて居なければその場に崩折れる程に翻弄されていた。 鼓動が高まり、肉が何かを求めて軋んだ。 白い肌は全身を体熱に赤く染め、血と熱蝋にまみれ凄惨なそれで居て見る者の目を奪う官能美を湛えていた。

「抱いて、抱いて。 私を抱いて。」
 悲鳴を割いて麻紀は哀願した。

「良い頃合いだ。 どっちにする?」
 内村は鞭を捨て、山田に聞いた。

「前だ。」
「良いだろう。 どちらにしても処女だ。 細木君、カメラを頼む。 君も我々の後でこの躯を堪能するといい。」
 内村は初めて服を脱ぎ捨て、麻紀の丸い尻たぼを両手で掴むと左右に押し開き、既に屹立し黒光りしている己が中心にクリームを塗りつけると麻紀の桃色の菊華にあてがった。 腕を麻紀の細腰に回しぐっと引き付ける。 既にプラグで拡張された菊華はクリームをたっぷり塗った内村の屹立を障害無く受け入れていく。 

「あぐぅ。」 
 躯の中心を押し広げ侵入してくる異物感に麻紀は呻いた。 

 その時、山田の老人とは思えない巨大な屹立が麻紀の自ら垂れ流した潤滑液に濡れ光る秘裂を捉え、肉の抵抗を無視して押し入ってきた。 

「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ。 うぅぅぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ。」
 痛みよりも屈辱よりも遙かに大きな肉の疼きが奔流となって麻紀の躯を駆け昇る。 麻紀の口から絶叫のような喘ぎが溢れ、唾液が零れ落ちる。 肉を打ち合わせる音が堅い大理石の部屋に反響し、女の香りが湯気となって立ち上る。 

 理性も覚悟もどこかに消し飛んでいた。 おぞましいとさえ感じる男の精臭さえ届いては来なかった。 麻紀は自らも獣と化していた。 でなければ、あまりの仕打ちに狂っていたかも知れない。 それは麻紀の防御本能のなせる業かも知れず、秘薬と老人達の老獪な技のせいかも知れなかった。
 
 三匹の肉獣は同時にクライマックスを迎えていた。 

 繋がれた裸身をぐったりと垂らし、麻紀はがっくりと膝を折った。

 内村は胸の膨らみに咲いた蕾を強く捻った。

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