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『アンドロメダな朝』美少女とご主人様の愛の物語・毎日過激に更新中 

【絶対R18】愛故に奴隷になった美少女と愛する者を責め苛まずにはいられない男の愛の行方は。

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☆ その7=ときめき

 無人となった部屋に鍵を掛けるために躯を屈めた。 その瞬間、ふわりとスカートが動く。 幽かな空気の動きが剥き出しの尻を撫でていく。 淡い毛叢がスカートの布で掃かれ、騒わついた。

『裸なんだわ、私。 こんなところで』

 重厚なオークの壁と深い絨毯に覆われた床。 廊下を差し挟んだ床まで拡がるガラス窓から夏の日差しの名残が明るく差し込んでいた。 光に満たされた威厳ある役員フロアの廊下で一人、咲織は恥ずかしさよりも言いしれぬ心細さに押し包まれた。

『早く行かなくては。ご主人様をお待たせするわけにはいかないもの。』

 ずっと想い続けた人に会える喜びを糧に、立ち竦もうとする脚を進めた。 一歩進む度に、彼が近づき、同時に軽やかなスカートが揺れて、裸の自分を意識した。

 一歩進む度に、会えると言う喜びの中に、女としての期待が入り混じっているのを無意識の裡に直感した。 咲織は、鏡に映る幼さを感じさせる顔もあって、自分が淫らだなどとは思ったことがなかった。 それだけに、動揺は、大きかった。

 エレベーターに乗ろうとして、扉の内側の人の多さにたじろいだ。

『恥ずかしい』

 普通の人達の中で、只一人素裸でいる異様な存在。気が振れているか、考えられないような露出狂の変態か。 「恥ずかしい」と思うのではなく、自分が一般とは違う「恥ずかしい存在、異様に性的な存在」なんだと知らされた気がした。

 階段でも、ホールでも、人とすれ違う度に、自分が裸であることを、この会社で、この世界で異端な存在であることを思わずにはいられなかった。

 まだ、昼間の熱気が残る歩道を行き交う人と視線を合わせないように、自然と頭が俯いた。 周りの人の誰もが、咲織が裸でいることを知っているような気がする。 何度も、体から力が抜けて、しゃがみ込みそうになる。

『はじめから、ご主人様をお待たせするなんて、出来ない。』

 その度に、ご主人様への想いを頼りして、脚を進めた。
  
『良かったぁ。 まだいらしていない。』

 指定されたラウンジに、彼の姿はまだ無かった。

 後から来るであろうご主人様を見つけやすいように、入り口を向いた奥に席を取った。

 羞恥とその陰に潜む性的な熱と夏の暑さから喉に渇きを覚えて、ウェイターが運んできた水に手を延ばした。 その下のテーブルは、透明なガラス製だった。

『見えちゃう。どうしよう。』

 咲織の眼に、斜に流れた白い脚が艶めかしく飛び込んだ。 周りの客全てから、覗かれている感じを受け、居たたまれなくなった。

 ご主人様が来て、この辛い状況から咲織を救い出してくれることだけを、祈った。

 時間が夏の暑さに溶け出したように、ゆっくりとしか動かない。 冷房が良く効いているのに、躯中から汗がにじんでくる気がした。

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