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『アンドロメダな朝』美少女とご主人様の愛の物語・毎日過激に更新中 

【絶対R18】愛故に奴隷になった美少女と愛する者を責め苛まずにはいられない男の愛の行方は。

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☆ その12=理想の出会い。


「おまえも挨拶してくれなかったんじゃないか。」
「そ、それは、そんなことは出来ません。」

「声を掛けるのは男の務めか。 我が儘な奴麗ちゃんだ。」
 三宅は愉しそうだった。 
「そんなんじゃありません。 我が儘だなんて、その反対です。」

『そんなこと出来る訳無いです。 出来る訳無かった。 遠くから見つけるとドキドキして。 ドキドキしている内にすれ違っていた。 それに、好きだとホントに判ったのは、ボタンを無くしたと電話を貰った時なのだから。』

「メールぐらい出来るだろう。 こんにちわって。」
「そんな、知らない者からいきなり好きですなんてメールが来たら、きっと、気持悪く感じられたと思います。 良く知っている者からでも、突然好きだなんて謂われたら、勝手に土足でベットに上がられた様に感じませんか。 だから、どう書いて良いか判らなかったんです。 嫌われない様に書く事なんて空想の中でも出来ないんです。 それに、一旦気持ち悪いって思われたら、それで終わりだから。」
 咲織は、高揚感が昇り来るのを感じながら、それが詰まらぬ自分の言葉で掌からすり抜けていくのを畏れて、言葉を発する度に三宅の表情を窺った。 それは、こちらまでもリラックスさせるような柔和な笑みに覆われていた。 咲織は、徐々に安らかさに包まれ、いつになく饒舌になった自分を悦んだ。

「おまえは感受性が豊かな娘だな。 その感性は佳いよ、とても。 でも、女性から告白されて悦ばない男は居ないんじゃないか。 まして、おまえみたいに可愛い娘からなら、宝籤に当たったようなものだ。」
 最近は毎日メールで呼ばれているものの、直接『おまえ』と三宅が呼ぶのを聞いて、彼と彼女に成れたかのように舞い上がり、照れた。

「ホントですか。気持ち悪く無いですか。」
「気持ち悪いなんて、とんでも無い。 ボタンを探し出してくれたのがおまえだったのは本当に幸運だと思った。 だから、すぐにケーキを持っていった。 天が呉れた天使とのきっかけを無くさないようにね。」

「うそ。 モテる人は煽てるための嘘を吐くのも旨いんですね。」
「嘘じゃないよ。 ずっと待っていたんだ。 おまえのような理想的な娘が理想的な形で現れてくれるのを。」

「理想的な形って?」
「こういう形。」
 三宅は、そう言ったまま静かさを身に纏ってしまった。

『こういう形。 もしかして、ご主人様と奴麗と謂う形のこと?』

 咲織は、言葉を失い、俄に怯えた。 掌で膝頭を何度も擦った。    
 辛い沈黙を破ったのは、今は聞きたくない言葉だった。

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