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『アンドロメダな朝』美少女とご主人様の愛の物語・毎日過激に更新中 

【絶対R18】愛故に奴隷になった美少女と愛する者を責め苛まずにはいられない男の愛の行方は。

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☆ その2626=幸せな奴麗。

 熱いと感じる余裕はなかった。 痛みを超えた衝撃波がいきなり脳髄を襲った。 逃れたいとか思う余裕も無く、次の瞬間にはただ哭き叫んでいた。 哭いても哭いても、痛みは背骨を貫き、全身を砕いた。 その苦しみがまだ続いていた。 

「ううぅぅっ。」
 咲織は躯の中から沸き起こる炎に炙られる苦しみに躯を丸め、そこにあったものに抱きついた。 
「痛むか。」
 三宅の声に咲織は現に舞い戻った。 今、地獄の底ではなくベッドの中にいる事、しかも抱き付いているものが三宅である事に気が付いた。 痛みも忘れ、歓びが地の底から湧き上がり、全身が痺れた様に震えだす。 その熱い思いを伝える様に咲織はぎゅっと三宅にしがみ付いた。

「痛むのか。」
 三宅の暖かな声に咲織は涙が溢れるのを堪えられなかった。 込み上げる嗚咽を隠す様に三宅の胸に顔を埋めた。 躯中から悦びが湧き上がる。 

『ずきずきします。 夢じゃなかった。 本当に私はご主人様のお印を焼き付けて貰っていた。 ご主人様の印がずきずきと鼓動している。 ご主人様の奴麗だと言う証しが、自己主張しているみたい。』

「いいえ。」    
 焼き鏝を当てられた下腹部からは痛みが脈打ってくるものの先程夢うつつに感じた耐えられない痛みでは無かった。 むしろ、そこに三宅との絆の証しが刻まれていると思うと咲織はその痛みを愛おしくさえ感じた。 咲織は確かめたくて自分の下腹部に視線を落とした。 
「あっ。」
 咲織はそこに赤々と腫れた火傷痕ではなく、手当の跡を発見した。 
「麗子さんがすぐに手当てをしてくれた。 雅志が予め化膿止めと、火傷の予後が良くなるように薬や絆創膏を用意してくれていた。 それに余りお前が苦しまないように鎮痛剤と念のための抗生物質も飲ませてくれた。 お蔭で良く眠ったな。」
 三宅の掌が咲織の頭を包む様に撫でた。
「多分、ケロイドにはならないで、綺麗に刻印が読める様になるだろうと言う話だ。 防水の絆創膏で措置してくれたから、風呂には入れるそうだ。 予備の薬やら絆創膏やらも持ってきてくれていたが、暫くは自分で張り替えずに、麗子さんの手当てを受けて欲しいそうだ。 と言う事だから、焼き痕を自分の瞳で見るのは当分お預けだ。」 
「はい。 その時は一緒に見て頂けますか。」
「もちろんだ。 ついでに焼き印が目立つ様に黒々と墨も入れて貰おうと思っている。 薄赤い火傷痕では詰まらないからな。」
 咲織は甘い感悩が喉元まで満ちて来るのを感じた。

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