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『アンドロメダな朝』美少女とご主人様の愛の物語・毎日過激に更新中 

【絶対R18】愛故に奴隷になった美少女と愛する者を責め苛まずにはいられない男の愛の行方は。

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☆ その1536=小さな肩が。

「疼くんだ? 本当に。」
 慎二の言葉に、微かではあったが咲織の頭は上下に動いた。 その頷きに慎二の眼は驚いた様に一瞬見開き、やがて悲しそうに沈んだ。 

「あの時、ベンチに座った一真の物を土の上に跪いてその愛らしい口で咥えている君を、俺は一真から引き剥がした。 君の様な子が、天使の様な君が、見ず知らずの一真の汚い物をそのまま口で奉仕させられているのが、我慢ならなかった。 そんなのまるで公衆便所じゃないか。」  
 慎二は話しながら熱を放ち始めた。 頭に浮かんだ忌まわしい情景を振り払う様に頭を左右に振ると、茶碗に手を伸ばした。 が、込み上げ続ける感情を抑えかねたのか、飲まずに話を続けた。

「酷い扱いを天使の君が受けているのが許せなかった。 だから、救い出したかった。君がご主人様とやらに金か弱みか知らないが、何かで脅されて無理強いされていると思ったから。 君を堕とされている生き地獄から救いたいと心から思った。 本当は今でもそう思っている。 あの三宅と言う悪魔から君を引き離したいと心から思う。 でも、君は、一真から君を助けようとした俺に離してくれといった。 自分からまた一真の元へ、行為の続きをしに行こうとした。 そして、悪魔の事を好きで好きでしょうがないと言った。 だから、自分から望んで奴麗にして貰ったんだと。 その言葉は信じられなかった。 弱みを握られて、仕方なく口にした言葉だと思った。 本心じゃないと思った。 ずっとそれが引っかかっていた。 今も。」
 慎二は咲織の反応を伺うために、一呼吸置いた。 咲織の優しい頬は辛そうに引き攣ってはいたが、慎二にはそれがどんな感情から出た表情なのか判らなかった。 ただどんな感情をその下に隠していようと、眼の前の咲織と言う女性はやはり天使にしか見えないと思った。 俯いてはいても隠れもない綺麗な頬の曲線、すっと伸びた細い鼻、そして抱きしめたい衝動に駆られる余りに小さな優しい肩。  

『公衆便所? なんて酷い。 最低。 でも、そう。 してきたことはその通りだもの。 一真さんだけじゃない。 勝山さんにも言われた。 私は、名前も知らないレストランに居合わせただけのお客さん達にも、咲織はご主人様のご命令一つでこの口を、秘唇を、菊華を、躯を差し出した。 胸も秘唇も全てを晒した。 縄を受け、鞭で打たれ、誰のものかさえ分からない掌で肌と言う肌を撫でられ、捏ね繰り回された。 好きな様に扱われた。 そうなの。 咲織は奴麗なんてものじゃない。 やってる事を人がみたら公衆便所そのもの。 でも、それでいい。 ご主人様が望まれるなら、咲織は公衆便所にだってなる。 願うのはただ、ご主人様が咲織を見てくれる事。 苦悶する咲織を愉しまれる事。 それだけ。 本当にそれだけ。 それ以上は望んではいけないんだから。 命令されるだけで幸せなんだから。 ご主人様の奴麗でいられるだけで幸せなんだから。』
 
 咲織は唇を真一文字に引き結んだ。 そうしていないと嗚咽が漏れそうだった。

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☆ その1537=溢れ出す感情。

 大粒の涙が黒いタイトスカートに吸い込まれていった。 慎二にはその涙は見えない。 咲織に何か言って欲しかった。 例え怒りの言葉でもよかった。 黙りこくった咲織を見ていると、今にもテーブルを越えてその肩を抱き締めそうになる。 慎二は衝動を堪えるために、口を開いた。

「でも、あの時、君がボクを見た瞳は真剣そのものだった。 ご主人様の事が好きなんだと、好きだからしているんだと、信じて欲しいとあの時の瞳は本気で訴えていた。 俺は正直戸惑った。 そんな事ある訳が無いと思った。 今のあの時の瞳が焼き付いている。 あの瞳の意味は何だったのか。 もし、本当ならあの瞳が、あの言葉が本当なら、君は一体どんな女性なのか知りたかった。 どうしてあの悪魔の様な男を好きなのか知りたかった。 もしかしたら、考えたくない事だけど、君は自ら望んであんな事をする様な女性かも知れない。 そんな事あり得ないと思ったけど。 その手の女性の事をネットで調べたよ。 そうしたら幾らもあった。 今まで知らなかったけど、彼氏では無いご主人様がいて、鞭で打たれて、屋外で露出させられて、それがどんなにか楽しい事か書いている女性がいっぱいいた。 驚きだった。 だけど、どうしてそう言う躯になったのか、どうして奴麗になったのかは殆ど書かれていなかった。 さっき、態と疼くのかと、欲しくなるのかと聞いたら、君は否定するどころか、頷いた。 今も俺がこれだけ話してるのに、何も言わずにいる。 信じられないし、信じたくないけど、君はもしかして彼女達と同じマゾと言う人種なのか。」
 ウェイトレスがドアを開ける音に、慎二はぎくりと言葉を飲み込んだ。 気まずい沈黙を察したのか、ウェイトレスは無言で前菜を並べるとそそくさと出ていった。 慎二は堪えていた息を吐き出す様に言葉を継いだ。

「そうなのか。 君は持って生まれたマゾなのか。 あんなことをして、誰に見られるかも判らない公園で見ず知らずの男の欲望の処理にその躯を使われて、歓びを感じる様な女なのか。」
 冷静さを纏っていたが、慎二の声は微かに震えていた。 咲織が口を開くのを待つ間、溢れ出す感情を抑えるために机の端を掴んだ指が白くなっていった。 
「はい。 そうです。 そう言う女です。」
 小さいが、慎二に向かってまるで刃を突き立てる様な言い方だった。

 部屋の空気が脆いガラスの様に張り詰めた。 慎二の女性の様な優しい口が開きかけて止まった。 言葉の代わりに深い溜息が洩れる。 慎二は動揺を自分に隠す様に箸を運んだ。 その掴んだ切っ先が小刻みに震えていた。

「じゃあ。 ここで俺のをその口で含んでくれる? 机の下で四つん這いになって。 そう言うの、好きなんだろ。 チャーシューより美味しいんだろ。」
 慎二の言葉に咲織はつぶらな瞳をあげた。 その瞳に慎二は映ってはいない様だった。 遥か遠くにいる存在を探していた。

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☆ その1538=今も秘唇は濡れています。

「本気ですか。」
 暗い、波も無い海で聞こえて来る人魚の泣き声の様な声だった。
「今、そう言う女だと言ったじゃないか。 見ず知らずの男の物を咥え込んで歓ぶ女だと。 好きでやっているんだと。」

「本当に、本当に好きで一真さんに躯を任せたと思いますか。」
「違うの?」

「違います。 そんなこと、嫌に決まっています。 悲しいです。 本当に哀しくて、哀しくて、生きているのが辛いくらいに。 どれ程叫んで逃げ出したかったか判らないでしょう。 この世の中に知らない人に奉仕させられて心から歓ぶ人がいるのかどうか判りません。 ご主人様にそう言う命令をされて嬉しいと思う人がいるのかどうか判りません。 でも、少なくとも私は悲しいです。 心臓に針が突き刺さり、血が流れ出ます。 切られて血を噴き出したまま、一真さんに躯を晒したんです。 込み上げる嗚咽を無理やり呑み込んで、胸を焼かれながら、一真さんの物を口に含みました。 心が引き千切れる痛みの中で、一真さんに菊華を捧げました。 判ってください。 好きでしたのではありません。 哀しみの海の中で溺れ藻掻いてたんです。」
 咲織は堰を切った様に言葉を溢れさせた。 胸に詰まった全てを吐き出していた。 自分でも言葉が止まらなかった。 咲織はその吐き出している思いが瞳の前の繊細な青年にではなく、その向こうに見える三宅にへのものだと何処かで気づいていた。

 慎二には咲織の桃色の唇から血が流れている気がした。 聞きながら何かに掴まれている様に胸が痛かった。 そして、同時にほっとしてもいた。 咲織がやはり悪魔の奸計に堕とされた天使であった事に。 それを確実なものにしたくて勢い込んだ。

「じゃあ、どうしてさっき、そうだと言ったんだ。 どうして、歓びを感じる女だと自分で自分を貶める様な事を言ったんだ。」

「本当に、悲しいけど歓びをも感じるのも本当だからです。 哀しいのに、哀しくて哀しくて、苦しくて息も出来ない程なのに、心は切り刻まれて血を流しているのに、その心を嘲笑うかのように、却って躯は反応するんです。 感じてしまうんです。 そして血を流している心までが何処かで疼いているんです。 自分の血が流れる所を見て悦びたがるみたいに。 痛いほど、痛ければ痛いほど、歓びも深く大きくなります。 全てを呑み込んで、咲織の事を丸ごと遠くの沖に浚って行きます。 躯は熱く燃えて歓びに震えます。 全ての肉が粉々に砕けて、そして最後にはどろどろと溶けていきます。 影も形も無くなって、意識も飛んで、苦しい程の歓びの閃光に包まれるんです。 そう言う女なんです。 そう言う罪深い女なんです。」

「嘘だ。 嘘に決まっている。 それか、三宅と言う男に騙されているだけだ。」
 慎二は悲しい少年の様に見えた。 砂浜で見つけた光り輝く宝物が単なるひび割れたビー玉だと知らされた少年の様に。

「いいえ。 今もあの時の情景に胸は痛みを覚えながら、同時に躯の奥から甘酸っぱい蜜が溢れ出してきて、躯は疼いてきて。 きっと、今、私の秘唇は濡れています。」

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☆ その1539=請い願う物。

 咲織の言葉に慎二は言葉を飲んだ。 不思議なものを見る様に咲織を改めて見詰めた。 

「本当です。 本当にそういう女なんです、私は、咲織と言う女は。 もう、隠してはいけないんです。 自分から、隠してはいけないんです。 ちゃんと眼を逸らさず、見詰めなくては。 それが私なんですから。 そう思い知りました。 この前の旅行で、否が応でも思い知らされたんです。 私はそう言う女なんだと。 愛する人以外の人に責められて、どれ程哀しくて、どれ程辛くて、どれ程苦しくても、却って深く感じてしまう様な女だと知ったんです。 それは多分、宿命。 逃れられはしないんです。 だったら、それを認めなければ。 認めることでご主人様にも正直に接する事が出来る筈です。 鞭だって、他の責めだって、歓んで自分から受け入れられる。 それで、ご主人様に愉しんで貰えたら、私は幸せです。 忌まわしいこの婬らな躯も、ご主人様が歓んで頂ける素質なんだと思えば、少しは好きになれます。」
 意外にも面を上げたその顔に薄汚れた雲は掛かっていなかった。 透き通る冬の夜空の静謐な晴れやかさがあった。 咲織は慎二に柔らかな微笑みさえ浮べてみせた。

「ご主人様に騙されてなどいません。 清純そうな振りをしてご主人様を騙していたのは私の方です。 あの方は人を騙す様な方ではありません。 誠実な方です。」
 咲織の言葉に慎二は頭を幾度も左右に振った。 込み上げて来る強い怒りにも似た感情のままに慎二は顔を赤らめた。

「誠実? あの三宅と言う男が誠実? 誠実な男が自分の大切な彼女に見ず知らずの一真なんかの相手をさせるのか。 絶対、そんな惨い事をさせはしない。 あいつは、そんな惨い事を君にさせておきながら、平然としていたんだ。 いや、むしろ楽しそうに、誇らしそうに見ていた。 そんな奴の何処が誠実なんだ。 どうして君はあいつをそこまで庇うんだ。 本当に、本当に弱みを握られて、脅されているんじゃないのか。 そうなら、力になる。 きっと、君をあの悪魔から逃がしてみせる。」
 込み上げる感情に顔を赤くして話す慎二に、咲織は寂しげな頬笑みを向けた。

「誤解しないでください。 私はご主人様に脅されている訳でも、弱みを握られて言う事を聞かされている訳でもありません。 悲しいけど、私はご主人様に愛されている訳でも、好かれている訳でもありません。 まして、恋人などではありません。 私はご主人様の単なる奴麗です。 一方的にご主人様をお慕いして、奴麗にして頂いたんです。 一生、どんなご命令にも従うから、どんな事をされてもいいから、奴麗にしてくださいと、私からお願いしたんです。 ご主人様は悪魔などではありません。 むしろ、お優しい方です。 この前も、穢れ果てた私をわざわざ待っていてくださったんです。 そして、私の願いを聞き入れてくださって、いっぱい、いっぱい打ってくださったんです。 鞭の痛みで清めてくださったんです。 この穢れた躯を。」
 口にした事は客観的に見れば、全て本当の事だった。 本当の事なだけに、咲織は悲しみに包まれた。 そして、悲しみに押し潰されそうになりながらも、三宅への思いに胸が熱く溶けだすのを感じていた。 確かに自分は三宅を思うだけで疼き、秘唇を濡らす婬濫な奴麗だと思った。 三宅の鞭を請い願っていた。

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☆ その1540=紅い艶を増して。

 先程まで内から湧き出る怒りに赤く染まっていた慎二の顔が、今は蒼褪めてさえいるように見えた。

「君から鞭を願った? 本当に。」
「はい。 この前初めて自分から鞭をお願いしました。 主人様の鞭の痛みでこの穢れ果てた躯を清めたかったんです。 ご主人様が打ってくださる鞭の痛みに全てを忘れて、ご主人様で満たしたかったんです。 ご主人様の所有物だと言う証しに、この躯に一生消えない鞭痕を付けて頂きたかったんです。 時間も無くて、ご主人様はその積りではなかったから鞭もお持ちでなかっのに、私の願いを聞き入れてご自分のベルトで打ってくださいました。 その痕も今は殆ど消えてしまいましたが。」
 咲織の話に慎二は信じられないと言う様に咲織を見やる度に幾度も首を振った。 

「消えてしまった? 鞭痕なんかついていない方がいいに決まっているだろ。」
「いいえ。 ご主人様に打たれた鞭痕は嬉しいんです。 だって、だって、大好きなご主人様が打ってくださったんですよ。 それに、打たれている時は痛くて痛くて、息も出来ないくらいで、嬉しいとか感じる余裕も無いけど、鞭痕を見るのは痛くないんです。 だから、ご主人様が打ってくださった事だけ思い出して、うっとりとなってしまうんです。 鞭痕が薄く消えていくと、胸がキュンと切なくなります。 ご主人様が遠くに行かれてしまうみたいで。 痛くて最後まで耐えられない駄目奴麗の癖に、また打たれたいと思うんです。 だって、鞭痕はご主人様にお会いできた証拠、可愛がって頂いた証拠、この躯をご主人様が楽しまれた証拠なんですから。」
 話しながら、咲織の頬は桃色に染まっていった。 紅い艶を増しながらぽってりとした唇は嬉しそうにぱくぱくと開いた。 

「君の今の顔を見ると、嘘を言っていない気がする。 でも、判らない。 どうして、鞭で打たれた事が嬉しいのか。 あいつと付き合う前から、君はそうだったのか。 他の男とも奴麗とご主人様と言う関係だったのか。 それが、君の男との付き合い方のなのか。」
 慎二の声は落ち着いたものになっていた。 が、時折震える口の端が慎二の心の葛藤を示していた。 

「もしかすると、ご主人様の奴麗になる前からそう言う女だったのかも知れません。 自分では違うと思っていたのだけど、今は自信がありません。 もともとそう言う女だったのをご主人様は見抜いかれていて、私を奴麗にしてくださったのかも知れません。 出来れば、ご主人様が私を奴麗にしたいと思われて、それで私のマゾの資質を引き出してくださったと思いたいのですけど。 いずれにしろ、私にとってご主人様は唯一無二の存在なんです。 ご主人様の前には付き合うどころかまともに男の人と口を聞いた事もありません。 そして、これからもご主人様以外の人を愛することは決してありません。 だって、ご主人様は咲織の全てですから。 咲織の全てを捧げたんですから。 言ってみれば、この躯も心も咲織の物では無いんです。 咲織はご主人様の物なんです。 そして、それが、何よりも嬉しいんです。」
 話し終わると眼頭を紅く潤ませた大きな瞳で、咲織は何かを訴える様に慎二を見た。

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☆ その1541=熱い声。

「あいつが初めて付き合った男だったんだ。 やはりあいつは悪魔だ。 男を知らない君を洗脳して、奴麗にしたんだ。 自分の変質的な慾望を満足させるためだけに。 君を鞭打つだけでは飽き足らずに、他の男にまで君を抱かせて、君が苦しむ様子をにやにやと歓んで見ていると言う訳だ。 あいつは君の事をこれっぽっちも愛していなんかいない。 どうして判らない? 話していれば、君が賢い子だと判る。 それなのに、どうして判らないんだ。 どうして、あいつから逃げ出そうとしないんだ。 あいつ以外の男なら、誰だって、一生君を大切にするだろう。 他人になんか絶対に渡さない。 誰にも渡さない。 すぐに別れるんだ。 でないと、もっともっと酷い目に合うに決まっている。 偶然出会っただけの一真にさえ君を好きにさせたんだ。 これから、一体どんな奴に君を抱かせるか判らない。 衆人環視の中で、大勢の男の餌食にするかも知れない。 本当に公衆便所になってしまうよ。 いいのか、あんな奴に付いていって。 いきつく先は君にとって地獄に決まっている。 だから、今すぐ、あいつから逃げ出すんだ。」
 一真は自分を見詰める咲織の瞳の妖しさに負けまいと、自分を奮い立たせ、一気に捲し立てた。 その熱い声に必死さが滲んでいた。   

「いいんです。 地獄で。 私は、もうこれ以上堕ち様の無い程堕ちました。 既に地獄に堕ちた罪人です。 地獄のどん底でも、それでもご主人様の傍に居たいんです。 ご主人様のいない天国より、ご主人様のお傍に居られる地獄の方がいいんです。 他人から見たら地獄でも、ご主人様のお傍に居られる限り、私にはそこが天国なんです。 人から見たら、幸せではないかも知れません。 これからも血の様な涙を流し、啼き叫び続けているかも知れません。 慎二さんの言われる通り、ご主人様は一真さんに私を貸された様に、これからもきっと、知らない人に私を貸し出されるでしょう。 それだけは、それだけは辛くて、心が血を流します。 この身の定めを呪います。 それでも、私はご主人様に従うしかないんです。 主人様の事が好きで好きで仕方が無いから、ご主人様のご期待に添いたいから。 ご主人様に駄目な奴麗を持っていると恥を掻かせられないから。 そして、全てが終わった後で、よく耐えたと、ご主人様に褒めて貰いたいから。  今まで思った事も無かったけど、他の人から見たら確かにご主人様のされることは悪魔じみた事なのかも知れません。 でもその後で、穢れ、堕ちた私を丸ごとご主人様は包んでくださいます。 幾ら穢れても、堕ち果てても、全てを知って、全てを許して、私を抱いてくださいます。 ご主人様に抱かれて私は清められ、安心して天に昇る事が出来るんです。 ご主人様に捨てられたら、間違いなく咲織は死にます。 自殺しなくても、自然に悲しみの中で死んでいくと判っています。 判ってくださいましたか。 私がどう言う女なのか。  私の事を幾ら蔑んでも構いません。 そう言う女なのですから。 でも、お願いです。 もう、二度とご主人様の事を悪く言うのだけは止めてください。 それだけは、許しません。」
 話しながら、込み上げてくる三宅への思いが咲織の胸を焼き、身を蕩けさせた。 咲織は口にした言葉の全てが本当に自分の思いだと知って、歓びに震えていた。  
 
「許さない? 君に許されていい。 幾らボクに腹を立てても、君はこれを見たら、ボクの物になるしかないんだろ。 ボクは奴を罵りながら、君を恣にする。」

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☆ その1452=冷たい鎖。

 慎二は硬い声を絞り出す様に言った。 強張った顔の中で、唇が震えていた。 

「本当はこんなものを見せる気など無かったんだ。 でも、こんなメールをボクが君の所在を聞いただけで送って来る様な奴の事を、鬼畜の様な奴の事を好きだと言い続けるから。 これでも、まだ君はこの三宅と言う奴が優しいと、誠実な男だと言うの。 君の思いを嫌と言う程知っている筈なのに、それを踏みにじる様な事を君に命じる男を。 それでも、君はこの男の命令に従うと言うのか。」
 慎二はケータイを尖ったナイフを突き出す様に咲織に差し出した。 咲織は全てを覚悟したかの様に唇を真一文字に結び、それを受け取った。

『咲織へ。 一晩、おまえを上野君に貸し出す事にした。 上野君に奴麗になれと言われたら、その時からおまえは上野君を俺だと思い、ご主人様としてお仕えなさい。 上野君のどんな命令にも従い、満足して頂けるまで奉仕しなさい。 その躯を彼の望むままに差し出しなさい。 粗相をして、俺に恥をかかせない様に。 三宅。』 
       
 読まなくても内容は判っていた。 それでも、一文字一文字読む毎に咲織の胸はぎりぎりと冷たい鎖に締め付けられていく。 凍てついた心臓がひび割れそうだった。

『ご主人様。 ご主人様、惨いです。 ご主人様は遠くに居らっしゃるのに。 この人に責められる所を見ても頂けないのに。 穢されて、ずたずたになった咲織を鞭打っても、抱いても頂けないのに。 この人に身を任せた後、咲織は穢れたまま、暮らさなくてはいけないのですか。 そうなのですね。 辛すぎる日々を一人で過ごせと仰るのですね。 これは罰ですか。 勝山さんに責められて、歓びを感じてしまった婬らな咲織への罰ですか。 穢れた躯を一人抱えて、もだえ苦しめと。 酷いです。惨いです。 この罰は辛すぎます。 ご主人様の鞭なら、ご主人様の責めなら、どんなに躯が辛くても、不具になろうと、耐えられる。 いいえ、咲織は幸せでいられる。 でも、こんな責めは。 こんな・・・。』

 手にしたケータイの文字は疾うに涙に滲んで読めなかった。 だが、画面に浮かんだ三宅の名前が愛おしく、手が離そうとはしなかった。 咲織は顔をあげた。 透き通る程に蒼白な貌の中で、ルージュに彩られた唇だけが紅く息づいていた。 

「君はこんな酷い命令でも従うと言うのか。 まだ、あの男に従うと言うのか。 あいつは今、海外なんだろう。 きっと今頃、君が俺に滅茶苦茶にされているのを想像して楽しんでいるんだ。 判らないのか。 君の、君の必死の思いを踏み躙って歓んでいるんだ。 いい加減に目覚めろよ。 それでもあの男が好きだと言い張るんなら、これからもあんな奴の奴麗なんかでいいと言うんなら、今ここで裸になってみせてみろよ。」
 慎二はまるで悲鳴を上げる様に言った。 咲織の掌からケータイをひったくった。

「はい。」
 咲織はジャケットを脱ぐと、白い手を黒いブラウスの胸元へと運んだ。

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☆ その1543=怒り。

 咲織の小さな白い手は躊躇いを見せずにボタンを外していった。 黒いレースのスタンドカラーが開き、乳白色の谷間が光を浴びていく。  

「平気なんだ。 誰が見るかも判らない公園で、秘唇まで見せる様な女だからな。 ボクに胸を見せるくらいちょろいって言う訳だ。」
 まだテーブルの上で固く握られた慎二の手は興奮よりもやり場の無い怒りにぶるぶると震えていた。 慎二の声など聞こえてはいないとでもいう様に、咲織は無表情のままブラウスのボタンを外してく。 全て外し終わると、一気にブラウスを肩から下ろした。 ブラウスに合わせた黒いブラが白い肌を一層妖しく輝かせている。 小さな肩が小栗鼠の様に震えていた。 それでも細い腕を背中に回すのを止めようとはしなかった。 慎二の強く噛み締めた奥歯の向こうで生唾を飲み込む音が静寂を裂いた。 

「止めろ。」
 慎二の言葉に咲織の手が止まった。 慎二は一つ深い息をした。
「どうして、そこまでする? どうして、俺なんかの命令を聞くんだ。」  

「ご主人様のご命令だから。 あなたのどんな命令にも従い、満足して頂けとの。」
「本当にあいつの命令なら何でも言う事を聞くのか。 そこまで、あいつが、あいつの事が好きなのか。」 
 慎二はやり切れない思いをぶつける様に机を叩いた。 その衝撃が咲織の胸を突き抜けていく。 慎二の痛みが感じられる様な気がした。 それでも、どうにもならない事だと咲織は悲しげに巻き毛を左右に揺らした。 

「好きです。 どうしようもなく好きなんです。 ご主人様になら、どんな事をされても嬉しいんです。 お傍にいたいんです。 少しでも長く。 だから、どんなに酷いご命令にでも従うしかないんです。 ご主人様の奴麗でいたいから。 駄目な奴麗だとご主人様に思われたくないから。 ご主人様の名を汚したくないから。」 
「俺なんかに貸し出されても平気だと言うのか。 そんな安っぽい玩具みたいな扱いを受けて、それでも、奴を好きでい続けられると言うんだな。」 
 喉が渇くのか、慎二の声は擦れかすれだった。 それでも、茶を飲む事も忘れていた。

「平気じゃありません。 判ってください。 物凄く哀しいです。 胸が潰れる程に。 でも、咲織はご主人様の物です。 だから、人に貸せるのだ、とご主人様は仰いました。 咲織が他の人の物なら、咲織自身の物でも貸し出せない。 完全に身も心も所有しているから貸し出せるのだ、と。 そうです。 咲織はご主人様の物なんです。 だから、ご主人様が他の人に貸し出されたら、咲織はその人のご命令を何でも聞きます。 だって、それはその人のご命令では無く、ご主人様のご命令だから。 その人の手の中で、咲織は一層ご主人様の物になるんです。」
「どんな命令でもあいつの奴麗だから、聞くと言う訳だ。 じゃあ、聞けない様な命令をしてやる。 あいつの奴麗でいられなくしてやる。」

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☆ その1544=ご主人様の手が。

 自分で自分を納得させる様に慎二は大きく一人頷いた。

「残念だけど、よく判ったよ。 やっぱり、悪魔を追い払うにはあいつ以上の悪魔にならないと駄目なんだって。 君と付き合うには、一真の様に初めから悪魔の下部になって、お零れを頂戴するか、どっちかしかない、と。」
 慎二はテーブルに出ていた伊勢海老の黒胡椒炒めを無理やり頬張り、自らの慾情を飲み込む様に烏龍茶で喉に流し込んだ。

「だけど、今の俺はあいつ以上の悪魔には到底なれない。 ずっと考えていた。 どうしたら、君が、君があいつを裏切る事になる様な命令が出来るだろうと。 俺に簡単に渡したあいつの事を恨む様な事は何かを。 でも、何一つ思い浮かばなかった。 俺は君の辛そうな顔も見たくない。 ボクは君の笑顔が見たい。」
 慎二はぎこちない笑顔を見せた。 その笑顔が咲織の神経をふっと緩め、咲織の頬をふわりと花開かせる。 慎二のぎこない笑みは晴れやかで無邪気なものに変わっていた。
「もう、ブラウスを着たら。 そんな姿でいられたら、折角の料理が喉を通らなくなる。 この店、本当に旨いよ。」
 慎二の出す当てのないラブレターを見られた少年のはにかみが咲織の胸をさわやかに撫でていった。

『この人はご主人様が遣わした人。 私に今一度覚悟をしろと。 はい、ご主人様、咲織は心の底からご主人様のものです。』

 咲織は慎二の向こうに三宅を見つけて微笑んだ。 その微笑みを三宅にも向けられるだろうかと、小さな棘が胸に刺さるのを感じながら。

 次の週末、咲織は気もそぞろに副社長を送りだしていた。 足音が遠ざかるのももどかしく、バッグから三宅に贈られた黒革の首輪を取りだす。 肩に掛る巻き毛をふぁさりと払い、首輪を肌に当てる。 首の後ろで留め具をかちりと嵌めた。 その一瞬感じる息苦しさが、咲織を奴麗にした。 

「ご主人様。」
 誰も居ない虚ろに向かって小さく呟いた。 それだけで、甘く熱いものが胸から子宮へと肉を爛れさせながら落ちていく。 咲織は意を決する様に背筋を伸ばした。 

 羽田に向かうモノレールは既に夜に包まれていた。 見知らぬ人で込みあった車内は、人を一人でいるよりも孤独にする。 咲織は窓ガラスの向こうを流れる夜景を見るともなしに見ていた。 豆電球を散りばめた様な街の灯りをバックに緊張を隠せない自分の顔が浮かんでは消える。 

『大好きな人にようやく会えると言うのに、なんて強張った貌。 まるで、面接試験の前みたい。 立っているのも判らない程、血が引いている。 時間が遅い。 そして、早過ぎる。 会いたい。 でも、怖い。 本当に怖い。 あの胸に包まれたい。』

 声が出なかった。 到着ゲートに三宅の姿が現れた瞬間、咲織はキャリングケースを引き摺って駆け寄っていた。 駆け寄っておきながら、声も掛けられず、繋ぐ手を伸ばす事も出来ずに、ただ躯をぶつける様に寄り添う。 

「下着を着けているのか。」
 三宅は人眼も気にせず、咲織の胸を鷲掴みにした。

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☆ その1545=今ここで。

 三宅の静かで冷たい声が咲織を立ち尽くさせる。 胸を鷲掴みにした三宅の手は肉を越えて、そのまま咲織の心臓をぎゅっと締め上げていた。 痛さが躯の中を降りていくのに従って、感悩の刺激に変わっていく。 秘唇の奥がきゅんと収縮した。 ヒールが心細く床の上で固まる。 辛うじて瞳だけが『だって・・・』と甘えて、三宅を見上げた。

「下もか。」
 三宅の手が柔らかなフラノのコートとワンピースの間にすっと伸び、腰を抱き寄せた。 コートの下でミニの裾を跳ね上げ、ショーツの上から丸い尻たぼをぎゅっと握り締めた。 

 全身の血が一瞬の裡に沸騰した。 躯ががたがたと小刻みに震えだす。 瞳を上げる事も出来ず、咲織はただ俯いて躯中の細胞から感悩が沁み出してくるのを怖れと共に感じていた。 

「少し眼を離すと、すぐに奴麗の基本も忘れる。 厳しい罰が必要だな。」
 三宅の厳しい声に咲織は小柄な身をさらに小さくする。 『はい』と言う言葉さえ、緊張に干乾びた喉に詰って、咲織は申し訳なさそうに怯えた瞳だけを三宅に向けた。 

『本当に、駄目な奴麗。 考えていなかった。 咲織の躯はご主人様の物だと言うことは嫌という程、判っているのに。 この躯はご主人様に自由に使って頂くためだけにあると言うのに。 罰してくださいと、言わなくちゃいけないのに。 会いたくて、会いたくて、ようやく会えたと言うのに。 例え叱られても、駆け寄って抱き付きたかったのに。 お顔を見た瞬間に躯が・・・。 本当に駄目な奴麗。 ご主人様の掌がお尻に触れている。 もう、それだけで、何も考えられない。 躯が溶けてしまいそう。』

 三宅は尻たぼを掴んだ手で咲織を誘導する様に歩き始めた。 コートに隠れて他の人からは三宅の掌が見えないと思いながらも、咲織は気もそぞろだった。 掛けたい言葉も浮かばず、掌に促されるままに蹌踉ける様に歩を運んだ。

「出発前に下着を着けていいと言ったのは、鞭で受けた傷を考えてやっての事だ。 当然、会社ではと注釈付きだ。 そんな事も判らなかったのか。 脱ぎなさい。」
 三宅の命令に咲織は聞き返す事も出来ず、その場に固まった。 泣き出しそうな顔で三宅を見上げる。
「今ここでだ。 下着だけじゃない、そのワンピースもだ。 コートの前を留める事だけは許してやる。」
 三宅はそれが合図だと言う様に咲織の尻たぼを悲鳴が出る程に抓った。 待ってと、コートの裾に縋る隙さえ与えず、三宅は咲織から離れていってしまった。 咲織は多くの人が行き交う広いロビーの真ん中で、一人になった。

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☆ その1546=触れた掌。

『自分が悪いんだから。 会える悦びで奴麗の身である事を忘れた自分が。咲織なんて恥をかけばいい。 それより、ご主人様に許して頂かなくては。 そう、咲織にはもう恥など無かった筈。 今更人から隠すべきものも、守るべきものも、何も無い、奴麗。 慎二さんが言っていた通り、誰にでも使われる公衆便所だもの。』

「はぁ。」
 誰にも聞こえない様な諦めの吐息が零れた。 人の流れの中で動けない咲織を幾人もの人がじろりと睨んでゆき過ぎていく。 咲織はせめて見つからない様にとコートの下から背中に腕を伸ばし、ワンピースのファスナーを腰まで下ろした。 外の空気が開いた背中の肌を羞恥に染めて通り抜けていく。
 
『ご主人様を待たせられない。 折角会えたのに。 ご主人様の元へ、早く、早く行きたい。』

 咲織は喫煙ルームに消えた三宅への思いを駆り立て、ブラのホックを外した。 途端にワンピースの下で弾力のある乳房がぶるんと息をする。 咲織は俯いたまま瞳を左右に走らせた。 胸元までぱっと朱くなったのが自分でも判る。 脚が小刻みに震えだす。

 行き交う人と視線が合うのが怖くて顔を上げられなかった。 それでも塞ぐことの出来ない耳を打つさんざめきが、自分が公衆の場にいる事を嫌でも教えてくる。 コートのボタンを留める指が自分の物で無くなった様にぎこちない。 スタンドカラーの襟元まできっちりと留めた。 首筋を包むファーの優しさに隠れて、ブラごとワンピースから腕を抜いた。 人知れぬように息を整えるとショーツも一緒に腰から引き落とした。 床に蹲ったワンピースからそっと足を外す。 その残骸を抱え込み、咲織は逃げる様にその場を離れた。 

 それでも、喫煙ルームのガラス越しに三宅の姿を認めると嬉しさで胸がいっぱいになる。 咲織はドアを開けるのももどかしく駆け込んだ。
「ご主人様。」
 躯をぶつける様に三宅の胸に飛び込んでいた。 素肌をコートの裏地が撫でる。 自分があられもない姿でいる事を思い出す。 その羞恥を隠す様に三宅に躯を預けた。 三宅の体温を素肌に感じる。 困難な命令をちゃんと行った事を褒めて欲しくて、瞳を輝かせて三宅を見上げた。
 
「なかなか面白いショーだったな。 さすがに恥知らずの婬濫奴麗だ。 公衆の面前でのストリップは楽しかったか。」
 三宅は咲織の顎を軽く持ち上げ、その顔に紫煙を噴き付けた。 惨い質問に応える間も与えられない裡に、三宅の掌がコートの裾を掻き別けて無毛の恥丘に直に触れた。

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☆ その1547=愛の言葉。

「おまえは何だ?」
「ご主人様の奴麗です。」

「この肌は何のためにある?」
「ご主人様に触れて頂くために。」

「触れるためだけのものか?」
「いいえ。 好きにして頂くために。」

「好きにして頂くとは具体的にどういう意味だ?」
「鞭打って頂き、熱蝋を注いで・・・。」

「それから?」
「ク、クリップで挟んで・・・。」

「それで?」
「えっ、・・・。」
 三宅の冷たい詰問に答えながら、咲織の躯は火照っていく。 一つ、また一つと細胞が蠢き始める。 躯中の細胞が婬美な体液を滴らせる。 それが丁度三宅の掌が触れている恥丘の奥に溜まっていくのを咲織は止める事が出来なかった。    

「爪を立て、傷つけ、火で焦がす。 駄目か。」
「いいえ、爪を立てて下さい。 傷つけて下さい。 火で焦がして下さい。」
 声が、いや躯が震えていた。 それが怯えからのものでは無く、むしろ歓びから来ているものだと咲織は知っていた。 冷静に考えれば余りにも酷い言葉が、咲織には甘い愛の言葉にさえ聞こえていた。 三宅が自らの躯を傷つけ、捧げる言葉を咲織から引き出す度に、咲織は一つ一つ自分が自分の元を離れ、三宅の物になっていくのを感じた。  

「傷つけられるだけでいいのか。 さすがマゾだ。」
「いいえ。」
 咲織は顔を三宅の胸に押し付ける様に左右に振った。 鼻腔を三宅の薫りが満たしていく。 咲織は公衆の場にいる事も忘れ、蕩けようとしていた。

「じゃ、どうされたい。」
「判りません。」

「判らない? 婬濫で、今も狂わせて欲しいとこの躯を疼かせているのにか。」
「だって、だって。 ご主人様になら、何をされても嬉しいんです。」

「ふんっ。 じゃ、もう口付けしたり、舌で嘗め回したりして欲しくは無いんだな。」
「ぃゃっ。」

「じゃ、言ってみろ。」
「ご主人様の唇で、舌で舐めて欲しいです。 その掌に触れられ、撫でられたいです。」

「他には?」
 恥丘に触れていた三宅の掌がすっと動き、ぴたりと閉じた秘唇のあわいを指が撫でた。

 三宅の体温が粘膜に拡がり、奥へと伝わっていく。 咲織は膝が崩れそうになるのをを必死で堪えた。

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☆ その1548=人目もなく。

「他に?」
 もう頭が回らなかった。 三宅に行為を言わされる度に躯が感悩に染まっていく。 その上、敏感になっている秘唇をやわやわと撫でられ、ずんずんと感悩の波が躯の中を昇って来ていた。 咲織は三宅の胸で華奢な身を擦り付ける様に捩った。 甘えた瞳で三宅を盗み見る。 

「咬んでもやろう。 それに、吸ってもな。 そして気分次第に踏み付け、叩き、ひっぱり、抓ってもやろう。」
 咲織の秘唇で遊んでいた三宅の指が、少女の様に肉厚な秘唇を掻き分け既に潤んだあわいにゆっくりと侵入してくる。 咲織は人眼も構わず、叱られる事も構わず三宅の腰に腕を廻し、昂まる感悩のままにひしとしがみ付いた。

「言いなさい。 この肌は何のためにあるものか。 全て最初から言いなさい。」
 言わないとこうだと言わんばかりに、三宅は秘唇を指で摘まみ、万力の様に締め上げ、更に捻った。

 重く鋭い痛みに咲織はヒールが浮く程爪先立ちになり、背を反らす。 噴き出しそうな悲鳴をようやくの思いで飲み込んだ。 

「言いなさい。」
 荒い息で咲織はこくりと頷く。 三宅の指は秘唇を離れ、肌の滑らかさを確かめる様に太腿で遊んでいた。
「この肌は、ご主人様に触れて頂き、撫でて頂き、揉んで頂き。 あぁっ。 駄目です。」

「それから?」
「それから、唇で舌で嘗めて頂き、吸って頂き、咬んで頂き。 ぁん。 ぁぁ。 それから、踏み付けて頂き、叩いて、抓って。 うぅ。」

「それから?」
「鞭を。 鞭で打って頂き、熱蝋を垂らして頂き。 クリップで挟んで頂き。 いゃっ。 そして、爪を立てて、傷つけて頂き。 ぁぁぁ、火であぶって頂くための物です。 咲織の肌はご主人様に楽しんで頂くための物です。」
 言い終わると、咲織は躯を三宅にぐつたりと預けた。 そうしなければ、膝から落ちていた。 自分の言葉が魔力を持って、一言口にする度に躯の中に感悩を染み込ませる。 今や肉と言う肉が感悩に爛れ、三宅の掌が触れている太腿から蜜となって流れ出しそうだった。 

「この躯は?」
「躯?」

「今のは肌だろう。 今度は躯だ。 何のための物だ?」
 感悩にぼぅっと靄の掛った頭で三宅の問いを考える裡にも、咲織は自分が婬らになっていくのを感じた。 口にした全てを三宅から与えられたいと躯が訴えている。 
「ご主人様に抱いて、いえ、使って頂くためにあります。」

「使う。 そうだな、おまえの躯は俺が自由に使って楽しむためにある。 じゃあ、どうやって使われるんだ。 この躯は?」

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☆ その1549=心を留める首輪。

 三宅は咲織のつんとした顎先を軽く指で持ち上げた。 そのまま長身を屈めて唇を合わせる。 咲織の血がどくどくと脈打った。 秘唇から生温かい蜜が零れ、素肌の太腿を伝っていく。 その羞ずかしい感触が更に咲織を熱く蕩けさせる。 

「言いなさい。 この躯はどう使われるためにある?」
 すぐに唇を離され、熱い血を持て余した咲織は拗ねた瞳を三宅に投げかけた。 それでも問いに答え様と桃色の靄の掛った頭を巡らす。

『咲織はこの躯をどんな、どんな使われ方をしても嬉しいです。ご主人様に使って頂けるなら、咲織は悦びで蕩けてしまいます。 例え耐えられない程の鞭を受けても、縛めを受けても。 もちろん、抱いて頂けたなら。 有頂天に何処までも舞い上がり続けます。 あそこを、菊華を、口を、喉を、何処でもご主人様に使って頂けたなら。 あぁ、今は羞恥さえ、歓びに変わってしまう。 あぁ、どんどんご主人様にこの躯が、心が染め上げられて。 元々と仰るけど、咲織は婬濫な奴麗になっていきます。』

 心の中に後から後から自分でも愕くほどに婬らな慾望が湧き出す。 その婬らに驚き、言葉にはならない。 

「どうにでも、お使い頂ければ、されで咲織は幸せです。 ご主人様に使って頂けるなら、使いたいと思って頂けるなら、それで咲織は幸せです。 咲織の躯はご主人様の物です。 だから、使って頂ければ嬉しいです。」
 咲織は湧き出す婬らな慾望を飲み込んで、精一杯に思いを伝えた。
「可愛い事を言える様になったな。 喉も秘唇も菊華も犯し、性欲処理の道具に使ってやろう。 口は便器として、舌は雑巾としても使ってやろう。 それでいいんだな。」
 三宅は婬らで惨い言葉を咲織の耳元に呪文の様に吹き込んだ。 この上無く蔑みに満ちた言葉だと言うのに、耳をさわさわと擽る熱い吐息に躯が反応してしまう。 咲織は三宅の肩に顔を埋め、腰に回した小さな掌で三宅の肉をひしと掴んでいた。

「はい。 咲織をお好きな様にお使いください。」
「明後日の夜までたっぷりと使ってやる。 週明けには会社を休まなければならなくなるかも知れないな。」
 
『本当に二日間も? ご主人様と一緒に居られるのですか? 嬉しい。 嬉し過ぎです。 あぁ、どうしよう。 思っただけで、心臓が固まってしまいそう。』

 ほんのりと笑みを湛えて見上げる咲織の顔に三宅は暖かな笑みを返した。 その暖かさに咲織の胸がいっぱいになる。 息をするのも忘れ、咲織は三宅を見詰めた。

「首輪は持ってきているか。」
「はい。」
 三宅の言葉に咲織は瞳を輝かせ、三宅に着けて貰おうと他の道具とは別にバックに入れていた黒革の首輪を手渡した。 巻き毛を掻き分け、頭を少し反らして首を差し出す。 まるで神聖な儀式を受ける敬虔な教徒の面持ちで三宅が着けてくれるのを待った。 かちりと小さいが重々しい金具を留める音が咲織の胸に響いた。

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☆ その1550=愛の証し。

『ご主人様に最初に頂いた首輪。 咲織がご主人様の所有物だと言う印。 嬉しい。 どうして嬉しいの。 ご主人様に嵌めて頂くと、自分が自分で無くなって本当にご主人様の物だと思えるから? ご主人様がまだ咲織の事を奴麗として可愛がって頂けている証しだから?』

 咲織の首に合わせて誂えられた首輪は、息苦しさを与えては来ないものの、細い首にしなやかに纏わり付き、その重さもあって例え他事に気を取られている時でも折りに触れその存在を主張してくる。 そして、その度に咲織はじゅんと甘く熱い滴が胸を濡らして落ちていくのを感じた。 

「有難うございます。」
 咲織は優美な頬に朱を差し、自然に頭を下げていた。
「行こうか。 嬉しそうな顔をしているが、恋人同士の温泉旅行に行く訳では無いぞ。 甘やかす積りは全くない。 むしろ、おまえがどれ程奴麗らしくなったか、確認するために、過酷な責めを与える積りだ。 本当の奴麗におまえがなっていなければ、辛過ぎる二日になる。 奴麗となった事を後悔するかも知れない。 逃げ出すなら今だぞ。」
 三宅は微かに微笑むと、咲織の小さな肩を掴んで歩き始めた。 その掌の力強さが三宅の言葉が与えた不安を少しだけ咲織から遠ざける。 

「二日間、ずっとご主人様が調教してくださるんでしょ。」
 咲織は祈りを籠めて、三宅の横顔を見詰めた。 
「また他人に貸し出されるのか、気になるのか。」
 咲織は硬い表情で頷く。 次の一言を聞くまでの間、心臓に縄がぎりぎりと掛けられていく思いがした。    

「そんな事、奴麗が気にする事では無い。 奴麗はただご主人様の思いのままにその躯を委ねればいい。 が、おまえがどうしても俺一人の責めでは物足りない、何人もの男達から責められたいと言うのなら、我儘を聞いてやってもいいが。」
 三宅の頬に現れた笑みに咲織はほっと胸を撫で下ろし、叱られるのも承知で三宅の腕に両手を絡める。 三宅は意外にもその手を払い除けもしなかった。 咲織は三宅の肩に頬を預けてみる。 咲織は夢見心地で暗黙のうちに許された束の間の幸せを離さまいと、三宅の腕を抱え込んでいた。 

「待っていてやるから、中に入っている物を全て身に着けて来なさい。 中身を見れば、躯の何処にどう着けるかは変態マゾ奴麗のおまえなら判る筈だ。」
 三宅はトイレの前で止まると、スーツケースからポーチを取り出して、咲織に押し付けた。 有無を言わせない三宅の口調に咲織は名残惜しそうに絡めた腕を離し、トイレに向かった。 

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☆ その1551=自らの手で

『一体、何? きっと責め具。 もうご調教は始まっているんですね。 一体、どんな羞ずかしめと、苦痛を・・・。 咲織には、それがどんな物でも、拒否できない。 きっと、身に着けてしまう。 耐えられるものであればいいのだけど・・・。』

 咲織は空いている個室を探し、しっかりとドアを締めた。 もどかしげに、そして怖々とポーチのファスナーを開く。 中には見た眼よりもずっしりと持ち重りのする黒いサテンの小袋と、短いコードの付いた卵型のロータが2個入っていた。 見ただけで、今の咲織はそれが与える有無も言わせぬ感悩と言う名の苦痛を子宮で感じられた。 それでも、その威力を知っているだけに少し胸を撫で下ろす。 

 サテンの小袋に入っていたのは前にも一度三宅の手で着けられた事のあるニップル・チェーンの様だった。 紅いクリスタルがきらきらと瞬きながら小袋から掌に零れ落ちた。 その美しい輝きが咲織の曇りかけた思いに光を与える。 コートのボタンを外すだけで一糸纏わぬ姿になる事に今は感謝した。

 まだ少女の様に小さく、やや陥没気味の乳首を自ら抓る様に引っ張った。 その根元にギターの弦の様な素材で出来た輪を根元まで嵌め込み、輪の根元に付いた金色のビーズの留め具を引き絞っていく。

『ご主人様がご覧になって、心掛けの良さを褒めて貰えたら・・・。』

 咲織は乳首が根元で縊れ、小さな桜桃の様に球形に張り詰めるまで、思いっきり金具を締め付けた。 じーんと痛みが躯を伝わり、至宮が痺れる。 漏れそうになる声を飲み込んだ。 最初の鋭い痛みが引いていくまで躯は動かなかった。 飲み込んだ悲鳴をそっと吐息にして漏らす。

 乳首から伸びる鎖の先に付いた咲織の細い小指程の紅いクリスタルの飾りを掌から離した。 本物のクリスタルの意外な重みに乳首の根元を縊る弦が更に桃色の肉に喰い込んでくる。 咲織は緩めようと締め具に伸ばした指先をふと止めた。

『このまま、この痛みに耐えよう。 耐えきれなくなったら、その時緩めればいい。 そう、この痛みはご主人様が与えてくれたもの。 ご主人様なら、今よりもっと引き絞る筈。 だから、耐えられる限界まで。 それが奴麗の務めだもの。』

 右の乳首にも同じように取り付けた。 太めの金色の鎖が左右の桃色の蕾を繋いで綺麗な弧を描く。 その弧の真ん中からもう一本鎖が下に伸びていた。 その鎖は十センチ程先で二本に別れている。 そして別れたそれぞれの鎖の先端には繊細なクランプと呼ばれる小指の爪程も無い小さなスプーン型のクリップが三つずっ付いていた。 哀しい事に咲織にはそのクリップで挟むべき物が何かすぐに判った。 だが、そのためのものとは判っても、膝下までも届く長い鎖の意味がすぐには判らなかった。 
  
『奴麗のおまえなら判る筈だと。 きっと、それは辛くて羞ずかしい責めに・・・。』

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☆ その1552=奴隷を飾るもの。

 咲織は鳩尾の上で2本に別れる鎖を背中に回してみた。 背中で交差させた鎖をさらに細い腰から前に持ってくる。 鎖の先に付いているクランプがぴたりと秘唇に届いた。

『やはり。 いつも秘唇を開いて、赤い粘膜の花びらを見せていろと仰るのですね。』

 咲織は立ったまま脚を開き、自らの秘唇へと指を伸ばした。 無毛の秘唇は幼女の様にぴたりと閉じていていたが、三宅への思いからぷっくりと充血して桜色から桃色へと色んでいる。 薄い皮膚は溢れた婬蜜でしっとりと濡れていた。 

『ご主人様に軽く触れられただけなのに。 こんなに感じていたなんて。 なんて咲織は婬らなの。 期待しているの? 辛い責めを与えると仰ったのに。 咲織は責め抜かれる事を望んでいるの? 今もこうして自分で躯を婬らに飾りながら、興奮している。 求めている。 そう、もう咲織は紛れもない性の奴麗。 自ら痛みを屈辱を求めるマゾ奴麗。』

 自分の指が秘唇をめくり上げ、その下に隠れていた粘膜に軽く触れるだけで、膝が震える程に感悩が走った。 咲織は息を凝らして躯を折り曲げた。 摘まんだ秘唇を繊細なクランプで挟み、根元のビーズのリングをぐっと引き上げる。 クランプは柔らかな秘唇に喰い込んだ。

 婬らな血が集まって来る様な熱い痛みが至宮に繋がる。 優美な眉根を寄せ、咲織は呻きを飲み込んだ。 一つ取り付ける毎に甘く切ない吐息を漏らし、咲織は次々にクランプを挟んでいった。 クランプの根元は短いゴムで鎖に取り付けられている。 そのゴムが縮もうとして、取り付け終わった右の秘唇は大きくめくれた。 隠れていた濃桃色の花びらがひとひら剥き出しになった。 

 一つの秘唇を挟み終わると、一息付いた。 躯がじわりと痛みに濡れる。 咲織は巻き毛をふわりと払い、秘唇にクランプを取り付けていく。 挟み終わってクランプから掌を離して、咲織は三宅の悪魔的な意図に初めて気づいた。

 常にクランプに挟まれた秘唇がずきずきと熱く痛むだけでなく、クランプと鎖とを結ぶゴムによっておちょぼ口の咲織の秘唇は強く左右に開かれ、その端が裂けていく様な痛みを与えて来る。 しかも、秘すべき桃色の花びらはその濡れた風情を恥ずかしげも無く晒していた。

 クランプの根元には乳首を飾っているのと同じ真紅のクリスタルが一つずつ付いていた。 それが精一杯に咲き誇らされた濃桃色の花びらを弥が上にも強調する。 それが秘めやかな花では無く、鑑賞され、手折られるべき花だと見る者に知らせていた。

 咲織は特に上付きのためにたとえ脚をぴたりと閉じても、白い柔肌の間から顔を覗かせる紅いクリスタルに飾られたぬめぬめと濡れた花びらを隠す事は出来ない。 瞳を閉じても、その余りに婬らな姿が一層紅く、闇に浮かび上る。 

『綺麗。 わざわざこんな高そうな物を。 嬉しいですご主人様。 咲織がご主人様の物になった気がします。 この飾って頂いた躯を好きな様にしてください。 どんなことでもご主人様がされることなら、受け入れられます。 でも、こんなにもあからさまに。 濡れた花びらを剥き出しにして、飾り立てた女って他にはいないでしょうね。 一体、それはどんな女? それは・・・。』

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☆ その1553=性を飾られた女。

 咲織は性の器官を飾った姿を見てほくそ笑む三宅を思った。 そしてその後、きっと三宅は紅いクリスタルを指で弾いて遊ぶだろう。 その振動を現に感じて、剥き出しの花びらが熱く潤う。

 咲織は意を決して、その奥の粘膜の虚ろさえ見えそうに咲き誇った花びらに卵型のロータを埋めていった。 既に濡れそぼっていたとは言え、狭い花鞘は婬らに軋みを上げる。 無理やり押し拡げられる重い苦しみに下腹が捩れた。 するとクランプが更に秘唇を左右に引き裂こうとする。

 咲織はその痛みに三宅を感じながら、無理やり黒い卵を花鞘の奥へと押し込んだ。 ねっとりと婬蜜が押し出され、会陰を濡らす。 もう一つの卵の尻でその蜜を掬い取り、ゼリーを塗り込んだ菊華に押し当てる。 

「あぁっ。」
 一人きりの狭い個室の中で、ついに小さな呻きが堪え切れずに漏れた。 暫く訓練していなかった菊華は卵の太さに軋み、悲鳴を上げる。 膝が落ちる様な痛みが脊髄を突き上げて来る。 咲織は唇を噛み、大きく息を吐いて突き入れた。 開き切った菊華は卵を飲み込むと黒いコードだけを垂らして、きゅぅっと閉じていく。 痛みが薄れるとともに、異物を飲み込んだ二つの粘膜の鞘が重い感悩を至宮に伝え始めた。

 退屈そうに立っている三宅の姿を認めると、咲織の脚は自然に小走りになる。 コートの下で乳首と秘唇に付けられたクリスタルの飾りが揺れてぶつかり合い、しゃらしゃらと澄んだ音を立てながら、つーんと痛みを与えてくる。 躯の中に飲み込んだ二つのロータが脚の運びに合わせて敏感な粘膜を擦り上げる。 ほんの数歩で、咲織の息は上がり、三宅の傍らに立った時には肩で息をしていた。

「綺麗に飾れたか。 見るのが待ち遠しい。 タクシーを使おうかとも思ったが、綺麗に躯を着飾ったおまえを多くの人に見て貰いたくなった。 モノレールを使おう。」
 三宅の言葉に咲織は大きな瞳をさらに見開いた。 言い知れぬ不安が三宅を見つけた歓びを瞬時に掻き消して、咲織を暗い闇で包む。 

「俯いて、何を暗い顔をしている。 久しぶりにご主人様に会って嬉しくは無いのか?」
 三宅は楽しそうに咲織の頭を撫でた。 咲織は怯えた貌に無理やり笑みを拡げた。

「渡した小袋の中にコントローラーが入っていたろう。 渡しなさい。」
 咲織がおずおずと差し出した小袋からマッチ箱の様な黒い物を取り出すと、三宅はスイッチを入れた。
「あぁっ。」
 耳に微かなモーター音が届くよりも先に、いきなり躯の中心を揺さぶられた。 二つの卵型のロータは粘膜の鞘を挟んで共鳴し合い、感悩の波を響かせる。 咲織は思わず三宅の肩に縋るしかなかった。

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☆ その1554=すがる子猫の瞳。

「どうした? 公共の場で秘猥な声を上げて。 さ、行くぞ。」
 咲織は唇を開けば、更に声を洩らしてしまいそうで、恨めしそうに三宅を見遣る事しか出来なかった。 そんな咲織の腰に腕を廻し、三宅は抱える様に歩き始める。 咲織は仕方なく歩を進めた。 

 秘唇と菊華に埋められたバイブは激しく震え続け、立っているのも困難な程に敏感な粘膜を刺激してくる。 根元を縊られた乳首がコートの裏地に擦り上げられ、千切れる痛みと共に鋭い感悩の電気を起こす。 その上、三宅に付いていこうと脚を動かす度に細い鎖が引っ張られ、秘唇が裂ける様な痛みに襲われた。 

『あぁ、駄目。 耐えられない。 声が、声が出てしまう。 もう、歩けない。 ご主人様、許してください。 せめて、せめて、バイブのスイッチを切ってください。 辛いです。 こんなにも苦しいなんて。 鞭よりも、熱蝋よりも、苦しい。』

 躯を揺さぶる感悩に身を任せられるなら、限り無い歓びへと繋がる刺激も、他人の眼に晒された公共の場で声も上げられずに耐えるとなると、女性にとっては最も辛い責め苦となる。 数歩の裡に咲織の白い頬は朱に染まった。 エアコンの効いた空港とは言え、胸元から汗が滴った。 裡太腿がぶるぶると震える。 数歩の裡に、幾ら自分で命じても、咲織の脚は歩めなくなった。 

「どうした?」
 腰に回した腕に力を籠めても動こうとしない咲織に三宅が苛立った声を掛けた。
「もっと、ゆっくり歩いてください。」
 咲織は息絶え絶えに哀願する。 

「どうしてゆっくりと歩く必要がある?」
「感じてしまって。 脚が動かないんです。 もう、もう立っているのも・・・。」
「感じて? 立っていられない程、何処でどんな風に感じているんだ?」
 三宅は咲織の顎を軽く持ち上げ、その羞らう貌をまじまじと見下ろした。 普段でも三宅に見詰められるだけで、咲織の脈は早鐘を打ち、躯は熱く蕩け出す。 まして、秘唇と菊華とを揺さ振られている今、咲織は三宅の胸に飛び込んでそのまま溶け出したい衝動と、そう言う心の動きを全て見抜かれている羞ずかしさとに責め苛まれた。 
「ロータで揺すられて。 歩く度にあそこが擦り上げられて、躯がもう言う事を聞かないんです。」
 何時までも、もじもじとしてられる程、躯を襲い続ける刺激は優しいものでは無かった。 婬らな事を伝えなくてはならなかった可憐な桃色の唇が羞恥に戦慄く。 

「いいんだぞ。 奴麗らしく四つん這いにって進んでも。」
「そ、そんな。」
 親に見捨てられた子猫の瞳で縋る咲織を置いて、三宅はさっさと歩き始めた。

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☆ その1555=肩に頬を預けて。

『あぁ、ご主人様が遠くに。 ついて、ついて行かなきゃ。 何としても。 例え一人恥じを掻いても。』

 三宅がバイブのスイッチを切ってくれるとは思えない。 どんなに感悩の嵐に躯を翻弄されても、進むしかないと咲織は諦めた。 手にしたキャリングケースを杖にして、脚を動かす。 少しでも秘唇と菊華の奥に埋めたバイブが粘膜の襞を擦り上るのを畏れて、まるで蟻を踏まないように歩く様にゆっくりとそして小さな歩幅で進んだ。 それでも感悩は刻一刻と強くなる。 鎖に繋がれた秘唇はじんじんと痛む。 裡太腿を濡らす熱い物が婬汁なのかそれとも秘唇が左右に裂けた血なのか咲織には判らなかった。 

『なんとか、なんとかご主人様の処まで行かなくちゃ。 本当に例え這ってでも。 ご主人様の処まで行けたら、例え叱られても、人眼があっても、きっと、きっと、思い切り抱きつくの。 あぁ、胸が震える。』 

 咲織は行き交う人の好奇の視線を気にしながらも、一歩進む毎に立ち止まり、ふぅと躯に溜った感悩を吐き出した。 突き上げて来る感悩の刺激に立ち止り、深い息に思いを籠めて吐き出している裡にも、二つの器官に埋めたバイブは粘膜を擦り、神経を鋭利な刃で突き刺してくる。 歩く度に毒が躯に回ると言う蛇に咬まれた様に、咲織には歩く度に三宅が遠ざかっていく様に思えた。

「ご主人様。」
  咲織は逸れた子供が親に巡り会えた様な笑みを浮かべた。 荒い息の下から、一言ようやく口にすると、マラソンを完走した最後のランナーの様に咲織は三宅の足元に崩れた。 裡太腿は今も振動し続ける二つのバイブが起こす振動そのままにぷるぷると震え、とても立って居られなかった。 咲織は三宅の脚にしがみ付いた。  
「こら、ちゃんと立ちなさい。 他人が何事かと思うだろう。」
 三宅は呆れたとでも言いたげに、それでも咲織の腕を取った。 同時にロータのスイッチが切られた。 振動が無くなっても、秘唇の奥が一人勝手に揺れていた。 咲織は三宅の肩に頬を預けながら、華奢な躯を震わせ続ける。

『仲良く置かれている。 ご主人様に甘えてるみたいに揺れてる。』

 モノレールの荷物置き場に三宅のスーツケースと肩を寄せ合う様に置かれた自分のキャリングケースを見ながら、咲織は心が潤うのを感じていた。 その余韻を冷ます様に、三宅はドアの角に立つ咲織のコートのボタンを上から外し始めた。

「ニップルとラヴィアの飾りは綺麗だったろう。 気に入ったか。」
 襟元から三つもボタンを外されると、汗ばんで薄桃色に色づいた谷間までが人眼に晒される。 モノレールは混んではいなかったが、すぐ傍らのベンチシートは乗客で埋まっている。 咲織は後ろ手に手摺を掴み、固唾を飲んで三宅の手がそれ以上動かない事を祈るしかなかった。

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☆ その1556=襟元から。

「返事がないな。 気に入らなかったのか。 普通はプラスチックのビーズだが、あれはちゃんとスワロを使った特注品だ。 鎖もおまえの白い肌に映える様に金を奢ってやった。 重みが違っただろう。」
 三宅の掌は大胆にコートの開いた襟元から入って来た。 咲織の小柄な躯は三宅に隠れて、他の乗客の視線から守られているとはいえ、咲織は羞恥に息を飲んだ。 

『どうか、誰にも気づかれませんように。 あっ、駄目です。 痛い。 ううん、感じてしまう。 あっ。 びんびんと、痛みが。 痛い筈なのに、子宮と直接糸で繋がっているみたい。 そんな、鎖を弄られたら、声が出てしまいます。 許して。』

 咲織は三宅を見上げ、瞳だけで哀願した。 口を利けば、啼き声が噴き出しそうだった。 三宅の指は鎖を伝い、乳首からぶら下がったクリスタルの飾りをちょんちょんと玩ぶ。 クリスタルが揺れる度に乳首からびーんと高い感悩が躯を流れていく。 咲織は背後の手摺をひしと掴んでいた。 

「どうした? 気に入ったのか? 気に入らなかったのか?」
 三宅の抑えた怒声が巻き毛を掻き別け、咲織の耳を打つ。 
「嬉しかったです。 本当に。 凄く綺麗だったし、わざわざ拵えて貰えたのがとても、嬉しかったです。 ご主人様から頂けた物なら何でもめちゃくちゃ嬉しいです。」
 本心だった。 それが痛みを与える物であっても、羞恥を与える物であっても、三宅から与えられた物は咲織には掛け替えの無い宝物だった。 今、乳首と秘唇を飾っている鎖も、それが与えて来る痛みさえ、咲織はぎゅっと抱き締めたい程に嬉しかった。 

「そうか。 気に入ってくれたか。」
 三宅は表情を柔らかくし、身を屈めて咲織の額に口付けた。 それだけで、咲織はとろんと蕩けそうになる。 ロータを飲み込んだ花鞘がぎゅるりと収縮し、自ら感悩を呼び起こす。 喉を突き破りそうになる艶めかしい啼き声を飲み下すのに、咲織は華奢な躯を強張らせ、細い首に筋を立てねばならなかった。

「素裸でいるより遥かにおまえを美しく、そして婬美に見せてくれているだろう。 おまえの躯には綺麗な服より、縛めの方が良く似合う」 
 三宅の指はついに飾りを離れ、根元を縊られてまん丸くしこった乳首に触れてきた。 充血した乳首を指腹で転がしてくる。 痛みとも付かぬものが鋭く咲織の躯を抉っていく。 

咲織は血が滴る程に唇を噛んだ。 手摺に縋った掌がわなわなと震える。 その様子を三宅は楽しそうに見下ろしていた。 名残を残して三宅の指が離れる。 咲織はほっと息を継ぎながらも、一抹の寂しさを躯が感じていた。

「あっ。」
 知らぬ裡に声が漏れていた。

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☆ その1557=咥えたいのか。

 思わず出た声を乗客に聞き咎められはしないかと、辺りを気にする余裕すら咲織には無かった。 三宅の掌がコートの前を肌蹴て、剥き出しの花びらに触れくる。 そのやわやわとした感悩に腰が砕けそうだった。
  
「濡れているな。 それも洪水寸前じゃないか。」
 三宅の低い声が咲織の耳を擽る。 咲織はいやいやと小さく首を振った。

「ちゃんとラヴィアクランプの着け方が判った様だな。 初めてだったろうに、さすが天性のマゾだ。 ちゃんと秘唇が開き切って、花びらの粘膜が剥き出しになっている。 痛むか。 それとも、感じるか。 感じているようだな。 濡れ濡れだ。」
 三宅の指腹が柔らかに濡れた粘膜を擦っていく。 コートに隠れて裡太腿がぴくぴくと引き攣った。 咲織は小鼻を膨らませて、喘ぎを鼻から抜いた。 

『駄目です。 それ以上は。 もう、限界です。 これ以上、感じさせないでください。 駄目。 蕩ける。 立っていられません。 声が堪え切れない。 ご主人様に恥を掻かせてしまいます。』

「指を銜えたがっている。 ほじって欲しいか。」
 三宅の指が花びらをゆっくりとなぞった。 びりびりと電気が咲織の躯を走っていく。 咲織は噛み締めた唇を震わせ、三宅を恨めしそうに見上げた。 
「どうなんだ?」
 三宅の指が秘唇を左右に開いているクランプに繋がる鎖をぴんと弾く。 咲織はコートの下で平らな腹を波打たせた。 

『ほじって欲しいです。 今すぐにでも。 もう、もう耐えられないんです。 ご主人様が欲しくて、欲しくて。 あぁ、こんなにも羞恥に苛まされていると言うのに、躯が欲しがっている。 こんなにも苦しいと言うのに、頭の中は婬らな思いでいっぱい。 本当に咲織は婬らな奴麗になり果てました。』

 咲織は込み上げる感悩に幾度も喉を苦しげに上下させ、啼き声を飲み下した。

「どうした? 答えないか。 ご主人様の質問を無視するつもりか。 ほじって欲しいのか、欲しくないのか。」
 咲織には無視など出来ない厳しい声だった。
「ほじって欲しいです。 いつだって、咲織はご主人様に無茶苦茶にされたいです。 でも、でも、ここでは。 ご主人様にご迷惑を掛けてしまいます。 どうか・・・。」
 喉元を突き上げる喘ぎを堪えて、咲織はようやく思いを口にした。 口に出来たことでほっと息をつく。

「本当は俺の物を咥えたいんだろう。 そう言う顔をしている。」

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☆ その1558=奉仕したいのか。

 咲織は頬を朱く染めて、俯いた。 三宅の顔も、車内の人影も羞かしくて、何も見られなかった。 俯いた瞳にコートへと入り込んだ三宅の腕が見えた。 それだけで、全身の血がどくどくと脈打つ。 咲織は瞳を閉じた。

「違うか。 奉仕したいんだろ。 いいんだぞ、俺は。」
 咲織の頭の中で三宅の言葉が渦巻く。     
 
『したいです。 ご奉仕したいです。 ご主人様の熱を感じながら、ご主人様が満足されるまで、この躯が持つ限りご奉仕させて欲しいです。 でも、ここでは・・・。 だけど、今、ここでご主人様に奉仕しろと言われたら、咲織は多分抗えない。 ご主人様の言葉には。 例え、この場で乗客の人達から冷たい視線を浴びせられても、婬濫と罵られても、床に跪いて奉仕してしまいそう。 咲織はそこまではしたない婬らな奴麗になりました。 ご主人様、こんな奴麗でいいのですか。 本当に咲織でいいのですか。 こんな婬らな咲織で。』

 胸が熱い思いで溢れ、血に流れ込み、指先まで流れ込んでいった。 

「ふうん。 それが答えか。 いい奴麗になったな。」
 三宅の言葉に咲織は我に返った。 気が付けば、両の腕は三宅の腰に絡み付き、ひしと顔を胸に埋めていた。 その顎を持ち、三宅は咲織の顔をぐいと持ち上げる。 爪先立った咲織の唇に三宅は唇を重ねた。 
「舌。」
 唇を重ねたまま三宅に命じられる。 躊躇いがちに伸ばした舌を強く吸われた。 舌の根に痛みが走り、咲織は優美な眉を寄せる。 やがて千切れる様な痛みが子宮に繋がる筋を引っ張る。 咲織は三宅の腕の中でぴくんぴくんと華奢な躯を跳ねさせた。 

 唇を離されていも、咲織は口を利けなかつた。 三宅を見上げる大きな瞳はとろりと濡れていた。 

「公衆の面前だと言うのに、キスだけで果てるとは。 逝ったんだろ。」
 咲織は三宅のコートの中に身を隠す様に羞じ入りながらも、こくりと頷いた。 
「もう、否定も隠しもしないか。 婬らな奴麗になったものだ。」  
 クランプで秘唇を左右に押し拡げられ、コートの下で剥き出しになっている咲織の花びらを三宅は指で扱き上げた。 ねっとりと婬蜜の付いたその指を俯く咲織の唇に押し当てる。 嘗めろと命じられるまでも無く、咲織はその指を咥えた。

 口の中に押し込まれた三宅の指に舌を絡め、蜜を嘗め取り、さらに三宅の体液を吸い取る様に吸い続けた。 自らの蜜の甘酸っぱい味の後から、三宅の肌の味が躯中に拡がる気がした。 そのやや辛い様な味覚が咲織の胸に降りて来る。 咲織はバイブを飲み込んだ粘膜の鞘がきゅっきゅと蠢くのを感じていた。

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☆ その1559=隠せぬ思い。

「次は競馬場前だ。 降りるぞ。 いつまでしゃぶっている。 いい加減、離せ。」
 三宅に肩を押され、咲織ははっと我に返った。 羞じらいに耳元まで真っ赤に熱く染め、三宅の指から唇を離す。 その後も、三宅がてきぱきとスーツケースと自分のキャリングバッグを置き場から取り出すのを幻でも見ている様に眺めていた。

『二日間も、一緒に居られる。 ご主人様と一緒に。』

「ほら、手。」
 三宅に掌を力強く引かれた。 その掌を頼りにキャリングケースを引き摺りながら歩を進める。 脚を動かす度に躯の中で暴れるバイブの起こす感悩にも、引き千切れそうな秘唇の痛みにも、繋いだ掌から伝わる心強さと嬉しさが咲織を歩かせる。

「まずJRの大森駅に向かってください。」
「まさか?」
 タクシー運転手に行き先を告げた三宅の横顔を不思議そうな面持ちで咲織は見詰めた。

「そうだ。 俺の家だ。 温泉でも期待していたか。」
「いいんですか? 私なんかがお尋ねしても。」

「いいも悪いも、おまえは俺の奴麗だ。 何処へ連れて行こうと構わない筈だ?」
「もちろんです、ご主人様と一緒なら、何処でも・・・。 まして、ご主人様のお家に連れて行って貰えるなんて、夢みたい。 本当にいいんですか。」
 咲織はぽぅっと瞳を潤ませた。

「夢? 悪夢かも知れないぞ。 いや、おまえが余程のマゾに成長していない限り、拷問だろうな。 好きなだけおまえを啼かせられる様に調教部屋を作ったんだ。」
「私のために?」

「もちろん、おまえを啼かせるためだ。」
「そ、そんな、嬉し過ぎます。 本当に・・・。」
 咲織は繋いだままだった三宅の掌を両掌で包んだ。 両掌から温もりが歓びとなって躯の中に流れ込んで来る様な思いがした。 運転手の眼が無ければ、三宅の掌に頬摺りしたかった。

「嬉しいのか。 可愛い奴だ。 おまえを可愛がるのではなく、責めるための部屋だと言うのに。」
「ご主人様がわざわざ私のために、私の事を思って作ってくださったのが嬉しいんです。 例え泣く事になっても、私の事をかまってくださるのが。」

「そうか。 じゃあ、お使いに行って来なさい。 おまえを責めてやるための道具なんだから、喜んで買ってこられるだろう。」
 三宅は咲織にメモを渡した。  

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☆ その1560=恥ずかしい買い物。

 タクシーは大森駅前を過ぎて、既に住宅街に入っていた。 三宅は一軒の古びた薬局の前でタクシーを止めさせた。
「ここで待っている。」
 三宅は取り付く島も無い言い方で咲織をタクシーから追い立てた。 

『あの時も、初めてのお泊まりデートで浮かれていた私にご主人様は恥ずかしい買い物を命じられた。 あの時も、そう、今と同じに菊華にはディルドゥを埋め、ニップル・チェーンで裸の躯を飾っていた。 何か、意味があるのかしら。 でも、今はあの時と違う。 躊躇わずにご主人様の奴麗だと言える気がする。 奴麗と言う身分が今は恥ずかしく無い。 誇りさえ感じられるもの。 私は素敵な誇らしいご主人様の奴麗。 恋人では無く、奴麗。 だからこそ、ご主人様を心から歓ばせられる。 そう、奴麗だから、ご主人様は私にその慾望を全てぶつけてくれる。 恋人では無くて、私は奴麗。 恋人は何処までいっても他人だけど、奴麗はご主人様の所有物。 他人じゃない。 咲織はご主人様の一部。 だから、堂々としなくっちゃ。』

 咲織はタクシーから降りると、ぐっと胸を張る様に背筋を伸ばした。 秘唇と菊華の奥に埋められたロータがその存在を主張してくる。 どーんと重い感悩が突き上げる。 咲織は深い呼吸を一つすると、すっと脚を運んだ。 歩みに連れて、秘唇を左右から鎖が引っ張り、鋭い痛みが走る。 それでも、咲織は背筋を伸ばし続けた。

「何かお探し?」
 店の戸を開けた途端に奥のカウンターに陣取った白髪の老婆が声を掛けてきた。 染み一つないぱりっと糊の効いた白衣が老婆の薬剤師としての誇りを窺わせていた。  

 三宅がセルフの大型ドラッグストアではなく、街中の小さな薬局を選んだのは咲織に羞恥を味わわせるためだとは、咲織にも判った。 それだけに、咲織は自ら恥ずかしめを受けなければと、血が滲む様な決意を飲み込んだ。 躯がきゅんと収縮した。

『駄目、やっぱり恥ずかしい。 恥ずかしくて、逃げ出したい。 でも、それは出来ない事。 言わなくちゃ、ちゃんと。 でも。 躯の芯が熱い。 疼いてる?』

「何処か悪いのかい? 顔色が良くないね。」
 店に入ったはいいがぼぅっと突っ立っている咲織を見かねたのか、老婆はぬらりとカウンターから出てくると、力なく脇に垂らした咲織の掌を取った。

「どれ。 熱いね。 それに脈が速い。」
 全てを見抜く様な経験を物語る皺に囲まれた眼で、咲織の顔から爪先までを嘗め回した。 
「冬だからって、暖かそうなコートを首まできちっりと着過ぎているんじゃない。 ボタンを外した方がいいよ。」
 老婆は当然だと言う様に咲織のコートのボタンに手を伸ばしてきた。

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☆ その1561=動揺。

「これを、これを買って来いとご主人様から。」
 思わず咲織は老婆の手に三宅から受け取ったメモを握らせていた。
「ご主人様から? あんた、若いのに古風な呼び方するね。 この辺りに今時女中さんなんか雇ってるお大尽がいたかい?」
 咲織が返答に窮しているのを見て、詰まらなそうに老婆は老眼鏡を胸ポケットから取り出して、メモを点検し始めた。 その顔にぱっと驚きの表情が浮かぶ。

「浣腸10個入り、5箱ってあれは栄養剤じゃないんだよ。 あんまり使うとお腹の消化に大事な細菌や粘膜を保護している粘液が全部出ちゃって、腸が傷つき易くなったり、長く使っていると癌にもなり易いんだから。 簡単な便秘なら1個で充分だよ。 一体、あんたのご主人様は何を考えているんだか。」
「い、いえ、多分、腐る物でも無いですし、一々買うのも恥ずかしいから、と言う事だと思います。」
 咲織は老婆の詰問する様な眼に怯みながら、言い訳をした。 

「そうかい。 ま、こっちは儲かるからいいんだけど。 それと、洗濯ばさみの強力なのが6ダース、伸縮包帯のLサイズが20本ね。 あんたのご主人様は何でもいっぱい買うんだね。 他には使い捨ての注射針が一箱。 これはインシュリン注射用かい。 100本入りの箱でいいんだね。 まさか、変な目的に使うんじゃないんだろうね。」
 老婆は鋭い視線で咲織の瞳を射抜いた。 本当に痛みを感じた様に咲織は俯いてその視線から逃れた。

『今、ここで躯の中のバイブが動き出したら。 どうしよう。 お願いです、ご主人様。 どうか、スイッチを入れないでください。』

 咲織は動揺を悟られまいと、辺りの商品に視線を這わせた。 

「ま、あんたみたいな純情そうな子が変な薬をやっている訳はないか。」
 老婆は未だしゃんとしている事を見せる様に、しっかりした足取りでカウンターの奥の薬棚に向かった。 

『本当にご主人様はこの買い物で買ってきた商品を二日間でお使いになる積りなの。全て私を責めるために。 あぁ、きっと耐えられない。 壊れてしまう。 浣腸も洗濯ばさみも使い方は判る。 それが与える羞恥と苦しみも。 でも包帯と注射針って、それも百本も。 一体、どんな責めを・・・。』

 老婆が咲織から興味を無くし、商品をカウンターの上に集め始めた事にほっとして、咲織はようやくこれからの調教に思いを馳せた。 その時だった。 躯の中の二つロータが上げる唸り音が肉を通じて咲織の耳を打った。 それは、消毒の臭いが降り積もったしんと静かな薬局の空気を粉々にする程大きな音に聞こえた。

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☆ その1562=哀しい恋。

 躯の中で発するモーター音を老婆に聞かれたら、と思うと羞恥と怖れで咲織は強張った。 その緊張した躯の中で粘膜が振動させられる。 肉が揺さぶられる。 感じるなと念じれば念じる程に、感悩は否応なく昂まって来る。 足元がふらつく。 瞳の前がぼーっと霞んだ。 咲織は近くの薬棚に手を突いた。

「浣腸5箱と注射針1箱と。 後は洗濯ばさみと包帯と。 それらはそっちの棚だ。」
 老婆はまるで咲織に確認する様に独り言を言いながら、咲織の方へ出てきた。 
「おお、そこそこ。 ちょいと退いておくれ。」
 老婆は腕を振った。 咲織は慌てて、一歩横に退いた。

「あぅっ。」
 途端に秘唇に繋がった鎖が伸び、秘唇が裂ける痛みに思わず声が漏れ出た。

「どうしたんだい。」
 老婆は心配げな顔で咲織を覗き込む。
「ちょっと指を。 でも、大丈夫です。」
 咲織は下腹を抑えていた手を離し、何かにぶつけた様に振って見せた。

「ちょっと。 何か聞こえないかい。 蚊じゃないね、こんな時期だし。 なんかもっと大きな蛾みたいな、モーターみたいな音だよ。」
 老婆は耳をそばだて辺りを見回す。 そして、咲織の方をじっと見る。 咲織はたじろぎ、自然に後じさっていた。

「おかしいね。 何もいる訳が無い。 こう見えてもね。 息子より耳も眼もいいんだよ。 ジオウとクコを主体とした漢方薬を飲み続けているから。 あんたにも上げようか。 実は眼と耳だけじゃなくあっちにもいいんだ。」
 咲織は老婆の話とは関係なく、躯の奥から湧き出し続ける感悩に頬を染めていた。
「白い顔を紅くして、恥ずかしがらなくてもいいだろ。 もしかして、まだおぼこかい? 綺麗な顔してるからモテるだろうに。」 
 老婆はもう商品を探してはいなかった。 咲織に興味を持ったのか、無遠慮にしげしげと見ながら話しかけて来る。 咲織は強張った頬に無理やり笑みを載せるしかなかった。

「彼氏はいないのかい?」
「いえ。 好きな人はいます。」

「そうかい。 きっといい男なんだろうね。 こんなに綺麗な娘さんが惚れるんだからね。 結婚は近いのかい?」
「い、いえ。 そんなことは、考えた事も。 夢のまた夢です。」

「夢だなんて。 本当に見た事無いくらいに綺麗なのに、遠慮深いもんだ。 うん? まさか、あんた。 あれかい? 悲しい恋をしてるんじゃないだろうね。」
 老婆はぐっと咲織の方へ身を乗り出した。

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☆ その1563=好きで好きで。

『まさか、全てを見通されてしまったの。 でも、咲織のご主人様への恋は悲しい恋なんかじゃない。 こうなるとは想像もしなかったけど、たっぷり可愛がってもらっている。 普通の恋では味わう事の無い、辛い事も、羞ずかしい事も味わわされるけど、咲織はご主人様にかまって貰える。 むしろ、幸せな恋。』

「いいえ。 幸せな恋をしてます。」
 咲織は頬を朱らめながらも、はっきりと言った。
「そうかい、そうかい。 それならいいんだけどね。 それじゃあ、その首にしているのは何だい? 犬猫がする様な首輪じゃないのかい。」
 老婆は蔑みとは違う、憐れむ様な表情を見せていた。

「いいえ、これはご主人様がわざわざ誂えて下さった特製のものです。」
「ご主人様? そうか。 やっぱり。 あんたは女中さんじゃなくて、奴隷とか言われて、家畜みたいな酷い扱いを受けてるんだろう。 逃げ出した方がいいよ。 あんたみたい器量良しなら、きっと幸せになれる。 他の男がほっとく訳が無い。」

「違います。 誤解されてらっしゃいます。 私は確かに奴隷ですけど、それはご主人様の事が大好きで仕方が無いから、私からお願いして奴隷にして頂いたんです。 逃げ出すなんて、とんでもないです。 幸せなんですから。」
「これでも、色々知ってんだよ。 前にも来たんだ。 あんたみたいな首輪してる女の子が。 それどころか、鎖で繋がれてね、男に四つん這いで歩かされて来たんだ。 それが身に着けてるのが黒いぴっちりした短い服でね。 お尻まで丸見えなんだよ。 ほんと、ビックリしたよ。 一体、人の店で何やってんだいって、怒ってやったんだ。 そしたら、男の方じゃないよ、女の方が好きでやっているんだから、許してくださいって言うんだよ。 その男に犬っころみたいに扱われて、恥ずかしめを受けると嬉しいんだってさ。 魂消たね。 そんな女がいるなんてこの年になるまで考えた事も無かったよ。 それで、こう言う事されるのが嬉しくて堪らないんですって、服を脱いで見せてさ。 黒い服の下はすっぽんぽんなんだよ、ブラもパンツも履いて無いの。 で、縄で囚人みたいに縛られてんのさ。 呆れたね。 あんたみたいな可愛いって顔じゃないけどね、長い黒髪で結構いい女なんだよ、それが。 誰が好き好んで、あんな酷い真似するのかね。 全く、理解できないよ。 ま、好きでやってんなら、変態だろうが、何でもいいけどね。 でもね、脅されたり、すかされたりてやらされてるんなら、見過ごせないよ。 あんたはどうなんだい。 金かい? それとも弱みでも握られてんのかい。」

「いいえ、全く脅されてなんかいません。 本当に、ご主人様の事が好きで好きでしょうがなくて。」
「ふーーん。 こんな可愛い顔した子までが。 乱れた世の中になっちまったもんだね。 いずれにしても、そう言う破廉恥な事にはうちの商品は使われたくないからね。 だって、気持ち悪いじゃないか。 そうだろ。 浣腸はどうしても出ない時に使うもんだし、包帯は傷をした時に使うもんだ。 一体何に使うのか想像もできないけどね。 何に使われるか判らないなんて、気持ち悪いじゃないか。 売れないよ。 今日は帰っとくれ。」
 老婆は蠅でも追う様に咲織に向かって手をぱたぱたとさせると、とっととカウンターの奥に引っ込んでしまった。 

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☆ その1564=ちゃんと果たしたい。

『このままでは、帰れない。 絶対に買って帰らなくては。 買い物をするだけなんてそんな簡単なことさえ出来ないなんて、ご主人様に合わせる顔が無い。 ご主人様にご命令頂いたんだから。 ご主人様が待っていてくださるんだから。 絶対に買って戻らなきゃ。 折角のご主人様のご命令、何としてでも叶えたい。 そして、褒めて貰うの。 こんな事ぐらいで褒めて貰えないかも知れないけど、それでも、ご主人様のご命令には応えたい。 大好きなご主人様のご命令なんだから。』

 咲織はガラス戸の外を見た。 まだ、タクシーはそこにいた。 奥に座っている三宅の顔は見えなかったが、黒いスーツがウインドグラス越しに見える。 咲織は一瞬、震えるロータを二つも躯の中に呑み込んでいる事も、秘唇を紅いクリスタルで飾り、左右に目いっぱい鎖で引っ張られている事も忘れて、胸を熱くした。 

「お願いです。 売ってください。」
 咲織はカウンターに駆け込んでいた。 躯を貫く痛みも感悩の波も忘れて、カウンターに掌を突き、頭を下げた。 
「売らないって言っただろ。 売りたくないもんは売りたくないんだよ。 私は人の病いを直すために薬剤師の勉強をして、薬屋をやってるんだ。 病気でも無い人に医薬品は売れない。 浣腸だって、薬なんだよ。 一人で勝手にやってんなら構わないけど、薬を穢す様な事には使わないで欲しいもんだね。」
「どうか、どうか。 確かに、穢らわしいと思われるかも知れません。 でも、私は真剣なんです。 真剣にご主人様を愛しているんです。 だから、ご主人様のご命令は絶対、叶えたいんです。 買って来いと言われたら、買って帰らなきゃいけないんです。 お願いです。 どうか、売ってください。」
 咲織は大きな瞳に今にも零れそうな程に涙を湛えていた。 訴えながら、胸が捩れ、千切れる様な痛みを感じた。 三宅の簡単な命令にも従えない自分が不甲斐なく、情けなく思えた。 土下座で済むのなら、したかった。 カウンターに顔を擦り付ける様に深々と頭を下げた。

「泣く事はないだろ。 そんな捨て猫みたいな瞳で見られたら、私が極悪人に思えてくるじゃないか。 買って帰らないと酷い目に合わされるのかい。」
 老婆の声は優しいものに変わっていた。
「いいえ。 でも、ご主人様のご命令はちゃんと果たしたいんです。 大好きな人だから。 他の誰にでも無い私に命じられた事なんですから。」

「首に輪を着ける様な男の事を、そこまで言うなんてね。 あんた本気なんだね。 判るよ、その綺麗な瞳でさ。 可愛いもんだね、女って奴は。 いいよ、持ってお帰り。 言っておくけど、あんたのその真剣な恋心に免じて売ってあげるだけだからね。 私はあんたが惚れてるって男は許せないよ、絶対にね。 女の首に犬の首輪を着けて、犬ころ扱いをして歓ぶ様な男は、ロクな男じゃない。 どうせ、あんたのご主人様も、あんたを縛ったり、鞭打ったりして楽しむんだろ。 そんな奴は悪魔だよ。 さっさと別れることだね。 いいかい、いい男ってのは女を従わせる男じゃない、女を守ってくれる男だよ。」
 老婆は喋りながらも、大きなビニール袋に商品を詰め込み始めた。

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☆ その1565=感じる。

『ご主人様は悪魔なんかじゃない。 上野さんもこのお婆さんも、みんな誤解している。 ご主人様は悪魔なんかじゃない。 ご主人様は優しい人。 そして、何より強い人。 きっと、仕事でも悩まれる事もあるのだろうのに、そんなそぶりも見せずに。 いつも私を大きな心で包んでくださる。 私が折れそうな時にはいつも。 傍から見たら、鞭打たれるのは酷い事だろうけど、でも、その痛みの中で私はご主人様を強く、強く感じられる。 痛いけど、未だに慣れないけど、それでも咲織は幸せ。 咲織はご主人様に鞭打たれながら、痛みの中で、生きている事の歓びを感じられるの。 ロータを入れられながら、ご主人様の物だと感じられるの。 それが幸せなの。 辛いけど、辛いだけその分幸せを感じられる。 変態なのは、私。 縛られて、鞭打たれて、羞ずかしめを受けて、感じてしまう、私。 今も・・・。 ご主人様は決して悪魔じゃない。 私のご主人様を貶さないで。 お願い。』

「いいえ、ご主人様は悪魔なんかじゃありません。 素晴らしい方です。 本当に、本当に素晴らしい方です。 変態なのは私の方なんです。 私が望む事をご主人様は与えてくださるだけです。 ご主人様に飽きられない限り、私はご主人様の奴隷でい続けます。」
 胸いっぱいに詰まった思いを咲織は一気に吐き出していた。 
「ふうん。 あんたが本気で惚れてる事だけは判ったよ。 その大事な人を悪魔と言われりゃ怒りたくなる気も判る。 でもね、例え金や弱みで脅さなくても、こんな可愛い女の子の純愛に付け込んで奴麗にするような男だけは、私は許せないね。 こんなに沢山の洗濯ばさみを何に使うんだい?」
 老婆は棚から洗濯ばさみを取り出す手を止め振り返った。 その深い皺が刻まれた小さな眼の怒りの中にも慈しみの籠った視線に射られて、咲織は言葉を返せなかった。

「あんたのこの綺麗な肌を挟もうって言うんじゃないのかい?」
 老婆は咲織の掌を握り、コートの袖を引き上げた。 蝋を引いた様な真白い艶やかな咲織の二の腕を老婆の小さな掌が撫でた。
「こんな綺麗な肌。 傷つけたりしたら、私が泣くよ。 こんな綺麗な女のか弱い肌は大事に大事にして貰うもんだ。 いいね。 約束してくれるね。 傷つけたりしないと。」
 咲織を見詰める老婆の小さな眼に映る咲織の顔が涙に歪んで見えた。

『ありがとうございます。 私なんかを大切に思ってくれて。 でも、この肌もこの躯もご主人様の物。 私の物じゃないんです。 ご主人様の物だから、私には大切に思えるんです。 ご主人様の物だから輝いて見えるんです。 私の物だったら・・・。 お婆さん、ごめんなさい。 私はご主人様が与えてくれる物なら何でも嬉しいんです。 それが例え一生消えない傷でも。 ううん、一生消えないご主人様のお印をこの躯に刻みたい。 一生、ご主人様の物だと、いつも思っていられる様に。』

 咲織は老婆に掌を取られながら、躯の中に三宅を感じていた。 その感覚を秘唇と菊華の奥で震えるバイブが与える感悩が増幅する。 咲織は確かに三宅に犯されて、昇り詰め様としていた。 

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