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『アンドロメダな朝』美少女とご主人様の愛の物語・毎日過激に更新中 

【絶対R18】愛故に奴隷になった美少女と愛する者を責め苛まずにはいられない男の愛の行方は。

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☆ その65=泡。


「此処のキールロワイヤルは、美味しいよ。 女の子を口説くには一番の飲み物だ。」
「私は、まだ未成年なんですよ。 飲ませて、責任をとって呉れるんですか。」
 咲織は、初めて、普通に三宅に口を利いている自分を発見して、驚いた。 そう謂えば、父以外の男性と必要のない会話をしたことが無かった。 三宅とのメールが初めてのものだったと想いやった。 そして、三宅の前では、緊張しているか、無我夢中になっているか、苦痛に耐えているかで、普通の状態で居られたことがなかったと思い至った。

 喉を冷やしながら落ちていくキールロワイヤルは、傷ついた喉を細かな気泡で優しく撫で、咲織は躯の奥の疼きを覚えた。 その感覚を三宅に知られるのが恥ずかしくて、一気に飲み干した。

「もう、飲んだのか。 もう一杯飲むか。」
「美味しいです。 今まで飲んだどんなジュースよりも。 夢の様な飲み物。」
「お前に良く似合っている。 首輪と同じ様に、誂えたみたいに。」

 咲織は頬が熱くなるのを感じていた。 幸せ過ぎて、自分から壊さなくては不安で居られない。 自分が瞳の前のキールロワイヤルの泡の様に、すっと透明になって浮き上がっていくような不安だった。

 自分でも知らない裡に訊いていた。ずっと、喉に刺さった小骨の様な疑問だった。
ご主人様には、好きな人は居るんですか。」
 謂った端から後悔した。 気拙い沈黙がちくちくした。
「あっ、良いんです。 私は単なる奴麗なんですから。 ご主人様が誰を好きでいらっしゃろうと。」
 慌てて、言い添えた。 それでも、怖さは消えなかった。

「いいんだ。 うん、一人居る。 心の底で想い続けている人が。 悪いがおまえじゃない。 隠していた訳じゃないが。」

 三宅は、謂いあぐんで継ぎ足した。
「もし、初めに知っていたら、こうはなら無かったか。 奴麗にはならなかったか。 騙した事になるかな。」
 意外にも、三宅は優しい表情の儘だった。 それだけに、咲織はまだ見ぬ女性の存在に胸を締め付けられた。

『やっぱり。訊かなければ良かった。こんなに素敵なご主人様なのだから素敵な彼女が居るに決まっているのに。その人もこんな首輪を付けて居るのだろうか。きっと、そんなことは無いのだろう。きっと、普通の恋人同士で、深く愛し合っているんだ。玩ぶための、快楽の為だけの私の様な奴麗じゃなくて。でも、私は……』

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☆ その66=捧げられた私。

「いいえ、知っていても、ご主人様から奴麗になれと謂われれば、為っていました。 何も変わりません。 何も……」
 咲織は、自らの胸の裡を探りながら、自分に言い聞かせる様に謂った。

「きっと、その人には成れないんですね。」
「うん。 成れない。 だけど、彼女もおまえには成れない。 俺の奴麗はおまえだけだ。」

「はいっ。 ありがとうございます。」
 咲織は泣き出していた。 三宅の優しさが痛かった。 同時に、それでも奴麗で居るだろう自分の想いが痛かった。
「此処は旨いぞ。 特にフォアグラのジュレが絶品だ。 頼んでおいたから、もうすぐ出るだろう。」
 三宅は、咲織の頬を撫でて優しく謂った。

「まずは前菜を愉しもう。 本当のメインディッシュはホテルに戻ってからだ。」

『きっと、ご主人様はこの前より私を責める積もり。 ううん、責めて欲しい。』
 咲織は、遠い眼をした。 
 
 レストランから出ると、三宅はガラスの堅い鎧の如き余所余所しさを身に纏い、咲織は三宅の体温に触れたい想いを押し殺して、迷子の子犬みたいについて歩いた。

『恥ずかしくても、首輪で繋がれてた方がいい。 少なくとも、リードご主人様と繋がっていられる。 それに、恋人の様に優しく抱いてもらえるし。』

 ホテルに帰っても、三宅の態度は冷たく硬い儘だった。

『やっぱり、怒っている。あんな事を私が訊かなければ……。判っていたのに』

 三宅はベットに腰を下ろし、静かに煙草を吸っている。 何も無い虚空を見ていた。
 咲織は所在なく三宅の前で立ち竦んでいた。 三宅が咲織の顔に視線を移し、睨んだ様に感じた。 奴麗がただ突っ立っていていいのか、と謂われた様に感じた。

『奴麗、雌奴麗、私は何時でもご主人様ために捧げられた存在。』

 ぼんやりとそんな言葉が、頭の中を渦巻いた。

 三宅の冷たい視線に耐えられなくて、咲織は何も謂われ無いうちに、自らワンピースを脱いで、裸になった。 裸になるのは自分でも驚く程簡単だった。 単に背中のジッパーを下ろしただけで、裸になった。
 
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☆ その67=ご主人様の薫り。

 薄いワンピースでも咲織を守っていた。 今は柔肌が直に空気に弄られる。 咲織は三宅の性の玩具として捧げられた存在で有ることを意識せずには居られなかった。 両手、両足を黒く縁取っている枷を見た。 それらは全て三宅から贈られた物だった。 そして、それらの装飾品を着けただけの自分は、彼への贈り物として十分に魅力的だろうかと想った。

 『謂われた通りに、無邪気な子犬の様に両足を大きく開いたあの破廉恥な格好で、ご主人様の前に全てを晒け出すべきだろうけど……。 出来ない。 自分からは、まだ、出来ない。 どうしよう。 何か、何でも良いから、命令して貰えれば……。』

 咲織は、ただ立ち尽くしていた。

「どうして欲しい?」
「何でもいいです。どんなことでも。何でも、命令してください」

「おまえがしたい事は何だ。謂ってみろ」
ご主人様に歓んで頂けること」

「お前が歓ぶことは」
ご主人様に歓んで頂けるなら……」

「俺が歓ぶ事なら何でもお前も嬉しい訳か。 お前が自分からしたい事は何も無いのか」
 咲織は首を横に振った。

『私は、何をしたいんだろう。 何を求めていたんだろう。 ご命令? 何も考えずにただ命じられた儘に、足でも何でも舐めること? それとも、全てを晒して、ただ打たれるのを堪えること? 違う。 絶対。 違う。 そう、私がしたいことは、そう・・・。』

 咲織は、意を決したように、三宅の胸に飛び込んだ。 ベットに三宅を押し倒し、両手で抱き締めると、キスをした。 唇を舌で抉じ開け、闇雲に三宅の舌を求めた。 探し当てると、歓びに震えながら激しく舌を絡め、歓びに震えながら強く吸った。 息が止まるまで、吸い続けた。 空気を求めて動きを止めた時、三宅に強く抱き締められて、喘いだ。 喘ぎながら悦びが躯の奥底から湧き出すのを感じた。 ぐったりと、三宅の首筋に顔を埋めた。

『あぁ。 この香り。 匂いじゃない。 ご主人様は匂いなんかない。 でも、仄かに甘く、香っている。 この前も、抱かれながら、意識を失いながらこの香りに満たされた。』

「欲しいか、オレが。」
「はい。」

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☆ その68=躯に刻んで。


「ちゃんと、云え。」
「欲しいです。」

「贅沢者が。 奴麗の分際で、ご主人様を欲しがるなんて。 奴麗は、ただ命令に従えば良いんだ。」
「すいません。 でも、ご主人様が訊いて下ったから。」

「何時まで、オレを押し倒している気だ。 後で存分にお前の願いを叶えてやろう。 まずは、俺の服を脱がせなさい。 ただし、手を使わずに、口だけで。」
「はいっ。」

 咲織は無邪気な笑顔を見せると、三宅の服を小さな唇で咬んで、脱がせにかかった。 それは思ったより遙かに難しく、シャツやズボンを唾で随分と濡らしてしまった。 唇の感覚がなくなり、ベットに手を突いた肩が痛かったが、三宅が協力して呉れているのが嬉しくて夢中に励んだ。

 最後にトランクスの上端を咬み、引き下ろした。 頬を屹立した物が頬を打った。 明るい部屋の中で、それは凶器のように禍禍しかった。 それでも、謂われた通りに口だけで三宅を裸にしたことが嬉しくて、誇ったように三宅を見上げた。

 銜えろと命じられるだろうと、屹立した物に唇を寄せた時、三宅の命令を受けた。
「気が早いな。 まだ、ご褒美はお預けだ。 まだ夜は長い。 おまえの健気さに免じて、素敵な奴麗に成れる様にじっくりと仕込んでやろう。」
 どんなことを意味するのかは朧気に判ったが、具躯的な事は想像出来ないまま、三宅の優しげな口調に押されて、咲織は意識せずに頷いていた。

「俺と二人の時は、ただ裸で居れば良かったか?」
「いいえ。」
 咲織の声は、消え入りそうだった。

「どんなポーズで居るべきだったか、覚えているね。」
 静かな口調に却って怖さを感じ、三宅の前で四つん這いに成ったまま動けなかった。
 咲織が応えられずに居ると、三宅は咲織の艶やかな白い背中に鞭を振り下ろした。

「ひっ、ひいぃぃぃ。」
 不意の痛みに用意が出来ず、咲織は鋭く悲鳴を上げた。
「まだ、奴麗としての心構えが出来ていないようだな。 その細い頸に付けている物は、恋人同士のステディーリングなんかじゃない。 オレに絶対の隷属を誓う奴麗の証でしかないんだぞ。 判っていないようだから、躯に奴麗根性を刻みつけてやろう。 尻をこちらに向けなさい。」

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☆ その69=服従の言葉。

 咲織は、三宅の言葉に戦きながらも謂われるが儘に、四つ足で回れ右をするように稠密な円さをもった尻を三宅に向けた。 怖くて顔を上げることが出来なかった。

「ほんとに打たれるために出来たような丸い尻だ。 もう、さっきの鞭の余韻も残っていていない。 緻密な白い肌が赤い血を欲しがっているようだ。 可哀想だが、お前に躯は優しい愛撫より過酷な打擲の方が似合っている。」

 三宅は渾身の力を込めて房鞭を咲織の尻に叩きつけた。 濃密な肉の奥まで衝撃が走ったことを示す高い鞭音が部屋に響き、その音に共鳴するかのように咲織の哀しげな悲鳴が続いた。 直前の鞭と三宅の言葉に覚悟していたものの、余りの痛みに堪えきれず、咲織は腕を折って、床に這った。

「痛いか。 これがオレの愛撫だ。 お前は躯全躯で受け止め、味わいなさい。」

『これがご主人様の愛撫? 愛撫なんですね。 もっと優しい愛撫は頂けないんですね。 これがご主人様の愛撫なら、咲織は悲しいけれど、悦んで受け入れます。』

「はいっ。」
 辛うじて、咲織は返事をした。 悲痛さの中に何処か甘えた響きのある声音だった。

 三宅は、息を整えると一気に鞭を咲織の尻に何発も叩き込んだ。
「ひっ。 ひぃー。 うっぅうぅ。」

 咲織は、息継ぎも出来ず肩で躯を支えながら、鞭の嵐の前に這い蹲ってしのいだ。
 痛みの後から、熱湯をかけられたような痛い様な疼くような熱さが尻全躯から躯を駆けめぐり、呼吸を乱し、細い腰をくねくねと捩った。

「良いダンスだ。 綺麗な奴麗が痛みに身を捩る。 サディストの男を歓ばせる最高のダンスだ。 もっと、もっと愉しませてくれよ。 それだけが、お前の存在価値なんだから。オレを歓ばせるためにある奴麗なんだから。」

『あー、まだ、打つのですか。 どうか、どうか。 咲織を優しく抱いて下さい。』

 冷たい木の床に頬を押し当てながら、咲織は虚ろな眼の前の床を恨めしげに見つめた。 
 それでも、口をついて出来た言葉は、自分でも驚くような服従の言葉だった。
「はい。 ご主人様に歓んで頂けるなら、私も嬉しいです。」

「そうか、嬉しいか。 それでこそマゾ奴麗だ。 ご主人様の快楽のために、その身を差し出し、どんな苦痛も恥辱も受け入れ、己の喜びに変えてしまう。 哀しい奴麗。 お前は元々、そう言う資質に生まれ育ったんだろう。」

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☆ その70=花びらを開いて。

 三宅はまたしても咲織の締まった丸い双球を打った。
「あぁぁぁぁ。」 
 咲織は全身の空気を吐き出す様に、痛みを吐き出す様に啼いた。 
 
「白い尻がピンクに染まった。 綺麗だぞ。 見せてやろう。」
 三宅は、床に這い蹲った儘の咲織を軽々と持ち上げると、クローゼットの大きな鏡の前に立って、咲織を俗に言うおチンチンポーズに抱えた。

 咲織の眼の前一杯に自分の赤く染まった円い尻が映っていた。 その中心の色素沈着の全くない桜色の花弁の端境が潤んでいるのを認めて、咲織は眼を背けた。 その花弁は今にも左右に花開きそうに見える。

「見ただけで濡れているのが判るだろう。 普通の娘なら、鞭で打たれれば幾ら相手が彼氏でも、血の気が引くか、怒り出す。 ところがおまえは、鞭で打たれただけで、濡れている。 つまりおまえは、婬乱雌奴麗そのものなんだ。 お前は、俺のサディストの匂いを嗅ぎつけて寄ってきた盛りのついた雌犬なんだ。 どんなに清楚な顔をしていてもな。 ここがお前の正体を見せている。 ほらっ。」
 そう言って、三宅は咲織の秘裂を指で乱暴に開いた。

「目を逸らさずに見なさい。 いかにも欲しがっているじゃないか。」 鏡に映った咲織の秘唇は無残に左右に引き裂かれていた。 その下から朱を濃くした花びらがぬらぬらと咲いていた。 その合わいから、男を誘う蜜を滴らせて。
 
 人一倍羞恥心の強い咲織は、三宅の情け容赦ない言葉に鞭で打たれた以上に、胸に痛みを感じた。

『そんなんじゃないです。 そんな破廉恥な人間じゃないです。 ただ、ご主人様のことが好きで仕方ないだけ。 ご主人様に喜んで欲しいだけ。 で、でも、どうして。』

 咲織は躯の奥底から湧いてくるとろけるような、それでいて何かを求めて止まない得体の知れない物が自分を支配していくのを感じて、驚き、恐怖感さえ感じた。 つい先日まで男性に触れもした事の無い咲織には正確に認識できない性慾が覚醒した兆しだった。

 三宅は、片手と腰で咲織の躯を抱えたまま、右手を円い肉の中心に咲いたまだ厚ぼったい花弁を左右に掻き分け、長い指を一際赤い粘膜に這わせた。

 電撃に打たれたような衝撃が頭頂に走り、咲織は小さく悲鳴を上げ、躯をピクッと震わせた。
「痛いっ。」
 そう表現するしかない衝撃だった。

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☆ その71=滴る蜜。

「痛い? そうか、まだこの前まで処女だったからな。 刺激が強すぎて痛いと感じるんだろう。 それだけお前が敏感な女だということだ。 やがて、お前からおねだりして何でもするからと求めるようになる。」
 三宅の指の圧力は触るか触らないかの優しいものになり、咲織の花弁はそれを受け入れもとめるように開き始めた。 自分でも潤ってきているのが判った。

「うっ。 う。」
 咲織の小さな唇が、躯の中心の花弁と同じように半開きになり、微かな喘ぎを吐き出し続けた。 咲織の暖かな躯全躯から、甘い湯気が立ち上ってきた。

「見ろ。 潤っているという様なもんじゃない。 濡れそぼっているのが見えるだろう。実に婬らがましく求めている。 何を求めて居るんだ?」
「判りません。 本当に判りません。 あっあー」

「教えてやろう。 これだ。」 
 三宅が両手で上に咲織の躯を持ち上げると、咲織の尻の球の下から、三宅の屹立した禍禍しい男性が映った。 咲織は、直視出来ず瞳を閉じたが、網膜にはそれだけが強く残った。 残像を振り払うように頭を振っても、一層その凶器は脳裏に焼き付き、咲織の意識を支配した。 

 先程、咲織の喉を突き破り、窒息寸前の苦悶にのたうち回らせ、蹂躙し、支配した凶器。 その存在は、咲織の網膜の中で一層はっきりと姿を見せ、咲織は本能的な恐怖と底の知れない疼きに震えた。

「何を恥ずかしがっている。 これを求めて、お前はこんなにも婬らに涎を垂らしているんだぞ。」
「違いますっ。 そんなもの欲しくはありません。」

「違う? それはお前が欲しくてしょうがないことを認めようとしていないだけだ。 直ぐにこいつの前に触れ伏し、崇拝する様になる。 見て見ろ。」

 再び三宅は、咲織の可憐な花弁に守られた粘膜に優しく刺激を与え続けた。 その理由が判らないまま、咲織は甘い息を吐き出し、陸に揚げられた鯉のように唇を喘がせた。 粘着性の液が蟻の戸渡りにまで滴る冷たさを肌に感じ、羞恥に心を染めさせた。

「見なさい。」
 そう三宅に命令されて、咲織はふと鏡に映った自分の姿を見た。 極限までに開かれた太腿の中心に今や赤い花弁が蜜を求める者を誘うように開いていた。
   
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☆ その72=翻弄される感覚。

『謂われた通りに濡れている。 あー、私は婬乱なの。あんな目に遭わされてもご主人様が好きでしょうがないように、あんな物が欲しくて堪らない婬乱な女なの?』

 理性では理解を越えた自分の躯の反応に、咲織は戸惑い、惑乱した。

「認めるか。 自分が婬乱な雌奴麗に過ぎないことを。 認めれば、楽になるぞ。 認めない限り、何時までも俺とつき合う限り苦痛と羞恥の虜となって、苦悶し続けることになる。 自分の本性を認め、それに忠実になれ。 そうすれば、鞭すら快楽に変わるだろう。自信を持って、誇り高く性の奴麗として生きることが出来る。 恥じ入る必要はない。 お前には他の女には備わっていないマゾヒストの天性が備わって居るんだ。 誇ればいい。本能に忠実に生きればいい。 お前は間違いなく輝いている。」

「はい。」
 そう言っては見たものの、自分の奥底から湧き上がる婬らがましい熱に身を任せるのは怖かった。 咲織の中の別の本能が躯中の筋を突っ張っらせ、精一杯に抗おうとする。

 いつしか咲織はあの日のように、ガラスのテーブルの上に仰向けに寝かされ、同じように両膝の内側に両手を廻され、今や開ききった花弁に縁取られた粘膜を空に向けたはしたない格好で縛りつけられていた。

 精一杯に頭を傾けると、自分の股間に顔を埋める三宅の頭部が見えた。 躯の中心から否応のないくすぐったいような甘い悦楽が躯中の筋肉を弛緩させ、抗う気力も萎えさせていく。 やがて、間違いようのない快楽の感覚が覚醒し、咲織の躯を支配し始めていた。

「ち、違う。 違うの。 あう。 うぅ。 うーーーん。」
 言葉にならない言葉が口から立ち上り、快楽の波に飲み込まれていく。 三宅が何をしているのかは、おぼつかない知識からも明白だったが、それを判断するだけの理性を失いつつあった。 これ以上はないという恥ずかしすぎる姿を、最もそれを見せたくない人の前で晒しに晒してしまっていると言う事実も快楽の靄の中に消えかけていた。

ぴちゃぴちゃと言う音だけが恥ずかしく部屋に響き、響く度に咲織の躯は感度のいいマイクのようにぴくぴくと震え、震えは躯の中心から快感の波となって全身を襲う。

「あっ。 あーーーー。 あっ。 うっうぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ。」
 咲織の躯の中で、快楽の波は、より大きく、より周期を短くしながら、咲織を包み込んでいった。 三宅がご主人様がわざわざこの快楽を咲織に与えてくれているのだという想いが、快楽をより深く、より大きなものにしていた。
 
 しかし、愛しい人から与えられた愉悦を味わうゆとりは与えられなかった。 咲織の想いを越えて躯の中で快楽は大きく育ち、咲織を翻弄した。

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☆ その73=弱まる悲鳴。

 三宅は唇を舌を咲織の中心から離さず、大きな手で咲織の豊かで張りつめた胸を揉みし抱き、ようやくつんと顔を出した桃色の乳首を優しく爪弾いた。

 躯中に快感の波は拡がり、行き場を失ってまた躯の執心へと増幅しながら打ち返す。  咲織は何かを堪えるかのように不自然に折り曲げられた躯に力を込める。

 やがて、咲織の躯を悦楽の衝撃が撃ち抜き、自由を奪われた両手は何かを求めなければ狂い出しそうに虚空を掴もうとして身を捩った。 その肉を繋ぎ止めている縄が締め付け来る。 

「止めて、止めて下さい。 もう、もう。」
 咲織は、これ以上狂うのが怖くて必死で哀願した。
「逝け。逝けるだけ逝くんだ。 怖がる必要は無い。 これが、苦痛と服従の代償に与えられる快楽だ。 思いっきり貪るがいい。」
 三宅の言葉に反応したかのように咲織の意識は、快楽の波の中に深く落ち込み、縛められた躯中の筋を突っ張らせ、のたうち回らせた。

「あーーーーー。あうぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ」
 咲織の悦楽の悲鳴が部屋中に満ちた。

 快楽の波は、一瞬勢いを弱めたかと、ほっとする間もなく、さらに強く勢いを増して咲織の躯を駆け巡る。

「もう、やめて。 やめて下さい。 死んじゃう。」
 また躯を揺るがすごとく膨らんでくる快感が破裂しそうな怖さに、悲鳴に似た哀願をする。

 三宅は愛撫を止めようとしなかった。 咲織の躯を柔肌を愛おしんで舐め、撫で尽くす。
 一舐め毎に、一撫で毎に、咲織の躯がぴくぴくと反応する。 半開きの桃色の唇から喘ぎ声が漏れ続けた。 躯中から、甘い香りが汗と共に立ち昇る。

「ダメです、お願いです。 やめて・・・。」 
「狂え。」
 三宅が命じた。

「あっ、あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ。 あっあっあっあっあっ。」
 咲織の躯が瘧を起こしたようにガクガクと震えた。 

 咲織の悲鳴は縷を引きながら弱まり、やがて全身の筋は弛緩していき、すぅーと意識が消えていった。 

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☆ その74=ぴくん。

「あんなに激しく逝くとは、それも俺の舌だけで。 大した婬乱奴麗だ。」
 三宅は満足げな笑みを口元に見せながら、ようやく意識を取り戻した咲織に言い放った。

「ほんとに凄いよがりようだった。 愛らしい唇から出るとは思えない大きな声で逝きまくるんだから。 下のコンコースを歩いている人も驚いて見上げたことだろう。」
「謂わないで。 謂わないで下さい。」
 咲織は縛めの下で身を捩った。 

「判ったか。 お前がどういう人間か。 どんな恥ずかしいことも、どんな苦痛も快楽に変えて貪る婬乱なマゾヒストだと謂うことが。」
「違います。ただ、私は、私はご主人様のことが好きなだけです。 ご主人様に悦んで貰いたくて、ご主人様に嫌われたくなくて、お言いつけに従いたいだけなんです。」

「いや、お前は快楽が欲しくて、俺に従うんだ。 鞭も拘束されるのも、躯中を恥晒しにも、全てを露出するのも、お前は大好きなんだ。」
「違う、違います。本当に私はご主人様が好きだから、愛されたいから。 ただ、それだけです。」

「自分の姿を見て見ろ。 だれがそんな恥知らずな格好を彼氏に見せたがる。 そんな姿を晒して悦ぶのは露出狂の婬乱奴麗だけだぞ。」
 謂われて、恐る恐る見た目に飛び込んできたのは、未だに悦楽の余韻を見せて桜色に染まった裸の乳房とその谷間から見える紅く濡れそぼった粘膜をこれ見よがしに高く持ち上げられた姿だった。

『確かに大事なところをこんなにも露出させているなんて。 それも大事な大事な人の前で……。』

「いゃぁーーー。 見ないで、見ないで下さい。」
 余りの羞ずかしさと悲しみがない交ぜになって、咲織の中で小さく爆ぜた。

「どうだ。 どんな女がそんなに股を開ききって、はなびらを見せびらかしている? ほら、紅く色づいてもっともっと見て見て、もっともっと弄ってって謂っているぞ。」
 そう言って、三宅は咲織のむき出しの花びらをそっと撫でる。 その瞬間に咲織の躯はぴくんと反応し、口から吐息が漏れてしまう。

「俺は婬乱な女が好きだよ。 己の欲望に忠実で、俺に忠実な雌奴麗は大歓迎だ。 いいか、勘違いするな。 お前は俺の奴麗であって、恋人じゃない。 お前はただ俺の命令を受け入れ、躯を委ねればいい。 俺から与えられた苦痛と恥辱をただ受け入れろ。 俺は恋人が欲しい訳じゃない。 婬乱で忠実な雌奴麗が欲しいだけだ。 そして、お前は苦痛と恥辱とその後の快楽が欲しいだけのマゾヒストだ。 シンプルな関係だ。」

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☆ その75=解かれた縄。 

『違います。そんなんじゃありません』

 咲織は、こみ上げてくる哀しい怒りの感情に唯一自由の利く膝から下をバタバタとさせた。 それは、ソファにくつろいで己の獲物を満足げに眺める所有者を悦ばせる仕草に過ぎなかった。

「構って欲しいのか?」
 三宅は手を伸ばし、重たげな咲織の乳房を揉みしだいた。 それは、意志を持ったように柔らかに三宅の掌に吸い付き、離そうとはしなかった。

 円い乳房の頂きにちょんと乗った桜色の蕾を指の間で玩ばれ、その掌を振り払うことも、
愛しく自分の掌を重ねることもできない哀しさの裡に再び快感が目覚めていくのを感じた。 それは、胸からより深い躯の奥を通って咲織の中に拡がっていく。

 盗み見た三宅の顔は、予想に反して冷静そのものだった。

『違う、違う。 私だけが、私だけが勝手に悦ぶなんて……、違う。』

 その瞬間、こみ上げる快楽に反比例するように怒りに似たあらがいの感情が育っていった。

「さっきから、俺に見せびらかせている花びらは、構って欲しくてビショビショに涎を垂らしている。 愛だ恋だと謂いたい気持ちは判るが、おまえを動かしているのは、そんな綺麗なものじゃない。 躯の奥底から湧き出すドス黒い雌奴麗の欲望なんだ。 正直になるんだ。 おまえがセックス好きの雌奴麗でしかないことに。」
 そう言いながら、三宅の長い指は、ゆっくりとまるで別の生命躯のように咲織の秘部で蠢いている。

「いやー。 止めて、やめてぇ。」
 咲織は叫んだ。 叫びながら、逃れようと不自由な躯を必死にくねらせる。 その仕草が所有者を悦ばすだけのものだと考える余裕など全くなかった。

「その叫びは本物だと思うか。 本当に止めて欲しいのか。 良いだろう、自由にしてやろう。」
 三宅は、咲織の自由を奪っている縄をあっさりと解いて、ソファにくつろいだ。
 
 咲織の躯の中の血が再び巡り始め、くすぐったいような痛みが両手と股間から内股に広がった。 それと共に、身の置き場のない羞恥と言い知れぬ怒りに似た感情が吹き出した。

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☆ その76=打たれるための存在。

 それは、単に一人だけ日常と公式の場を引きずったホテルの中で露れもない姿を曝している事に耐えられなかっただけの結果かも知れなかった。 鞭と恥辱しか与えられない奴麗と言うものを受け入れきれない哀しみの発露だったのかもしれない。 もしかすると、三宅の事が好き過ぎてどうしていいのか判らなかっただけだったのかもしれない。 何れにしろ、咲織にも理由は判らなかった。 ただ、絶叫に似た声を上げ、泣きじゃくりながら三宅に突進し、ブンブンと両手を三宅にぶつけるしかなかった。 咲織は殴っていたのかも知れない。 が、端から見れば、子犬が大好きな躯全躯でご主人様にじゃれついている様な感じだった。

「いつまで、叩いている。 おまえは俺に打たれる存在で、逆じゃないぞ。」
「そこで四つん這いになるんだ。」
 三宅は静かに謂った。

 だが、咲織はより狂ったように顔を振りながら、精一杯暴れ回った。
「違う。 違う。 違います。」
 三宅の胸に向かって、咲織は悲鳴のように声を上げながら、拳を振り上げ続ける。
 三宅がやれやれといった表情で突き放しても、華奢な躯が壊れてしまう程そこら中を細い腕で叩いた。

「バカっ。」
 三宅は咲織の頬を引っぱたくと、強引にその細腰を抱き竦めた。

 三宅の腕の中で、なお咲織は必死で抗い、自由の少なくなった腕で三宅の胸を叩き続ける。 喉から出るのは、もはや声ではなく、「うー、うー」と言う鳴き声だった。 

 三宅は、強い力で咲織の顎を持ち上げると、再びその頬を打った。

「うわーっ。」
 一声鳴くと咲織は、叩かれて端から血が流れている唇を精一杯に開け、眼の前にあった三宅の肩に噛みついた。

意外なことに、三宅は咲織を引き離そうとせず、逆に強く抱き締めた。

「気が済むまで、噛みなさい。」
 いつの間にか、咲織の細腕は三宅の腰に抱きついていた。 触れあった胸を通して伝わる三宅の躯が暖かかった。 が、口は咲織の躯に満ちてくる愛しさを含んだ熱とは別物の感情に支配され続け、三宅の肩から離れようとしない。 口一杯に血の味が苦く、甘く拡がっていく。 それとともに、咲織の中の姿のない獣の陰がすっくりと薄れていった。
 どれほど三宅に噛み付いていただろうか、世界が決めた時間はほんの一分にも満たなかったろう。 が、咲織の感じた時間は、計ることが出来ないほど長かった。

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☆ その77=小さな躯。

「満足したか。」
 咲織の歯から力が抜けたのを感じて、三宅は訊いた。
「はい。」
 咲織はこっくりと頷いた。 目から、訳の判らない涙がしたたり落ちた。
 
「酷い奴麗だ。 ご主人様に噛みついて、傷を負わせるとは。」
 その言葉で初めて、咲織は自分がしたことに気づき、狼狽えた。 三宅のがっちりとした肩には、深々と咲織の歯形に傷が付き、血が溢れていた。 咲織は思わず、自分の付けた傷口を癒すように舐め続けた。

 三宅は咲織の頭を両手で包み、傷口から引き離した。
「お前は、吸血鬼か。 口に血がたっぷりと付いているぞ。」
「ご免なさい。 ご免なさい。 ああ、どうしよう。 お許し下さい。」

『ああ、なんて事をしたんだろう。 もう、この傷は消えないかも知れない。 こんな歯形を付けてしまったら、ご主人様は人前で服も脱げない。 どうしたらいいの。 許されることじゃない。』

 三宅が咲織の頭を離すと、急に全身の血の気が引き、気を失ったかのように、咲織はその場に頽れかけた。 力の抜けた咲織を三宅が力強く抱き留める。

 無我夢中の儘、躯の奥底から湧き出てきた得躯の知れない衝動に任せて取り返しの付かないことをしてしまった。 その後悔が今になって咲織を後悔させ、ふるふると震わせた。

「ご免なさい。 ご免なさい。」
 咲織は、華奢な躯を一層小さくして、三宅の胸の中で泣きじゃくりながら許しを請うた。

『私は、一躯どうしたんだろう。 何をしたかったんだろう。 大切なご主人様に傷をつけてしまった。』

涙が、流れて止まらなかった。呼吸を引きつらせて啼いた。

「お前の中には、間違いなくどす黒い被虐を求め悦ぶ血が流れている。 大事に育てられてきたお前がそれを認めたくないのは、良く判る。 今日、おまえの奥底の心が狂ったようにしがらみを抜け出し、真実の空気を求めなければ、いつまでもお前は、詰まらない常識のためにそれを求めながらも、本当の悦びを味わえず、無意味な苦しみを味わい続けなければならなかったろう。 この傷は、お前が常識の殻を破るために必要な通過儀礼だつたんだ。 お前が身に着けてきた世間的な偽りの繭を抜け出て、真実の姿に成れるなら安過ぎる代償だ。 気にすることなど無い。 この傷はおまえという賭掛けの無い素晴らしい奴麗を得た印として記念に刻まれたものだと思う。 言わば、俺の誇りだ。」

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☆ その78=出来ません。

「許していただけるんですか。 こんな馬鹿なことをしたのに。 しかも、誇りだなんて優しすぎます。 ご主人様は優しすぎます。」
 咲織は、再び泣きじゃくった。 涙が止まろうとしない。 涙が流れる度に胸が震え、
幸せが心の瓶に満ち、三宅がより一層愛おしく感じられた。

「許すも許さないもない。 お前の気が済んだのなら喜ばしいことだ。 俺は、お前の恋心を利用して、大切にしていたものを無惨な形で引き破り、腕ずくで強引にこの世界にきずり込んだ。 その罰がこれくらいなら、本当に軽すぎる。 俺はもっと深い罰を覚悟している。」
 咲織は、三宅の思いがけない優しい言葉に戸惑いながらも、今まで胸の中に積もっていた澱がすっと消えているのを知った。

『良かった。 決して大事にしていた訳じゃないけど、余りに惨すぎると思っていた破瓜のことも、ちやんとご主人様は、気にしていてくれた。 むしろ、ご主人様なりに考えられた事だったんだ。 それに引き替え、私は考えもなしになんて事をしてしまったんだろう。 このまま許されて良い訳が無い。』

「私、良い奴麗になります。 だから罰して下さい。 そして、許して下さい。」
「ほんとに見事なマゾだな、お前は。 良いだろう。 今日は心ゆくまで可愛がってやろう。 朝が来る頃には、見事な真性マゾ奴麗の出来上がりだ。」

「はいっ。 ご存分に虐めて下さい。 お願いします。」
「良い言葉だ。自然に出たその言葉を忘れるな。 マゾ奴麗は自ら、被虐と屈辱を求めるんだ。 躯の自由を奪う戒めは心を解き放すドレス、鞭は快楽へ誘う愛撫なのだから。 忘れないようもう一度、自ら請い願いなさい。」

「はいっ。 どうかこの私を思う存分、虐めてください。」
 そう言って、咲織は白い素肌を黒い首枷と手枷で彩った華奢な躯を床の上で三つ折りにし、深々と頭を垂れた。

「どうした? まだ奴麗のポーズ一つ出来ないのか。 ご主人様の前では何時でも、全てを晒け出し、マゾ奴麗に最も相応しい犬っころのポーズで陵辱されるのを今か今かと待つんだったろう。」

『ああ、まだ駄目な奴麗ですね。 でも、出来ない。 まだ、私には素直にあのポーズは出来ない。 今でも十分に恥ずかしい格好をしているのに、羞ずかしさで身動きできない。 最も好きなご主人様の前で全てを開くなんて。』

「お許し下さい。」
 咲織は、細い躯をより小さくして固まったまま動けない。

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☆ その79=染みの無い肌に。

「仕方のない駄目奴麗だ。 未だに挨拶一つ出来ないなんて。 今後は、謂われなくても出来る様にしっかり調教してやろう。 四つん這いになって、尻をこっちに向けなさい。 そしてさっきの様に自分の膝を掴んで引き付けなさい。」

『はい、今すぐに。』

 咲織は、命じられて少しうれしがっている自分を発見して、少しずつ本当に奴麗になっいる事が嬉しかった。 そして、そう言う自分の心の動きが不思議だった。

「はい。」
 高いトーンの返事と共に咲織は、まだ幾筋かの鞭の朱い跡を残した双臀を三宅に向けた。
「膝を立てて、尻を高く持ち上げろ。」

「こうですか。」
 咲織は、謂われるままに、若さでぴんと肌の張った白桃の尻を精一杯に持ち上げた。 膝を掴んで、ぐっと引き付ける。 突き出した尻たぼの中心で秘唇が熱く火照っていた。
「そうだ。 いい娘だ。」
 三宅はぺちぺちと肉の詰まった尻を素手で叩きながら、いかにも愉快そうに言った。

「そのまま、脚を拡げなさい。」
 咲織は、足をにじりながら少しずつ脚を拡げていった。 細い肩に体重が掛かって、痛い。 その痛みが胸のドキドキを加速させた。

「いいですか。」
 答える代わりに、三宅は咲織の尻をぴしゃりと叩いた。
「奴麗が生意気な口を利くんじゃない。 お前のすべきことは、ただ命じられるままに、その躯を俺に差し出すことだけだ。」
 三宅は咲織の両腿を掴むと、ぐつと左右に押し広げた。 

「ぐぇっ。」
 咲織は顔を床に押しつけて、ようやく倒れそうになるのを堪えた。
「いいだろう。これが、俺に尻を向けろと謂われたときのポーズだ。 良く覚えておけ。 良い尻だ。 円く張り切っていて、大きくなく両手に収まりそうで、一点の染みも無い。尻の穴さえ淡い桃色でとても排泄器官とは思えない。 完璧だ。 完璧な奴麗になれるぞ。」

『あぁ、そんな。 そんなところまで見せてしまっているの。 恥ずかしい。』

 自分の一番恥ずかしい部分を冷静に批評する三宅の言葉に、咲織は消え入らんばかりの想いがした。 恥ずかしさと、痛みとでぷるぷる震えるか細い肩が、観察者の加虐性を心地好く刺激する。

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☆ その80=怖いです。

「そのままでいなさい。」
 そう言うと、三宅は壁際の箪笥に何かを取りに行った。

『どうするんですか。 私は何をされるの。 ううん。 もう、畏れなくていい。 ただ、ご主人様のされることを待ち、受け入れるだけで良いのよ、私は奴麗なんだから。 それだけで。 考えるのはよそう。』

咲織は、懼れに戦く自分に奴麗としての心構えを言い聞かせた。 それでも、不安で胸が張り裂けそうになる。 ほんの数秒が永久に続くように感じられた。
 
 三宅は咲織の後ろに廻ると、キュッと窄まった尻の穴を指で揉みだした。

「いっ、いゃっ。」
 咲織は驚きの悲鳴を上げていた。 初めて感じるくすぐったい様な感覚に、人に触れられてはならぬ秘所を大切な人に見られ、玩ばれている事に戸惑い、小さな悲鳴を挙げ、その指から逃れるように尻を蠢かせた。

「じっとしていろ。 俺の為すが儘にその躯を差し出すのが、奴麗であるお前が唯一出来ることだと謂ったばかりだろ。」
 言葉が終わらぬ裡に、「ぴしっ」という咲織の尻たぼを打ち据える音が部屋に響いた。

「あーん。」
 咲織は、小さく呻いた。

「お許し下さいは。 お前が言いつけを守れないから、打たれているんだろう。」
「あっ、はいっ。お許し下さい」

 三宅は再度ぴしゃりと咲織の尻を叩いた。
「泣いて喉が渇いただろう。 さあ、こっちの穴からジュースを飲ませてやる。」

『えっ。なに。何をするの』

 咲織は、三宅の言葉の意味が判らず戸惑っていた。 訳の判らない儘、咲織は尻の穴に微かな痛みを感じ、続いて冷たいモノが下腹部に入ってくるのを知って狼狽えた。 初めての感覚だった。 腸で冷たさを直接感じた事など無かった。 それだけに怖かった。

「あぁ。 止めて下さい。」
 咲織は、不安に駆られて声を上げた。
 また、尻を叩かれた。
「奴麗が、ご主人様に命令するのか。」

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☆ その81=見えない縛め。 

「いっ、いいえ。 そんなつもりじゃありません。 ただ、怖くて」

「奴麗であるお前は、ご主人様のすることをただ受け入れ、味わえばいいんだ。 判ったか。」
「はい。 申し訳ありませんでした。」

『でも、でも。 怖いから、思わず声が出ただけ。 それも許されないんですか。』
咲織は、奴麗の悲しみに身を浸した。 その裡に甘やかな媚薬を含んだ悲しみに。

「いいか、奴麗はご主人様の命令があるまで、動くんじゃないぞ。」
 奴麗の悲しみを知らぬ気に、そう言いつけると、三宅はベットの端に腰掛け、満足げに煙草に火を付けた。

「良い眺めだ。」
 その言葉に、自分の取っているポーズと三宅の視線を改めて意識して、咲織の裡に羞ずかしさが再び込み上げてきた。
 
『お尻の穴まで何もかも見られてしまっている。 もう、恋人になんかなれっこない。 これが奴麗なの。 ああ、奴麗って何処まで・・・。』

 羞恥と世間並みの恋を失ってしまった悲しみに打ち震えている暇も無く、咲織は肩の痛みと不意に耐え難い便意に襲われ、肩から崩れ落ちた。

 便意は、ますます強まり痛い程になっていく。 咲織は、許可無く動くなと謂う三宅の言いつけも忘れ、躯を胎児のようにくの字に折り曲げて、初めて味わう苦痛に堪えた。

『どうして、どうしてこんな時にお腹が痛くなるの。 どうしよう。 もう、漏れそう。』 
 
「トイレに、トイレに行かせて下さい。」
 哀願と言うより、悲鳴に近かった。 だが、三宅の言葉は苦痛の内にあってもなお、咲織を驚かせる程冷酷なモノだった。
「そんな自由はお前には無い。 第一、何時四つん這いを止めて良いと云った? それじゃあ、お前の恥ずかしいところを全て眺められないじゃないか。 ご主人様を躯で愉しませるのが奴麗の役目だろ。 唯一の役目も果たせ無いのか、役立たずが。 後でお仕置きだな。」
「お願いです。 トイレに行かせてください。」
 三宅の冷たい言葉にも、謂いようのない苦痛に翻弄されている咲織には、哀願することしか出来なかった。 そして、手足の自由を奪われてもいないのに、三宅の許可が無ければトイレにも行けない奴麗になった自分を遠い意識の中で感じた。 と同時にまだ、三宅の前では美しくいたいという恋心も密かに保っていた。

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☆ その82=漏れそうです。

『どうしよう。 このままでは漏れてしまう。 ご主人様の前でそんなこと出来ない。』
 
「これが、浣腸の味だ。 良く味わいなさい。 これから、毎日の様に愉しむ事になる。 奴麗の日課になるんだ。」

『さっきの冷たいものは、浣腸だったの。 あー、苦しいです。 もう、もう我慢が・・・。』

「うっ、うぅ。 うぅ。」
 もう、言葉は出せなかった。全身から脂汗を滲み出させながら、腹全躯に拡がった凶暴な便意にただ堪えた。 意識さえ少しずつ遠のいて行くようだった。
 
「従順になるか。」
「はい。」
「そうか。 いい娘だ。」
 そう言うと、三宅は咲織の躯を抱いて、バスルームに連れて行き、バスタブの中に咲織を置いた。

『えっっ。 どうして。 このまま、一人でさせてくれないの。 まだ、駄目なの。 まだ虐めるの。 まだ辱めを受けなくてはならないの。』

 便意に占められた意識の片隅で、咲織は三宅のさらなる仕打ちに打ちひしがれた。 

「もう、良いだろう。 今なら自ら悦んで奴麗のポーズを取れるだろう。 仰向けになって、両足を抱えなさい。」
 今や荒れ狂う便意の前に羞恥心も消えかけている咲織は、それから逃れる事だけを願い、
必死にそれを押さえつけながら、三宅の謂われるが儘にバスタブの中で躯を仰向けて、全てを晒した。
「いいぞ。 よく我慢したね。 そこにしなさい。」
 両膝を抱えた咲織の腕を足で動けない様に押さえつけながら、三宅は咲織の微かな期待さえ冷たく消し去った。

「えっ。 無理です。 そんな。」

『大好きなご主人様の前でウンチなんて出来ない。 でも、こんな姿勢じゃ、もう、堪えられない。 もう、もう駄目』

 腹部の痛みより、哀しみの方が大きかったかも知れない。 腹部を襲う奔流は今や堰を切ったかのように押し寄せていた。 咲織はそれでも三宅の前で恥さらしな脱糞だけはしまいと尻の穴を太股が痙攣するほど引き締めていた。

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☆ その83=消えたいです。

「良く堪えるな。 そんなに灌腸は気持いいのか。」
 咲織の哀しい努力を余所に、三宅は奴麗をさらに貶める言葉を続けた。

「何もかも丸見えだぞ。 これから、咲織の脱糞ショウをお楽しみ下さい、って謂うんだ。」

 歯を喰い縛り便意に堪える咲織は、辛うじてイヤイヤをするように頭を振った。

 両足の付け根を開ききった体勢では、脚を締め付けて便意に堪えることも出来なかった。 その時は、刻一刻と近づいているのが判った。 もう、肛門周りの括約筋の疲労も限界に来ていた。 いつその時が来ても不思議では無かった。 むしろ、今で堪えているのが、不思議なくらいだった。 見栄も外聞もなく咲織は美貌を歪ませ、ただ苦痛に耐えていた。ただ、可憐な手を触れるのさえも戸惑われる様な清楚な美少女が人に見せた事の無い苦悶の表情でその華奢な躯をくねらせている姿は、確かに見る者を愉しませるには十二分に魅力的な見せ物だった。
 
『駄目、駄目。 いっそ消えてしまいたい。 見ないで、見ないで下さい。』

 ふっと意識が遠のきかけた。 その瞬間、限界を越えた括約筋の努力を無視して、便が音を立ててバスタブに当たって大きな音を立てた。 その音が文字通り咲織の耳を打った。 

「ほほう。 凄い勢いだ。 良く溜めたな。」
 三宅の揶揄する声が冷たく刺さった。
 それでも、咲織は尻たぼに力を込めて便の勢いを弱めようと努力を続けた。
 途方もなく長い時間が経った様に感じた。 

 気を失うと謂うより、事態に堪えられず壊れてしまう前に意識が何処か安全なところへ飛んでいったと謂った方が正確だろう。 咲織は三宅の姿が遠くに霞んでいくように覚えた。

「汚い奴だ。 こんなところで思いっきりウンコを洩らすとは。」
「あぁぅうぅぅ。」
 自分を嘲笑う声に、咲織は意識を醒まされ、自分が陥った惨い状況を悟って悲痛な喘ぎをあげた。

「臭い、臭い。 鼻が曲がりそうだ。 可愛い顔をしているが、その躯の中にはそんなに汚く臭いモノが詰まっていたのか。 それにしても、臭いぞ。」

「好きだ、惚れたと言った男の前で汚い糞尿を放り出すなんて、普通の娘に出来る事じゃない。 可愛らしく清楚な仮面を付けて男を騙そうとしても、皮一枚下は、薄汚れた雌豚、生まれついてのマゾ奴麗そのものだ。 清純な娘なら、舌を噛んで死んでしまう様な姿を、それも惚れたと言ってる男の前で曝したんだから、もう恥ずかしがることは何も無くなっただろう。 自分が何者か、身に沁みて良く判った筈だ。 これからは、俺の前では、何時でも全てを晒け出し、俺から与えられる全てを、ただ頓ら受け入れるんだ。 それ以外のことは何も考えるな。 ただ、一匹の雌で居なさい。 ご主人様の性の歓びのためにだけある一匹の雌奴麗として。」
 咲織は三宅の言葉を薄靄のかかった意識の底で聞いていた。

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☆ その84=過酷な言葉を。

 それは、悲しみや痛みと言った感覚ではなかった。 心から瑞気が抜けていき、やがて乾涸らび、カサカサと剥がれ落ちていくような感覚だった。 哀しみの声も、痛みを発散させる足掻きも出来なかった。 咲織は、自らの汚物に塗れ、その汚物を噴出させた菊華まで見せびらかす様に突き出し、躯を窮屈に屈曲させたまま、空気を閉ざされた意識の泥沼の中で、身動き一つ取れず、ただ喘いでいた。

「いい加減、汚れた躯をどうにかしたらどうだ。 綺麗になったら、たっぷり調教してやる。 愉しみにしていなさい。」
 幾粒の時の砂が落ちたのだろう。 どれほどの時間、三宅は咲織の汚れきった姿を静かに冷徹に見下ろしていたのか。

 三宅がバスルームから出て、ドアを閉めた音が響いた。 その音が咲織の中の何かを壊し、何かを目覚めさせた。 咲織は、錘となった躯を引き起こし、漂う異臭の恥ずかしさに気を失いかけながら、それを少しでもその汚れた記憶を早く消そうとするかの様に蛇口を大きく捻り、シャワーを浴びた。 幾ら浴びても、異臭は消えそうになく、咲織は泣き出しそうになりながら、石鹸もシャンプーも全て使い果たすほどに幾度も幾度も躯を洗った。 目に見える限りの穢れが消えても、まだ何か付いている気がして躯中の肌が朱くなり、ヒリヒリするまで洗っていた。 
 もう手を動かす躯力も無くなると、名前の無い哀しみに襲われた。 深く、重い哀しみの中で溺れそうになる。 

『なぜ、なぜ、こんな目に遭わなければならないの。 私が生まれついてのマゾ奴麗だから? ほんとに私もそうなの? だから、死ぬほどの辱めを好きで堪らない人に受けながら…。 まだ好きなの? ご主人様のことが……。 好き。』

 頭で、感情で否定しても、躯の中から三宅の肌の温もりを、今、何よりも求めている自分を発見して、咲織は愕然とした。

『ほんとにそうなの? 私はマゾ奴麗なの? 普通に恋をしたり、優しく抱き合ったり出来ない奴麗なの?』

 三宅の『もう恥ずかしがることは何も無くなっただろう。 俺の前では、何時でも全てを晒け出し、俺から与えられる全てを、ただ頓ら受け入れろ』と言う言葉が不意に思い起こされた。 その酷く冷たい、過酷な言葉が、慈愛に満ちた言葉の様に思われた。 不思議な暖かみさえも感じられた。 

『あんな姿を見ても、ご主人様は見捨て無かった。 私のことを嘲笑っても、まだ待っていてくれる。』

 三宅が自分を待っていてくれることに気づくと、居ても立っても居られなくなった。

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☆ その85=胸苦しくて。

 咲織がベッドルームに飛び出すと、三宅はバスローブを纏い、窓際のソファーで寛いでいた。 カーテンが開けられた窓の向こうに、まだ人の行き交う駅舎が見えた。
 咲織は、急に動けなくなった。

 下に向けた眼差しに咲織の細い手首を際だたせるような太く黒い手枷が映った。

『私は紛れもない奴麗。』

 咲織は三宅の指示を思い出し、四つん這いになると、膝を伸ばした苦しい姿勢で、精一杯、三宅の足許を目指して動き出した。

 三宅の顔が少し笑った様に見えた。 咲織の足取りが軽くなった。 咲織に自分の鼓動が踊るように聞こえた。

「ちゃんとお言いつけを覚えていたか。 いい娘だ。 そうやって、ご主人様前で移動する時は、全てを晒して四つん這いになるんだ。 四つん這いになることで、自分が普通の人間ではなく、マゾ奴麗だと言うことを確認できる。」
「待ての姿勢は取れるな」

「はい。」
 そう言うと、咲織は三宅の前でごろんと仰向けになると、両膝の内側を腕で抱え、大股開きのポーズを取った。 普段、隠された躯の中心に空気が直接当たり、女の秘所を曝け出してしまっていることをいやが上にも咲織自身に知らしめてくる。 羞恥心なのか期待なのか、躯が火照り、白い肌が赤く色づいてくるのを自分でも感じた。

「ちゃんと素直に出来るじゃないか。 忘れるんじゃない。 俺の前では、何時でもその姿勢で命令を、あるいは俺が与えるを待ちなさい。 そうやって、俺を悦ばせる為にだけにあるお前の肉躯の恥ずかしい所を余すところ無く見せて、愉しませてくれ。 打たれ、犯される為に。」
「はい。」
あられもない姿を好きな人の前で曝しているというのに、不思議なほど、咲織は落ち着き、澄んだ気持ちが心地良くさえあった。 

「マンコも尻の穴も丸見えだ。 お前は何のためにそんな格好で俺の前に居るんだ? 自分で言ってみなさい。」
「はい、ご主人様に愉しんで頂くためです。」
「何にを待っている?」
「はい、ご主人様に楽しんで頂く事を。」
 すらすらと、哀しい奴麗の心構えが口をついて出たことに、咲織は驚きながらも、本当にそれらを望んでいる自分を見いだして、安堵に似た甘さが胸に拡がった。

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☆ さの86=紫煙に煙って。

「自由を奪われ、苦痛と屈辱だけを与えられ、無惨に犯されて、ご主人様を悦ばせることだけに喜びを感じる、俺好みのマゾ奴麗に調教して欲しいか。」
「はい。 ご主人様好みの奴麗に調教してください。」
 咲織は、三宅の言葉を胸の裡に復唱しながら、きっぱりと答えた。 喉の奥から甘いものがこみ上げてくるのを感じた。 晒された秘芯が何かを期待して疼きだした。

『あぁ、これからご主人様は何をされるんだろう。 晒け出したお尻を真っ赤になるまで打つのかしら。 堪えられるかしら。 また、泣き出してご主人様に嫌われてしまわないかしら。』

 これから起きる事への不安が咲織の胸を苛んだ。 

 三宅は少し口の端を綻ばせると、あられもない姿を晒して震えている咲織を跨いで、向かいの壁沿いに設えられたデスクにある電話を取った。

「ルームサービスをお願いします。ブーヴ・クリュコをボトルで、それとチーズセット、フルーツもお願いします。」

『えっ、ここへボーイさんが来るの。見られたら、どうしよう。ご主人様は、私をどうする気なの』

 意外な展開に咲織は狼狽えた。

 三宅は咲織の不安など知らぬ気にソファに腰を下ろすと、煙草に火を付け、窓の下の音の無い喧噪を眺めた。

 脚を組む時に、三宅の爪先が咲織の露わな柔らかい肉に触れた。 咲織は、きゅっと躯を窄めて震える。 躯中の肌が敏感な粘膜に成ったかのようにざわめき、訳の分からない期待に疼いている。

『私は、婬乱なのかしら。 ご主人様の爪先が触れるだけで、期待が膨らんで弾けてしまいそう。』

素裸で、躯を目一杯に開ききっているのに、逆に躯は火照ってくる。 焦れる様な時間がヒリヒリと咲織の上を過ぎていく。 左に頬を傾けると、白く輝く駅のコンコースだけが大きく開いた窓一杯に広がっている。 その下にはきっと多くのサラリーマンやOLがいつものように足早に行き交っているのだろう。 そこから直ぐに手の届きそうなところで、咲織は素っ裸で、さらにこれでもか言わんばかりに秘所を晒け出すために自ら脚を抱え込んで、ご主人様の足許に倒れ込んでいる。 日常に包まれた空間に放り出された自分の異常さと、その心細さに咲織は眩暈を覚え、瞳を閉じた。

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☆ その87=見られる。

 放っておかれる哀しさと素裸の儚さそして無理な躯勢のせいでジワジワと広がる腕や股間の肉の痛み、裡外から押し寄せてくる辛さに咲織は呻いた。

『なんとかして。打ってもいい、縛っても良い、胸をあそこを好きなだけ揉みし抱いてくれても良い、酷い言葉で罵られてもいい。ご主人様、お願い咲織を助けて』

 咲織の喉が奏でる小さな呻きだけが消えていく部屋にノックの音が響いて、三宅は立ち上がった。 

『どうしよう。 ほんとに、まさか部屋の中までボーイさんが入ってきたら。』

 咲織は躯をもぞもぞと蠢かした。 だが、縄で強制的に自由を奪われているわけでもないのに自ら躯を縛めている両の腕は太い縄となったかの様に抱え込んだ両膝から解すことも出来ない。 咲織は白い躯を紅く染めながら、その場でただもじもじと躯をくねらせる。

「どうぞ」
 三宅がボーイを招じ入れる声がした。

「ソファサイドにご用意させていただいてよろしいでしょうか。」
「そうしてください。」

 ボーイの押すワゴンは、カラカラと小さなそれでいて圧倒的な存在感ある音を響かせて咲織に近づいてきた。 咲織は身を固くし、か細い腕に力を込めた。 見知らぬ人の視線から少しでも逃れようとする咲織の本能から出た努力は、客観的にはさらに秘所を大きく晒け出す哀しい結果に終わっていた。 悲鳴が喉に引っかかり、胸の中を引き裂き続け、現実的な痛みを咲織に与えた。 音は咲織の肌に触れそうな傍らにまで近づいて止まった。 怖くて、瞳を開けられなかった。 

「テイスティングをお願いします。」
 ポンと言う音の後に、シャンパンが細いグラスに注がれる涼しげな音がした。

「ありがとう。 いつもの通り美味しいですよ。」
 三宅の声が思いも掛けず、自分の躯の上から聞こえてきて、咲織は針で胸を刺されたように戦いた。 その傷を確かめようとするように恐る恐る円い眼を開いた。 ボーイの黒いタキシード用のズボンが眼前に広がった。 
 
『見られてしまった。 どうしよう。 どうしようもない。 もうダメ』

 咲織は、余りの羞恥に血が逆流し、息をすることも出来ず凍り付いた。

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☆ その88=奥まで見せて。

 気の遠くなるような永い時が過ぎて、ボーイは静かに出ていった。 
    
『プロのボーイさんで良かった。 悲鳴を上げられても、どんな言葉で罵られても仕方のない姿なのに。』
 
 咲織は、鼓動が次第に収まるのを感じながら少しだけ安堵しながらも、見ず知らずのボーイに全てをあんな所まで剥き出しにして見られた事のクラクラするような羞恥哀しさに身を震わせた。 

『なんて思われたんだろう。 きっと、余りの変態ぶりに言葉も失って、何も言得なくなったに違いないわ。 呆れるほど婬濫な女。 馬鹿で汚れきった変態? 露出狂。』

 思いつく限りの嘲りの言葉を自分に浴びせて、咲織は辛うじて均衡を保った。

『ほんとになんて恥知らずのエッチな女なの、咲織は。 こんな女を連れているご主人様まで、きっと嘲られてしまったに違い無い。 今日初めてお食事をしたばかりだというのに、ご主人様を羞ずかしめてしまった。』

 咲織の扇のような睫は、涙を湛えて震えた。

 躯の中心にある敏感な粘膜に冷たいものを感じて、咲織はそっと睫を開いた。

「よく冷えていて美味しいぞ。 お前にも飲ませてやろう。」
 冷ややかな声とともに冷たいシャンパンが咲織の秘所に注がれた。
「美味しいか。」
 咲織は何も応えらない。
「見ず知らずの他人にマンコの奥まで自分から開いて見せつける様な変態奴麗のくせに 恥ずかしいのか。 ほらもう一杯飲ませてやる。」
 シャンパンは咲織の熱い秘芯に針のような冷たさを与えながら円い尻を伝わって、床に広がっていった。

「はは。 オシッコを洩らしたみたいに前の穴も後ろの穴もぐっしょり濡れている。」

 咲織の躯が哀しげに震えた。 惨めな姿を曝したまま、きつく縛められたように躯は固まり、身を隠すことも出来ず、ただ堪えていた。

「何て思ったろうな、さっきのボーイは。 一流ホテルのプロだから何も言わなかった
が、今頃は控え室でみんなに話しているだろう、とんでもない変態女が丸裸で自分から秘所を、それもわざわざ両手で開いてまで晒していたと。 紅色に欲情した花弁も窄まった桃色の尻の穴の形まで詳細に話しているだろう。」

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☆ その89=啼き声。

『ああ、もうそれ以上言わないでください。 お願いですからこれ以上責めないで下さい。 どうか、咲織の躯を無茶苦茶にして下さい。 無茶苦茶に。』

 咲織の桃色の小さな唇は声を出せずに、ふるふると戦慄いた。 余りの羞恥にそれすら押し流す様な責め苦を望んでいた。
 
が欲しいか。」
 まるで、咲織の心を見透かしたように三宅はそう言うと旨そうにシャンパンを口に含んだ。
「はい、お願いします。」
 咲織は消え入りそうな声で答えた。
 
「それがお前の本性だ。 慰めの抱擁よりの痛みを求める哀れなマゾ奴麗だ。 お前は、その恥ずかしい姿をボーイに見られたのは俺のせいだと思っているだろうが、お前が婬乱な露出狂だったせいだ。 ボーイがノックした時に直ぐに隠れられた筈だ。 お前は、今と同じように自分でマンコを極限まで開いていただけで、何処も縛られていなかったんだからな。 お前は見ず知らずのボーイにマンコを見られる期待に胸膨らませ、晒け出したマンコを濡らしてたんだ。 お前は自分からここを見せつけたがる変態だ、よく分かっただろう。」

 三宅は、爪先で咲織の濡れた秘所を小突いた。 無理遣り自らの手で押し広げられ剥き出しになった敏感な部分を小突かれた痛みと哀しみに、咲織は小さく呻いた。 

『違う。 違います。 隠れるなんて思いもつかなかった。 ご主人様のお言いつけだから、ただ動けなかっただけ。 動いちゃいけないと思いこんでいたから、ただそれだけ。 でも、どうして逃げられなかったんだろう、私は。』

 咲織の細い喉から、高い鳴き声が細く吹き出た。

「露出狂のマゾ奴麗を持ったお陰で、このホテルでは俺まで変態扱いだ。 今度このホテルを使う時には、全てのボーイが口に出さずとも、頭の中でお前を裸にし、そのあられもない姿を思い浮かべて陵辱するだろう。 十分にお前を玩んだ後は、俺のことをお前と同じ変態として蔑むだろう。」
 さらなる言葉責めと同時に先よりもっと強く秘所を爪先で蹴られて、咲織は呻いた。

『酷い、酷すぎる。そんな事言わないでください。 私はどうしたらいいんですか。』
 胸を焦がす哀しみは、躯に与えられた痛みよりも辛かった。 深い睫の間から涙が零れだして止まらなかった。
 
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☆ その90=尻を振って。 

の癒しが欲しいだろう。 羞恥心も何もかも忘れて、に身を任せて悶え狂いたいだろう。 それがおまえの本性、マゾの本性なんだ。 優しくされると不安になり、自主性を求められると怯えてしまう、全てを忘れ、痛みという感覚だけに身を任せて、ただ悦楽だけを追い求める、どん欲な婬乱マゾがおまえの正体だ。 ほら何時までもマンコを晒していないで、犬のように四つん這いになって、その白く丸い尻を俺に向けなさい。 そうして、『お気の済むまで打ってください』とマゾ奴麗らしく、哀願しなさい。」

ご主人様の仰る通りなのかも知れない。 私は、ご主人様にただ従い、何も考えず、躯がしびれる様な感覚の波に翻弄されたいだけの婬乱なマゾに過ぎない。』
  
 咲織は、頬を零れ落ちる涙を拭おうともせず、よろよろと起きあがろうとした。 長い躯に引き付けていた腿が痺れて、うまく起き上がることもできずに、三宅の足下で華奢な裸身をのたうたせた。

「いつまで躯をくねくねさせている気だ。 エロ踊りで俺を籠絡しようというつもりか。
早く、ご主人様の命令を聞かないと、罰が多くなるだけだぞ。」

『動かない、躯が痛くて。 あっ、どうしよう。』

「そんな積もりじゃありません。 ただ、躯が言うことを聞かなくて……、すいません。」
「ほらっ。」
 乱暴に腰を持ち上げられて、ようやく咲織は四つん這いになると、三宅の正面に自ら尻を向けようとして、三宅を振り返った。

『綺麗。 ご主人様のお顔』

 三宅は意外にも透明な顔をしていた。咲織は三宅の顔に救われるものを感じた。
 
「顔を床に付けるようにして、尻を打ちやすい様に持ち上げなさい。」
 咲織は痺れの残る腕を折り、頬を床に押しつけ、小振りだが丸く張りのある尻をできる限り高く持ち上げた。 忘れず、自分で膝を掴んだ。
「よし、その体勢だ。 良く出来たな。 俺がに手を伸ばしたら、その拝跪の姿勢を取りなさい。」
 三宅の声は静かだった。

「はいっ。」
「マゾ奴麗の返事は、口で言うんじゃなくて、ご主人様に媚びるように尻を振るんだよ。 犬コロの様に。」
「はいっ。」
 そう言って、咲織はぎこちなく尻を左右に揺らした。

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☆ その91=打ちのめされて。

「そんなにで打たれるのが嬉しいのか。 そうか、じゃあ早く、おねだりの言葉を言ってごらん。」

『自分で言うんですね。 マゾ奴麗だから……、自分で、打ってくださいと、お願いしなきゃいけない身なんですね……。 でも、決してなんか、なんか望んでいません。 本とは、本とは……。』

「どうか、咲織のお尻をお気の済むまで打ってください。」
 咲織は、ため息を一つ小さくつくと、自分に言い聞かせる様にはっきりと言った。
 悲しみとも、惨めさともつかないものが胸を塞ぎ、咲織は再び涙が溢れるのを感じた。

「そうか、哀願するほどにが好きなら仕方がないな。 思う存分叫ばせてやるとするか。」
 
ご主人様がわざわざ打って下さるんだ、ご主人様が打ちやすい様に膝を立てて、もっと尻を持ち上げなさい。」
 三宅は立ち上がると、咲織の下腹を掴んで力任せに引き上げた。

「ひつ。」
 腕の付け根に痛みを感じて、咲織は小さく悲鳴を上げた。

「そのまま、打ちやすいようにベッドの上に登りなさい。」
 咲織は言われるままにベッドまで四つん這いで歩き、はい登った。

「いくぞ。」
 のヒュッと鳴る音が聞こえたかと思う間もなく、重く鋭い焼き付く様な痛みが咲織の躯を走った。 今日、何度打たれただろう。 幾度打たれても慣れる事の出来ない痛みだった。 否、痛みを知った躯は却って怯え、痛みは倍加している様にさえ感じられる。

「ひぃぃっー。」
 堪えようとしていた咲織の意志を押しのけて、鋭い悲鳴が喉から迸る。

「いいぞ、遠慮せずに啼け。 悲鳴と嗚咽だけが奴麗に許された唯一の表現手段だ。」
「そらっ。」
 三宅は、掛け声と共にさらに強烈な一撃を咲織の尻たぼの頂に打ち当てた。

「ピシャッ」という音が部屋に響き、尻から咲織の細腰を揺らして衝撃が駆け抜けていく。 痛みは衝撃の後からじわりと存在を主張して咲織を圧した。

 声も出ず、咲織は痛みに打ちのめされて、全身を震わせる。 息をするための、悲鳴を上げるための空気を求めて咲織は喘いだ。

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☆ その92=曲線で出来た裸身。


「バシンッ。」
 前の衝撃が咲織の躯の中で荒びている内に、さらなる打撃が加えられて、咲織は耐えられず膝を折った。
「あひぃーーー。」
 悲鳴ともため息ともつかない音を咲織の喉から漏れていった。

「尻を上げていろ。 ほらつ。」
 持ち上げると言うより、蹴飛ばすように三宅は咲織の下腹を足で押し上げ、そのままを繁多の尻の半球に叩きつけた。
「あぁぁぁぁぁーーー。」
 咲織は堪らず甲高い悲鳴を発した。

「いい声だ。 マゾ雌が打たれて上げる鳴き声ほどご主人様を喜ばせる音楽はない。」
 咲織の緻密な肉の中を凶暴な痛みの波の波紋が広がっていき、止めようのない悲鳴が咲織の細い喉を震わせ続ける。

 強く叩きつけられていたが、時折、勢いを弱め咲織の躯を二度三度と撫でていく。 張り詰めた咲織の躯から力が抜け、不思議と躯の中心から疼くような感覚が焦れたように拡がっていく。 しなやかなの革帯一本一本が三宅の指となって咲織のひりつく柔肌を撫でていく。 ぞわぞわとした肌の歓びが肉に滲みようとしていた。

『もしかして、私、本当にもっと打たれたいの? 感じる。 あっ、あああ。』

 咲織が戸惑ったのも束の間、油断した咲織の尻にが叩きつけられる。 油断し、愛撫を期待した躯には効いた。

「ひぃぃぃぃぃぃぃぃ。」
 咲織は、ただ夢中で悲鳴を上げる。
「もっと、もっと、いい声で鳴きなさい。」
 三宅の鞭は、咲織の丸い尻たぼだけでなく、綺麗なS字を描いている背中をもその餌食にしながら、呻り続ける。 

 そして、痛みと衝撃に咲織の意識が飛びそうになる頃合いを計って、鞭は優しい愛撫に変わる。 しなやかな鞭が咲織の艶肌を撫でていく。 うっすらと載せた汗に革帯が馴染み、しっとりと咲織の肌を愛でる。 肉の内側で、咲織は濡らしていた。

『もう、もう。 変になりそうです。 どうか、もっと打ってください。』

 咲織は徐々に痛みとは別の衝動が躯の芯から拡がっていくのを感じていた。 何処か特定できない部分が、疼き悶え始めていた。

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☆ その93=もっと啼け。

 咲織はただひたすらに耐え、衝撃に総身を震わせた。 それでも、三宅の命令に応えるため、必死に膝を立て尻を持ち上げ様と足掻いた。

「これまでは序の口だ。 これからの打擲に耐えられたら褒めてやろう。 もっと足を開きなさい。」
 三宅は足先で、咲織の踵を左右に押し広げ、咲織は倒れ込みそうになるのを腕に力を入れて辛うじて耐えた。

『これ以上に痛いの? 一体、どんな痛み? どうしてそこまでご主人様は。 もう、咲織は耐えられないかも知れません。 どうしよう……。』

 咲織は恐る恐る頸を回し、三宅を盗み見た。 三宅は、微かに顔を綻ばせているように見えた。

『ご主人様は喜んでらっしゃる。 なら、もう少しだけ耐えられる。 耐えなくちゃ。』

「歯を食いしばった方がいいぞ。」
 三宅の言葉に反射的に従いながら、咲織は次に身を襲ってくる恐怖に戦いた。 しかも、その恐怖は形の上では、自ら望んだものと言うことになっている。 

『どうして、どうして私は、こんな目に遭わなきゃいけないの。 マゾだから?』

 次の打擲までの刹那に、いつの間にかマゾ奴麗にされてしまった哀しみに浸された。
 しかし、何処かで期待している部分に気づいてもいた。 痛みと同時に拡がる衝動に似た疼きに。 
 
「ピシッ。」
 三宅の一振りが湿った音を立てた。
「あひっー。」
 躯の中で最も柔らかな、普通の女性なら生涯優しい愛撫だけが与えられる内腿を強かに打たれるこれまでにない鋭い痛みに、咲織は悲痛な叫びを上げた。

「いいぞ、その声だ。もっと高く、もっと啼け、もつと俺を悦ばせろ」
 痛みが和らぐ間もなく同じ所にが噛み付いていく。  はさらにすでに赤く染まった尻の相球にも張りつめた透明な肌を切り裂くように振り下ろされた。
 
 もう、どれだけの数の打擲を受けたかも判らなかった。 余りに悲鳴を上げすぎて、喉すら血が出るほどにヒリヒリと痛んだ。 既に頭の中は真っ白になり、狂人のそれと変わらなかった。 何処を打たれているのかも判別できないほどに苦痛は躯中を翻弄している筈だった。
 
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☆ その94=長い口付け。

『つ、辛い。 でも、まだ耐えられる。 い、痛い。 でも、疼く、躯の芯が。 訳が分からない。』
 
ふっと、三宅の手が止んだ。 ひりひりする柔らかな肌を優しく革のが撫でる。

 『もう、もう終わりですか。 あ~、躯が何処かへ行ってしまいそう。 熱い。 熱いです。 躯が。 躯が燃えてしまいそう。』

 痛みと突き上げる衝動の中で咲織は惑乱し、逃げ場を求めて頭を振った。 気が変になりそうだった。 変になるのが怖くて、逃げ出したかった。

 『もう、もう許して。』

 切ない細やかな願いさえ、痛みに押し出された悲鳴に掻き消され、咲織の無意識の中だけを駆け巡っていた。
 
「これはどうだ。」
「あっひぃーーーーーーー。」
 両足を極限まで開かされて、剥き出しにさけていた咲織の相球に挟まれた菊華とそれに続く秘裂を打ち据えられ、焼ける様な鋭い痛みに、咲織はあらん限りの空気を絞り出し引き裂かれるように悲鳴を迸らせ、躯を背が折れるほどくの字に折り曲げると、ガクガクと躯を痙攣させ、その場に頽れた。

「そんなに鳴くほどにいいのか。 もつと欲しいか。」

『もう、もう駄目です。 お許し下さい。』

 咲織は意識が遠ざかる中で、倒れた躯にさらに加えられる鳴りの音を聴きた気がした。 何かが躯を突き抜けて行き、咲織は激しく躯を振るわせると動かなくなった。 もう、痛みを吐き出す悲鳴すら上げられなかった。 

 暖かな温もりを感じた。 

『なぜか躯が気持ちいい。 痛いはずなのに。 走りきった後みたいに。』

 咲織は恐る恐る瞳を開けた。 咲織は、顔を巡らして見上げると、三宅の何時になく優しげな目と逢った。
「目が覚めたか。」
 そう言うと三宅は、何か言いかけようとした咲織の唇を唇で塞ぎ、熱っぽく長い口づけをした。 

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