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『アンドロメダな朝』美少女とご主人様の愛の物語・毎日過激に更新中 

【絶対R18】愛故に奴隷になった美少女と愛する者を責め苛まずにはいられない男の愛の行方は。

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☆ その1682=鏡に写った姿。

 紅い爪先が緊張に震えていた。 くの字に反り返った背中で、一つにされた小さな掌が強く握られ、朱くなる。 悲鳴すら出なかった。 咲織はただ、躯中を固くして、嵐が過ぎるのを待つしかなかった。 次第に痛みは恐怖すら呑み込み、意識まで痺れ始める。

「ぐわっ。 うあぁぁぁんん。」
 ようやく、三宅は指を離した。 一気に血が小さな乳首に流れ込み、押し潰されていた時以上にじんじんと痛む。 燃えて血が噴き出している様だった。 怖くて、瞳の前の鏡を見られなかった。 支えを失った咲織は床の上に崩折れ、無防備に躯を丸める。 

「痛かったか。 啼く事すら出来なかったか。 判っただろう。 おまえに本当に苦痛を与えるだけなら、本来は鞭も麻縄も何も要らない。 何時でも、この手だけで簡単に苦痛を与えられる。 鞭や麻縄は舞台装置だ。 奴麗と言う存在を悲劇のヒロインよろしく飾り立て、被虐美を引き出すための。 そして、おまえが悲劇のヒロインなら、俺は演出家であり、同時にたった一人の観客なんだろう。 単に苦痛を与えるのではない、奴麗とご主人様が一緒に演じ、感情を高め合う。 それがSMと言うものの本質だろう。 いいか、今はおまえの勝手な婬らな行為を咎めた。 だが、婬らなのは奴麗の本質だ。 堪え切れなかったら、そう言え。 好きなだけ貪りなさい。 いつも許すとも、咎めるとも言わないが。」
 躯を丸めなおもぶるぶると震わせている咲織を見下ろす三宅の眼差しは、意外にも優しかった。 

「最後まで止めてとは言わなかったな。 それだけおまえの婬らな本性が現れて来たという事だ。 それだけは褒めてやる。」
 三宅は咲織の傍らに膝を着いた。 まだ点々と咲織の白い肌に舞い散っている紅い蝋燭の残骸を一つ一つ丁寧に取り始めた。 

「あぁぁ。」
 甘えた喘ぎを漏らして、丸まっていた咲織の躯がゆるゆると、水と太陽の優しさに芽吹く種子の様に伸びていく。 恐る恐る長い睫毛が持ち上がった。 

『ご主人様の指が、今咲織の肌をこんなにも優しく。 さっきはあんなにも怖かったのに。 一体、どっちがご主人様の指? 不思議。 あんなに酷い目に合わせた指なのに、憎めない。 嫌いになんてなれない。 好き。 大好き。 やっぱり、どちらのご主人様の指も。腕が自由なら、この掌に取って口に含みたい。 蝋の欠片を取られる度に、ちりちりとする。 それがとても気持ちよくて、声が出てしまう。』

 身を屈めて背中の蝋を取っている三宅に、咲織の躯は擦り寄っていた。 三宅の膝に腹を押し付け、躯をくの字に折って、まだじんじんとする胸をその腿に擦り付ける。

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