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『アンドロメダな朝』美少女とご主人様の愛の物語・毎日過激に更新中 

【絶対R18】愛故に奴隷になった美少女と愛する者を責め苛まずにはいられない男の愛の行方は。

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☆ その1131=冬の蝉。

 咲織は辛うじて傍らの木にしがみ付き、はぁはぁと痛みに耐える。 痛みに気を取られた瞬間、直腸に入れられた薬液が内側から暴れ出す。 咲織は必死の思いで括約筋を引き締め、便意を堪えた。

『行かなきゃ。 ここでじっとしていては・・・。』

 咲織は頭を軽く振ると慎重に歩き始めた。 一歩歩く度に秘芽からぶら下がるバイブが裡腿に当っては揺れた。 それは揺れる事で重みを増し、敏感な秘芽を強く引っ張る。 悲鳴が口から吹き出しそうな痛みを咲織に与える。 そして、乳首から垂れたバイブはコートによって胸に押し付けられながら、婬美な振動を肉の奥に伝えてくる。 

 咲織は躯を縮め、その場にしゃがみ込みたい衝動を抑えた。 覚束ない足取りながら辛うじて歩を進めた。 

 コンクリートの歩道に出た。 歩道には多くの人がいる。 手を繋いだカップル、賑やかな親子連れ。 歩道には楽しげな顔が溢れていた。 

『ご主人様と掌を繋いで、売店なんか冷やして歩けたら・・・。 でも、私は今・・・。』
 
 咲織は思いと現実の自分の身を思い、涙が溢れるのを堪えられなかった。 振り向き、三宅の姿を探すのが怖かった。 
 
 楽しげな人々の笑顔の全てが自分を嘲笑している様に感じられた。 特に男性はすれ違いざまに絡みつく様な視線を送ってくる。 それが本当は単に咲織の美貌に魅かれてのものだったとしても、コートの下は下着一つ身に付けず、代わりに三つの蕾をクリップで挟まれ、バイブをぶら下げている婬濫な奴麗だと見抜かれ、眼で侵されている様な恥ずかしさと哀しさを感じさせた。 

『あぁ、私は奴麗。 誰からでもそれと分かる首輪まで付けているんだもの。 みんな、私を嗤っていく。 私は、そう言う存在。 でも、ご主人様まで嗤われる訳には。 歩かなくては。 ちゃんと。 腰など屈めずに、何も無い様に平然と。 ご主人様の奴麗である事を恥ずかしがっては・・・。』

 咲織は頭を上げ、コンクリートにヒールを響かせた。 レストランと売店を超えた遥か向こうにトイレの看板が見えた。 足を繰り出す度にその看板が少しずつ大きくなることだけを頼りに、あらゆる刺激を押えこみ、前に進んだ。 

「あぁっ。」
 咲織は小さく声を上げていた。 トイレの前には観光バスから吐き出された女性客が長蛇の列を作っていた。 冬の日に白く輝く歩道がぐるぐると歪んで見えた。

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☆ その1132=遠い水。

「しょうがない奴だ。 首にしっかりと掴まりなさい。」
 倒れかけた咲織の躯がふわりと浮いた。 ふと気付くと咲織は三宅に抱えられていた。 三宅の言葉にいや本能的にその首に両手を巻きつけていた。

『ご主人様が、ご主人様がずっと咲織の事を見守っていて・・・。 うれしい。』

 咲織は三宅に包まれようと、顔をその胸に埋めた。 微かに鼻腔をくすぐる三宅の男らしい香りが躯の奥深くに満ちてくる気がした。 

「こらっ。 油断して俺のジャケットを汚すんじゃないぞ。 しっかり尻を締めておけ。」
 咲織の耳を三宅の声が擽る。 冷たい言葉も咲織には心を優しく癒す音楽にも感じられた。
 
 三宅は咲織をしっかりと抱きかかえ、人ごみの中を足早に進んでいく。 
「えっ。」
 咲織は、小さく声を発した。 
「そろそろ限界が近いんだろう。 この列の真ん中で失態を演じたいのか。 おまえが恥を掻くだけならいいが、汚物を見せられた人はいい迷惑だ。 人に迷惑は掛けられないからな。」
 三宅は咲織を抱えたまま、男子トイレに入った。 驚いた顔を向ける二、三人の男性客を無視して、個室のドアを足で開け、中に咲織を下した。 背後で数人が用を足している。

「さっさと済ませて出てこい。 一人で男子トイレから出てくるくらいの恥は耐えるんだな。」
 三宅は咲織の頭を優しく抱き、耳元に囁く。 戸惑う咲織を残してドアを閉めた。 薄いベニヤを通して、三宅の靴音が遠ざかっていくのが聞こえた。

『ご主人様は、やっぱりお優しい。 あの方のご命令ならどんなことでもすぐにお聞きしなくては。 それで、咲織がどんなに恥を掻こうと、どんなに辛くても。 ご主人様の言う事を素直に聞く、いい奴麗でいたい。 ご主人様を悦ばせたい。 それが出来るなら。』

 咲織は暖かな涙を流した。 

 ドアを開けても当然の様に三宅の姿はなかった。 その代り、若い男性の驚きの表情に出会った。 すぐに表情が好奇に満ちたものに変わる。 とっさに羞恥心が駆け巡り、優美な頬を焦がす。 コートの下には何も着ていないことが、とてつもなく頼りなく思える。 咲織はコートの裾を掌で抑え、小走りにトイレを出た。  

 ほっと安堵の血が巡った。 瞬間、か弱い女の蕾が全て一度に千切れる痛みが襲った。、咲織はしゃがみ込んでいた。 

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☆ その1133=森の中の孤独。

「大丈夫ですか。」
 声に振り仰ぐと、見知らぬ男性の顔があった。 咲織より少し上くらいだろうか、紺色のダッフルコートの着こなしから学生ぼく見えた。 
「あ、・・・。」
 大丈夫ですと言う声が、まだ痛みに痺れる喉からは出てこなかった。 

「休憩室があると思うけど、歩ける?」
 優しげなそれでいて押しつけがましい声に、咲織はただ首を左右に振った。
「肩を貸すよ。」
 男性はじんじんと痛む胸を抑える咲織の左肩を掴んできた。 咲織は振り払おうとその手を取る。 が躯を圧している痛みに力が入らない。 男性は咲織の手を握り返し、腰を落とすと、咲織を背後から抱きかかえてきた。 

 救いを求める瞳で左右を見渡した。 が、三宅の頼もしい姿は見付けられなかった。  

「立てる?」
 そう言って、男性は本能的に胸を押さえた咲織の細い腕の上から羽交い絞めにして、起き上がらせてきた。 その拍子にコートの下で秘芽からぶら下がるバイブが跳ねた。 

「あぅっ。」
 堪える前に声が出ていた。 躯の芯が引き攣り、痺れる痛みに咲織の躯は海老の様に跳ね曲がった。 咲織の躯を押さえようとした男の掌がコートの上を滑る。 男の腕の力が抜けていく。 
「ん?」
 男は背後から顔を突き出し咲織を覗き込んで、動きが止まった。 その眼が白いファーの襟から覗く黒く幅広い革の首輪に引き付けられている事に咲織も気づいた。  

『あっ、どうしよう。 この人は気が付いてしまった。 こんないかにも自由を奪うための鎖を取り付ける太い金輪の付いた首輪をしていたら、言い逃れのしようも無い。 でも、だからって、それがどうしたと言うの。 私は、咲織はご主人様の奴麗なんだもの、紛れも無く奴麗なんだもの。 問われてもいい訳なんかしない。 しちゃいけない。 それではご主人様を貶めてしまうことになる。』

 咲織は残る気力を振りぽって、すっくと姿勢を正した。 精一杯の力で男の腕を振り払った。  

「ふうん。 おねぇちゃんはそう言う女なんだ。 じゃあ、今しゃがみ込んでいたのも、オッパイに付けたバイブの刺激に感じちゃったって訳だ。」
 男は咲織の細い肩をがっしりと掴むと、めりはりの無い口を下品に歪めた。 肩に感じるぬちゃりとした男の掌の温度がぞわぞわと咲織の神経を泡立たせる。 咲織は嫌悪感に痛みすら忘れて、立ち尽くした。

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☆ その1134=動かない脚。 

「ち、・・・。」
 違います、と言いかけた言葉が喉に刺さった。 咲織はただ大きなアーモンドの瞳を怒りに吊り上げて、男の顔を睨んだ。

『違わない。 確かに私はご主人様に飼われている奴麗の身。 そして、今も蕾をクリップで挟まれ、バイブをぶら下げている。 そして、その痛みにしゃがみ込んでしまった。 でも、でもこの人が思っている様な女じゃないの。 この人が思っている様な関係じゃないの。 こんな下卑た表情で見られたくない。 この人の手、気持ち悪い。 触らないで、お願い。 早く、早く何処かへ行って。 ご主人様、ご主人様は何処に。』

 咲織は、睨んだ瞳を落とし、唇を噛んだ。 男の掌が大胆にコートの上から咲織の胸を撫でまわしてくる。 咲織は通り過ぎる人の好奇の眼に悲鳴を飲み込んだ。

「もしかして、コートの下は裸? 図星だね。 小説では良く出てくるけど、本当に奴隷してる子がいるんだ。 それも、こんな可愛い子が。 露出狂なのかな。 そして、何時でもやられるために裸でいる訳か。 どうせ、誰にでもやらせて歓んでるんだろ? 僕もやってあげるよ。 感じるぜ。 バイブなんかじゃ物足りないっしょ。」
 男の手は次第に大胆になっていく。 しっかりと留めたコートのボタンの間から素肌に触れようとしてくる。 咲織はその手首を掴み、必死で抑えた。 

「嫌です。 離して、離してください。」
 涙声だった。 哀しかった、大声を上げられない自分が、痛みが怖くて走りだせない自分の躯が。 
「本当に嫌がっているのかな。 確かめさせてよ。 ここではなんだから、車の中で。 車すぐそこだから。」
 男の掌は振り払っても振り払っても、咲織の躯の上を嘗め回してくる。 総毛が逆立つ。ただ耐えるしかない細いハイヒールがかたかたと歩道を鳴らせた。

「離して。 お願い。 でないと・・・、」
「でないと? 大声を出す? 出してよ、大声、幾らでも。 出せるんなら。 その代り、このコートを引っ剥がすよ。 いいのかな。 どっちが恥を掻くのかな。 若しかしてお嬢ちゃんの方は犯罪になっちゃうんじゃない? 猥褻物陳列罪って言うさ。 ほら、車に行こう。」
 男は甘ったるい猫撫で声を咲織の首筋に纏わり付かせてくる。 咲織は必死で躯を反らせた。 肩を掴んだ男の掌に力が籠る。 男は駐車場に向かって歩き出そうとした。 咲織の唇が悲鳴の形に歪んだ。

「一真、何してんだ? 人にコーヒー買わせておいてナンパかよ。 わぉ、どうしたんだ。すげーかわい子ちゃんじゃん。 モデル? グラドル? テレビに出て無いよね。」
 友達らしい細身の男が腰を折って咲織の顔を覗き込んだ。

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☆ その1135=翅。

「シン、実はこの子、奴麗ちゃんなんだ。」 
 一真と呼ばれた男は得意げに咲織の顎に掌を掛け、首輪を見せた。 冬の低い陽射しが金輪を照らす。 シンの掌が伸び掛けて、止まった。
「ウソ、ウソ、ウソだろ。 失礼な事言うなよ。 いきなり嫌われるぜ、一真。 元々、モテないタイプなんだし。 こんな可愛い子、話をしてくれただけでもめっけもんなのに。」
 シンは咲織に柔らかに微笑みかけた。 

「嘘じゃないって。 ここに顔を近づけて、よく耳をすませてみろ。」
 怪訝な顔をしながらも、好奇心を押さえられずにシンは咲織の胸元に顔を近づけた。
「なっ、聞こえるだろ。」
 高揚した声を出している一真には返事をせず、シンは更に咲織の胸に耳を近づけた。 怪訝な表情が次第に驚きの表情に変わっていった。

「聞こえる、聞こえる。」
 シンは子供っぽくはしゃいだ声を出した。 その後で、咲織の顔をしげしげと見た。
「本当にこいつが言う様に奴麗なの? 今も感じちゃってるの?」
 シンはかぶと虫を見つけた子供の様に顔を輝かせて素直に聞いてきた。 その無邪気さに咲織の緊張が少し解けていく。

『ご主人様、咲織はご主人様の奴麗として恥じることなく答えるべきなんですか。 咲織は大好きな人の奴麗なんだと、その人に今も責められて、痛くて仕方がないのに、その躯に感じる痛みが、ご主人様と繋がっている幸せを呼び起こしてくれていると。』

 咲織はシンの真っ直ぐな視線に耐えらず、すぐに俯いた。 

「答えないってことは、本当なんだ。 でも、どうして? こんなに可愛いのに。」
「その上、このコートの下は裸なんだぜ、この子。」
 シンの言葉に被せる様に一真は自慢げに言った。 シンは腰を折って咲織の顔を覗き込む。 その顔は何処か怒っているようにもみえた。
 
「どうして裸だと?」 
 シンは軽く突っかかる様な調子だった。
「だって、触ったからさ。 コートの上からだけど、柔らかな感触ではっきり分かったさ。」
 そう言うと、一真は咲織の耳に顔を近づけた。
「裸だなんだろ。 違うんなら、コートの前を開けて見せろよ。」
 一真は咲織のコートのボタンに手を掛けた。 咲織は両腕で胸を覆い、一真の腕から逃れようと、肩を振る。 その肩を一真はがっしりと押さえた。 咲織の手首を持ってコートから引き離しにかかる。

「止めて。」
 咲織は声を上げていた。

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☆ その1136=光。

 悲鳴と言うには小さく弱い声だったが、それでも一瞬一真の手が躊躇した。 その隙に咲織は一歩離れる。 その肩を一真の腕が追った。

「やめろ、一真。 この子から離れろ。 嫌がってるだろ。」
 シンは一真の腕をぱしっと叩いた。
「なに格好付けてんだよ。 シンだって、この子としてみたいだろ。」 
 一真が不服そうにシンを睨む。 咲織を捕まえようと足を踏み出した。 

「してみたいって、まだ名前も知らないんだぜ。」
 シンは咲織と一真の間にさっと割って入った。 咲織の横を過ぎる一瞬、咲織に目くばせをした。 任せろと言っている様に見えた。

 考える前に咲織の躯は小走りに駆けだそうとした。 一歩踏み出した瞬間、コートの下で三つのバイブが大きく揺れ、クリップに挟まれた蕾たちが千切れる痛みに悲鳴を上げる。 三つの蕾から繋がった筋が引っ張られ、痛みを無視ししようにも躯に力が入らない。 駆けている積りでも、景色は一向に変わらなかった。 レストランの遥か先に停めた車は冬の陽射しに融けて見えなかった。 

「逃がすか。」
 すぐ背後で一真の声がした。 咲織は振り返るのも怖く、痛みを振り払って駆けた。
「待てよ。 もう、止せよ。 おまえはそう言う奴じゃないだろう。 どうした?」
 シンは一真の前に立ち塞がった。 そのシンの肩を一真が強く叩いた。 蹌踉けたシンの横を一真が擦り抜け、咲織を追った。 その足音に咲織は躯の悲鳴を無視して駆けた。 
 痛みに喉が引き攣り、息が出来ない。 血の気を失った様に躯がふわふわととして、地面の上にいる感じがしなかった。 

『だめ。 もう走れない。 捕まってしまう。』

 眼の前の景色が陽炎の様に揺らぐ。 躯が前に泳いだ。 膝が崩れていくのを止められなかった。 

「本当に仕方のない奴麗だ。 そんなに四つん這いが好きか。」
 咲織は三宅の体にぶつかっていた。 地に膝を付く前に掬い上げられた。 頼もしい力を背中に感じた。 

『ご主人様。』

 ほっと気が緩む。 一気に痛みが咲織を襲った。 

「ううっ。」
 悲鳴を三宅の胸にぶつけていた。

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☆ その1137=凍える肌。

「良く逃げ出したな。 あのまま、連れ去られる気かと思ったぞ。」
 三宅はそう言って子供をあやす様に咲織の頭を撫でた。 緊張していた咲織の躯がふぅと和らいでいく。 感情がわっと湧き上がり、瞳から涙が溢れた。 三宅のコットンタートルを濡らしてしまうと思いつつも、止めようが無かった。
「見ていらしたんですか。」
 三宅のすべすべとしたコットンタートルに顔を押し付けたまま、聞いた。 

「あんまり遅いから見に来たら、あの騒ぎだ。 若い男が好きなのかと思った。」
「そんな、酷い。」   
 咲織は三宅の胸を叩いた。 叩きながら、安らぎが全身に拡がっていくのを感じていた。  

「ふーん、あんたがこのねぇちゃんのご主人様って訳か。」
 シンが止めるのを振り切って一真が精一杯突っ張った声を掛けてきた。
「ありがとう。 この子を救い出してくれて。」    
 三宅は一真の方を見ようともせず、一真の袖を引っ張っているシンに頭を下げた。

「いいえ、ご迷惑をかけたのはこちらですから。」 
 シンはぺこりと頭を下げた。 
「どうしたんだ、一真。 いつもは女の子にシャイで優しいじゃないか。 変だぞ。」 
 なおも三宅に向かい口を開こうとする一真の腕をシンが引っぱる。

「この子はこんな所で裸にコートを羽織っただけでいる様な女だぞ。 見られたくて仕方のない露出狂の奴隷なんだ。 その上、オッパイにバイブを付けて、公衆の面前で感じているマゾなんだ。 ど変態なんだよ。 こういう女は誰かれ構わず、やられたいのさ。 俺はそれを満足させてやろうって言うだけだ。」
 一真はシンにと言うより、三宅に向かって言った。 

「こんなおじさんより、俺たちの方がずっといいぜ。 何度でもいかせてやるよ。 それともここで、このコートを捲り上げてやろうか。」
「なるほど。 これはおまえにも、そして俺にも責任があるようだな。 この人を狂わせた責任が。」
 三宅は咲織の頬を手で挟み上を向かせ、その顔に優しく囁いた。 そして、初めて一真の方を向いた。 生真面目な顔で静かに話し始めた。

「君は勘違いをしている。 この子は確かに私の奴麗だが、露出狂ではありません。 むしろ、その逆と言っていい。 俺に命じられて、俺への忠誠の証として、こんなことをしているだけです。 言ってみれば、俺への愛情を形にしていると言えばいいか。 お二人は時間はありますか。 この人を興奮させてしまった罪は我々にある。 マゾ奴麗がどういうものか、お見せしましょう。」
 三宅の言葉に二人は怪訝な表情を浮かべながらも、眼を見合せあって、頷いた。

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☆ その1138=帳の向こう側。

「こちらへ。」
 三宅は二人を眼で促すと咲織を片腕で抱える様にして歩き始めた。 その後を二人の青年が大人しくついていく。 三宅は売店を再び通り過ぎ、トイレとの間の歩道を奥へと進んだ。 やがて小さなゲートが現れた。 

「ここのパーキングエリアは歩行者ならここから一般道へ出入り出来ます。 この道路の向こう側、こんもりとした森が公園になっている。 そこなら多分、ほとんど人気は無いでしょう。」
 三宅が青年達を振り返って言った。 立ち止まること無く、咲織を気遣いながらゆっくりと進んでいく。 

『ご主人様は一体、どうされるお積りなんですか。 まさか、・・・。』
 
 不安が刻一刻と増していった。 抱え上げる様に力強く自分の腰を抱いている三宅の掌をぎゅっと握った。 それでも動悸が強くなっていく。 咲織はふと後ろを振り返った。 熱に浮かされた様な一真の顔の向こうに心配げな麗子の顔があった。 その顔が咲織に向かって『安心して』と優しく微笑む。 

 細い市道を横切った。 表からはいかにも綺麗に化粧されていたレストランの裏側の薄汚れた壁を横目にほんの少し進むとガードレールの切れ目から下へと階段が伸びていた。 

「転ぶんじゃないぞ。」
 三宅は咲織の躯が浮く程に腰を一層強く抱いた。 咲織は半身を三宅に預け、慎重に階段を下りていく。 ヒールが立てるコツンコツンと言う音が胸に響いた。 

『ご主人様、怖い、怖いです。 どうか、咲織をこれ以上人に渡したりしないで・・・。』
 咲織は祈りを込めて三宅を見た。 そのすらりとした鼻の下で、唇はきつく引き締められていた。 

『綺麗だけど、怖いお顔。 ご主人様が咲織を、酷く貶められる時の顔。』

 咲織はすぐに顔を足元に落とし、乾く喉にごくりと唾を飲み込んだ。 却って苦い物が口の中までも乾かしていく。 咲織の指が三宅の指をなぞり、絡みつく。 三宅の血の暖かさを感じても、胸を焦がす不安が消える事は無かった。 
 
 段差の大きなコンクリートの階段を降り切ると、遊歩道に出た。 眼の前に意外と広い芝の公園と池が広がっていた。 三宅は無言で池とは反対の鬱蒼とした森へと歩を進めた。
 なだらかに上る土の歩道を少し上ると、やや広い空間に出た。 周囲を広葉樹に囲まれたその狭い空き地には木製のベンチの他は何も無く、土曜の昼下がりが嘘の様に森閑としていた。 

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☆ その1139=闇の底へ。

「ここでいいだろう。」
 三宅は咲織の腰から腕を離し、二人の青年を見渡した。 

「一真さんでしたね、君はさっきこいつがコートの下は裸で、そして胸にはバイブを付けている露出狂の奴麗だと言っていたが、どうしてそれが分かったんです?」
 三宅の声は落ち着き、常に人を動かしている者の威厳があった。 気押されたのか、一真の眼が落ち着きなく動いた。

「それは、この子が突然歩道で蹲るから、助けようと抱き起こそうとしたんだ。 そうしたら、手にバイブの振動が伝わってきた。 見たら、チョーカーじゃなくて革の首輪だったしね。 全て分かったよ。 躯の何処かが悪くてしゃがみ込んだんじゃないって。 バイブの刺激に感じすぎて、立っていられなくなったんだってね。 そう、俺が助けてあげようとした女の子は、昼日中、人のいるパーキングエリアで感じちゃっている婬濫な変態まぞ奴隷だってね。」
 一真は話しながら、再び興奮してきたのか息を荒げた。 血色のいい唇を尖らせ、好色に光る眼で咲織を嘗め回した。 

「やぱり、そうでしたか。 こいつの存在が一真さんの善意を踏み躙り、加虐性に火を付けてしまったと言う事ですね。 血の気の多い年頃だ、よく分かります。 まずは、謝りまらなくてはいけない。 自分達の楽しみにために、お二人にご迷惑をおかけしました。本当に、申し訳がありません。」
 三宅は一真に向かって深々と頭を下げた。 どう身を置くか分からぬげに一真はダッフルコートのポケットに手を突っ込み、咲織から視線を外すと、木の葉から零れる日差しを眩しそうに見た。 
「頭を上げてください。 こいつがしつこくしたのがいけないんだから。」
 シンは軽く頭を下げた。 

「お詫びと言ってはなんですが、奴麗がどういうものかお見せしましょう。 いや、見てやってください。 奴麗とご主人様の関係は、一真さんが想像される様な軽いものじゃありません。 ある意味、奴麗は命までご主人様に委ねているんです。 委ねる事で、初めて生きていける哀れな存在です。 だから、ご主人様の命令とあれば、普通なら死よりも辛い羞恥にも耐えるし、気絶する様な痛みにも耐える。 そして、普通の女性が耐えられない辛さを耐える事で、ご主人様に対する存在意義を自分で確認し、初めて安堵する。 奴麗はそう言う哀れな女です。 決して、婬濫でも、露出狂でもありません。 奴麗は多婬症とは全く違うんです。 むしろ、普通の女性より余程婬らではなく、羞恥心も強い。 それでも、ご主人様との繋がりに命を掛けているからこそ、命令一つで羞恥に耐えるんです。 それを分かってください。 確かに、昼日中、一真さんを狂わせるような破廉恥な真似をしていたことは許されないでしょう。 でも決して、人の奴麗になる様な女は軽い女だと思わないでください。 こいつは、必死なんです。 俺の命令を聞く事に。」

 三宅は咲織に向き直った。 優しくそして暖かな眼で咲織を包んだ。

「咲織、コートを脱いで、その躯がどうなっているているか、お二人にお見せしなさい。」


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☆ その1140=恥じらいの頬。

 静かな樹間に二人の青年がごくりと生唾を飲む音が聞こえた。 その音が咲織を不安にする。 二人の期待と欲望に熱っせられた視線が咲織の胸を焼いた。 

『やはり、ご主人様は、私に、咲織に、もっと、もっと恥を掻けと。 この躯を、ご主人様だけのこの躯を貶めろと。 はい、私はご主人様の奴麗。 ご主人様に命も捧げた身、逆らう事など出来ません。 逆らえば、ご主人様に見捨てられたら、生きていけない。 だから、どんな苦痛も、どんな恥も忍んで、ご主人様のご命令に従いたい。 でも、でも、本当に自分では出来ないんです。 掌が震えて動かない。 本当に自分の物ではない様に動かないんです。 許して下さい。 もう、他の人の見世物にするのは。』

 咲織は三宅の横顔を縋る瞳で見た。 その顔は惚れ惚れとする程にきりりと澄んでいた。 
咲織の視線を感じたのか、早くしろと促すためなのか、三宅は咲織に顔を向けた。 鋭い眼がふっと和らいだ。 大丈夫だ、と言っている様な気がした。 

『はい。 私はご主人様に全てを捧げたんですから、何も考えなくていいのですね。 ご主人様のご命令通りにする限り、何も、恐れる事は無いのですね。 どんなに恥ずかしい姿をお見せしても、ご主人様に呆れられる事も、捨てられる事も、無いのですね。』

「はい。」
 咲織はコートの第一ボタンに指を掛けた。 細い指の先で桜色の爪が柔らかに輝いて見えた。 一真はその指先を小さな眼を丸くして、あからさまに喰い入る様に見ていた。 シンは照れを隠す様に、視線をあちこちに彷徨わせている。

 大きな白蝶貝のボタンに掛かった白い指がふるふると小刻みに震えていた。 喉がからからに乾く。 咲織は誰の顔も見られず、ただ震える指を見ていた。 初めて三宅の前でブラウスを脱がされた時の燃える様な羞恥が蘇ってくる。

『あの時は、恥かしさの中に嬉しさと期待が入り混じっていた。 混乱の中にも確かにわくわくとするものがあったのに。 今はただただ恥ずかしく、哀しい。 早く、早く、しなくては。 今すぐにこの場から、逃げだしたい。』

 ようやくボタンを一つ外した。 次のボタンに伸ばす掌が他人の物の様に力が入らない。 血の気が全て心臓に集まった様に現実感の無い躯の中で心臓だけがばくばくと破裂する程に鼓動していた。  

 三つ目のボタンに指が掛かる。 開いた胸元から冬の尖った冷気が熱い肌に刺さる。 冷える肌とは逆に躯の中を羞恥に焦がされた熱い血が一気に駆け巡る。 くらくらと景色が揺れた。 一真がふぅーっと溜めた息を吐き出す音が凍った空気を裂いた。 その溜息が咲織の恥じらいを一層燃え上がらせた。

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☆ その1141=息を飲んで。

『いやっ、やっぱり、咲織にはこのご命令は辛すぎます。 こんな人達にこの肌を、ご主人様の物の筈のこの肌を晒すなんて。 早く、終わって。 早く。 そして、ご主人様に、ご主人様の胸に顔を埋めたい。 誰にも見られない様に。 そして、あの胸で思いっきりこの恥ずかしさと辛さを涙と一緒に流したい。』

 咲織は瞬間、三宅の胸に抱かれたその確かな解放感を夢見た。 夢の中でボタンを外していく。 指は滑らかに動き始めた。 桜色に染まった深く柔らかな谷間が木漏れ陽の中深い影を宿して現れる。 所在なさげに体を揺らしていたシンまでもが呼吸を止めた。 

「うぉっ。 凄い。」
 一真が呻いた。 その呻きに最後のボタンに掛かった咲織の指がはっと止まる。 深い谷間を見せて窮屈そうにしていた咲織のたわわな乳房が、コートを弾いてぶるんと飛び出した。

 白い艶やかな二つの半球の先端で金属製のクリップが異様さを際立たせていた。 その黒いゴムに覆われたクリップに根元を絞られた小さな肉蕾は血を固めた様に潤んでいる。 次にそのクリップからの垂れさがる卵程のバイブが青年達の眼を引き付けた。 それは悪意に満ちた生き物の様にぶるぶると身を震わせながら、柔らかな乳房の上で弾んでいた。

「ぅわんんんっ。」
 冷たい外気に震える乳首を揺らすバイブの重みが襲った。 躯の芯を強引に引っ張られる重い痛みが子宮まで走る。 人形と化していた咲織の顔が歪む。 咲織は両の腕で胸を掻き抱き、躯を折って喘いだ。 しゃがみ込みそうになるのを辛うじて堪えた。 ハイヒールの足元がぐらぐらと揺れた。 

 痛みに熱を持った柔肌を冷気が舐めていく。 その冷たさが咲織に咲織のしている事の異常さを教えてくる。  

『あぁ、素肌も、バイブで蕾を縊られている所まで、名前さえ知らない人達に見せてしまった。 その上、痛みに喘ぐ哀しい姿まで。 ご主人様はきっと、この人達はずっと私の事を婬濫な奴麗を見たと嗤い続ける。 それが、私の、評価。 それが私の正体?』

「コートを脱ぐくらいの事で何時まで時間を掛けている。 それとも、この人達の言うとおり露出を楽しんでいるのか。」
 三宅の冷たい声が凍える肌に響いた。 咲織は捨てられた子猫の瞳を三宅に向けた。 三宅の眼は早くしろと命じていた。 咲織は哀しい息を長く漏らすと、ぎこちない手つきで最後のボタンに指を伸ばした。 ボタンはあっけなく外れた。

「背を伸ばして。 全部見てもらえる様にコートの前を大きく開げなさい。」
 三宅の絶対的な声が咲織の中に沁みていった。

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☆ その1142=奴隷と言う生き物。

 一真もシンも化石化した様に動かなかった。 ごくりと二人が固唾を呑む音が冷たい空気の中で固まった。 二人の視線が柔らかな咲織の生肌に突き刺さり、切り裂いていく。 

『これが奴麗。 これが奴麗の躯。 これが奴麗の姿。 これが奴麗と言う生き物。』

 咲織は長い睫毛を翳らせ、三宅の言うままにコートの前を両手で掴んだ。 その手を拡げていくに従い、乳白色の柔肌が男達の凝視の前に差し出されていく。 

「無毛? 初めて見た、剃ってる女って。 幼女みたいな割目。 丸見えだ。」
 一真が興奮のままに口にした。 シンは眼を逸らした。 一瞬、その綺麗な眼が哀しそうな表情を見せた。 

「永久脱毛です。」
「永久脱毛? もう二度と生えない訳? すげーーー。 本物だ。」
 一真は小さな眼をぎらぎらと光らせた。

「どうして、永久脱毛にしているか、説明して差し上げなさい。」
 三宅の言葉に、俯いた咲織の巻き毛が泣いている様にさざ波を打った。 深い哀息が尾を引いた。 三宅の顔を見たかった。 が、怖くて睫毛を開けられなかった。 開ければ、自分の白い素肌が、その素肌の上で今も踊るバイブが嫌でも眼に入る。 そして、何より三宅の冷たい眼が怖かった。

「そ、それは奴麗の証としてです。 ご主人が私の躯を見た時、私がご主人様の奴麗だと確認して頂くためです。」 
 か細い声が凍りつき、地面に落ちていった。 
「どうしてそこを永久脱毛する事が奴麗の証なんだ?」
 一真は調子に乗ってぐいっと前に乗り出した。

「そ、それは私がご主人様の所有物だから。 私はご主人様にお使いいただくためだけの存在だから。」
  
『私は奴麗。 愛されてもいない。 ただ使われ、命じられ、どんな羞恥も痛みも堪え忍ばなくてはいけない存在。 どんなに辛くても哀しくても、使っていただけるだけで、命じていただけるだけで悦ばなくてはいけない・・・。 そう、悦びに変えなくては。』
 自らの口から出た言葉が咲織の心を切り刻んでいく。 咲織は自ら堕ちていきながら、熱い潤いが躯の奥底から湧き出してくるのを感じていた。
 
「これは?」
 一真は無遠慮に閉ざした咲織の股間で震えている銀色のバイブを手に取った。

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☆ その1143=他人の手。

「このクリップ、何処に付いてるんだ? はっきり見せてよ。」
 一真はねっとりと聞いた。 その重みを確かめる様に掌の上で卵型のバイブをぽんぽんと跳ねさせた。

「うぅぅ。」
 巻き毛に隠れて、咲織は小さく啼いた。 可憐な躯がわななき、艶々とした生肌がうねる。 ぶーーーんと言うバイブの振動音が木の葉を震わせていた。 

「こんなにぴったり脚を閉じていたら、どうなってるのか分かんないじゃないか。 全部見せてくれるんだろ。」
 一真は抑えきれない苛立ちを見せた。 
「脚を開きなさい。」
 三宅の静かな声が咲織の耳を打った。 

「ふぅぅぅ。」
 咲織は息を吐きながら、華奢な脚を開いていった。 冷気が湿った内腿を撫でていく。 その冷たさに咲織は自分の姿を知らされる。 肩幅程に開くと咲織の細い足首が頼りなげにぐらつく。 
「早く開け。 全てをお見せできる様に。」
 いつの間にか背後に来ていた三宅が咲織の両肩を掴んでいた。 そのまま三宅の掌がぐいと咲織の躯を反らし、ただでさえ華奢な躯に似合わない豊か過ぎる乳房を誇示する様に突き出させた。 

『あぁ、ご主人様。 ご主人様の温もり、ご主人様の香り。 何処までも堕ちていきます。 ご主人様のために。 あぁぁ。』

 咲織の躯から硬さが溶けていった。 咲織は自然に躯を三宅に預けていた。 脚が滑らかに開いていった。 

「おぉぉっ。 すっげー、こいつ本当に開いてるぜ。 やっぱ、変態だ。 それにしても、何て綺麗な・・・。」
 一真の歓声が咲織の羞らいを煽る。 咲織の躯がかっと燃え、胸はぎゅっと掴まれた様に痛んだ。 それでも咲織は脚を開き続ける。 しっとりと光を湛えた白い太腿が開くにつれて、仄かに桜に彩んだ秘唇が露わになっていく。 ぷっくりと膨らんだ柔らかな唇にも似た秘唇はくっきりと線を描いて閉じられ、その間に銀色のクリップの先が没していた。 白い腿の間でバイブが震えている。 

「見てもいいだろ。」
 一真が咲織の秘唇に手を伸ばした。 シンが何か言いたげに口を開きかけ、思い直したようにふっと眼を咲織から逸らして、小道の奥に視線を飛ばした。

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☆ その1144=含羞む花びら。

「どうぞ。 ちゃんと見てやってください。」
 三宅の言葉に子供の様に眼を輝かせ、一真は咲織のしゃがみ込み、眼の前の秘唇に触れた。 咲織の鼠径部がぴくぴくと震える。 咲織は顔を背け、三宅の胸に片頬を押し当てた。 伏せた睫毛が慄いていた。

 一真は咲織の声の無い悲鳴に構わず、舌舐めずりしながら、両手の太い指先で秘唇をそっと押し開いていく。 秘唇よりは赤味を増した桃色の花びらが姿を見せる。 ぬっとりと蜜を纏った咲織の花びらは含羞む様にそよいだ。 その花びらの頂点をクリップは挟んでいた。 小さな肉芽はクリップの細い先端から顔を覗かせてはいなかった。 黒いゴムは秘肉全体を大きく挟んでいた。 

「これが秘唇か。 こんなに可憐な感じがする物とは思わなかった。 これが人混みを裸で出歩くあばずれの物だなんて・・・。 それにしても、これ、痛そうだ。」
 その硬さを確かめようと一真は赤い花びらに埋もれたクリップを開いた。 

「あ゛わ゛ぁぁぁぁぁぁっ。」
 咲織は三宅に掴まれた躯を震わせ、押し殺した悲鳴を噴き上げた。 堪えようとする細い喉が痛々しくひくつく。

「一真、おまえ何をしたんだ。」
 シンが一真の肩を掴んだ。
「いや、なにも。 ただクリップを取ってやっただけだ。」
 一真が怪訝な顔で、まだ手の中で震えているクリップバイブを見せた。 

「ご心配無く。 ずっとクリップで挟まれていたから、鬱血した肉芽に血が流れただけです。 ただ、挟まれた時よりも遥かに痛みを感じるものらしい。」
「本当? 大丈夫?」
 一真は咲織の花びらに指を伸ばした。 確める心算か、クリップで挟まれていた一段と血の様に赤い秘肉を優しい手つきでなぞる。 咲織の秘芽は一真の丸っこい指先の下でこりっとした弾力を見せて、おずおずと震えていた。 じゅわりと花びらから透明な蜜が湧き出し、一真の指を濡らしていく。

「たまんねぇ。」
 一真は許可を取る様に感嘆の声を上げた。 シンが制する間も無く、咲織の裸の腰に抱きつき、股間に顔を埋めていた。 薄いベールを纏った小さな秘芽にそっと舌を伸ばす。 その滑っとざらついた舌で秘芽を嘗め上げていく。

「いやぁぁぁ。 痛いっ、あっ、あっ。」
 咲織は開いた細い脚を捩り、悲痛な声を上げた。

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☆ その1145=純情。

『いや、いや、いや。 何をしているの? だめ、私はご主人様の、ご主人様だけのもの。 触れないで。 何、この変な感覚。 痛い、痛い。 電気で焼かれるみたい。 すごく敏感になっている。 触れられる度に、びりびりと。 止めて、お願い。 あっ、また・・・。』

「あわんっ。 はわ、はわ、はぁぁぁん。」
 痛みとこそばゆさ、そして羞恥の辛さが入り混じった異様な感覚に、咲織の桃色の唇から湿った悲鳴とも啼き声とも付かぬ高い声が漏れた。

 シンは怒った様な顔で咲織の秘部に顔を埋める一真を見ていた。 革のスキニーパンツのポケットに手を突っ込み、赤いスニーカーで地面を蹴っている。  

 一真は夢中になっていた。 シンの事も、今どこにいるのかも、そして咲織の反応さえ、意に介さなかった。 ぐちゅぐちゅと音を立て分厚い唇で咲織の花びらを咬み、舌で蜜を舐め取る。 その唇と舌の感覚的な歓びを貪った。 

 一真はぽってりとした秘唇を甘咬みしてその弾力を楽しみ、ねっとりと露を湛えた花びらのぬるぬるとした感触を舌で味わった。 舌の先だけでなく大きく伸ばした舌の全面を咲織の花びらに押し当て、秘芽までも一度に強く嘗め取る。 一真はその作業を飽きず続けた。

 咲織は次々に襲い来る稲妻の様に強い刺激に腰を引き、躯をくねらせようとする。 が、背後から三宅にまるで凌褥者に獲物を提供するかの様に抱き押さえらていた。 咲織に逃れる事は許されなかった。 唇を噛み締め、背中に回した両掌を強く握って、漏れそうになる声を堪える。 逃げ場のない感覚の電流が躯の中で渦を巻く。 やがて、一真がずずっと音を立てて蜜を啜る頃には、咲織の裡腿はふるふると震えだしていた。

「感じているのか。」
 三宅が咲織の耳に囁く。 咲織は身を捻り、三宅の胸に顔を擦りつける様にいやいやと首を振った。
「そうか。 感じていいぞ。 おまえが赤の他人の手で乱れるところが見たい。」
 三宅の言葉が咲織のうなじのおくれ毛をそよがす。 ぞくっとする感覚が咲織の躯を降りていく。 三宅の掌が冷気に凍える両の乳房を優しく覆った。 そこから暖かみが広がり、躯が解けていく。 咲織の躯から力が抜けていく。 三宅の胸に身を委ねた。 大きく息をした。 秘部に与えられている刺激もろとも、三宅の薫りを胸いっぱいに満ちていく。

『ご主人様。 ご主人様に包まれている。 ご主人様を感じる。』

 咲織の閉じた瞼に三宅の姿が映る。 その幻影の三宅は優しい笑みを浮かべ咲織を大切に包んでいた。 

「痛むぞ。 声を上げるな。」
 三宅の声が咲織の耳朶を震わせた。

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☆ その1146=ふくらはぎ。

『えっ、何を?』

「ひぎぁぁぁぁ。」
 自分の身に何が起きるのか、疑問を感じる前に全身が激痛に打たれた。 三宅が毟り取る様に咲織の胸蕾からクリップを乱暴に取った。 千切れたと咲織は思った。 それでも、千切ったのが三宅でよかったと思考では無く、肉が感じた。 躯よりも太く重い痛みが、後から後から襲ってくる。 華奢な躯が弓なりに反り返り、一瞬、塑像の様に硬直した。

「あ゛がぁ゛ぁ゛っ。」
 無意識に迸ろうとする悲鳴は三宅の掌で塞がれ、激痛が躯の中を折り返してくる。 咲織の硬直した躯は、ぶるぶると波打つ。 

「逝った?」
 一真が咲織の秘唇から顔をあげて、嬉しそうに聞いた。 咲織は違うと首を振る余裕すら無く、痛みに震えるしかなかった。 一真は再び咲織の秘部に顔を埋め、舌を花びらの中に差し入れて来た。 粘膜の鞘の中をぐりぐりと進み、襞の一つ一つを嘗め取っていく。

 ひくひくと愉悦が三宅に与えられた痛みの中を走っていく。 今も痛みに痺れる咲織の躯はその愉悦さえ三宅が与えてくれたものとして受け止め、反応し始めていた。 

『あぁぁ、感じてしまう。 駄目、駄目。 対抗できない。 躯が溶けようとしている。このままでは・・・。 ご主人様、どうか、痛みを下さい。 もう一つのクリップを、胸の蕾を引き千切ってしまってください。』

 三宅の掌でじんじんと痛みを発する蕾ごと胸を大きく揉まれ続けた。 三宅の掌の温もりに痛みが感悩となって躯の中に溶け出していく。 細い脹脛が痙攣し始め、膝から躯が落ちそうになる。 咲織のふっくらとした桃色の唇が木漏れ日が漏れる梢に向かってふわりと開き、熱い息を噴き上げた。

「もう一個。 耐えろ。」
 ぼぅっと刺激に浮かされた咲織の耳を三宅の声が擽る。 乳房全体が引き裂かれ、血が噴き出す程の痛みが咲織を圧する。 叫ぼうとした命の迸りごと、三宅の掌で塞がれた。 窒息する苦しみさえも躯に与えられた。 あらゆる刺激が躯を襲い、咲織の理性は千切れようとしていた。 ほんの細い数本の理性がきりきりと張っただけの咲織の躯は、一真のさらなる刺激を求める様にひくひくとのたうった。

「駄目だ。 もう、我慢できない。 なんとかしてくれよ。」
 一真は咲織の躯から突然離れると、声を上げた。 
「咲織、奉仕してあげなさい。」
 咲織は三宅の声を遠くに聴いた気がした。

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☆ その1157=諦めの憂い。

 今も三宅の掌が咲織の両の乳房を柔らかに揉み上げていた。 じんじんと痛む小さな乳首は三宅の掌の中で転がされ、つーんと秘部に響く痛みを伴った鋭い感悩を伝えてくる。 三宅の残酷な命令は咲織の胸にまで届く事無く、通り抜けて行った。

「聴いてないのか。 ご主人様の命令だぞ。 痛みを与えないと命令を聞いてさえいないとは、後で罰だな。」
 三宅が掌の下にある咲織の乳首を指で摘まんだ。 長いクリップ責めで小さいながらも、冬空を彩る真っ赤な南天の実さながらにこりっと充ちたそれを、三宅は捻り上げた。 胸を抉られる鋭い痛みに甘ったるい感悩は朧と消え去った。  

『そ、そんな。 こんな見も知らぬ人に全てを見られた上に、何を? いや、いや、いや。 出来ません。 いくら奴麗だからと言って・・・。 ご主人様、どうか、どうか、許して。 許して下さい。』

 咲織は躯を劈く痛みに細腰を折りながら、三宅の顔を祈る瞳で振り仰いだ。 その顔は咲織の願いが入り込む余地のない程に透明で真っ直ぐだった。 咲織は凍える視線で見詰め返され、瞳を彷徨わせるしか無かった。

「この口で奉仕しなさい。 もとはと言えば自ら、招いた事だ。 この人の純粋な同情心を卑劣なものに変えたのはおまえと言う婬らな存在そのものだからな。」
 咲織の物言いたげに開きかけた桃色の唇を三宅は指でゆっくりとなぞった。 ぞくぞくとする感覚が咲織の肉を響かせて躯の中を降りて行く。 三宅の眼が判ったなと言う様に咲織を包む。 

『あぁ、逆らう事なんて出来ない。 あぁ、堕ちて行く、こうして咲織はご主人様の意のままに何処までも、娼婦よりも酷い婬濫で恥知らずの奴麗に。 お願いです。 堕ちた咲織をどうか、どうか見捨てないでください。』

 咲織は祈りを込めた瞳で三宅を見詰めた。 三宅は目尻に優しい皺を寄せ、全てを飲み込む様に微笑んだ。 

「さっさとしてくれよ。 もう、爆発しそうだ。 口でも何処でもいい、借りるぜ。」
 一真が咲織の肩を掴んで焦れた声を上げた。 シンが険しい眼で一真の背を射ていた。
「そこのベンチに腰掛けるといい。 その方がゆったりと味わえる。」
 三宅の言葉に、一真は傍らのベンチへと蹌踉る咲織を引き摺る様に連れて行った。 焦れったそうにジーンズを下ろすと、咲織の肩を強い力で地面に押し付けてきた。 既に立つのもやっとだった咲織の膝はかくりと折れ、咲織は土の歩道に両手を着くしか無かった。 

 咲織が可憐な貌に諦めの憂いを載せて見上げると、瞳の前には一真の物が天を突いて漲っていた。

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☆ その1148=堕ちる女。

 瞳の前に付きつられた一真の物の禍々しさに咲織は思わず顔を背けた。 

『これを、こんな薄汚い物をこの口で奉仕しろと仰るんですか。 奴麗はどんなご命令にも逆らえない、逆らってはいけない。 でも、でも、無理です。 自ら、そこまで堕ちられません。 そこまで穢れても、ご主人様を愛していていいのですか。 そんな穢れた女をこれまで通り、ご主人様は愛して、いいえ、奴麗として所有して頂けるのですか。』

 現実には一真の硬直した物は異臭も発していなかったし、汚れてもいなかった。 が、咲織にはその血管がどくどくと浮かんだ赤黒い物がこの世で最も忌まわしい汚物にさえ感じられた。 胸が錐で抉られる様に、力づくで引き裂かれる様に痛んだ。 

「さ、その愛らしい口で奉仕とやらをしてくれるんだろ。 早くしてくれよ。」
 一真は体を屈め、咲織の両頬を掴んで上を向かせた。 咲織の大きな瞳が一真を見上げ、哀しげに潤む。 
「ふんっ、そんな眼で見ても無駄だ。 自分だけ俺に舐めさせて感じまくっておいて、お返しはしたくないって言うのか。 随分と我儘な奴麗だな。 ご主人様の躾がなって無いんじゃないか。 ご主人様のご命令を聞いただろう。 ご命令の聞けない我儘な奴麗なんて、捨てられるかもな。」
 一真は口汚く言うと、咲織の優美な頬が歪む程に両掌で挟んだ。 

『いや、いやっ。 本当にご主人様は咲織の事をお捨てになるかも知れない。 それだけは耐えられない。 そんな悲しい事なんて考えられない。』

 一真の言葉に逡巡した咲織の顔を一真は一気に引き寄せた。 ベンチの端を掴んでいた掌から力が抜けた。 咲織の桃色に輝くふっくらとした唇が一真の硬直に触れる。 その熱に咲織は火に焼かれた様な痛みを感じた。 本能的に唇を固く閉じ、精一杯顔を背けようとする。 思わず、熱い涙が頬を焦がしながら流れていった。 火を吸いこんだ様に胸が熱く傷んだ。 

「これがご主人様がさっき言ってた奴麗って奴? 簡単なご命令一つ聞けないじゃないか。 随分なご高説だったが。 大したご主人様だ。」
 一真は傍らに立っている三宅に向かって吐き捨てた。 三宅は静かに咲織を見つめていた。 その眼は何処か悲しげで辛そうにも見えた。 

『ご主人様を、ご主人様だけは侮辱しないで。 ご主人様は咲織の、掛け替えのない人を。  許さない。 ご主人様を侮辱する人を。 侮辱させはしない。 私がどうなっても。』

 咲織は愛らしい唇を開き、自ら一真の灼熱を口に迎え入れていた。 口の中がその熱に爛れていく。 その辛さに咲織は身を震わせた。 同時に躯の奥深くで、何処までも暗い感悩の婬らな泥沼がぽっかりと口を開けようとしていた。 

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☆ その1149=白い精。

『あぁ、ご主人様、咲織はご命令のままに何処までも堕ちていきます。』

 咲織はそのどす黒い感悩の泥沼に自ら堕ちようとでもする様に、口の中に含んだ一真の灼熱に舌を絡めていった。 肉傘に触れた舌が灼熱に焼かれ、どろどろと溶けていく。 その熱は舌の先端から根元へ、そして喉へと躯の中を焦がしながら降りていく。 

『堕ちる。 堕ちる。 何処までも、堕ちればいい。 そして、ご主人様に見てもらうの。 堕ちて堕ちて、汚れてのたうつ醜い姿を。 楽しんでもらうの。 さあ、これが奴麗よ。 ご主人様のご命令一つでどんな恥かしい事も歓んでする奴麗よ。 判った?』

 焦げた肉躯がとろけ、じゅんじゅんとどす黒い感悩が湧き上がってくる。 止め処ない苦い涙を滴らせながら、咲織は口に含んだ一真の肉傘を舌で嘗め上げた。 

「止めろっ。 もう、いい。」
 離れて咲織の恥姿を見ていたシンが血相を変えて駆け込んで来た。 咲織の肩を掴み、力任せに一真から引き剥がす。 
「あっ。」
 硬直を吐き出した咲織の顔に一真の精が掛り、白く汚していく。 時がその動きを止めた中を白いどろどろとした精だけが何時までも咲織の顔を汚していく。 

「もう、いいんだ。」
 シンは咲織を背後から抱きかかえ、躯を起こさせた。 ポケットからティッシュを取りだし、咲織の顔を汚している白濁を滅茶苦茶に拭き取っていく。 
「もう、止めろ。 止めるんだ。 こんなに綺麗なのに。 こんなに可愛いのに。 あんな男の奴麗なんて、もう止めろ。 止めるんだ。」
 シンは憑かれた様に呟いた。 その眼は赤く充血し、涙に潤んでさえいる。 たとだとしい手つきで咲織のコートを合わせ、ボタンを閉めようとしていた。

「いいんです。 私は奴麗ですから。 ご主人様の奴麗でいたいんですから。」
 むらむらと訳の分からない反発が咲織の中で火花を散らしていた。 咲織はシンを振り返ると、強い瞳で見つめると、くるりと躯をその腕の中で向き直した。
「違う。 君はそんな女じゃない。 もう、馬鹿な真似は止めろ。 こんな首輪捨てちまえ。」
 シンの掌が咲織の首に嵌められている首輪の金属環を掴んで引っ張った。 咲織のハイヒールを履いた小さな足が蹈鞴を踏み、躯がシンの胸にぶつかる。 シンはその華奢な躯を逃がさまいと抱きすくめた。

「嫌っ。 離して。」
 咲織はシンを燃える様な瞳で睨んだ。 シンの胸に両掌を当て、精一杯に突っ張る。 
「シンもこの子を侵したいんだろ。 カッコ付けんなよ。」
 ベンチから立ち上がった一真がシンを睨んだ。 腰に当てた拳が震えていた。

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☆ その1150=公園のベンチで。

「違う。 俺は一真やそのおっさんとは違う。」
 シンは一真に吠えると、咲織を腕の中に捕まえ、ぎゅっと強い力で抱き締めた。
「やめろよ、もう自分を貶める様な真似はやめるんだ。 似合わない。 君にはこんなはしたない真似は。 こんな奴とは、こんな酷い男とはもう別れろよ。 自分の事を好いてくれる女の子を人前で裸にして悦ぶ様な下劣な奴とは。 こいつは変態で、悪魔だ。 君の事なんて玩具としか見ていない。 綺麗な女の子を玩具にして、俺達にまで見せびらかして悦んでいる、外道だ。 そうか、金か、金で縛られているのか。 それとも暴力で脅されているのか。 やくざなんだろう。 そうだろうな、そうじゃなきゃ、こんなおっさんのとんでもない命令を君が聞く筈も無い。 こんな薄ぎたない獣の・・・。」
 シンは咲織の顔を見詰めて、語り続けた。 語りながら、一人合点したように頷いた。 咲織はシンの腕に絡め取られた躯を激しく左右に振った。

「離して。 そんなんじゃない。 そんなんじゃないんだから。 ご主人様の事を悪く言わないで。 私は自ら望んでご主人様の奴麗にして頂いていたの。 好きだから、ご主人様のことが好きだから、好きで好きでしょうがないから・・・。」
 咲織は大きな瞳を吊り上げて、シンを睨んだ。 その瞳から透明な涙が一真の精に汚れた頬を清めていく。 
「好き? こいつを?」
 シンの腕から力が抜けた。 咲織はシンの腕を振り解き、三宅の胸に飛び込んだ。

『ご主人様。 あったかい。 ご主人様の胸。 離さないで、咲織を。 他人に渡さないで。 お願いだから。 どんな酷い目に合わせてもいいから。 どんなに傷つけてもいいから。 だから、もう他人には渡さないで。』

 咲織の頬を伝う涙は暖かなものに変わっていた。 胸が一瞬で潤ってくるのを咲織は感じていた。

「シン君だったか、君はこの子に惚れてくれた様だな。」
 三宅は咲織の背を抱き、低い声でシンに言葉を投げた。
「なに? それがどうした? クズ野郎が。」
 シンが腰で拳を握った。 火の出る様な眼で三宅を睨む。

「ふんっ、図星か。 この子を縛っているのは金でも暴力でも無い。 この子が持って生まれた本性だ。 奴麗になり、全てを奪われて初めて、身も心も解放され、悦びを極められる、そう言う女だ。 見ていなさい。 この子の本性を。」
 三宅の大人の迫力にシンはふっとたじろぎを覚え、荒い息を吐いた。
 
「咲織、コートを捲って尻を剥き出しにしなさい。 そして、ベンチに掌を突いて。 そう、そうだ。 そして菊華を使ってくださいと、自分から願出なさい。」
 三宅の言葉に咲織は自然と従っていた。 白いコートを背中まで跳ね上げる。 乳白色のまん丸な尻たぼが木漏れ陽の中で蜻蛉の様な危うさで浮かび上がった。

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☆ その1151=求める素肌。

 三宅は咲織がベンチの背に掌を突き、自ら尻たぼを捧げ物の様に突き出すのをゆったりと見ていた。 シンと一真は動く事も忘れ、息を飲んで咲織の姿に魅せられている。

「ご主人様、私のお尻を、どうか、使ってください。」
 咲織は三宅を振り仰ぎ、喉に詰まりがちな言葉を吐き出す様に桃色の唇から放っていた。 

 人前で恥ずかしくも哀しい言葉を絞り出しながら、深い深い奈落に堕ちていくどす黒い悦びが躯の奥底から滲み出てくるのを感じた。 冷たい冬の空気に曝した素肌が三宅の熱を求めて沸き立っていた。

「麗子さん、菊華用のゼリーを持っていますね。」
 辛い表情のまま、麗子はバッグからチューブをそっと三宅に渡した。 
「さすがです。」
 三宅はまるで麗子と二人だけでいる様に落ち付いた笑みを見せる。  

「もっと脚を開いて。 尻を突き出せ。」
 三宅に言われる儘に、ふるふると脚を開いていく咲織の尻たぼを三宅は片掌で大きく開いた。 小さいながらもむっちりと締まったミルクに桜の精を溶かした様な咲織の尻たぼのあわいから、ほんのりと桃色に色付いた菊華が恥ずかしげに顔を覗かせる。 シンと一真は始めて見る物の様に喰い入った。 

 三宅はチューブからたっぷりと粘着性の高いゼリーを指に取ると、二人の青年に見せつける様にゆっくりと咲織の菊華の花弁をなぞっていく。 三宅の指の動きに従って、咲織の華奢な背がコートの下でうねる。 

 菊華の花弁に遊んでいた三宅の長い指が小さな花を散らす様にその中心に入っていった。 ねっとりと絡み付くゼリーを裡側の粘膜に塗り込めていく。 長い指が根元まで埋まる。 指が咲織の奥で曲げられ、やわやわと動いているのだろう、桃色の花弁が息づいてる様にくねくねと蠢く。 まるで三宅の指を誘う咲織の菊華のさまにシンの先程の怒りも忘れ、生唾を飲み込む音だけが冬の空気を震わせた。

「感じろ。」
 三宅の声が咲織の素肌を震わせ、肉の中に滲みていく。 三宅は菊華を中指で掻き混ぜながら、厚い掌で秘唇全体をゆるゆると揉み始める。 咲織のたおやかな背が弓を描き、細っそりとした項に向かって畝っていく。 

「声を出すな。 悦びも痛みも全て呑み込め。 下の公園にいるのどかな家族達に迷惑だからな。」
 三宅の片掌が今にも開きそうになった咲織の桃の花の様な唇を塞いだ。

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☆ その1152=爆ぜた。

「う゛ぐぅぅぅぅ。」
 咲織の喉まで込み上げた感悩の波が三宅の掌で塞がれ、声にならずに躯に返って来る。 その反射波と秘唇から湧き続ける波とが躯の中心でぶつかり、激しく爆ぜた。 

「くぅぅぅぅ。」
 咲織は可憐な顔を情念に喘がせる。 その華奢な背が大きく波打ち、綺麗に正三角形を描くすらりと伸びた脚が、眼に見えて震えだす。

「早いな。 一真君の口技に溜りに溜まっていたか。 婬濫な奴麗だ。 今もみんなに見られているのに、我を忘れて感じているんだから。 もっと、感じろ、俺の奴麗なら。」
 三宅は嘲りながら、掌の動きを大きく、そして早めていく。

『いいえ、いいえ。 ただ、ただ、ご主人様が欲しくて。 ご主人様に触れられることが受けしくて。 でも、でも、咲織は確かに婬らです。 婬濫な奴麗です。 ご主人様が欲しいです。 もっと、もっと欲しいです。 もっと、もっと感じます。 もっと・・・。』
三宅の態とらしい嘲りの言葉さえも感悩に染まりつつあった咲織にはさらに昂める媚薬だった。  

 ベンチを掴むしなやかな指がぶるぶると震えていた。 しんとした冷気さえ心地良く感じる程に咲織の躯は燃え上がろうとしていた。 時折吹く風に栗色の巻き毛がそよぎ、ぽっと染まった頬が顔を覗かせる。 その顔からはいつもの少女の可憐さは影を潜め、妖しいまでに艶めいた女を放っていた。 シンも一真も身動きを忘れ、咲織の艶姿に見蕩れるしかなかった。

「これが欲しいのだろう。」
 三宅は咲織を片掌で玩びながら、自分のベルトを外した。 既に天を突いた長い物の先を咲織の花開き、桃色を濃くした秘唇に宛がった。 咲織の突き出した丸い双臀が無邪気な子供の様に咲き綻ぶ。 三宅の熱が敏感な粘膜から躯の中心へと一気に伝播していった。 その熱に剥き出しになった咲織の本能が燃え上がる。 無意識の裡に咲織の双臀は三宅の物を求めてくねくねと妖しく踊った。 

「欲しいのか。 なら、ちゃんと聞こえる様に言いなさい。」
 三宅の黒々と燃える灼熱が咲織の秘唇を掻き別けて、にゅるりと桃色の花びらの中に入り込む。
「欲しいです。 どうか、ご主人様。」
 喘ぎ喘ぎの高く切羽詰まった声が冬の空へ吸い込まれていった。

「ご褒美はもっともっと身も心も俺を歓ばすために痛みに悶えてからだ。 今は奴麗と言う物の姿を二人に見せるのがおまえの役目だ。 奴麗なら、ここでも感じられるだろう。」
 三宅は咲織の秘唇から灼熱を抜き取った。 咲織の唇から哀切な響きが漏れる。

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☆ その1153=恥ずかしげな菊華。

「君たちはここを使った事はあるか。」
 三宅は咲織の菊華を指差し、シンと一真を振り返った。 二人はただ首を振り、先ほどよりも咲織の菊華に喰い入った。 咲織の菊華は見詰められている事が判るかのように、いつもよりも桃色を濃くした花弁を恥ずかしげにきゅっきゅと喘がせた。

「奴麗はここをいつも綺麗にしている。 一真君に出会ったのも、ここを綺麗にしてきた後だ。 普通の女の子なら彼氏にも一生触れさせることも見せる事さえ厭われる器官だ。 まして、ここで男性を迎える事など考える事も無いだろう。 が、だからこそ、奴麗はここをご主人様に、男に捧げる。 ここが本来悦びのための器官では無く、秘すべき器官だからだ。 本来は悦びなど感じない器官だからだ。」
 三宅は二人に語りながら、灼熱を菊華に押し当てた。 黒光りする肉傘は桃色の菊華の花弁を散らし、強引に割り裂いていく。 一つの仄朱い円となった菊華の中に、咲織の躯の中に、三宅の肉傘が没していった。

 痛むのか咲織の華奢な躯ががくがくと揺れる。 耐えようとして、心細げなヒールが土に喰い込む動きを見せる。 細い指が白く光る程ベンチの背を掴んでいた。 

「奴麗は己の躯を身も心もご主人様の悦びのために捧げた存在だ。 ここを捧げると言う事は、それを象徴している。 ここは秘唇と違って、訓練しないと男性を受け入れる事などすぐにはできない。 無理をすればここの括約筋が切れ、汚い物をいつも垂れ流す身になると言う危険もある。 その危険を超え、自分の欲望のためでは無く、男を歓ばすために一人拡張訓練をし、いつ使われても汚物を男性に付けたりしない様に清める。 そんな哀しい作業を一人でする。 ご主人様に身も心も捧げなければできない事だ。 だからこそ、男はここを侵す時に無情の悦びを感じる。 それはここの括約筋の締め具合がいいと言う肉体的な理由だけでは無い。」
 三宅の言葉にシンと一真は頷いていた。 その視線は冷たい空気を貫いて、三宅の黒い物が埋まった桜色の尻のあわいに突き刺さったままだ。

 三宅は俯いてよりたわわに揺れている咲織の乳房を両掌で無遠慮に掴んだ。 長い三宅の指が弾力に富んだ肉に喰い込み、指の間から柔肌が盛り上がって艶やかに溢れる。 乳白色の肌にぱっと桜色が差して、悦んでいる様にさえ見えた。 

「ほら、おまえの望んでいた物だ。」
 三宅は掴んだ咲織の乳房を支えにして、力いっぱい腰を咲織の双臀に叩きつけた。 長い三宅の硬直が咲織の双臀に打ち込まれる。 黒い姿は桜色の柔肌の中に没した。 

 咲織の躯にずんっと重く熱い痛みが押し込まれる。 が、咲織の躯は乳房をひしゃぐ大きな掌も、躯を貫く灼熱も、痛みを与えている物が三宅の物だと知っていた。 痛みの底を悦びが持ち上げ、躯の中を満たしていく。 咲織の躯は被虐の中にも悦びを見出し、より大きな悦びの波を起こそうとしていた。 

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☆ その1154=歪む乳房。

『あぁ、ご主人様。 ご主人様が私の中に。 熱い。 燃える様です。 胸が痛い。 根こそぎ持っていかれるみたい。 それなのに、それなのに。 嬉しい。 ご主人様の力強さが、遠慮の無さが、嬉しいです。 もっと、もっとください。 もっと、もっとご主人様を感じさせてください。 もっと、もっと咲織の事を自由にしてください。 咲織で愉しんでください。』

 咲織は躯を波打たせ、悦びを露わにした。 下から微かに騒めきの聞こえる昼間の公園で無ければ、見知らぬ男性二人に見詰められていなければ、思い切り高らかに啼けるのにと思った。 啼き声を押し殺す喉がいがいがと辛かった。 

「震えている。 悦びに。 もっと感じろ。 だが、声は出すな。 後でたっぷり啼かせてやる。 その時まで堪えていろ。」
 三宅は強引に腰を動かした。 三宅の物が引いていく時、躯の全てを引き摺り出される怖さが襲ってくる。 そして、それが入り込んで来る時には、内側から身を炙られる熱に魘された。 それでも、その底を暗く哀しい悦びがどくどくと流れ続ける。 咲織は啼けない代わりに華奢な躯をめいっぱい使って悦びを表した。 それはすぐ傍で見ている二人の青年にも輻射熱の様に肌に伝わった。

 咲織の乳房を掴んだ三宅の指がぱんぱんに張ったボールを押し潰す様にさらに肉の奥へと喰い込んで来る。 咲織の弾力ある乳球は三宅の掌の中で思うが儘に歪み、悲鳴を上げた。 その悲鳴を愉しむかの様に、三宅の物は自由に咲織の中を往来する。 くっくっとくぐもった悲鳴が三宅の腰の動きに連れて、咲織の喉を鳴らした。 

「耐えろ。 いくな。 ただ、感じろ。 もっと。」
 三宅の片掌が咲織の胸を離れ、秘唇を捉える。 秘唇を彷徨う指先がひっそりと息づく秘芽を捉えた。 先にクリップ責めを受け、一真の口で吸われ、まるで傷口程に神経が露出した小さな秘芽は、三宅の指の柔らかな動きにも鋭い痛みに似た信号を発する。

 その信号を菊華からの感悩的な大きなうねりが包み込み、咲織の意識を覆い尽くし、押し流していく。 咲織の脳は全ての思考を止め、ただ躯を満たす悦びとも痛みともつかぬ切ない感覚だけを感じていた。

 三宅はやわやわと指で咲織の秘芽を指腹で玩びながら、硬直した物で菊華の奥深くを突き上げ続けてくる。 痛みを発していた秘芽はいつの間にか感器となって悦びを伝え、菊華からの感覚の畝りまでも悦びに変えていく。 三宅の動きのままに、咲織は華奢な躯がばらばらになるかと思う程に波打たせ、悦びを表していた。 

 ふっと、咲織を圧していた全ての刺激が止んだ。  
「一真君だったね。 先程、こいつの口で逝けなくて不本意だったろう。 どうです、この奴麗の穴を味わってみませんか。」

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☆ その1155=男の自慢。

 三宅は咲織の菊華から硬直引き抜き、今の今まで自らを受け入れていた咲織の菊華を指差した。 咲織の菊華は三宅から受けた刺激に朱みを増した花弁をひくひくと息づかせ、名残を惜しむ様にゆっくりと窄まろうとしていた。 

「いいのか。」
 一真は上ずった声を出した。 口が渇くのか、幾度も生唾を飲み下す。
「どうぞ、好きなだけ使ってやってください。 奴麗がどんな生き物か、知ってもらいたい。 二度と、蔑んだり、邪な欲望を他の奴麗の人にぶつけないためにも。」
 三宅は涼しい顔で咲織から離れた。

 咲織はまだ三宅の言葉も届かぬ甘い余韻の中にいた。 刺激が無くなった後も、後から後から感悩の波が躯の中を寄せては返し、翻弄され続けていた。 その波に晒された躯を必死に支える腕がぷるぷると痙攣する。 すぐに本来の美しい丸みを取り戻した乳房は荒い呼吸を表して、たぷたぷと上下に揺れていた。

「心配はいらない。 ちゃんと綺麗にしてあります。 汚物が付いたりはしません。」
 咲織の背後に立って、興奮に顔を明らめながら、戸惑いを見せている一真に三宅が声を掛けた。 
「あぁ、判ってる。 それになんか付いたからと言って、こんな可愛い子の物、気にもならないさ。」
 三宅の言葉がきっかけになったのか、一真はそそくさとベルトを外し、ジーンズを下ろした。 咲織の丸い尻たぼを押し開くと、微かに開いた菊華が可憐な顔を見せる。 一真はごくりと音を立てて唾を飲んだ。 

「今度は、すぐにはいかないからな。 これが、欲しいんだろう。」
 一真はりんりんに充血し腹を打つ硬直を手で押し下げ、咲織の菊華に宛がった。 ちらりと振り向き、シンを確認した。 シンは一瞬鋭い眼で一真を睨んだ。 すぐに革のスキニーパンツに手を突っ込み、一真から視線を三宅に移す。 涼やかな眼を吊り上げ、今にも殴りかかりそうに体を三宅の方に傾けた。 

「ふんっ。 この子を赤の他人の一真に抱かせて、どれ程自分の女が晴らしいか、自慢しようって寸法か。 それとも自分の女が他人に抱かれる姿を見て、興奮する変態さんなんだろ。 いずれにしろ、薄汚い野郎だ。」
 唾が罹る程に三宅に顔を寄せ、シンは突っかかった。
 
「確かに、君の言う通りかもしれない。 いい女を手に入れたら、自慢したくない男はいないし、まして、自分の言う事を何でも聞いてくれる女など滅多にいるもんじゃない。 俺はそう言う女が欲しかった。 この子が一番嫌な事は鞭で打たれる事でも、縛られて自由を奪われる事でも無い。 こうやって、俺以外の男に自由にされる事だ。 その嫌な事でも俺の命令とあれば、聞いてくれる。 そう言う女が欲しかった。」
 三宅は巻き毛から覗く咲織の横顔を見て、満足げな笑みを浮かべた。

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☆ その1156=無茶苦茶に。

「要するに、何でも言う事を聞いてくれるママみたいな女が欲しかったんだろ。 どんなにかっこ付けたって、本当は女一人幸せに出来ない、お子様じゃないか。 そのお子様が最高の玩具を手に入れたものだから、見せぴらかしたくて仕方がないって訳だ。 勿体無い話だぜ。 玩具の価値も分からない野郎に引っかかったこの子が哀れだ。」
 シンはこれ見よがしに道に唾を吐き捨てた。

「そう言いながら、シン君だっけ、君もこの子を好きにしたいんだろう。 君の方こそ、格好を付けているだけだと思うが。 一真君の方が正直だな。」
 三宅は一真に向けて顎をしゃくった。 血走った眼で咲織に組みかかっている一真には、二人の会話など届いてはいなかった。 咲織の細い腰が折れる程にがっしりと両掌の中に掴み、己の物を咲織の菊華に埋めようとしていた。

『あぁ、違う、違う。 ご主人様じゃない。 ご主人様は何処? 私は、咲織はもう要らないのですか。 いや、いや。 他の人に侵されるなんて。 他の人が躯の中に入ってくるなんて。 私はご主人様の物。 お願い、出ていって。 お願い、これ以上、入ってこないで。』

 三宅に昂められた愉悦の余韻に薄れた意識の中で咲織は異物を認識し、躯はそれを排除しようとした。 が、三宅の長大な物に侵されていた菊華は潤滑ゼリーも働いて、一真の硬い物の侵入を易々と許してしまう。 躯の奥底に感じる違和感と哀しみに、喉元まで悲鳴が込み上げる。 しかし、その悲鳴は奴麗という今は底流を流れる意識に喰い止められ、ただ胸を傷つけ続けた。 

『私は奴麗。 ご主人様の奴麗。 ご主人様の仰る通りに、邪な悦びに躯を震わす変態。 知らない人にお尻なんかを侵されても、悲鳴も上げられず、振り払う事も出来ない。 ご主人様に言われればどんなに哀しい事も受け入れてしまう。 なんて、哀しい・・・。』

 その哀しみに傷ついた胸を濡らす血の涙が、却って咲織の躯を震わせた。 咲織は、哀しみの裡にも悦びを感じ始めていた。  

「ふぅん、これが菊華の味か。 確かに前よりずっといいな。 きつい、凄くきつい。 喰い締めてくる。 どうだ、おまえも感じるのか。 こんな所で。 啼けよ、いいって、啼けよ。」
 一真は昂り続ける欲望のままに咲織の尻たぼに腰を打ち当てた。 ぱんぱんと肉が肉を打つ高い音が乾いた冬の木々を震わせる。 一真は血走った視線を遠くに放ち、荒い息に鼻を膨らませていた。 その両掌に伝わるひ弱な温かみも、止まず聞こえる辛そうな喘ぎも、一真の欲望を刺激するだけだった。 一真は滅茶苦茶に硬い物を振るっていた。

「ふんっ。 どいつもこいつも、腐った奴らだ。 俺は違うからな。 あんた達とは違う。」
 シンはポケットの中で拳を握り締めていた。

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☆ その1157=尻で逝く女。

「シン。 いいぜ、この子、本当に最高だ。 ケツの締まりも凄いが、中の熱さも堪らない。 それにこの細い腰。 俺の掌にぴたぁと吸い付いてくる。 この抑えた啼き声も堪らないだろ。 シン、かっこなんか付けんなよ。 損なだけだぞ。 こんなチャンス無いぜ。 据え膳喰わぬはなんとかだろ。 後で後悔するぜ、決断力の無い奴は。」
 一真は振り返り、シンに向かって熱に浮かされた顔に笑みを浮かべて見せた。

「その子は嫌がってるじゃないか。 嫌がる女性を抱いて、うれしいのか?」
 シンは尖った声で言った。 一真に向って足を踏み出す。
「それを言うなら、うれしいぜ。 最高だって、言ってやろう。 それにこの子は、少なくとも、この子の体は嫌がってなんかいない。 俺に向かってケツを突き出して、今もこの張り切ったケツを俺に押しつけて来てる。 もっともっと、深く入れて欲しいとな。 ほら、見えるだろ、とろとろのこの婬汁が。 こんなにこの子も悦んでるんだ。」
 一真は咲織の秘唇に突っ込んだ指をシンに向かって突き立てた。 その指の先にはねっとりと半透明の蜜が光っていた。 

「体は、体は、秘唇や蕾を弄られれば、自動的に反応するものだろう。 きっと、心の中では嫌で嫌で仕方がない筈だ。 泣いてるんだぞ。」
 一真に向けて伸ばそうとしたシンの手が震えて、止まった。
「おまえ、いつからそんなウブな事を言うようになったんだ。 その顔で手当たり次第に引っかけては、捨ててきた癖に。 彼女たちの方がよほど泣いてたぞ。 俺は判ったんだ。 この子とケツで繋がって。 この子は泣いてるかも知れないが、反面、心から悦んでいる。 この子はその人の言うとおり、奴麗なんだ。 その人の奴麗として、過酷なご命令っていう奴に従う事で、無上の悦びを感じてる。 そうだろう、そうなんだろう?」
 一真は咲織に覆い被さり、巻き毛を片手で掻き上げた。 桜色の耳元に言葉を吹き掛ける。 一真の言葉を聞いているのか、いないのか、咲織はただくすぐったそうに小さな頭を左右に振った。

『感じたくなんてない。 感じてなんていない。 ご主人様以外の人では決して、咲織は感じないの。 あぁ、早く、早く許して。 だめ、だめ、あぁ、突き抜けていく。 堪えられなくなってくる。 私は、咲織は婬らな奴麗だから・・・? そう、そう言う女に過ぎないから・・・? ご主人様の目の前で。 ご主人様以外の手で、見も知らない人の手で。 お尻で感じるなんて。 哀しい。 哀しすぎます。 こんな奴麗でも、ご主人様は所有していていただけますか。 あぁ、波が、襲ってくる。 また、足元から、抗えない。』

 唇を開いた瞬間、喉元を圧している熱い息が啼き声となって漏れるのは判っていた。 どうしても、三宅の以外の男の手で感じたとはその男にも、三宅にも、そして自分にも知られたくなかった。 心が深く沈む程に、躯は熱く溶けだし、躯が感じる程に心は深く深く悲しみの淵に沈んでいった。

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☆ その1158=肌で知る事。

「何が判っただ。 何が心から悦んでいるだ。 好きな男の前で知らない奴に犯されて、悦ぶ女の子がいるか。 一真は単に自分の目先の欲求のために適当な言い訳をしているだけだ。」
 シンは強く一真に反論した。 それでも湧き上がる感情を抑えているのだろう、締まった口の端がわなわなと震えていた。

「いや、言い訳なんかじゃない。 確かにこの子は俺にケツなんかを侵されて、悦んでいる。 感じているんだ。 それも、俺が出会ったどの女の子より、深く。 確かに、この子は、このご主人様とやらに命令されて、たった今しがた出会っただけの俺にケツを突き出して、いい様に躯を弄ばれてるさ。 快楽の道具としてな。 だが、その事で、この子は逆に感じているんだ。」
 一真は荒い息の下から、切れ切れになりながらもシンに判って貰おうと言葉を繋いだ。その間も咲織の細い腰を強く抱き、ゆっくりと自分の堅い物を咲織の中に押し込んでは引く動きを止めなかった。

 一真の一挿しごとに咲織のたおやかな背は大波を描き、苦痛に耐えているかの様に小さな頭を揺り立てた。 その苦悶と愉悦の狭間でもだえる姿は見る者の奥深くに潜む本能を揺さぶるに十分な妖しい魅力に満ちていた。 

「苦しがっているじゃないか。 どこが悦んでいる? 一真、一真が、今していることは犯罪も同然だぞ。 承知の上と言っても、この子の心に付けた傷を考えれば、一緒だ。」
 シンは叫ぶ様に声を荒げた。
「一真君の言う通りだ。 一真君には、こいつと肌と肌を合わせる事で、こいつの想い、こいつの感じることが判って貰えた様だ。 君もこいつを抱けば判る。 こいつが何者なのか、奴麗という存在がどういう物なのか。 恥ずかしがり屋で、潔癖症で、臆病で、従順で、謙虚で、慈しみ深く、それでいて貪欲で、婬濫で、何処までも慾深い。 見ても判らなければ、直接肌を合わせて感じることだ。 こいつも、判って貰えないより、尻を使われても判って貰えた方が嬉しい筈だ。」
 三宅の静かな口調にシンは耳を傾けた。 が、その涼しい顔に浮かんだ怒り色は更に濃くなっていった。

「勝手なことを。 ケダモノが。」
 シンは吐き捨てると、つかつかと咲織に歩み寄った。 その咲織は今も折れるかと思うほど、細い首を後ろに反らせ、艶めいた苦悶の表情に彩られた可憐な顔を喘がせていた。 半ば開いたぽってりとした桃色の唇は何かを訴えるように絶えずわななき、熱い吐息を放ち続けている。 肌蹴たコートから覗く脆い鎖骨が今にも崩れそうに悲鳴を上げていた。

「止めろ。 止めるんだ。 これ以上自分を貶めるな。 君は見ず知らずの人間に体を任せて悦ぶような人間じゃないだろう。 こんな奴らと同じ薄汚れた人間になりたいのか。」
 シンは咲織の尖った顎を掴み、真っ直ぐにその顔を見た。

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☆ その1159=憐みの痛み。

 虚空に彷徨う咲織の円らな瞳の焦点が定まっていき、シンをきっと睨んだ。 

「離して。 そんな顔で見ないでください。 堕ちても、汚れてもいいんです。 ご主人様が楽しんでくださるなら。 私はご主人様の奴麗だから。」
 小さいが決意の籠った声だった。 シンの掌が緩んだ。

「こいつは君を愛してなんかいない。 君が幾らこいつを想っても、こいつはそれを自分の楽しみのために使うだけだ。 こいつの言う事を聞いていたら、君は何処までも堕ちてしまう。 もう、止めよう。 十分だ。」
 シンの声は泣き出しそうだった。
「何処まで堕ちてもいいんです。 ご主人様が望むなら。 この人の言う通り、それで私は幸せなんです。 嬉しいんです。 この躯は、悦びに震えるんです。 堕ちれば堕ちる程、苦しければ苦しい程。 そう言う女なんです、私は。 私が要らないなら、離して。 放っておいてください。」
咲織は首を振って力を無くしたシンの掌を振り解き、感悩の世界に戻るかの様に瞳を閉じた。 泣いているのか、感じているのかコートに包まれた小さな肩を小刻みに震わせる。
 ベンチを掴んだ腕を伸ばし、一真の硬直を更に飲み込もうと自らの尻を突き出した。 

「勝手にしろ。 みんな、勝手にしろ。 車に乗っているからな。」
 くるりと咲織に背を向けると、シンは唇を噛み締めて歩き出した。
「どうやら、この子に本気で惚れてくれたようだね。 この子に代わって礼を言おう。」
 三宅はその場を離れようとするシンの肩を掴んだ。

「何を・・・。 違う。 そんなんじゃない。 単におまえらのしている事に反吐が出るだけだ。 こんな花の様な子を・・・。 むかむかし過ぎて吐き気がする。」
 シンは唾の様に三宅に向かって言葉を吐いた。
「そうか。 そうだろうな。 例え一瞬でも惚れた女が娼婦以下の扱いを受けていては、腹が立つのは当然だ。 今すぐに奴麗を理解して欲しいと言っても無理でしょう。 よかったら、ここへ連絡を。」
 三宅は踵を返そうとしていたシンの手に名刺の様な物を掴ませた。 シンはちらりとも見ずにポケットにくしゃくしゃと押し込みながら、歩き出す。

「ふんっ。 判らず屋めが。 勝手に拗ねてればいい。 シンの奴、俺以上にこの子に惚れたんだな。 チャンスなんて、逃がしたら二度と来ないのに。 さ、邪魔者は消えた。 たっぷり、楽しませてあげるから。」
 一真は咲織の背に覆い被さり、耳元に思い入れたっぷりに吹きこんだ。 腰を抱いていた掌を、たわわに弾む双乳へと柔肌の上を滑らせる。 掌が吸い付く艶肌に歓び、その滑らかな感触を楽しむ。

 戯れていた指が小さくもコリっとグミの様にしこった蕾を見つけ、挟んではころころと転がし始めた。 クリップ責めに充血していた蕾がじんじんと深い感悩を湧出させ、咲織の喉はくっくっと疼いた。

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☆ その1160=野獣の生贄。

「感じてるんだな。 堪えてても判る。 感じる度に、君の中がきゅっきゅっと締まる。 それに、この胸の熱さ。 もっと感じてよ。 ここかな。 ここが感じるのかな。 転がすより、挟む方がいい? こんな具合に。 マゾだったものな。 こうか。」
 一真は咲織を感じさせようと下手なウィスパーボイスで呟き続けた。 指で摘まんだ咲織の乳首を強く押し潰す。 一真が指に力を入れるに従い、咲織の華奢な背がきゅっと弓反った。 一真の下腹に押し付けられた尻たぼがぴくぴくと痙攣する。

 明らかな歓びの反応に一真は夢中になった。 幾度も乳首を摘まんだ指に力を入れては緩める。 一真を飲み込んだ咲織の菊華がひくとひく息づくのに魅せられていた。 一真は腰を動かすのも忘れ、咲織の反応する姿に見入っていた。

「早く感じてくれないと、また出ちゃいそうだ。 逝くのが勿体ないと思うなんて、初めて。 だから、もっと感じて、早く感じて。」
 一真は片掌を咲織のぷりぷりとした乳房に戯れさせ、片掌を自らの灼熱が入りこんでいる菊華から会陰の上を這わせていった。 指に纏わり付くぬるぬるとした婬蜜に導かれ顔を覗かせた花ぴらへと辿り着く。 一真は人差し指の腹でそのぬめぬめとした柔らかな弾力を愉しみ、幾度も花びらを愛でた。 

『あぁぁぁ。 感じないで。 お願い。 この人はご主人様じゃない。 知らない、行きずりの人。 そんな人にお尻を自由にされた上に、感じるなんて。 許せない。 こんなの、まるであの婬らな女、母みたい。 許せない。 こんな咲織。 ご主人様にも見捨てられてしまう。 きっと、ご主人様は私を試されて・・・。 それなのに。 あぁぁぁ。 そこは、そこは・・・。 動いてしまう。 声が、声が出てしまう。』

 咲織の腰がくねくねと婬らな一つの生き物の様に意思とは無関係にくねった。 それにつれて丸い二つの尻たぼが円を描き、その中心を貫く一真の灼熱を菊華の粘膜が螺旋を描いてしごき上げる。 ほっそりとした脚からは想像できない強い力で菊華は一真の灼熱を喰い締めてきた。 痛みを感じる程の強い刺激に対抗する様に一真は咲織の胸の蕾を花弁を、更に激しく責め立てた。  

「うっ、うっ。 あっ、うぁん、うぅぅっ。」
 咲織の桃色の唇を突いて、抑えているが故に聞く者の本能を揺さぶる高い鳴き声が漏れ始める。 白いコートがその下で激しく波打つ裸の背中のままにうねった。 

「ずっと、入っていたい。 ずっと抱いていたい。  なのに。 駄目だ、堪えられない。」
 一真は咲織を感じさせようと言う思いも外に、いつしか咲織の両の弾む乳房を先程三宅がしていたとおりにがっしりと両掌で掴んでいた。 掌に吸い付く艶めく柔肌の感触と掌に返ってくる弾力が一真の微かに残った理性を霧と消えさせる。 一真は若い野獣そのものとなって腰を振り立てていた。

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