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『アンドロメダな朝』美少女とご主人様の愛の物語・毎日過激に更新中 

【絶対R18】愛故に奴隷になった美少女と愛する者を責め苛まずにはいられない男の愛の行方は。

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☆ その1809=深い喜びの中に。

 幾度も幾度も昇り詰めた事は躯が覚えていた。 湯に浸かっている今も、さざ波が柔肌に遊ぶだけで震える様な歓びが甦る。 躯はぐったりと弛緩しているのに、感覚だけは今も歓びの只中にいる様だった。

 幾度昇り詰めた事だろう。 昇り詰める度に頂きは高くなり、怖れさえ抱いた。 そして、その怖れを飲み込む波が来て、意識がふっと消えた。 それは穏やかな静寂だった。 咲織はその幸せな記憶を思い出そうとした。 どのくらい経ったのだろう。

 三宅の腕に抱えられ、この湯船に漬けられたのは覚えている。 その前に瞳を開けた時は、三宅の優しい眼に会った。 何時も頭の中で三宅を描く時に見る優しく深い眼。 そして、現実では殆ど見せてはくれない眼。 

『あの時の眼だった。 初めて出会った時のご主人様の眼。 やはりご主人様は優しい。 あの優しい眼で咲織を見ていてくれる。 ずっと、ずっとあの眼で・・・。 だとしたら、どんなに幸せかしら。 でも、咲織は奴麗だもの。 あの眼は、ちゃんと奴麗の務めを果たした時だけ。 啼いて、啼いて、啼きまくった時だけ。 意識を無くすまで。』   

 咲織は夢うつつの瞳で自分の胸を背後から抱き締めている三宅の掌を見た。 その掌は弾力を味わい、柔肌の滑らかさを愉しむ様にゆったりと二つの乳房を包んでいる。

 先程までの全てを飲み込んで押し流し、躯がばらばらになる様な激しい肉の歓びとは違う、柔らかで深い歓びが肉に滲みてくる。 咲織はほっと息を漏らした。

『怖い。 こんなに幸せでいいのですか。 ご主人様に包まれて。 胸の内側からは幸せな余韻が満ちて、波紋が拡がってくる。 怖い。 こんなに幸せでいい筈が・・・。 奴麗の私が。 不安になってしまう。 哀しいけど、鞭の痛みが懐かしい。 落ち着く。 やはり、私は奴麗。 まぞの奴麗。』

 溜息と共に視線を上げた。 湯けむりに霞んで、花筏の様に紅い蝋の欠片が浮んでいた。 それは朧に美しく、そして哀しかった。 咲織の肌から剥がれた紅い蝋の欠片。 それは咲織の柔肌の様にも思われた。 それは三宅が咲織の柔肌を今まで優しく清めていてくれた証しだった。

「私の肌。」
 咲織は紅い蝋の花びらを一ひら掌に浮かべた。 それは紅く水を透かして儚げに揺れていた。 
「おまえの一部になったか。 いや、全部かな。 おまえは確かに奴麗だ。」
「あぁぁ、ご主人様。 奴麗でいさせてください。 ずっと、ずっと。」
 三宅が強く抱き締めた。 骨が軋んだ。 嬉しい痛みだった。 咲織はその痛みを宝物の様に包んだ。 三宅の力強い掌と共に、小さな掌で。 

「締めてください。 こ主人様の掌で。」
 咲織は細い首を差し出した。 湯から出ると手枷も、足枷も自分で身に付けた。 だが、首輪だけは三宅に嵌めて欲しかった。 

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