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『アンドロメダな朝』美少女とご主人様の愛の物語・毎日過激に更新中 

【絶対R18】愛故に奴隷になった美少女と愛する者を責め苛まずにはいられない男の愛の行方は。

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☆ その4=奴麗になります。

 咲織の中で、いつの間にか三宅は犯さざるべき存在に神格化されていた。 ご主人様に恥をかかせるくらいなら、自分が羞恥に耐えた方が理にかなっている、と考えた。 それに、メールで最初に言いつけられた時から、ご主人様の機嫌を損ねてまで、下着を身につけていく強さが自分にないことも、なんとなく判っていた。

 その覚悟が自分の中で形作られながらも、まだ下着に身を守られている内から、羞恥で目眩がしそうだった。 その羞恥を覚悟することは、紛う方無く本当に性奴麗に成ることの証を自ら示すことであり、その現実に迫った怖さが咲織の心臓を鷲掴みにした。

 咲織のような幼さのまだ残る堅いOLに対して、ファーストデートに、まるで娼婦のようにノーパン・ノーブラで来い、と言うのは余りに酷い『お言いつけ』だった。 しかし、その酷い『お言いつけ』に従うことを言い出したのは、咲織の方だ。

「オレは、本来サディストなんだけど、未だに奴麗になってくれる理想的な娘に出会ったことがない。 奴麗を持つことが一番の、そして適わない夢かな。」

 はじめの頃の、『三宅さんの夢は何ですか?』と言う咲織の問いかけに対する、彼からの返事だった。 どこか、初めて告白するような感じがして、三宅にすっと近づけた気がした。

 咲織は、秘密を共有することの甘やかなくすぐったさと、三宅から『嬉しいよ』と言うメールが届くことへの期待から、彼の夢の存在とを、一も二もなく、受け入れてしまった。

「私で良ければ、喜んで三宅さんの奴麗になります。」
 その時は、それが何を意味するのかさえ判らなかった。 ただ、憧れの人の大切な存在になれた気がして、胸が膨らんだ。

 やがて、三宅から、
「とても馴染めないかも知れないよ。その時は、君が奴麗になってくれるという夢は諦めるから」
 と言われて、送られてきたSM小説を読んでも、嫌悪感も実感も沸かなかった。

 だから、その後でさえ、
「奴麗になれるよう頑張ります。これからは三宅さんのことを『ご主人様』と呼びますね」
 と、無邪気に書き送ったものだった。 まさか、小説の中の世界が現実に自分の身に起こるとは思えなかった。

 主人公は、鞭で打たれ、意志を無視して犯され続ける日々を送るだけではなかった。 奴麗である証として、家畜のように焼き印を柔肌に付け、ご主人様の使い勝手が良いように、また自身が人格を尊重されるべき存在では無いことを常に意識せざるを得ないように、肉体改造まで施されることを承知するという過激な小説であった。 それでも、幻想的で華麗な文体も手伝ってか、咲織は不思議なことに嫌悪感を抱きはしなかった。

 厳格なご主人様に完全に支配され、文字通り自己の全ての存在を委ねきってしまう事が出来た主人公にかえって仄かな憧れさえ抱いた。

『完全に頼られる人を見つけられて、彼女は幸せだったんだわ。 宿り木が大木を見つけたようなものかも知れない。 私にも、そんな人が持てるのかしら。』 

 それは、自分でも驚くような心の動きだった。

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