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『アンドロメダな朝』美少女とご主人様の愛の物語・毎日過激に更新中 

【絶対R18】愛故に奴隷になった美少女と愛する者を責め苛まずにはいられない男の愛の行方は。

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☆ 美沙の凄春その4=アーモンドの瞳。

『どうして、そんな事を。 今日の演奏と何か関係が。 どう答えればいいの。 好きな人は眼の前にいますなんて言えない。 中学の時に演奏を聞いてからずっと憧れていたなんて。』
眼の前の町野の姿に舞台の上で清らかな旋律と一体になったあの日の町野の姿が重なった。 美沙はまだ十五だったあの日、初めて心が震えるのを知った。 演奏が終わった時には割れるようなスタンディングオベーションの波の中でただ一人、止めどない透明な涙に立ち上がれなかった。 その想いが胸に鮮やかに蘇る。
 
美沙の頬にみるみる紅が挿していった。 まだ幼さの残る清楚な顔がより子供っぽく見えた。 それでいて男なら掌を伸ばさずにはいられない艶がひっそりと、しかし、しっかりと隠れていた。 

「いないのでしょう。 と言うか、まだ本当の恋さえしていない。 違いますか。」
 町野は楽しげに笑った。 人好きのする口元がきゅっと上がった。 
「そんな。 恋ぐらいした事あります。」
『一樹って言ったっけ。 あの綺麗な男の子。 何を考えているんだろう、私。』
 美沙はくりっとしたアーモンドの瞳をきっと上げて町野に向けた。 幼さがすっと影を潜め、はっとするような艶香がぱっと立ち上る。 

「ははは。 そう向きにならなくても。 山野君は遅生まれだからまだ十八でしょう。 本当の恋を知らなくても当然ですよ。」
「本当の恋です。 いい加減な気持ちじゃありません。 だって、もう何年も思い続けているんですから。 それに、そんなことと今日の演奏と何か関係があるんですか。」
美沙は強い口調で反論した後、急にもじもじとソファの中で細い肩を一層縮めた。 その姿を子猫を甘やかす様な眼で町野は眺めていた。

「判った。 判った。 でも、もしかしてその想いは片思いじゃないかな。 失礼。 決して責めても非難してもいないですよ。 ただ、山野君のフルートから何て言うのかな、艶と言うかシチリアーナに込められた痛みにも似た恋の歓びが響いて来なかった。 今の清らかで爽やかな演奏もまた十分に魅力的だけど、しっとりした女性の音も聴いてみたいと思ったんだ。」
 町野は美沙を宥める様に言葉を選んで話した。 いつの間にか腕を伸ばし、美沙のさらさらした髪をあやしていた。

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