2ntブログ

『アンドロメダな朝』美少女とご主人様の愛の物語・毎日過激に更新中 

【絶対R18】愛故に奴隷になった美少女と愛する者を責め苛まずにはいられない男の愛の行方は。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

PageTop

☆ その8=獣。

 『今日は駄目かな』

眼を遣った時計の填った手首は頼りないほど細かった。

衆人の中で、一人、男に身を任せるために肌を曝している娘。 この世で最も性的な、それだけの存在。 客全員に玩ばれる感覚に身震いし、気が萎えていく。

 むしろ咲織は性を遠ざけて来た。

 小学校も高学年になると、同級生からラブレターが届くようになった。 その差出人に次には、どんな顔を見せればよいのか判らなかった。性など意識しないで喋り、躯さえ触れ合えた普通の存在が、瞬り理解できない異臭を放つ穢れたモノに変化した。

 稚拙な文字、
「咲織は可愛いね。 いつも見ていた。 つき合ってね」
と云う訳の分からない呪文。

『可愛い? 私をどうしたいの? ハムスターの様に飼いたいの?』

その理解できない呪文は、郵便受けだけでなく、ある時は靴箱を、机の中までにも勝手に入り込み、穢して来た。 咲織は寡黙になった。他の少女達も咲織に余所余所しくなった気がした。

「咲織ちゃんは可愛いから。 先生も優しいよね」
 学校は馴染んだ暖かい場所ではなく、温度のない異邦になっていった。

「まあ、ラブレターを貰ったの。 剛君って、カッコイイの? 良かったわね。 感謝しなさいよ。 可愛く美しく生んであげたんだから」
 母は殆どその少年達を知らない筈ではなかったか。 どうして、気楽に若やいだ声を出して喜べるのだろう。 自分のことを愛していては呉れなかったのだろうか。 大切に想っていてくれるのなら、訳の判らない汚らしい獣に自分が穢されるのが嬉しい筈はないではないか。

☆ ↓ 是非、愛のクリックをお願いします。 

     にほんブログ村 小説ブログ 恋愛小説へ

関連記事

PageTop