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『アンドロメダな朝』美少女とご主人様の愛の物語・毎日過激に更新中 

【絶対R18】愛故に奴隷になった美少女と愛する者を責め苛まずにはいられない男の愛の行方は。

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☆ その2629=幸せが過ぎて。

 人が喜びに体を震わせるのは、長年の望みが叶った時だ。 幾らいい事ではあっても、望む事すらしなかった事が起きた時、人は喜ぶどころか、起きた事を消化できないでただ呆然としてしまう。 この時の咲織がそうだった。 三宅との結婚など、三宅の妻になる事など、出会って恋をした時から一度も無かった。 咲織が三宅に望んだ事は、例え性の奴隷としてでも自分を必要としてくれる事、自分が三宅に歓びを与えられる存在になる事だけだった。 そして、願わくば少しでも多くの時間傍にいたいと願った。 妻の地位など余りに遠くて、頭の片隅にも浮かべた事は無かった。 それが、今現実に三宅の名前と自分の名前が書かれた婚姻届を瞳にしても現実感すらなかった。 自分の名を書いたのも三宅の命令に従っただけで、鞭を受けるのと何ら変わりのない反応だった。 否、鞭を受ける前に込み上げてくる恐れとそれを超える歓びも無かった。 咲織は自動人形の様に婚姻届に名前を書き、それを三宅に差し出した。 それが意味する事も、これから自分の身に起きる事も何も考えられずに。

「良し。 婚姻の日は元旦の今日がいい。 今日中に役所に届けよう。 行くぞ。」
「どちらへ?」
 立ち上がって手を引く三宅を咲織はぼうっと見つめた。 
「決まっているだろう。 お前はまだ未成年者だからな。 婚姻届のその他欄にお前のお母さんのこの結婚に同意すると言う署名捺印を貰いに行くんだ。 鎌倉までなら悠々今日中に役所に提出できる。」
「あぁ。 はい。」
 咲織は三宅の言葉をまるで本の中の言葉の様に聞いていた。 それを自分の事として捉える事はまだ出来なかった。 ただ咲織は絶対的存在の三宅に手を引かれ、車に乗り、鎌倉の自宅へと向かった。 

『あぁ、ご主人様。 咲織の躯にご主人様のお名前が刻まれている。 どんな時でも、何処へ行っても、咲織はご主人様の奴麗。 この躯がこの世から消える時まで。 あぁ、幸せです。』

 咲織はドレスの上からそっと下腹に触れた。 麗子がした手当のために多分焼き抉れたであろう焼き印の文字は判らないのが少し寂しかった。 それでも、優美先に伝わってくるちりちりとした痛みがまるで産声を上げている様で、嬉しく、そして愛おしかった。 

 車は市街から高速に入った。 シフトレバーから解放された三宅の掌がドレスの裾をふわりと捲り、咲織の太腿を弾力を確かめるように一二度往復してぴたりと吸い付いた。   

『ご主人様の掌、暖かい。 力強い。 胸に顔を埋められたらいいのに。』

 元旦の昼に何時もの渋滞は無く、青い空に浮かんだ白い雲がオレンジ色の低いボンネットを軽快に流れていた。 ウインドグラス越しに波頭がきらきらと瞬く。 真っ直ぐ前を向いた咲織の瞳には何も映っていなかった。 

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