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『アンドロメダな朝』美少女とご主人様の愛の物語・毎日過激に更新中 

【絶対R18】愛故に奴隷になった美少女と愛する者を責め苛まずにはいられない男の愛の行方は。

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☆ その1538=今も秘唇は濡れています。

「本気ですか。」
 暗い、波も無い海で聞こえて来る人魚の泣き声の様な声だった。
「今、そう言う女だと言ったじゃないか。 見ず知らずの男の物を咥え込んで歓ぶ女だと。 好きでやっているんだと。」

「本当に、本当に好きで一真さんに躯を任せたと思いますか。」
「違うの?」

「違います。 そんなこと、嫌に決まっています。 悲しいです。 本当に哀しくて、哀しくて、生きているのが辛いくらいに。 どれ程叫んで逃げ出したかったか判らないでしょう。 この世の中に知らない人に奉仕させられて心から歓ぶ人がいるのかどうか判りません。 ご主人様にそう言う命令をされて嬉しいと思う人がいるのかどうか判りません。 でも、少なくとも私は悲しいです。 心臓に針が突き刺さり、血が流れ出ます。 切られて血を噴き出したまま、一真さんに躯を晒したんです。 込み上げる嗚咽を無理やり呑み込んで、胸を焼かれながら、一真さんの物を口に含みました。 心が引き千切れる痛みの中で、一真さんに菊華を捧げました。 判ってください。 好きでしたのではありません。 哀しみの海の中で溺れ藻掻いてたんです。」
 咲織は堰を切った様に言葉を溢れさせた。 胸に詰まった全てを吐き出していた。 自分でも言葉が止まらなかった。 咲織はその吐き出している思いが瞳の前の繊細な青年にではなく、その向こうに見える三宅にへのものだと何処かで気づいていた。

 慎二には咲織の桃色の唇から血が流れている気がした。 聞きながら何かに掴まれている様に胸が痛かった。 そして、同時にほっとしてもいた。 咲織がやはり悪魔の奸計に堕とされた天使であった事に。 それを確実なものにしたくて勢い込んだ。

「じゃあ、どうしてさっき、そうだと言ったんだ。 どうして、歓びを感じる女だと自分で自分を貶める様な事を言ったんだ。」

「本当に、悲しいけど歓びをも感じるのも本当だからです。 哀しいのに、哀しくて哀しくて、苦しくて息も出来ない程なのに、心は切り刻まれて血を流しているのに、その心を嘲笑うかのように、却って躯は反応するんです。 感じてしまうんです。 そして血を流している心までが何処かで疼いているんです。 自分の血が流れる所を見て悦びたがるみたいに。 痛いほど、痛ければ痛いほど、歓びも深く大きくなります。 全てを呑み込んで、咲織の事を丸ごと遠くの沖に浚って行きます。 躯は熱く燃えて歓びに震えます。 全ての肉が粉々に砕けて、そして最後にはどろどろと溶けていきます。 影も形も無くなって、意識も飛んで、苦しい程の歓びの閃光に包まれるんです。 そう言う女なんです。 そう言う罪深い女なんです。」

「嘘だ。 嘘に決まっている。 それか、三宅と言う男に騙されているだけだ。」
 慎二は悲しい少年の様に見えた。 砂浜で見つけた光り輝く宝物が単なるひび割れたビー玉だと知らされた少年の様に。

「いいえ。 今もあの時の情景に胸は痛みを覚えながら、同時に躯の奥から甘酸っぱい蜜が溢れ出してきて、躯は疼いてきて。 きっと、今、私の秘唇は濡れています。」

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