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『アンドロメダな朝』美少女とご主人様の愛の物語・毎日過激に更新中 

【絶対R18】愛故に奴隷になった美少女と愛する者を責め苛まずにはいられない男の愛の行方は。

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☆ その2351=震える声。

 三宅に柔肌を穴を穿つようにじっくりと見られて、麗子は少女の様な恥じらいを見せて、身悶えた。 象牙を溶かした様な艶肌に朱が拡がり、婬薫をその肌から立ち昇らせる。 

「可愛い。 奴麗になり切って、自ら羞恥を受け入れる麗子さんもそそるが、恥らう姿はとても可愛いですよ。 恥じらいついでに、高々と尻たぼを掲げて四つん這いになって貰いましょうか。 自分の掌で菊華の奥まで見える様に尻たぼを開いて、これを入れてください。 元々、その積りだったんでしょ。 二つの穴に二つのローター。 肉奴麗にはお決まりの外出支度だ。 おっと、ケツの穴用の卵は前の奴より一段大きいようだ。 今入れたのは鶏の卵だったが、これは何の卵と言ったところなんだろう。 鵞鳥の卵は鶏よりかなり大きいと言うから、それぐらいかな。」
 三宅はつるりとした卵型のローターを麗子に見せつける様に、顔の前で何度も矯めつ眇めつ眺めた。
「麗子さんのケツの穴にはこれが、楽々入るのか。 とても、俺の物じゃ満足はさせられそうにない。 となると、握り拳かな。」 
 三宅は握り拳を作って、掌にした卵と見比べる。 麗子は恥ずかしさに顔を伏せながらも、見ないではいられないのか、時折三宅を盗み見ては、熱い溜息を漏らす。 黒々とした瞳は慾情の色に濡れていた。

「肉便器がお尻の穴にローターを入れる処をどうか、ご覧ください。」
 三宅にローターを手渡されると、麗子は唇を噛み締めた。 恨みと肉慾が混じった視線をねっとりと三宅の顔に絡みつかせると、四つん這いになった。 意を決したように屈辱的な口上を震える声で伝えると、曲げた膝をじりじりと自らの羞恥心と格闘するように持ち上げていった。 

「咲織もそうだが、日本人に珍しく丸い尻ですね。 しかも咲織よりも量感がある。 しっとりとした女の香りが。 つい打ちたくなりますよ。 さぞ、雅志に打たれてきたんでしょう。 可哀想に、綺麗な肌に消えない鞭跡が二本走っている。 それがまた彩りになって、サディストのやる気を刺激するんだが。」
 三宅は麗子の丸い尻たぼの丁度真ん中を走る微かに肌が引き攣った鞭跡を指でなぞった。 感じるのか、くすぐったいのか、麗子の腰が笑った様にひくつく。 

「あぁん。」
 ぱんと三宅に尻たぼを叩かれて、麗子は艶っぽく啼いた。 丸い尻たぼを揺らし、もっととねだる。 
「早くしてください。 そろそろ腹が鳴きそうだ。」
 三宅の声に冷水を浴びせられ、麗子はごくりと唾を飲み込んだ。 両肩を床に着け、高々と上げた尻たぼを片掌で押し広げた。 潤んだ朱い菊華が尻たぼの白い谷間に咲いていた。

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☆ その2352=忠犬の歓び。

「ご覧ください。 自らローターをお尻に入れる浅ましい肉便器の姿を。」
 そう言わなければ、自らを更に貶め、追い立てなければ、尻の艶肌に突き刺さる三宅の冷たい視線には勝てなかった。 麗子は悲痛な声を絞り出し、ローターの尖った先を菊華に押し当てた。 

「あぁっ。」
 今朝、飯田にたっぷりと入れられた潤滑剤は、三宅の小水浣腸に押し流されていた。 幾ら拡張訓練を施された麗子の菊華でも、何の潤滑剤も無にはローターを受け入れられなかった。 粘膜をシリコンが擦り上げ、閉じた穴を無理やり押し開かれる痛みに、麗子は啼いた。 それでも、恥ずかしさに潤滑剤を塗って欲しいとも言い出せず、長い指にローターを菊華に押し込ませる。 むっちりと肉を乗せながらもすらりと長い太腿がぷるぷると怯える。    
 
「流石に麗子さんでも潤滑剤なしでは入りませんか。」
「申し訳ございません。 いつでも使って頂ける様に整えているのが、肉便器の務めですのに。 本当に申し訳ございません。」
 麗子にしては珍しく地を見せた今にも泣き出しそうな声だった。 

「咲織、来なさい。」 
 瞳を閉じ、耳を塞いで、床を汚している三宅と自分の小水を舐め清めている咲織を三宅の声が打った。 主人の声だけに反応する自動人形の様に咲織は四つん這いで三宅の足元に這いずった。 
「はい。」
 三宅を振り仰いだ咲織の顔には微かに餌を待つ忠犬の昂揚があった。 

「これをおまえのお満子に入れてたっぷりと婬蜜を塗しなさい。」
 三宅は麗子の指からローターを剥ぎ取り、無造作に咲織の眼前に置いた。
「これを?」
 咲織の顔が翳る。 哀しみと諦めに沈んだ黒い瞳で三宅を見上げた。 僅かな、ほんの僅かな愛情を求めて。 

「おまえの緩いお満子から放たれたオシッコと、麗子さんが噴出させた糞尿を舐めながら、マゾっ気を出して、お満子をぐちょぐちょにしていたんだろ。 そのくらいのローター簡単に入る筈だ。」
 三宅の冷たい声に僅かな願いも砕かれ、咲織は壊れた人形の様にローターを手にした。 大きかった。 その丸い底は余りに太い。 それを手にした自分の手首よりも。 本能が怯えた。 今一度、咲織は三宅の顔を盗み見た。 諦めの溜息を一つ、自分に言い聞かせる様に吐き出し、咲織は四つん這いのままローターを秘部へと持っていった。 

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☆ その2353=搾り出す。

「黙って、するのか? ちゃんとご主人様のご命令を自分のものとして、自ら進んでお願いするのが、奴麗だろ。 麗子さんが模範を示してくれているのに、何も聞いてなかったか。」
 三宅の何時にない厳しい声に咲織の心臓は縮み上がった。 華奢な躯が固まった。

『惨い。 何処までも、何処までも堕ちなきゃいけないのですか。 このローターも、私を責めるためではなく、ただ単に麗子さんのお尻に入れるために、私の婬蜜で濡らせと仰っているんですよね。 そんな、他の人を責める道具に私を、ご主人様のための私の器官を使えと仰るのですよね。 おまえは単なる道具だと、それを思い知らせるために。 それでも、それでも、異も唱えずに従おうとしているのに。 それでも、足りないのですか。 まだ、堕ち足りないのですか。 あぁ、駄目。 駄目。 勝てない。 ご主人様には勝てっこない。 私には逆らえない。』

 胸が哀しみで溺れそうだった。 その哀しみのいずる源泉も、流れる先も判らず、咲織はただ哀しみに満たされた。 それでも、細い頤を上げ、声を出そうと柔らかな唇を開く。

「ど、どうか、私が、私が・・・。」
 ようやく言葉を絞り出しても後が続かなかった。 なんて言えばいいか判らなかった。 判りたくも無かった。 床に突いた腕を支える小さな肩がぶるぶると震えた。

「どうした? 私がなんだ? 何をするんだ? 床を舐めながら、お満子をぴちょびちょにしている婬濫奴麗の分際で気取るんじゃない。」
 三宅は咲織の閉じる事を禁じられた脚の付け根を、ぷっくりと脹れた少女の秘部をむんずと掴んだ。 まるで乳でも搾る様にぐいと握り潰す。 

「あぁぁぁん。」
 突然、女の大切な部分を襲った苦しみに咲織は啼き声を上げた。 その声の媚びた婬らさに、自分でも気が付いた。 それが、恥ずかしく、哀しかった。 そして、自分を知った。 自分の何処までもどす黒い慾望を。 

『勝てない。 ご主人様には勝てない。 濡れてる。 本当に濡れてる。 感じてしまう。 大切な所を無茶苦茶に扱われて。 私はご主人様抜きには生きていけない女。 心底、奴麗。 飼って頂けなければ、この世にいる価値すらない。 何をされてもいい。 どんなに辛い事でも、どんなに恥ずかしい事でも、どんなに屈辱的なことでも、ご主人様のされる事なら、喜んで受け入れます。 どうか、だから、どうか、咲織以外の誰にも、しないで。 誰も見ないで。』

「濡れてる。 ほら。 幾らでも搾り出せそうだぞ。」
 三宅はもう一度、咲織の秘部をぎゅっと絞った。 

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☆ その2354=淫らなお満子。

『あぁ、感じます。 感じてしまいます。 苦しいのに。 痛いのに。 むずむずと躯の奥からいやらしい感じが湧き上がってくる。 もっと、もっと、とねだっている。 優しさの欠片もない、馬鹿にした揉み方なのに。 感じさせる気も無く、ただ、玩んでいるだけなのに。 なのに、私の躯は、ご主人様を感じてしまう。 その酷い扱い方に。 痛みに。』

「あぁぁぁ。 あふぁんんん。」
 咲織は啼いた。 それは苦しみの啼き声でも、屈辱に啼いたのでもなかった。 大切な女の器官を邪険に扱われていると言うのに、咲織は躯の奥深くから湧き出る感悩に堪らず啼いた。 啼きながら、自分が心底マゾ奴麗なのだと、三宅に支配され切っていることを、それを身も心も望んでいることを改めて思い知った。 

 咲織の細い腰が捩れ、小さな背中が深く弧を描く。 濡れた巻き毛が貼り付く肩をわななかせて、喉を突き出し、啼いた。

「この掌に付いたぬらぬらとしたものは何だ?」
 咲織の瞳の前に突き出された三宅の掌にはべっとりと蜜が光っていた。 羞恥に血が逆流し、婬らに染まって返ってくる。 すっかり感悩に染まった女の顔で咲織は三宅を見上げた。
「はい、私の婬蜜です。」
 消え入りそうな咲織の声の中に媚びの色が忍び込んでいた。

「どうして、そんなものが付くんだ?」
「どうして?」
 意地の悪い質問に咲織は華奢な裸身を捩らせる。

「おしっこを舐めながら、その惨めさにいやらしく反応したんだろう。 普通、女が自分のおしっこを舐めさせられてお満子を濡らすか?」
「濡らしません。」
 言葉をふり絞った喉が痛んだ。 

「だよな。 なら、どうして、おまえのお満子はやらしく濡れているんだ?」
「私が、私が、婬らで変態だから・・・。」
 それ以上は言えずに、咲織は小さな肩を落とした。

「そうだ。 おまえが婬らでマゾの変態だと言う事を忘れるな。 格好を付けるな。 自分にも、人にもな。 さ、自分で願い出なさい。 麗子さんの尻の穴にローターがすんなりと入る様に自分の婬蜜が溢れ出る婬らなお満子をお使いください、と。」
 三宅の声が咲織の胸の粘膜を炙った。

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☆ その2355=感じてしまう。

「どうか、どうか、麗子さんのお尻にローターを入れていただくために私の婬蜜が溢れ出る婬らなお満子をお使いください。 どうか、ローターを入れるマゾ奴麗の姿をご覧ください。」     
 自ら絞り出した屈辱の言葉にマゾの躯は熱く反応した。 主人である三宅の言うがままに自分を貶めることで、咲織の躯は身悶える程に沸騰した。

 言い終えると、おずおずと三宅を見上げ、許可を願い出る視線を絡ませた。

「ようやく言えたか。 簡単な口上一つにどれだけ手間を掛けさせる。 愚図な奴隷だ。 早くローターをお満子に入れて、勝手に喘げ。」
 三宅は咲織の前にしゃがみ込み、そのつんとした顎をぐいと持ち上げた。 
「はい。」
 咲織は三宅に触れられた歓びに貌を輝かせる。 掌にしたローターを幼女の様に閉じている秘唇の割れ目に押し当てた。 じっとりと婬蜜を染み出させながら、ピンクの色も毒々しいローターがその尖った先から咲織の中に入っていく。 

「うっ、ぅぅん。」
 淡い桜色の咲織の秘唇を押し開き、ピンクのローターの丸い尻がまだ突き出ている。 艶々と丸い尻たぼが若い硬さを見せて細やかに震えた。
「はぁぁぁ。」
 薄っすらと谷間に汗を浮かべたたわわな胸をふるふると揺らし、咲織は苦し気に喘ぐ。 ピンクのローターを押し込もうとする細い指先が白く戦慄いた。

「ふふ、苦労しているな。 ぐりぐりと回してみろ。 そうすれば、婬爛なおまえのお満子はもっと奥まで欲しくなって自分から柔らかく受け入れる。 女のお満子は一抱えもある赤ん坊を産み落とせるほど柔軟なんだ。 その程度のローター、おまえの若いお満子でも軽々入る筈だ。」
 三宅は咲織の後ろに回った。 鉄パイプで開かされた咲織の脚の間に体を入れた。

「あふん。」
 熱く濡れた秘唇に三宅の吐息を感じ、咲織はぶるりと裸身を震わせた。 じんと婬らな蜜が躯の中を流れてくる。 咲織は蕩けだすのを感じた。 

「何を気分を出しているんだ。 おまえを感じさせるためにローターを使わせてるんじゃないんだぞ。 おまえは単なる潤滑剤製造機だ。 こうすれば、入る筈だ。」
 三宅はローターをぐりぐりと右に左に回した。 咲織の淡い桜色の秘唇が泣き出した様にじゅわじゅわと婬蜜を染み出させる。 咲織は堪らず、ローターから指を離し、床に両掌を衝いた。 縊れた腰から背を深々と折って、喘ぐ。

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☆ そんなところまで。

☆ いつも読みにお越し頂きありがとうございます。
 最近、休日出勤が多くて辛いです。 
 また明日から鋭意連載いたします。 
 
☆ 話は全く変わりますが、パクリ・オリンピックロゴ騒動を起こした佐野研二郎と彼を選ぶことにしていた選定委員会。

   彼らの失敗の一番の原因は、オリンピックロゴの真のクライアントは国民であることに気づかず仕舞であったこと。

   まして、国民がオリンピックロゴに求めるものが、新規性とか展開性などと言うデザイナーの身勝手な要求ではなく、

   オリンピックに相応しい目出度さと日本らしさだった事など、きっと未だに知らないのでしょう。

   パクったのを暴かれたのは、真のクライアントを無視した怒り。 いつでも、本当のクライアントは誰か、誰のための仕事か、忘れないようにしなくては。   
  
 

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☆ その2356=柔らかに。

「気持ちいいのか。」
「はい。」
「はいでは判らない。 気持ちいいのか。」
「はい。 気持ちいいです。」
 素直に答えていた。 自分の言葉が呪文となって躯に効いてくる。 昨晩から疼き続けていた躯はたちまちに官能の坩堝となった。 坩堝の中で官能の炎が燃え盛り出す。 もう、止められないと咲織は知った。

「あんっ。 あぁん。 あひん。 あぁっ。」
 長い鉄パイプに足首を留められているために閉じられない膝を床に付き、小さくも肉の張り詰めた丸い尻たぼを三宅に突き出して、咲織はか細い肩で喘いでいた。 三宅の掌がローターを捏ね繰り回すのにつれて、咲織のきゅっと縊れた腰が右に左に紆る。  

「随分と感じている様だな。 だが、逝くなよ。」
 三宅は意地悪く、ローターの上に密やかに佇んだ咲織の紅い宝石の様な秘芽を指の腹でぐりぐりと捏ねた。 
「あぁぁん。 いやっ、いゃっ。 あぁぁぁん。 やめてぇぇぇぇ。」         
 電気に撃たれた様に咲織は両腕を立て、背を弓反らせて啼いた。 三宅の命令で、三宅の眼の前で包皮を剥かれ、敏感な粘膜を剥き出しにされた秘芽の感度は咲織の予想を超えて、敏感だった。 傷口に指を突っ込まれた程の衝撃だった。 その後から、じぃんと感悩が肉を痺れさせて響いてくる。 咲織は三宅の指から逃れようと蛇の様に躯を紆らせる。

「やめては奴麗が口にしてはいけない言葉だったろう。 嫌もな。 嫌なことは余計に自ら進んで受け入れなければいけないと。 嫌な時はもっと、もっととおねだりをするんだ。」
 三宅の大きな掌が咲織の打ってくださいとばかりに突き出された尻たぼに振り下ろされた。 衝撃に咲織の華奢な躯が床に叩き付けられる。 
「あぁぁ。 ごめんなさい。 お許しを。 お許しを。」
 細い腕を震わせて、躯を持ち上げながら、咲織は許しを乞うた。 その間にも、三宅の掌が今打たれた尻たぼを掴み、大きく揉み込むように撫でてくる。 火に炙られた様に火照る尻たぼが今度はじんじんと官能を伝えてくる。 今し方、痛みに硬直したばかりの躯がとろとろと蕩けだす。 マゾならでは感悩の炎に身を焦がし、咲織はくねくねと裸身をもっと構って欲しいとばかりにのたうたせた。

「どうだ? もっと感じさせて欲しいか。」
「はい。 もっと感じさせて欲しいです、ご主人様。」
 咲織は喘ぎの下から、甘えた声を絞る。
「尻たぼを高く掲げろ。 何処をどうして欲しいんだ?」
「秘芽を弄って欲しいです。 柔らかく弄って欲しいです。」
 桜色の秘唇からピンクのローターを覗かせた見るも婬らな股間に咲織はのの字を描かせた。

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☆ その2357=敏感過ぎて。

『あぁ、欲しいです、ご主人様。 打たれたお尻がひりひりとじんじんと燃えるようです。 痛かったのに、薄れていくと、また打たれたいと思ってしまいます。 マゾなのですね。 咲織はマゾなんですね。 いいです、マゾで。 それでご主人様に構って頂けるなら。 あぁ、あんなにびりびりと逃げ出したい程に感じた秘芽が、今はもっと弄って欲しがっています。 血がどくどくと流れ込んで、破裂しそうに。 狂いそうです。 こんなに、こんなに感じるなんて。 ご主人様の吐息が掛かるだけで、腰が抜けてしまいます。 ご主人様の指が近づいて、ご主人様の温度を感じるだけで、ぞくぞくと疼きます。 どうにか、なりそうです、ご主人様。』

 咲織は自らの小水に濡れたタイルに頬を擦り付け、疼きに耐えた。 紅い爪先が虚しくタイル滑る。 だらだらと秘唇が婬蜜を垂らしているのが、太腿の冷たさで判った。 その自らの婬らさに、咲織は恥じ入り、被虐の血を燃やす。 黒い大理石のタイルの上で桜色に上気した裸身が嫋やかにくねり続ける。 

「自ら秘芽を弄って欲しいと願い出るとは。 呆れた婬濫だな。 普通の女性ならとても口に出来る台詞じゃない。 いいだろう。 奴麗の願いを聞いてやる。 優しいご主人様に感謝しろ。」
「はい。 ありがとうございます、ご主人様。」
 奴麗の台詞を口にしながら、咲織の躯は、早く、早くと三宅の玩弄を待っていた。

「何もかも剥き出しだ。 なんて婬らなお満子だ。 ピンクのローターに割り拡げられて、秘唇が透き通ってるぞ。 その上の秘芽はルビーの様真っ赤になりながら、弄られたくてうずうずしている。 こうか。 こうか。」
 三宅の言葉通り、いつもはぴっちりと閉じた咲織の秘唇も、今は大きなローターに割り拡げられ、朱の花びらまでも満開にしていた。 その先で隠れる包皮を切除された秘芽が小さいながらも血の色に満ち満ちている。 そのルビーを飾るピアスの金色の珠まで咲織は三宅の眼に曝していた。

 三宅は親指でローターの底を押し込みながら、中指を秘芽に伸ばした。 指腹で柔らかに転がし始める。 

「あぁぁぁぁん。 はぁっ、はぁっ、あぅわぁぁぁっ。」
 躯を突き抜ける感悩の電撃に、咲織は両腕を立て、細首を仰け反らして啼き上げた。 三宅が敏感にされた秘芽を思い優しく弄ってくれているのは判った。 それでも、咲織の予想を遥かに超えた感悩の稲妻が躯を貫く。 同時に二つの小さな珠が剥き出しの秘芽を艶やかに擦り上げ、貫くピアスが秘芽だけでなく秘唇全体を揺さぶった。

「ちょっと触れただけで、凄い事になっているぞ。 おまえは婬蜜製造機だな。」
 三宅はローターの尻をぐいと押し込んだ。

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☆ その2358=ねとねとと。

 毒々しいピンクのローターは淡い桃色に色づいた咲織の秘唇を押し開き引き裂けるかと思える程に透き通らせた。 次の瞬間、咲織の秘唇は緋色の粘膜を見せて、ローターを飲み込んでいった。 じゅわりと涙の様に婬蜜を流しながら、咲織の秘唇はひっそりと閉じていった。 後には、厚ぼったい桃色の花びらから一本アンテナのコードを垂らして。  

「あぁぁぁ。 裂けますぅぅぅぅ。 あぁぁぁん。」
 咲織は尻たぼを掲げたまま、胸を床に着けて喘いだ。 秘唇が裂ける痛みの後、秘鞘が押し拡げられじわじわとした苦しみにも似た感悩が裸身を這い上った。 時が過ぎても、その苦しさと感悩は消える事無く、咲織に自分が支配された女であることを教え続けてくる。 咲織は桜色の裸身をがくがくと震わせ、啼き続ける。

「凄い悶えようだな。 そんなにその太いローターがいいか。」
「く、苦しいです。 あ、あぁっ。」
 息絶え絶えに咲織は喘ぐ。 それでも、細い腕を震わせて躯を起こそうとした。 

「苦しい? とてもそうは見えないぞ。 どう見ても、嬉しくて肉を悶えさせている啼き声だ。」
「酷い。 苦しいです。 本当に、今も、今も、裂けそうなんです。」
 咲織は小首を巡らし、恨めしそうな女の瞳を三宅に向けた。

「裂けそう? 無理やりなんて入れてないが。 ちょっと押しただけで、おまえのお満子は大好物を食べる様に飲み込んでいったぞ。 旨い旨いと涎をだらだら垂らしてながら。」
 三宅は秘唇を開き、現れた秘芽の先端を指腹で柔らかに撫でた。 
「あぁ、お許しを。 あっ、あっ。 感じて、逝ってしまいます。」
 三宅の眼の前の白磁の内腿が艶々と紆る。 咲織は鉄パイプの先で紅い爪先を握り込んで、啼いた。

「ほら。 自分で逝きそうだと言ってるじゃないか。 気持ち、いいんだろう。」
「そ、それはご主人様が・・・。」
 反論するのも辛そうに咲織は華奢な裸身を悶えさせる。

「俺が、俺が何をした?」
「ご主人様が、秘芽を玩ばれるから。」
 塗れた巻き毛が貼り付く優美な頬に凄艶な表情を載せ、咲織は嫌々と首を振る。

「ふふ、お遊びはここまでだ。 婬蜜製造機、咲織の役目はもう十分に果たしてくれた。 ローターはもう十二分におまえの婬蜜でねとねとだ。 麗子さんが待ちかねている。 さ、呑み込んだローターをひり出せ。」
 三宅は咲織の尻たぼをぴしゃりと打った。

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☆ その2359=婬蜜製造機。

「あぁぁっ。」
 咲織には尻たぼの痛みよりも、三宅の言葉が辛かった。 三宅の愛撫にいつしか、咲織は恋人同士の睦事をしている気になっていた。 それが、単なる婬蜜製造機としてしか、三宅が見ていなかった事を想い知らされ、悲痛に華奢な肩を泣かせた。
 
「どうした? ローターが気に入って、離したくないのか。 それは麗子さんの物だ。 さつさと役目を終えたら、吐き出しなさい。」
 三宅は追い打ちを掛けるように冷たく言い放った。 三宅の愛撫の記憶にまだ身を悶えさせる咲織の尻たぼを再びぴしゃりと叩く。 ぷるんと固い咲織の尻たぼの揺れが収まる前に二発、三発と平手を飛ばした。

『痛いのに。 哀しいのに。 何処まで貶められても、咲織は感じてしまう。 躯が欲しがる。 ご主人様の仕打ちを。 もっと叩かれたいと。 痛みが引いていくと思ってしまう。 そして、濡らしてしまう。 堕ちます。 咲織は、何処までも。』

「あぁぁ。」
 咲織は啼いた。 啼きながら、痛みの後から肉に響く感悩の調べに、咲織は己の罪深い躯を知る。 

「あぁ、じゃない。 おまえの今の役目は何だ? ちゃんと、自分から、言うんだ。 婬蜜製造機、咲織が婬蜜でねとねとになったローターをひり出す処をご覧下さいと。 お笑いくださいと。」
 三宅は腰を入れ、痛烈な平手を咲織の尻たぼに放った。 咲織の躯が四つん這いのまま、床に飛んだ。

「あぁぁ。 申し訳ございません。 どうか、どうか。 婬蜜製造機の咲織が婬らな蜜でねとねとにしたローターをひり出す姿をご覧ください。」
 唇にまで滴った涙を啜りながらも、咲織は躯を起こした。 

「ようやく言えたか。 いいな、何時でも、ご主人様の命令に従う時は、自ら願い出るんだ。 さ、ここに来て、麗子さんも咲織がローターをひり出す処を見てやってください。」
 三宅は浴室の角で所在なく立ち尽くしていた麗子に声を掛けた。 麗子は熱い眼を湛て、三宅が指し示す咲織の尻たぼの後ろ腰を落とした。

「麗子さんも見てくれている。 露出狂のおまえもこれで満足だろう。 早く、ひり出しなさい。」
 咲織は恥じらいにきゅんと裸身を縮めた。 辛い物が喉に込み上げて焼く。 それでも、諦めの吐息を一つ漏らすと、華奢な裸身を震わせて、下腹に力を入れていった。

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☆ その2360=美しい二等辺三角形。

「どうです? 麗子さん、こいつのお満子は。 婬らじゃないですか。」
 三宅は咲織の羞恥を煽るために麗子も見ている事を咲織に知らしめた。
「綺麗。 綺麗です。 本当に。 婬らさなんて微塵もないです。 私と違って、愛らしくて。 食べてしまいたいくらい。 前にも思いましたが、こんなに色素沈着が無くて、綺麗な人がいるなんて。 羨ましいです。 咲織さんみたいだったら、主様もきっと、もっとご寵愛くださったのに。」
 麗子は溜息交じりに言った。 飯田の事を思うのか、遠くを哀しい眼で見つめていた。 だが、その麗子の悪気の無い言葉にも咲織は羞恥の底なし沼に堕ちていく。 愛する人だけでなく、同性とは言え他人に愛する人の意のままに秘すべき処まで見せてしまわなければならない身である哀しみに沈んだ。 

『見ないで。 見ないでください。 綺麗なんかじゃありません。 婬らです。 婬らな女なんです、咲織は。 恥ずかしいのに、躯を疼かせるような、婬らな女です。 ご主人様の意のままに、どんな破廉恥な事もやってしまう、奴麗です。 あぁ、鞭で打たれたい。 縄で縛られたい。 蝋燭の炎に炙られたい。 ご主人様の胸で泣きたい。』

 咲織は自分を貶めることで、ようやく彷徨う心に居場所を与えた。 三宅の奴麗だと強く思うことで、羞恥を超えようとした。

「あぁぁぁぁぁ。」
 一刻も早くこの哀しすぎる羞恥の煉獄から逃れたいと、咲織は括約筋に力を込めた。 四つん這いに折ってもすらりと長い太腿が震えだす。 ほっそりと綺麗な線を描いて、脹脛がきゅっと締まる。 

「あぅぅぅぅんん。」
 ローターの太い部分が咲織の秘唇を引き裂く。 その引き攣る痛みに咲織は紅い唇を開いた。 肘を折り、肩甲骨をわななかせ、躯の中で暴れる苦しみと感悩の渦そのままに白い裸身を捩らせる。

「凄い。 咲織さん、凄い。」
 麗子は感嘆の声を上げて、咲織が産み落としたローターを両掌に受けた。 麗子の柔らかな掌の中で、ピンクのローターは湯気を上げていた。

「咲織さん、三宅様、どうかこの肉便器がこのローターをお尻の穴に入れる処をご覧ください。」
 麗子は咲織を羞恥から救うためか、それとも自らを貶めて被虐の歓びに浸るためか、どちらとも判らない婀娜な眼を三宅に向けて言った。 咲織の前に進み出ると、黒い壁に手を衝き、むっちりと肉を載せながらもすらりと伸びた脚を開いていき、綺麗な白い二等辺三角形を描かせた。

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☆ その2361=縋る女。

 麗子は壁に豊かな胸を押し付ける様にして躯を支え、日本人離れした肉厚で丸い尻たぼをぐいと突き出した。 その尻たぼの作る深い谷間の下で、秘唇を閉ざす金色の南京錠がきらきらと揺れている。 

 それは婬らで妖しい光景だった。 麗子は掌に余るほどのローターを長い指で持ち、背中からではなく腹側から菊華へと持っていった。 突然、脚が描く三角形の頂から現れた紅い爪に飾られた長い指は、まるで麗子本人の指ではなく何処かから突然現れたものの様に見えた。 その長く細い指がしなやかに動き、丸々とした尻たぼを割ってピンクのローターを昏い虚空へと押し込んでいく。 

「あぁ~~~っ。」
 魂を吐き出す様に麗子は喘ぎを上げた。 尻の谷間を大きく割り拡げていたピンクのローターは麗子の中へと没し、尻たぼは再び菊華を隠した。 

「見事なマゾ奴麗ぷりですね。 こいつとは違う。」
 三宅は咲織を見た。 麗子の艶肢に瞳を奪われていた咲織は重なった視線に恥じらい、俯いた。 心臓がどきどきと脈打った。 

 三宅は咲織が俯きながらも、視線を外せないでいるのを知りながら、麗子の肩を抱き引き寄せた。 そのまま、驚きの眼を見開く麗子の唇を奪った。 唇を吸う湿った音が咲織の胸を刻んだ。 

 麗子の切れ長の眼がゆっくりと潤い、やがて閉じられた。 同時に、その裸身が柔らかに三宅の体に寄り添っていった。 

「あぁつ。」
 三宅の掌がたわわな麗子の胸をやわやわと揉む。 麗子は紅い唇を三宅の口に奪われたまま、艶やかな女の啼き声を漏らした。 咲織は耳を塞いだ。 手枷に付けられた鎖ががちゃがちゃと鳴った。

「手に吸い付いて離れないおっぱいだ。 前より一段と大きくなったんじゃないですか。」
「はい。 主様に毎日女性ホルモンを打って頂いていますから。 Hカップになりましたが、Iカップまでにされたいそうです。」
 麗子はそう言って、憂いを宿してはにかんだ。 

「それは凄いな。 さて、随分と時間が掛ったが、食事に出かけましょう。 あいつにも餌を買ってきてやらなきゃいけない。 麗子さん、服を着ていてください。」
「お待ちください。」
 浴室から出ようと踵を返しかけた三宅に麗子は縋った。

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☆ 千の鞭。

☆ いつも読みにお越し頂きありがとうございます。
 最近、休日出勤が多くて辛いです。 
 また明日から鋭意連載いたします。 
 
 

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☆ その2362=震える乳首。

「まさか、あれだけ大きなトランクを持ってきていながら、服は一切入ってないとか。」
「いいえ、入れて頂いています。 今の季節には寒いかも知れませんが。 主様に固く言いつけられていることが・・・。」
  
「これを、着けてくださいませんか。 一人ではどうしても身に着けられないので。」
 麗子はトランクから出した黒い物を三宅に渡した。 何時にない恥じらいの眼差しで三宅を見つめ、両腕を高々と上げた。 
「コルセットですか。 しかも、古式ゆかしく背中側を革ひもで締めていくタイプだ。 確かに一人では無理そうですね。」
 三宅は自ら無防備な裸体を差し出した麗子の股間から両の乳房へと伸びたチェーンと躯の間に黒い革製のコルセットを滑り込ませた。 麗子はくるりと背を向ける。

「はぁ~。 うっ。 はぁ~。」
 三宅はコルセットの紐をぐいぐいと絞っていった。 靴紐と同じように一つ締め上げる度に麗子の女らしい裸身がより官能的に形作られていく。 
「苦しいですか?」
「はい。 でも、主様もいつももっと強く絞られますから、これなら耐えられると思います。 ありがとうございます。」

「どれ、ぐるっと回って見せてくれませんか。」
 三宅に言われ、麗子は少女の様に頬を朱らめながらもバレリーナの様に両腕を高々と上げたまま、回って見せた。 見上げた咲織の瞳さえ奪う程に黒いコルセットに形作られた白い麗子の裸身は美しく、そして悩ましくかった。 

『勝てない。 あの色気。 裸なのに、鎖で大切な所を結ばれているのに、気品さえ感じる。 麗子さん、綺麗です。 後、十年であんな色気が私に出るだろうか。』

「素晴らしい。 コルセットに搾り上げられた腰の線がなんとも悩ましい。 それになにより、そのおっぱいだ。 コルセットのハーフカップに迫り上げられたおっぱいが一段と突き出して、Hカップでしたっけ。 もう、サイズで語れない程のボリュウムだ。 それに形も真ん丸で、掴んだら何処までも指が入ってしまいそうに柔らかそうで。 この姿を見て、襲い掛からない男はいないだろうな。」
 三宅はコルセットに支えられて丸々と盛り上がった乳房の頂で震える乳首をぴんと指で弾いた。 

「あぁ。」
「じゃあ、服を着ていてください。 俺も服を着てきます。」
 思わず胸を抱え、蹲ろうとする麗子に背を向け、三宅はあっさりと浴室から消えた。

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☆ その2363=相応しい二人。

「ごめんなさい。 咲織さん。 大事なお二人の時間を奪う事になってしまって。」
 三宅に取り残された麗子は、浴室の隅で身を小さくしながら、浴槽の傍で床に躯を擦り付けるように蹲っている咲織に声を掛けた。
「いいえ。 麗子さんがいらっしゃって、ご主人様は歓んでらっしゃいますから。」
 咲織はそれだけ言うと、自分が漏らしてしまった小水と三宅に小水を浣腸された麗子が噴出させたものを舐め取ると言う哀しい作業に身を没しさせた。

 むしろ、その哀しい作業に紛らせなければ、咲織は胸が張り裂けそうだった。 嫉妬なのか、それとも、喪失感なのか、あるいは躯の奥で燃え盛る感悩の婬らな炎に炙られる肉の悶えなのか、全ての感情が感覚が胸に迫り、叫びとなって噴き出しそうだった。

 衣擦れの音がした。 咲織は耳を閉ざし、瞳を闇に向けた。

「待たせたね。 男が待たせるのは駄目だな。」
 三宅の声に咲織は思わず瞳を向けた。 三宅は珍しくタイトな黒い革のスーツに身を包んでいた。 その野性的ないで立ちが精悍な三宅の顔立ちに似合っていた。 
「すいません。 冬だと言うのに、こんな寒そうなワンピしか持っていなくて。 連れて歩いて頂くには相応しくないですね。」
 そう言う麗子は、光沢のある緋色のホルターネックのミニを纏って、一層女ぶりを誇示している様に咲織には見えた。 その視界の中で、三宅の掌が剥き出しの麗子の肩を抱いた。 麗子の躯が自然に寄り添った。

『麗子さん、綺麗。 ご主人様の肩までしかない私より、上背のある麗子さんはご主人様の隣が似合っている。 誰が見ても、羨むようなカップル。』

 咲織は塞がる胸を抱くように、床に小さくなった。 

「放っておいても、ちゃんと自動雑巾の役目を果たしていたみたいだな。」
 その声に瞳を上げると、三宅は瞳の前にいた。 三宅の両掌が咲織の顔を挟んだ。 驚きに開いた咲織の唇が塞がれた。 途端、咲織の全身の血が沸騰する。 腕から力が抜け、三宅に抱かれるままに躯が溶けていく。
 
「どうだ、まだ疼いているだろう。」
「はい。 疼いています。」
「なら、麗子さんと食事に出ている間、自分で悪さをしないようにしてやろう。」
 三宅は咲織の両手首の手枷を肩幅よりやや長めのチェーンで結ぶと、その中心を首輪の金環に留めた。

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☆ その2364=時の鎖。

「よしっ。 これなら、どれ程婬らに躯を疼かせても、自分の胸さえ触れないな。 俺達が美味いブランチを取っている間、せいぜいその舌を雑巾にしてこの浴室を綺麗にしておきなさい。」
 それだけ言うと、熱い視線を縋り付かせる咲織に三宅は背を向けた。

「その服は麗子さんをより魅力的に見せてるが、寒すぎるでしょう。 これでよければ羽織ってください。」
 まるで、もう咲織がそこにいない様に三宅は麗子に放し掛けた。
「あ、ありがとうございます。」
 頬を染めて肩を差し出す麗子に三宅は自分のものだろう太い毛糸で編んだ白いカーディガンを優しく羽織らせた。 

 ばたんと浴室の戸が閉められた。 三宅の父が金を惜しまず設えたと言う浴室は、咲織一人には肌寒いほどに広かった。 

『あぁ、ご主人様が行ってしまわれた。 麗子さんとあんなに仲好さそうに。 あんなに楽しそうな眼をして。 あんなに優しくカーディガンを肩に掛けて。 ご主人様の薫りのするカーディガンに包まれたら。 そしたら私は、きっとそれだけで、幸せの絶頂に。 何をされてもいい。 どんなに辱めを受けてもいい。 麗子さん、幸せそうだった。 飯田さんの傍にいる時よりずっと。』

 胸が痛んだ。 三宅に恋人然として寄り添う麗子の後姿が瞼から消えなかった。 三宅の横には、三宅に腰を抱かれて歩くのは自分の筈だった。 今朝まで。 今朝まで、足の裏を血が出るまで打たれても、疼く躯を慰めて貰えなくても、幸せだった。 三宅は傍にいてくれた。 三宅は咲織を打ってくれた。 三宅は咲織を玩具に楽しそうに微笑んでいた。 その微笑みは咲織のものだった。

 時は誰にも自由にならない。 それどころか、誰よりもサディストだった。 ゆっくりと流れてくれと、出来れば止まって欲しいと願う時には嘲笑う様に飛び去り、早く過ぎろと祈る時には、歩みを忘れたようにそこにいた。 

 咲織は、両の足枷に留められた鉄パイプに脚を割り裂かれ、手枷に留められたチェーンに腕の自由も奪われて、一人、裸身を虚ろな空間に曝していた。 湿った空気が柔肌を弄ぶ様に貼り付いていた。 

 時が細い細い目に見えない程に細い、それでいて鉄線よりも強い糸となって咲織の裸身に巻き付いてくる。 ぎりぎりと時の糸は柔肌に喰い込みながら、一巻、また一巻と咲織の肉を締め上げた。

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☆ その2365=擦り付けて。

 じっとしていたら、時の糸に絡み取られて、息絶えそうだった。

『私は、奴麗。 私はご主人様の奴麗。 私の口は便器。 私の舌は雑巾。 私は意思なく、全てをご主人様に捧げた身。 ご主人様はこの浴室をこの舌で綺麗にしろと言われた。 ご主人様のご命令に従うのが奴麗の役目。 そうしたら、きっと、ご主人様がまた頭を撫でてくれる。 よしよしと。』

 咲織は床に舌を伸ばし、舐め、口の中に啜り込んだ。 ごくりと飲み下す。 その度に喉が焼けた。 実際には自分が漏らした小水も、麗子の噴流も、三宅がシャワーを浴びた時に浴槽に沿って浴室の端から端まで横断する排水溝へと洗い流されていた。 撥水の好い大理石のタイルにはもう小水など殆ど残ってはいなかった。 にも拘らず、咲織の舌は痺れ、喉は痛んだ。 後から後から湧き出る哀しみと言う劇薬によって。

 哀しみは苦しみを与える劇薬だった。 が、全ての薬が副作用を持っている様に、劇薬であればある程、もう一つの副作用も強い様に、哀しみもマゾ奴麗に最も苦しみを与えるだけでなく、もう一つの副作用を持っている。 

 マゾは哀しみに沈めば沈むほどに、そこから浮かび上がろうと足掻くのか、却って疼く生き物だった。 縄に締め付けられて酔う様に、鞭の痛みにのたうつ裡に濡らす様に、哀しみの淵で身をくねらせながら、マゾはその肉を婬らに疼かせる。 

 浴室の床を舌で清めると言う哀しい作業に逃げ込みながら、咲織の躯は疼いていった。 喉を焼いて落ちる唾液がその躯を内側から熱く燃え上がらせる。 

 咲織は自由な動きを封じられた華奢な二の腕と、鉄パイプに閉じる事を禁じられた膝で、嫋やかな芋虫の様に黒い大理石の上を這った。 少女の生硬さを残した丸い胸球を押し潰し、恥丘を床に擦りつけて。 

 人よりも上付きの秘唇が閉じる事を禁じられた股間で剥き出しになっていた。 秘唇が滑らかな大理石のタイルにずるずると擦られる。 その頂に潜む秘芽の根本を穿つピアスが秘肉全体を揺さぶって捩れる。 

「あぁぁぁっ。」
 咲織の唇から誰も聞く者の無い、誰も昂らせることの無い哀しい喘ぎが漏れた。 ただ一人それを聞く咲織自身を滾らせる。 
 
 咲織は不自由な腕を伸ばし、その華奢な上半身を精一杯に仰け反らせた。 浮つきの秘唇に冷たいタイルが心地よかった。 いつの間にか、咲織は一人その細い腰を右に左にくねらせ、丸い尻たぼを揺らして、秘唇をタイルに擦りつけていた。

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☆ その2366=人ごみの中で。

「あぁぁぁぁ、ご主人様ぁ。」
 瞼に浮かぶ思い人の名を呼んだ。 疼いた躯を熱い血が掛けていく。 タイルに擦り付けた秘唇から、ねっとりと婬らな昂ぶりが肉に拡がっていった。 

 三宅の腕は如何にも抱き心地の良さそうな麗子の腰に回されていた。 秘唇と菊華にローターを入れられているためか、麗子は艶っぽい唇から時折、熱い吐息を零し、まるで怪我の後で初めて歩くかの様に恐る恐ると言った体で慎重に歩を進めていた。 咲織にはその麗子の熱い苦しみと肉の迸りが良く判った。 誰に気が付かれるか判らないと思うと、羞恥が喉元までも駆け上がってくる。 そのくせ、感じない様にと思えば思う程に意識はローターに秘唇へ、菊華へと向かい、ますます立っているのも苦しいほど、子宮に疼きが流れ込んでくる。 

 愛も心の充足も無い、ただ肉だけの疼き。 解放される歓びも、見込さえなくただ疼くと言う無間地獄。 それを与えているのが、例え好感情は持っていても、主様ではない三宅だと言う事実。 心を許してもいない男に躯を許さなければならないと言う哀しさ。 その哀しさを与えているのは、他ならぬ主様だと言う身の上の辛さ。 

 躯の疼きに心の苦悶が加わって、マゾの血が煮え滾る。 沸々と沸騰して、もっと堕ちろと、自らに求める。 その堕ちた地獄の先の闇の中で、世間に顔向けの出来ない婬らな愉悦に浸れと、躯が心を裏切る。 

 何を自分が望んでいるかも判らず、ただ疼きに耐え、疼く躯を、他人に疼かされると言う身の上を羞じ、マゾは一層昏い悦びに身を震わせる。 

 スカートの下はもうずぶずぶに濡れていた。 短いスカートの裾から入り込む冬の気が婬蜜に濡れた裡腿をひやりと弄ぶ。 その感触がまた新たな羞恥に麗子を追い込む。 

 駅が近くなった。 行き過ぎる人が多くなる。 隠れる家影も無い。 三宅の腕が麗子の腰から離れ、長い脚で先へと進んだ。 

 麗子の脚が止まった。 菊華と秘唇に呑み込んだ二つのローターがいきなり震えだした。

『あぁ~~~っ。』
 押し殺した肉の啼き声が麗子の口から零れ出た。 敏感な粘膜の襞を挟んで二つのローターが肉を震わせる。 粘膜の襞を両側から擦り上げてくる。 その振動は秘芽を貫くピアスに伝わり、秘唇全体が婬靡な刺激に揺さぶられた。  

 婬蜜は溢れ、ミニスカートの裾を過ぎ、人目を引く肉感的な太腿を伝った。 麗子は声を上げずにいるのがやっとだった。 人の流れの中で一人立ち竦む麗子を三宅は少し離れて眺めていた。

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☆ その2367=見えない縄。

 行き交う人の視線が麻縄の様に麗子の躯に巻き付き、締め上げてくる。 刻一刻と見えない麻縄は麗子の心を雁字搦めに締め付け、息さえ奪った。 

 逃げ出したかった。 逃げ出さなければ、人の群れの中で崩壊の時を迎えてしまう。 今よりももっと冷たく鋭利な視線に身を刻まれながら、その時を迎えてしまう。 しゃがみ込み、股間からだらだらと婬水を路上に垂らしながら。 

 逃げ出したかった。 だが、麗子はその場から動けなかった。 動けば、躯の中で震えるローターが今よりも更に敏感な粘膜を婬らに擦り上げるのは判っていた。 首輪の金環からぶら下がる南京錠も大きく揺れるだろう。 そうなれば、鎖で繋がった乳首が秘芽が婬らな悲鳴を上げるのは判っていた。 動き止めた今でさえ、ローターの動きをびんびんと伝えてくるのだから。

  冬の寒さにではなく、打ち寄せる感悩の波に耐える麗子の全身の血が引いた。 麗子の美貌はマネキンの様に表情を失って蒼白に凍りつく。 顔から足元から血の気が引いた。 そして、秘部へと全身の血が注ぎ込む。 

『大丈夫ですか。』
 大学生だろうか、からかいからではなく親切から若者が声を掛けてくる。
『ありがとうございます。 大丈夫です。』
 ようやく声を吐き出し、麗子は無理やり躯を前に進めた。 一歩、二歩、その若者の視線から逃れる様に。 

『あぁぁぁぁ。』
 ようやく押し殺した啼き声が躯の中で木霊した。 秘唇から溢れた婬蜜はハイヒールの上で震える足首まで達していた。 

 止まれと祈った。 ローターに、暴走しそうな自分の肉体に。 だが、その一方で、見知らぬ人の真ん中で、羞恥に塗れながら、肉の歓びに震えたいと願う肉体がいた。 

 マゾだと思った。 主様の調教の賜物ではなく、元々自分の血に流れる哀しくも婬らな定めだと思った。 なら、それを隠して生きるのは哀し過ぎる。 その他の人には感じられない性を愉しもうと思ったは何時だったか。 だからこそ、主様に躯を差し出し、玩ばれるために毎日胸を大きくし、乳首を秘芽を肥大化させ、苦悶の中の愉悦を得るためにピアスを施し、主様を歓ばせるために全ての歯まで抜いたのではなかったか。 心の奥では惹かれているとは言え、思い人でさえない三宅にこの肉を差し出しているのではないか。 

 麗子は、駅前の雑踏の中でその時を迎えようとしていた。

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☆ その2368=打たれたい。

 その時だった。 秘唇の中で、菊華の奥で震えていたローターが
動きを止めた。 麗子はほっと安堵の溜息を漏らす。 崩壊を望んでいた肉が名残りの愉悦にぶるりと震えた。

『今にも逝きそうな貌でしたよ。 婬らで、それ故に魅惑的な貌でした。 逝けずに残念ですか。』
 三宅が意地の悪い微笑みを麗子に向けた。 何時の間にか、その頼もしい腕が肩を抱いていた。 その温かみに麗子の緊張が解ける。 歩道に崩れそうな麗子の躯を三宅の腕が力強く支えた。 麗子はその腕に身を預けた。 

「あぁぁぁぁぁっ。」
 咲織は浴室で一人、聞く者のいない啼き声を上げた。 それは性の悦びの声ではなかった。 哀しみの、そして安堵の嘆息だった。

『なんて婬らな。 婬らな女。 婬らな奴麗。 性の奴麗にしかなれない女。 それにしても、婬ら過ぎる。 ご主人様を思い、ご主人様に弄ばれる麗子さんに嫉妬して、そしてその麗子さんの妄想に疼いて、いつの間にか自ら慰めていた。 逝かなくてよかった。 逝けなくてよかった。 やっぱり、ご主人様に慰めて欲しい。 ご主人様を思ってじゃなくて、ご主人様の掌で。 ご主人様の腕に抱かれて。 例え、鞭で打たれて、蝋で炙られて、恥ずかしい姿を曝して、泣き濡れた後でも。 ううん、例え、ご主人様に鞭打たれ、痛みにのたうち回りながらでも。 ご主人様に慰められたい。 ご主人様に打たれたい。 ご主人様に抱かれたい。 一人じゃなく。 ご主人様。』

 一人放置され、冷めやらぬ婬らな肉の疼きに、咲織は三宅を思い、三宅に弄ばれて悶える麗子の妄想の中で、黒い革枷に縁どられた白い裸身をくねらせ、黒いタイルに自ら秘唇を擦り付けていた。 麗子の昂ぶりは自らの昂ぶりだった。 秘唇を婬らに濡らしていたのは麗子ではなく、咲織自身だった。 三宅に公衆の面前でその肉体を弄ばれたかったのは、咲織だった。 

 咲織は三宅にローターを入れろと命じられ、この家に辿りついた昨晩を思った。 躯にあの時の震えが蘇る。 何時の間にか、再び秘唇をタイルに押し付けていた。 肉を哀しい悦びが貫いていく。 腰が勝手に動いていた。 止められなかった。
 躯は疼きに疼き、狂いだしそうだった。 心は哀しみの淵で悲鳴を上げ続けていた。 

『早く来てください。 早く助けてください。 ここから、この一人ぼっちの地獄から。 鞭で打ってください。 蝋で炙ってください。 口を、菊華を、秘唇を、好きなだけ犯してください。 どうか、どうか。 この私を弄んでください。 この私で愉しんでください。』

 歩む気配を見せない時の責め苦に苛まされながら、咲織は三宅を思い続けた。

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☆ 痛みの向こう側に。

☆ いつも読みにお越し頂きありがとうございます。
 今日はお休みをいただきます。 
 また明日から鋭意連載いたします。  忘れず読みに来てください。
 

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☆ その2369=開いて。

 叶わぬ思いを断ち切り、疼く意識を他に向けようと、咲織は再びタイルを舌で舐め取る哀しい作業を再開した。 首輪に繋がれた細い腕を折り、胸を床に擦り付け、唇をタイルに這わす。 

 タイルの上に出来た小さな水溜りに唇を付け、ずずっと啜り上げる。 それがシャワーの水なのか、自分が漏らした小水なのか、麗子が放った元はと言えば三宅が麗子の躯に注入した三宅の小水なのか、知る由も無かった。

 出来れば、三宅の小水であってくれればいいと咲織は願った。 今はもう三宅の小水を汚らしいとは、毫も思わなかった。 考えさえしなかった。 三宅のものなら、三宅に繋がるものなら、なんでも尊く、掛け替えのないものに感じていた。 

 例え、それが小水であっても、麗子の躯を通ったとしても、三宅の名残りのあるものであってくれればと願った。 少しでも三宅を感じたかった。 三宅と一つになりたかった。 三宅を自分の中に迎え入れたかった。 三宅で身も躯も満たしたかった。 絶望的な餓えを満たしたかった。 

 鼻腔を三宅の薫りが擽る。 躯が覚えていた。 以前、この場所で三宅から徹底的に自尊心を踏み躙られ、そして、幾度も屈辱と苦痛の中で果てさせられたことを。 三宅の奴麗として生きるしかないことを、三宅の命令の儘に自尊心を捨て、世間に背を向け、羞恥に耐え、二人きりの愉悦の中でしか、翅を拡げられない蝶だと知った日のときめきを。

 一糸纏わず、何時でも三宅に自由にされるために首輪を手枷を足枷を嵌められ、鉄パイプに脚を拡げられ、鎖で腕の自由を奪われながら、屈辱的な作業に身をやつしていれば、マゾの血は滾らずにはいられなかった。 それは、主人たる三宅に嘲笑われ、羞恥を煽られ、沸騰する血に躯を染め、そして、責めて貰うための作業だった。 それは、縄で戒められ、熱蝋を注がれ、鞭打たれながら、口も秘唇も菊華さえも三宅の物で貫かれ、歓びを共にするための前戯の作業だった。 マゾの躯はそう思った。 婬美な血を滾らせた。 三宅に責められる時に備えて。 

なのに、そこには見て貰える三宅はおらず、何時、責めて貰えるかも知れない。 それどころか、突然現れた麗子に三宅は攫われてしまった。 永久に三宅は自分を責めてくれないかも知れない。 永久にこの放置地獄の底でのたうち回らなければならないかも知れない。 咲織は惑った。 そしてまた、咲織は再び妄想の中にいた。 何が現なのか、何が幻なのか、判らなくなっていた。 ただただ、マゾの血を滾らせて。

『ワンピースの裾を尻まで捲って、脚を開いてください。』
 レストランのテーブルに掛けられた深緑のクロスに隠れ、麗子は三宅の命じる儘にぴったりとしたワンピースをたくし上げた。 裸の尻たぼが木の椅子の冷たさにきゅっと靨を作る。 何かに怯えそして期待にわななく膝をゆっくりと麗子は開いていった。

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☆ その2370=二つのローター

『もう少し、椅子をこっちに引き寄せてくれませんか。』
 腰がテーブルに当たるまで麗子は椅子を引き付けた。 開いた膝の間に三宅の足が入ってきた。 麗子の素知らぬ顔に朱が浮かんだ。 三宅の足指が細い鎖で閉ざされた秘唇に当たった。 その爪の硬さと指腹の温もりに躯が反応する。 麗子は長い睫毛を震わせた。 

『腰を浮かせて。』
『腰を浮かせるのですか。』
 麗子は戸惑いの色を見せて聞き返した。 てっきり、食事の間三宅の足指に秘唇を弄られるのだと思っていた。 

『そう。 幸いここのテーブルは小さい。 そして、俺の脚は結構長い。』
『はい。』
 胸に込み上げる不安を奴隷の従順さで抑え込み、麗子は言われた通りに腰を浮かした。 三宅の足が股間の下に滑り込んできた。 

『もう腰を落としてくれていいですよ。』
『あぁっ。』
 落とした尻たぼを割って、三宅の爪先が菊華に直接当たった。 器用に立てた親指がぬるりと濡れた菊華の中に深々と突き刺さった。 痛みがずんと突き上げ、その後を追う様に背徳の感悩が背骨を揺らす。

 麗子は声を上げた口を手で押さえた。 整った頬を朱らめて周囲を見渡した。 精悍な三宅の顔に惹き付けられていた隣の女性グループの視線が麗子に刺さっていた。 麗子は下を向くしかなかった。 

『何、あの女の貌。 まるで盛りの付いた雌犬みたい。』
『綺麗だけど、下品ね。 婬らな感じ。 一日中エッチな事を考えてるんじゃない。』
『きっと、躯で落としたのよ。 見て、あの胸。 この寒い日にあんなに谷間を見せて。』
『あの首にしてるのって首輪じゃない? 犬に着ける様な。』
『じゃあ、あの人って、奴隷って言うやつ? 本当にいるのね。』
『だったら、あのワンピの下は亀甲縛りにされてるの? だから、あんなに胸が突き出してるのね。』

 女達の揶揄する声が聞こえた。 その声に恥じ入りながらも、込み上げてくる感悩の波に麗子は躯が熔けていくのを抑えられなかった。 

『もっとちゃんと腰を落として。 ずっと浮かせていては疲れて食事処じゃないでしょう。』
 三宅に言われる儘に体重を尻に預ける。 三宅の長くて太い足の親指が麗子の菊華に突き刺さる。 それに押されて呑み込んでいたローターが直腸の中を深く抉った。

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☆ その2371=欲しいです。

 飯田に開発されつくされた麗子の菊華は第二の秘唇と言うより秘唇以上に感器だった。 普通は一生自分の目からさえも隠され、人目に触れることなど無い器官。 それを男に侵され、歓ばせるための穴として開発され、ただ性器の一つとして使われるだけでなく、自らも感させられてしまうことで哀しみを与えられる奴隷の穴だった。

 それだけにマゾ奴隷にとって、菊華は秘唇よりも強く主であるサディストに従属した器官だった。 そのある意味マゾ奴隷にとって特別な器官である菊華を見知っているとは言え、過去に愛を求めた間柄ではあるとは言え、今は他人の三宅に侵されて麗子は戸惑い、そして主である飯田の一言で貸し出されてしまう我が身の哀しみを肉で味わわされた。 それだけにマゾの血が一層熱く疼きだす。 もっと、貶めてほしいと、もっと堕ちていきたいと。 背徳の愉悦を求めてマゾの血が躯中を巡る。

 その思いは咲織には痛い程判った。 いや、麗子と一体となっている様に感じた。 あのレストランで感じた恥じらいと愉悦。 その引き裂かれる感情の中で感じさせられてしまう我が身をまじまじと感じた。 咲織は恥ずかしげも無く、秘部をタイルに擦り付けた。 捩れる秘唇の中で剥き出しにされた秘芽がびんびんと脈打つ。 秘芽の根元を抉るピアスが秘唇全体を責め上げる。 痛みを伴った愉悦が咲織の肉を砕いて突き上げてくる。

「あぁぁぁぁぁぁぁ。 ご主人様ぁぁぁぁぁ。 あぅぅぅぅぅ。」
 咲織は啼いた。 その婬らな高い声が浴室に木霊する。

『食べないのですか。 美味しいのに。』
 三宅は何事もない様に切り分けたオムレツを口に運んだ。 
『それとも、もっといいことが起きてるのかな。』
 三宅の屈託のない微笑みが冬の柔らかな陽光に煌めいた。 麗子は眩しそうに眼を細める。 口を開けば喘ぎが漏れそうだった。 麗子は唇を噛んだ。

『返事は? 奴麗はどんな時でも、どんな問いにも正直に答えなければいけない。 違いますか。』
『はい。 今、三宅様の足指に菊華を刺激されて、この肉便器ははしたなくも感じています。』
 麗子は消え入る声で答えた。 その風情を三宅の眼が冷ややかに判定していた。 何処まで感じているか、何処まで堕ちていこうとしているのかを。 獲物が弱るのを待つ狩猟者の眼で。 その眼に射られると、マゾは更に血を熱く滾らせる。 その向こうにあるのは哀しすぎる愉悦だと知りながら。 出口の無い、生き地獄へと自ら堕ちていく。 

『菊華でも感じるんですね。』
『はい。 そう調教して頂きました。』
『ローターのスイッチを入れて欲しいですか。』 
 三宅の言葉に、麗子は頷いていた。 心とは反対に。 肉に負けて。

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☆ その2372=深い谷間に。

 胸にぎりぎりと細い糸が巻き付いてくる。 刻一刻とその細い糸が胸を締め上げる。 その痛みに声を上げそうになる。 麗子は胸から血を滲ませて、次の一瞬を待った。 崩壊に繋がるローターのスイッチが入れられる時を。 三宅の残酷な宣告を。 

『いい覚悟ですね。 奴麗として、麗子さんは最高だ。 その憂いの似合う美貌。 抱きしめたくなる柔らかな肉づき。 縛り映えのするスタイル。 今ここに来る間にも、すれ違う男たちは皆、麗子を見て涎を垂らし、俺を睨みつけていましたよ。』
 三宅は刑の執行を待つ麗子の苦悩を愉しんでいた。 テーブルの上にローターのスイッチを出し、掌の中で玩びながら、その時を引き延ばした。

『そして、何より、どうしようも無く、婬らだ。 例え、好きでもない男にでも、責められている裡に本気で濡れる。 どう責めようか、どんな声で啼かそうか、どうその躯をのたうち回らせてやろうか、と男を夢中にさせる。 最高の奴麗だ。』
 三宅の指がスイッチに掛かる。 その度に麗子は辛らい覚悟に美貌を引き攣らせる。 大きく抉られた胸元から立ち昇る色香が日差しを受けて煙って見えた。

『褒め殺しですか。 この肉便器がそんなに魅力的なら、主様は今頃素敵な方とバカンスを楽しんではいらっしゃいません。 私を責めておいでの筈です。』
 麗子は三宅の遥か向こうを見ていた。
『責めてるんじゃないですか。 雅志は今もあなたを。 一番、あなたを責められる方法で。』
 三宅は柔らかに微笑んだ。 ゆったりとした動きでオムレツを口に運ぶ。

『三宅様が今、咲織さんを責めていらっしゃるみたいにですか。 そうなら、どれ程嬉しいでしょう。 でも、主様は三宅様みたいにはこの肉便器を愛してはくださってはいらっしゃいません。 それは、この肉便器が一番よく知っております。 それは、この肉便器が咲織さんみたいに一途では無いから。 そう、婬らだからです。 誰に触れられても濡れてしまう、乱れてしまう女だからです。 私が求めているのが、主様の愛ではなく、責め苦だと言う事をご存じだからです。 主様は三宅様と違って、残酷な方です。 だから、この肉便器は主様にお仕えしているんです。 壊していただくために。』
 麗子は嫣然と笑った。 ぽってりとした紅い唇の魔力を最大限に見せ付ける様に舌舐め擦りまでしてみせた。

 その美貌が固まった。 唇はきつく引き結ばれた。 嫋やかな首に筋が浮かんだ。 まるで処刑を待つ囚人の様にテーブルの上に揃えられていた両掌が強く握りしめられる。 胸の谷間から朱が広がっていく。 

『そんなに壊れたいのなら、ここで壊れなさい。』
 三宅はローターのスイッチを切る気は無いと言う様に、ジャケットのポケットに仕舞った。

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☆ その2373=耐えても耐えても。

 二つのローターは隣り合う敏感な粘膜の筒の中で震え続けた。 二つのローターが巻き起こす感悩の波が互いに高まり合い、一つの渦となって麗子の躯の中で何処までも立ち昇る。 秘唇に呑み込まされたローターには更に肥大化させられ、包皮を剥かれた秘芽を直接揺さぶる小さなヴァイブまで付いていた。 秘芽は暴力的に掻き回された。 根本を縊るピアスが秘唇全体を捩じり上げても来る。 

 それは、感悩の刺激と言うには生易しすぎた。 鞭で打たれるよりも遥かに暴力的だった。 やがて下半身全体が躯から引き千切られる様な感覚が堪えても堪えても麗子を襲った。

『あぅ。 あぁぁ。 ぁふん。』
 声が出ないようにと閉ざした喉を突き破り、喘ぎが間歇的に漏れた。 押さえてはいても、荒い婬らな吐息が高い鼻を膨らまして漏れた。 麗子には刺さるような同性の店員の凍る視線も、隣のグループの蔑んだ眼差しも気にする余裕などなかった。 ただ、ただ躯の中で暴れる感悩の波に曝され、打ち上げられ、叩き付けられる、その苦悶の中で漂うだけだった。

『今にも逝きそうな顔ですよ。 婬らと言うしかない顔だ。 そんな顔を見たら修行僧だって、あなたを押し倒すでしょう。』
 三宅は声を上げて嗤った。
『気持ちいいですか。 答えなさい。』
 付け入る隙のない冷たい眼だった。
『はい。 気持ちいいです。 逝きそうです。 いいえ、逝ってしまいます。』
 息絶え絶えに麗子は答えた。 答えている間にも、それと分かる艶っぽい喘ぎを漏らす。

『麗子さんは本当に素晴らしい奴麗だ。 咲織なら、とっくに止めてと叫んでいる。』
 三宅の言葉に麗子は恨めしそうな視線を濡らした。
『それは、諦めているからです。 人格など最初から認められていない肉便器に過ぎないと。 全てはこの肉便器をお使いになるお心の儘に任せるしかないと。 羞恥の限りを味わい、汚辱に塗れ、苦痛にのたうつことしか許されていないと。 咲織さんは三宅様に愛されていらっしゃいます。 それをご存知です。 この肉便器と違って。』
 麗子は切れ長の眼から涙を溢れさせた。 心が流す血が躯の中の感悩を押し流したのか、麗子の顔から婬美な色が一瞬消えた。 全てを覚悟した冬の光の中で透き通る様な笑みを見せた。

『人格を認められずに哀しいですか。 嘘でしょう。 自ら自分を貶めて、更なる感悩に身を燃やす人ですよ。 あなたは。 雅志を冷酷なサディストにしたのはあなたでしょう。 あなたの希望通りに雅志は振舞っているんですよ。 堕ちなさい。 今日はとことん。』
 三宅はテーブルクロスを隠れ蓑に、麗子の尻の下の足指をぐっと反らした。 太い足指が麗子の菊華に突き刺さる。

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☆ その2374=醜態。

『むはぁっ。』
 菊華を抉る強い刺激が背骨を貫いて、脳で爆ぜた。 びくんと麗子の躯が震え固まった。 次に麗子は椅子の中で仰け反った。 テーブルの上で固く握られた掌が震え、コップを揺らす。 それが痛みなのか、感悩の刺激なのか、判らなかった。 ただこれ以上人目を引く醜態は曝さまいと言う意識が辛うじて麗子を支えていた。 

『こうされるのは好きでしょう。』
 三宅は麗子の菊華に埋まった足指を円を描く様に動かした。 麗子は最初の刺激が感悩の刺激だったのだと理解した。 菊華を抉り、押し広げるその動きが麗子の開発された菊感覚を呼び覚ます。 下腹全体を襲う苦しみにも似た重い感悩が躯を粉々に砕く様に駆け昇って来る。 

 人前での崩壊と言う最悪の事態をなんとか避けようと、麗子は格闘していた。 押し寄せる感悩の波に抗して、柔らかな肢体は硬直した。 がくがくと痙攣を起こした様に震える。 朱を帯びていた頬は今は石像の様に白い。 

『ふふん。 麗子さんでも人前で嬌声を上げるのは恥ずかしいですか。』
 三宅はぐいと足を引いた。 麗子は躯で大きく息をする。
『三宅様にご迷惑をお掛けしてしまいます。 三宅様はこの街に住んでいらっしゃるのですから。 変な女を連れていたと評判になってしまっては。』
 麗子はやっとの思いで言葉を紡いだ。 その間にも二つのローターがずむずむと感悩の波を起こし続けている。 麗子の頬は再び朱を帯び、その表情は妖しい色香を放っていた。

『面白い。 麗子さんにも最後の砦がある訳ですね。 公衆の面前では恥を曝したくないと言う。 それを超えたらどうなるか、見たい。 見せてください。』
 三宅は強い顔で言った。 
『あぁ。』
 喉まで出掛った『許してください』と言う言葉を辛うじて飲み込んだ。 所有者の、使用者のどんな命令にも絶対に逆らいはしないと言う、マゾ奴麗の奇妙な矜持からだった。 

『これは効くんじゃないかな。』
 三宅は開いたままの麗子の太腿を割って、爪先を鎖で閉鎖された秘部に押し付けた。 
『ぐしょぐしょじゃないですか。 パンツも履いてないから、麗子さんが立ったら椅子の上に婬蜜がべっちょりと付いてるでしょうね。』
 三宅は嗤った。 麗子には言葉を返す余裕は無かった。 今か今かと途方に暮れながら、その時が来てしまうのを引き延ばすのが精一杯だった。

 三宅は爪先を器用に動かし、麗子の左右の秘唇を閉じている鎖と秘唇の間に足指を潜り込ませた。 その足指をぐいと反らす。

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☆ その2375=公衆の面前で。

『うぐぅ。』
 麗子の顔が苦悶に歪んだ。 秘唇の根本に穿たれた左右それぞれ五つものリングピアスを結ぶ鎖を引っ張られる痛みが秘唇だけでなく、下腹部全体を襲った。 同時に足指で押された秘唇の内側ではローターから伸びたヴァイヴが一層秘芽に押し付けられた。 小さなシリコンの一つ一つの突起がまるで婬らな子鬼でもなったように、剥き出しの秘芽を咬んでくる。 同時に湧き起こった苦痛と感悩とが麗子のマゾ性を揺さぶる。 麗子は最後に皮一枚残った誇りさえ破られようとしていた。

 男好きのする優しい美貌は凄艶に歪んだ。 悲鳴を堪えて噛み締めた紅い唇から荒いそれと判る喘ぎが漏れ続ける。 

『いいんでしょう。 堪らないと言う顔をしている。』
『は、はい。 いいです。 堪りません。』
『壊してあげる。』
『はい。 壊してください。』 
 
 三宅は足指に鎖を引っ掛けたまま、足をぐいと引いた。 麗子の腰が釣られて前に出るよりも先に、根本を穿つピアスが秘唇を引き千切ろうとする。 痛烈な痛みが疼いたマゾの肉の中で感悩に変換される。 これまで何とか押し留めていた感悩の疼きが堰を切って襲い掛かる。 麗子は椅子の背に仰け反らせた肢体を硬直させた。 その張り詰めた肢体ががくがくと引くつき始める。

『あぎゃぁ。』
 麗子がついに発した高らかな哭き声に満席の客達は何事かと一斉に麗子を見る。 その好奇の視線に曝されても、麗子は感悩にのたうつのを止められなかった。 椅子の中で幾度も瘧を起こし、誰にもそれと判る喘ぎ声を上げ続けた。 客達の視線から驚きと心配の色が消え、冷たく凍った侮蔑の矢に変わるのに時間は掛からなかった。

『お客様、お客様。 大丈夫ですか。』
 駆け寄った店員に肩を揺さぶられても、なお麗子は椅子の中で仰け反った躯をぴくぴくと痙攣させていた。 ぽってりと厚い唇を呆けたように開き、だらだらと涎さえ垂らして。 

『心配要りませんよ。 この人は、婬濫な変態マゾ奴麗で、今もお満子と菊華にローターを入れて感じてるだけなんです。』
 三宅は涼しげな顔で言った。 
『そんな。』
『本当ですよ。 麗子さん、純真な店員さんに安心して頂くために、テーブルクロスを上げて、見せてあげなさい。』 
 三宅は他の客にも聞こえる声で命じた。

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☆ その2376=婬爛地獄。

「あぁぁぁぁぁぁ」
 三宅の残酷な命令に悲嘆の声を上げていたのは、咲織だった。 残酷な三宅の命令に妄想の中でも、身を捩って啼いた。 同時に躯の中を絶頂の稲妻が貫いていく。

 咲織は腕と首輪を繋ぐ鎖を引き千切らんばかりに腕に力を籠めて、精一杯に背中を反らし、秘唇を浴室の床に押し付けていた。 躯を貫く感悩の波の儘に幾度も幾度も不自由な裸身をくねらせて、秘唇を大理石のタイルに擦り付ける。 秘唇に隠れた剥き出しの秘芽が粘膜の襞に擦られた。 根元を貫くピアスが感悩の波を増幅して、躯を痺れさせる。

「俺が麗子さんとおまえに食事を買ってきてやってる間に、おまえは何をしていた?」
 三宅は言葉と同時に咲織の尻たぼを躯がひっくり返るくらいに蹴り飛ばした。
「あぁ、ご主人様ぁ。」
 咲織はまだ妄想と現の狭間に漂っていた。 ただ懐かしく、愛おしい三宅の声に躯が反応した。 咲織は蹴飛ばした三宅の足にしがみ付き、上気した頬を摺り寄せる。 

「その口で床を掃除もせずに何をしていたんだ?」
 降り注ぐ冷たい声にも咲織の胸は熱く反応した。 三宅を降臨した神を見上げる瞳でうっとりと見上げる。
「ご主人様を想い、自分で感じていました。」
 三宅の前で素直になる自分に咲織自身が驚いていた。 

「その妄想の中では、おまえは何をされてた?」

『言えない。 ご主人様に責められていたのが、私じゃなくて麗子さんだったなんて。 ご主人様に責められる麗子さんに嫉妬して、それで我慢できなくって、逝ってしまったなんて。 とても、恥ずかしくて言えない。』

「あぁ。」
 咲織はようやく現に舞い戻った。 途端に、羞恥が込み上げる。 咲織は三宅の足から掌を放し、鎖に自由を封じられた躯で平伏するように床に蹲った。

「俺の物であるおまえの躯を自分で慰めたりしない様に腕を鎖で留めておいたのに、それだけではおまえが自慰に耽るのを止められなかったか。 ほとほと呆れた婬濫だな。 帰ったら、責めてやろうと思っていたが、その気も失せた。 今日は麗子さんだけと楽しむ事にする。 おまえは勝手に婬らにその躯を疼かせて、婬濫地獄でのたうっていなさい。 多分、それが今のおまえには一番効く責めだろうからな。」
 三宅の声は何時にも増して冷たく聞こえた。 咲織は心臓が引き裂かれる痛みに縮めた裸身を震わせた。
  

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☆ その2377=縋る奴隷。

「仰向けになれ。」
 それがどんな命令だろうと咲織には命じられた事が嬉しかった。 神にも縋る思いで、不自由な裸身を捩り、床の上に横たわった。

「あぁ。」
 瞳を開けると、三宅が麗子が見下ろしていた。 当たり前なのだが、二人ともきちんとした身なりをしていた。 その二人の前で、一糸まとわぬ裸身を、両脚を鉄パイプに繋がれて大きく開き、秘部まで曝している事にようやく気付いた。 恥ずかしさが一気に咲織を襲った。 心臓が締め付けられる。 いっそ、無茶苦茶に責められたならと咲織は願った。 せめて膝だけでもと、自由を奪われた脚を閉じようと身をくねらせた。

「今頃、恥ずかしがっているのか。 俺達が入ってきたことにも気づかずに、お満子を床に擦りつけていたくせに。 そのお満子が今もぬらぬらと婬蜜に濡れているぞ。 露出狂のおまえの事だ。 今も俺達に見られて興奮してるんだろ。」
 三宅は足で咲織の秘部を踏み付けた。 その足をぐりぐりと右に左に捻る。 足の下でか弱い粘膜の唇は捩れ、さらにその下でピアスが貫通する秘芽がのたうつ。 今さっきまで熱く疼いていた咲織の秘唇は、羞恥の業火で炙られ、惨めに足で甚振られながらも、婬らに感悩の炎を立ち昇らせる。

「あぁぁぁ。 ご主人様。」
 首輪と繋ぐ鎖を鳴らしながら、咲織は三宅の軸足に縋ろうと華奢な躯をくの字に折り曲げた。 ようやく三宅の足首を両掌で掴む。 その存在感に咲織の胸は満たされた。 躯がまた燃え上がろうとしていた。  

「おまえがお満子を足蹴にされて歓ぶ女だったとはな。 会社のおまえのファン共にこの様子を聞かせたら、どんな反応をするかな。 我が社の天使と崇めていた女はなんて変態だったんだと呆れかえるか。 いや、もしかすると、みんな踏みたがるかも知れないぞ。 どうだ、希望者全員にこのお満子を踏ませてやるか。」
 三宅は更に足に体重を乗せた。 咲織は躯の芯がどんと痺れる重い痛みに裸身を波打たせる。 無毛の下腹に苦渋の汗が浮かんだ。 黒いタイルの上で一層白く肌が光を放つ。

『ご主人様が本気になられたら、どうしよう。 そんなことをされたら・・・。 そんなことになったら、私はご主人様から逃げ出せる? 多分。 無理。 もう、ご主人様のいない世界では生きていけない。 生きていたくない。』

「いや。 いやです。 そんな事。」
 三宅の言葉に心は痛み、その痛みの儘に濡れた巻き毛を振り立てて抗議をしてみせてはいても、躯の底から湧き上がる感悩の渦潮を押さえる事は出来なかった。 咲織の躯は三宅の言葉通りに女の大事な器官を足蹴にされて、その苦しみにのたうちながらも、じんじんと感悩の歓びを染み出せた。 

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