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『アンドロメダな朝』美少女とご主人様の愛の物語・毎日過激に更新中 

【絶対R18】愛故に奴隷になった美少女と愛する者を責め苛まずにはいられない男の愛の行方は。

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☆ その10=会えた。

もともと、彼には、何処か他の社員とは違う華のようなものを感じていた。 『彼は、特別だから』と、多くの人が言っているのを聞いてからは、より一層その感を強くした。 

 他の人が着たら服に着せられかねない華やかなスーツを完全に着こなし、いつもリラックスした雰囲気を崩さない彼の姿は、何処にいても人目を引いた。 商社マンにも高級官僚にも、見えなかった。 そう言う組織に囚われた者とは異質な独自の存在として居た。 強いて挙げれば、一流デザイナーあるいは高名な文学者のようなオーラを持っていた。

 すっと、流れるように近づいてくるご主人様の姿が目の中で大きくなるに連れ、咲織の鼓動は高鳴った。

「突然、誘っておいて、済まない。本部長に呼ばれてね。」
 三宅の澄んだ低音が、咲織の躯を震わせた。

「いいえ。お待ちしている時間も楽しかったです。 それより、お仕事はいいんですか?」
「ああ、終わったよ。明日は、遅い時間に大阪に行けば良いだけだから、今日はたっぷり時間がある。」
 思わせぶりな三宅の口調に、咲織は心を見透かされたように、頬を朱らめた。

「君が、いや、おまえで良いかな。」
「はいっ。」

「おまえが、奴麗になってくれると言ってくれてから、とてもワクワクする時間が持てたよ。」
「嬉しいです。」
 咲織は、正直そう思った。 『おまえ』と三宅が口にする度、ドキドキとする喜びを感じた。

「こんな展開になるとは、正直思っても見なかった。 自室で、スーツのボタンが取れているのを見つけて、もしかしたら、昼間に寄った細木さんの応接から立ち上がった時に落としたかも知れないと、おまえに探してくれるように頼んだ時には、想像もしてなかった。 よく、探し出してくれたね。 ボタン一個ぐらいで探せと電話を掛けるなんてと、馬鹿にしたんじゃないか。」
「とんでも無いです。嬉しかったです、近づけた気がして。 それに、素敵なボタンだなと思って見てましたから。 お電話を頂いたとき、きっとなかなか手に入らない貴重なものなんだろうと思いました。」

「次の朝、『見つけました』と電話を貰ったときは、奇跡だと思ったよ。 夕方に、応接セットの周りには無かったと、聞いて諦めていたから、ホントに嬉しかった。 あれは、そうは見えないだろうが、本象牙をスーツに合わせて染め抜いた物で何処でも買えない。 換えも無くしていたから、スーツごと諦めなければならなかったんだ。吝嗇に思われるだろうが、気に入ったスーツには仲々出会えない。 いつも街を歩いているときは、それとなくショーウィンドを気にしているんだが、ホントに気に入った物は一年に一着あるかないか。大抵は仕方なく妥協して造っているんだ。 審美眼はあると思っているんだが、自分で気に入った物をデザインする能力は残念乍無くてね。 だから、ホントに嬉しかった。一旦遠ざかっと思っていた恋人が、すぐに舞い戻ってくれた感じがした。 それにしても良くホールのエスカレータなんて副社長室から遠い、人が多く通るところで見つけて呉れたね。」

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