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『アンドロメダな朝』美少女とご主人様の愛の物語・毎日過激に更新中 

【絶対R18】愛故に奴隷になった美少女と愛する者を責め苛まずにはいられない男の愛の行方は。

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☆ その1531=震え。

「い、いえ。 もう終わります。」
 咲織に答えた事さえ気づかせない程、あの時の情景が振り払う事も許さず脳裏に映り続ける。 この青年の顔を見たあの日は遠い日では無かった。 冬の日差しが白々としていた。 その光の中で咲織は三宅の命令とは言え、自ら柔肌を、それどころか責め具を付けた乳首も、秘唇さえも晒した。 そして、この青年の見ている前で三宅に菊華を玩ばれ、この青年の友人を口と菊華で慰めていた。 全てを、人に見られてはならない事の全てを今瞳の前に立つ青年は見ている。 羞恥は引くどころか、刻一刻と強くなった。 全身の血の気が引き、くらくらと景色が霞みだす。 
 
『なんて羞ずかしい。 なんて婬らな姿を、咲織はこの人に。 この人はどれ程蔑んでいるの。 見ないで、咲織を見ないで。 お願い、忘れて。 この場から消えて。』
   
 咲織にはその場を走り去る事も、自ら口を開く事も出来ず、青年の眼に射られるままに、羞恥の矢でその胸を射られ続けた。

「じゃあ、付き合ってくれないかな。 晩御飯はまだなんでしょ。」 
「はい。 バッグを取ってきますから、ちょっと待っててください。 すぐ戻りますから。」
 永遠に終わりの来ない煉獄に青年の方から幕を引いてくれた気がした。 咲織は自分の言葉がもたらす意味も考えず、青年の言葉に飛び付いていた。

 コツコツとヒールの音を響かせて、咲織は急いだ。 何も慌てて戻る必要は無いと思いながらも、脚は早くなった。 何故だか一人でいる事が辛かった。 羞恥の全てを知っている人間を一人にしておくことが怖かった。 このままでは、自分の恥が自分を離れて一人歩きしてしまう様な怖さだった。

「すいません。 お待たせして。」
 暗いロビーに青年の姿を認めて、咲織はほっとした。 まるで恋人が待っていてくれた安堵感と嬉しさが声に出た。 自分の華やいだ女の声に咲織は羞じらった。
「いや。 良かったの? 家で食べなくて。」
 柔らかな声だった。 その声が咲織を少し落ち着かせてくれた。 咲織は初めて青年の顔を見た。 窓の明かりに浮かんだその横顔を咲織は綺麗だと思った。 男性の横顔を綺麗だと思ったのは三宅以外では初めてだった。 その事が咲織を緊張させた。 

「いつも一人ですから。」
「仕事で遅いから?」
「いいえ、ひとり暮らしなんです。」
「そぅか、でなきゃ奴麗なんてやってられないよな。」
 青年は突然冷たい口調で吐き捨てた。 付いてくるんだろうと決め付けた様に歩き始める。 咲織は後を追うしかなかった。

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