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『アンドロメダな朝』美少女とご主人様の愛の物語・毎日過激に更新中 

【絶対R18】愛故に奴隷になった美少女と愛する者を責め苛まずにはいられない男の愛の行方は。

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☆ その15=スカートの端を掴んだまま。

「はい。」
 三宅の語気に気圧されて、咲織は、膝頭に置いたままだった掌をゆっくりと引き上げ、スカートの端を掴むと一気に腰骨近くまで捲った。

 一瞬、白い肌を汚す毛叢の黯さが咲織の眼に映って、瞳を閉じた。 切れるほど唇を噛み締めた。 でなければ、悲鳴と共に駆け出しそうだった。

 『恥ずかしい。 みんな、みんなに見られてしまう。 こんな誰にも見せたことのないところを。 露出狂だと、変態だと思われてしまう。 どうしよう』

 咲織は、自ら創った暗闇の中を何処までも落ちていった。 ずるずると果ての無い泥沼を沈んでいくようだった。 誰も救ってはくれない、声さえも届かない淵。 咬み合わせた歯がカタカタと鳴った。

 スカートを掴んだ手は自分の者では無いかのように動かなかった。 息すら出来ぬ過酷な時が音もなく刻まれる。 ほんの数秒が永遠の闇に思えた。

「いつまで見せているんだ。 ホントに露出狂だな。」
 三宅の冷たい言葉に我に返ると、咲織はさらなる恥ずかしさに血が全身から駈け上った。

『馬鹿みたい。ほんの一瞬見せればいいものを。 きっと、周りの人にみんなに呆れられたに違いない。 そんなに長く見せていたんだろうか。 全員に知れ渡ったんだわ、淫乱だとみんなが思っている。 あ~、ここから消えてしまいたい。』

 咲織の手は、呪文を解かれたように動き、スカートを延ばし続けた。

「おまえにはがっかりだ。 嘘をついたね。 穢らわしい物をそんなに見せつけたかったのか。 俺は剃毛してきてくれと言った筈だ。 そしておまえはそれに対して『はい。』と確かに返事してくれた。」
 三宅の口調には悲しむトーンがあった。

『ああ、なんということ。 せっかく、死ぬ程の恥を耐えて露出狂のように恥部を曝したというのに。 悦んでさえ貰えないなんて。 どうしよう。』

「どうしてだ。 何故、剃ってこなかった?」
途方に暮れた咲織に三宅は畳みかけるように詰問する。
「すいません。 ご免なさい、お願いですから・・・。」

「俺の言いつけなんか守らなくていいと馬鹿にしていたのか。」
「いいえ、違います。 絶対に。 ただ、何時会えるか判らなかったものですから。」

「言い訳は嫌いだ。」
 冷たく言い放つと、三宅はレシートを取り上げ、ぷいっと席を立った。

『捨てられた。 嫌われてしまった』
 毎日、三宅からのメールを開く甘美な時を失ってしまった。 その歓びを知らぬ前だったら、何も無い日々も耐えられたのに。 

『これからどうしたら、どうしたらいいの。』
 知らぬ裡に涙が溢れていた。 一瞬にして、何もかも失ってしまった。 咲織は身動きも為らぬ儘、穢れた泥沼に沈んでいった。

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